猿の画家?橋本関雪
そのキャプション、猿の眼に金が入り、反射によって、どの角度からも鑑賞者に向いているように見えるので「八方睨みの猿」~と書かれている。「富士の画家」と言われた横山大観に対し、「猿の画家」としても人気があった橋本関雪の描く猿だ。その眼、もう一度見た。
明治から昭和へ、京都を中心に活躍した日本画家・橋本関雪の生誕140周年記念展。住まいとアトリエ兼ねた銀閣寺近く白沙村荘記念館と嵐山の福田美術館などで、同時開催しており、チケットのあった嵐山の方へ行った。渡月橋から見た嵐山の緑が濃くなっている。%ロゴのコーヒー店、若者が溢れて、隣りの福田美術館2階で、関雪の達磨図が出迎えた。
関雪の名、儒者だった父親が「雪降る逢坂の関」の漢詩から名付けたという。戦中の昭和20年2月、62歳で没し、逢坂山の近く、旧東海道沿い、大津の月心寺に奥さんと一緒のお墓がある。中国の古典、日本の故事に大作多く、若くして帝展など入選して、猿絵は昭和天皇のお買い上げになり、いらい、猿画、猿画と注文が相次いだという。会場の猿画、金眼のニホンザル、黒と白のテナガザルとたくさん鑑賞。どの猿も、いいな、ええな~と見て、会場を去る?。
※ 展覧会は福田美術館、嵯峨嵐山文華館、白沙村壮記念館の3か所で同時開催、7月3日まで。 ※ 橋本関雪(1883-1945)神戸生まれ。四条派、竹内栖鳳などに学び、中国取材旅行など多くと。
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