鳥の巣は「美人の巣」
何がうまい~いうて、客の裁きがうまい。お勘定で「ぎょうさん食べたんやなあ」、常連さんに「遅かったなあ。寝坊したんか」。お店揃いのエンジの作業着で、カウンターの前に立つのは、大阪のおばちゃんやろか。化粧気はない。客と受け答え、飄々として、味がある。
大阪梅田の地下街ホワイティ、串カツ「鳥の巣」。中之島の美術館へ行くのに、昼の食事で面白そうなとこないか、ぶら歩きして~だった。アラビア文字みたいな暖簾くぐった。大阪ぽい、庶民ぽい、レトロぽい。店内のカウンターはロの字型、40人は座れそう。入り口近くに座り「店内、名前どおり鳥の巣みたい」と言うと、おばちゃん即「美人の巣よ」。
串の注文は、なぜか香りという竹輪、これまたどうしてか、チュウリップという若鶏、追加で穴子など。伝票はおばちゃんの手書き。文字は人を現す?。手慣れた軽やかさ。タッチパネルはない。支払いは現金一本。キャベツ柔らかい。キャベツは店を現す?。ソース、今はボトルのチュウブ出し。二度漬け禁止が懐かしい。カウンター両横のお客さん帰って、「寂しくなった」と言うと、おばちゃん即答。「横に座ったろか」。大阪は昼から大阪、気取りがない。
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