「テイカカズラ」は藤原定家
小さな葉に斑点がある。白いのや、ピンクや…緑の葉にしみ出ている。よく見ると、小さなプロペラのような花も出ている。何だろうと気になると、即ググールレンズ。ツル性植物の「テイカカズラ」と出た。漢字に直すと、歌詠み藤原定家に関わり深い「定家葛」という。
日時計のある天智天皇陵近く京都山科の御陵。むかし東海道、いまは旧三条通り、陵ケ岡みどりの径(みち)の西の入り口。サルスベリが伸びる円形の植垣のところに群生していて、その葉の斑点に目がとまった。梅雨、夏至の頃、葉が半分白くなるハンゲシヨウ(半夏生)は有名だけど、これも葉色が変化している。それが、どうして「定家葛」なのか~である。
調べて、深~い訳があった。定家は後白河天皇の皇女に恋い焦がれ、皇女の死後も執着して、カズラに生まれ変わり、皇女の墓に絡みついたという伝説から「テイカカズラ」の名前がついたという。そう知って、もう一度みると、円形の植垣を這うように覆って、サルスベリにも絡みついている。その花言葉は「依存」「優美な女性」「栄誉」など。班入り多い品種は、ハツユキカズラ(初雪蔓)とも。園芸店、そのテイカカズラの定価は、いかほどだろう?。
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