現代美術回顧「Re・スタートライン」
魚拓でなく、人拓だという。墨で塗られた身体、足、手が写り出ている。顔は手が代用している。「大日本零円札―0円」。木の梟を描いて、題名は「穴梟ーギョロ」。白い磁器の便器が一つ、ガラスの窓枠一つ、福沢諭吉の一万円札一枚…。どれもこれも、現代美術である。
京都近美の開館60周年記念展は「Re・スタートライン」。開館した1960年代は日本の高度成長が始まった時代。その頃から、絵画、彫刻の既成概念を超えた作品に挑む作家が増え、京近美は年に一度、現代美術の動向を追うシリーズ展を開催していた。「Re・スタートライン」は、その当時の回顧展。ネオ・タダ、具体美術、パンリアル、もの派……。
副題は「美術館とアーティストの共感関係」という。招待券一枚、わかるかナ?面白いかナ?と行った。現代美術の世界で、名のある吉原治良はじめ、元永定正、ヨシダミノル、今井祝雄、三島喜美子ら、その感性のまま、独自の作品が並んでいる。NHK日曜美術館、六本木の森美術館で開催の現代アート展の番組を見たあとで行った。作品はわからずともよい~と番組で解説があったが、やはり、わからずだった。洒落るなら、現代アートは、後のあ~とほど感じる?。
※ 展覧会は7月2日まで。 ※ 3階展は写真不可。関連する常設展4階は写真可。
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