智積院の「青葉まつり」
その当時のまま、400年も前の襖絵が複製画として、大広間にはめ込まれている。京都東山七条、真言宗の総本山智積院・講堂書院である。桃山時代の絵師・長谷川等伯の楓図と息子久蔵の桜図。長さ20㍍、右の桜図と左の楓図が一つ続きになって色鮮やか。目を奪う。
智積院の「青葉まつり」は毎年6月15日。宗祖・弘法太師と中興の祖・興教太師が同じ新緑の6月生まれ、一緒に生誕を祝う。前日の歩き、案内看板で知って、昼から初めて行って見た。朝のうち、お練り、法要、護摩炊きの行事がすんで、太子堂、密厳堂、金堂などの広い境内の諸堂めぐり、ふだん有料の名勝庭園と新しい宝物館の無料鑑賞は続いていた。
境内は、桔梗、青モミジ、アジサイ、夏ツバキ、クチナシが見ごろ、青葉まつりらしい。講堂の奥へ行って、別棟の大書院。何畳敷きなのか、広い。名勝庭園は利休好み、小堀遠州の作庭という。縁に座り、池を見て、築山を見て、何を考え、何を思ったか。心のうちを明かすと、どう写真を撮るか。等伯親子の複製画、境内の花々、布袋と唐子図の襖、石の長い蹲、五色の慶祝幕、祭壇お下がり提供のリンゴ…。~今日の一日、智積院の青葉まつり哉~。
※ 智積院は修行僧、学びの寺。元は和歌山根来寺の中にあって、秀吉焼き討ち、家康再興、廃仏毀釈経て、現在は川崎太師、成田不動など真言宗3000カ寺の総本山。 ※ 長谷川等伯親子の屏風絵は国宝。この4月に完成の宝物館で所蔵。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- たこ焼きうどん登場(2025.04.24)
- JR京都駅壁面にJRさんの写真(2025.04.23)
- 八百屋さんの書き込みが面白い!(2025.04.22)
コメント