「雑草という名の草はない」
牧野か槇野か、富太郎か万太郎か~それがややこしいと言えばだけど、それは朝ドラのなせるわざ。槇野万太郎は、植物博士・牧野富太郎のモデル。今朝も人気のあんみょん歌うテーマ曲で、「らんまん」。主役の神木隆之介が万太郎、万太郎が富太郎、槇野さんが牧野さん。
書店へ行ったら、いま牧野さん。そのコーナー「牧野富太郎の世界」「牧野式植物図」「好きを貫く牧野富太郎の言葉」と牧野本、山と積まれている。朝日新聞は土曜朝刊の読書欄で、その数ある牧野本から別冊太陽など紹介した。植物が好きなので、何冊か読んで、そのベストオブボイスは「キミ、世の中に雑草という草はない。どんな草にもちゃんと名前がある」。
その言葉の垂れ幕、いま京都府立植物園会館に下がっている。会館内では牧野さん展。並んだ写真の展示が朝ドラを見るよう。20歳の若き万太郎、いや富太郎、すえ子さんと結婚式…その場面は今週の朝ドラ放映。東大研究室、蝶ネクタイで標本採取。花を優しく見つめる目、自室で植物図描き…押し紙標本に図鑑の陳列。京都に何度も、貴船にも、比叡山にも~という。「朝夕に草木を吾の友とせば心さびしき折ふしもなし」。これまた、牧野ボイス。
※ 牧野富太郎。江戸末期、高知県で生まれる。小学校勉強に飽き足らず、2年でやめ独学。東大植物学研究室の出入り許され、標本採取など全国回る。日本固有の植物1500種の名付け親。集めた標本40万。95歳没。高知県立牧野植物園などに標本、書籍多数。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 野菜また野菜、京野菜(2025.04.28)
- 落語と美術の展覧会(2025.04.27)
コメント