滋賀県美40年、小倉遊亀展
上村松園に続く女性2人目の文化勲章受賞者、ご存知だろうか。岡倉天心創設、横山大観らの日本美術院、女性初の理事長はだれか、ご存知だろうか。その女性は、明治の時代に滋賀県大津市に生まれ、教師から画家へ、平成の104歳まで生きた本名そのままに小倉遊亀さん。
来年開館40周年迎える滋賀県立美術館は、これに先立ち「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展」を開催した。開館時、遊亀さんから多数の作品寄贈を受け、何時行っても見られる常設コーナーがある。今回はそれを企画館に移し、他館からも借りて、所蔵の横山大観、速水御舟ら院展仲間の作品ら92点並べた。滋賀勤務時代、何度も何度もの県美、見に行った。
ポスターは、母親、少女、犬が並ぶ「径」(こみち)、その歩み方に親しみとリズムがある。草花スケッチの二人の少女「首夏」。より目、つま先立ちの描写が心憎い。コーちゃんこと、越路吹雪を自宅訪ねて描いた「憩う」、上方舞は、武原はんの「雪」、地元大津での壬申の乱に思いを馳せた天智天皇ら「或る御神像」、鏡に自分を写した「画人像」は着物の左前厭わず。北鎌倉のアトリエ、104歳の絶筆は「盛花」。撮影不可、買った図録めくって、めくって、遊亀作品いいな、いいな。
※ 展覧会は6月18日で終了。 ※ 小倉遊亀(1895-2000)大津高校、奈良女子大経て、京都、名古屋など教諭して安田靫彦の師事、院展作家として名を残す。
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