円山公園、藤棚の下
いま、この初夏の時期、藤棚の下がいい。どうしてか。棚の屋根が藤の若葉で覆われる。緑々して、日差しを遮る。風がさわやかに吹き抜けて、憩えるからだ。木漏れ日は地面でモザイク、キラキラと光る。春、紫の花房が垂れる鑑賞の藤棚もいいけど、今の今もいい。
国の名勝で桜の名所、円山公園は京都で最も古い公園。祇園祭の八坂神社境内を抜け、東山を背にして86,600平方と広い。かつてデモ隊の集結地だったラジオ塔がある。佐野藤右衛門さんのしだれ桜、瓢箪池、坂本龍馬・中岡慎太郎像などあって、古木がつたう大きな藤棚が二カ所ある。桜ばかりが有名だが、知れば、これは、これはの~立派な藤棚である。
ふだん、公園はよく歩き通る。八坂神社境内を抜け、知恩院山門から平安神宮へ、もう何年もだけど、実のところ、藤棚は知らなかった。どれだけ藤が下がるのか、見たことがない。不覚と言えば不覚だが、ご縁がなかった。知ったのは、園内ぶら歩きのつい最近だ。ラジオ塔の西側と瓢箪池の東北。どちらも20㍍四方はあって、藤はみな古木。棚の下に石と木のベンチがある。気持ちよく、ずっと座っていられる。緑がおおう藤棚、その下でぼんやりがいい。
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