« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »

2023年6月

2023年6月30日 (金)

三条大橋、石の橋脚の今

Img_7133_20230627073401 Img_7015_20230627074101 Img_7003 Img_7011_20230627073801 Img_6372 Img_6373 Img_6379 Img_6340 Img_7302_20230629083301 Img_7476 ここにも、ここにもだ。長いの、短いの、丸い石の柱は、直径1㍍ほどか。何とはなしに置いてある。ぶらり、歩き行った特別名勝、京都円山公園。瓢箪池の北東、藤棚近くに幾つもある。回りに何の説明もないが、鴨川の三条大橋か、五条大橋か、石の橋脚遺構のようだ。

 

 司馬遼「街道をゆく」読んでいて、三条大橋の記述に出会った。大きな橋は国費でないと建造も維持も出来ない。中央政権の安定が必要。豊臣秀吉は三条大橋を日本で最初の石柱橋にして、政権の勢いを示したと出ていた。完成は天正18年(1590)、長さ74㍍、幅15・5㍍。洪水など、何度も改修、今の姿は昭和25年(19500)の改造からという。

 

 現在、欄干の痛み激しく、半世紀ぶりの改修中も、石柱橋に変わりはない。京博へ行くと、西庭苑の野外展示に、洛中洛外図の写し付け、秀吉当時の三条大橋、五条大橋を部分再現している。石は津国御影石と刻印がある。平安神宮の庭園、池を渡る臥龍石は、七代目小川治兵衛が大橋改造の石柱を再利用、作庭している。円山公園も同じ治兵衛作庭だ。五条大橋西北の公園、三条大橋南側堤にも、橋脚の部分がある。この石の遺構、以降おみしりおきを?!。

 

 

 

| | コメント (0)

2023年6月29日 (木)

「雑草という名の草はない」

Img_6791_20230626074801 Img_6808_20230626075201 Img_6810_20230626075201 Img_6793_20230626074901 Img_6798 Img_6806_20230626075001 Img_6801 Img_6816 Img_6812 Img_6811_20230626075101Img_6818 牧野か槇野か、富太郎か万太郎か~それがややこしいと言えばだけど、それは朝ドラのなせるわざ。槇野万太郎は、植物博士・牧野富太郎のモデル。今朝も人気のあんみょん歌うテーマ曲で、「らんまん」。主役の神木隆之介が万太郎、万太郎が富太郎、槇野さんが牧野さん。

 

 書店へ行ったら、いま牧野さん。そのコーナー「牧野富太郎の世界」「牧野式植物図」「好きを貫く牧野富太郎の言葉」と牧野本、山と積まれている。朝日新聞は土曜朝刊の読書欄で、その数ある牧野本から別冊太陽など紹介した。植物が好きなので、何冊か読んで、そのベストオブボイスは「キミ、世の中に雑草という草はない。どんな草にもちゃんと名前がある」。

 

 その言葉の垂れ幕、いま京都府立植物園会館に下がっている。会館内では牧野さん展。並んだ写真の展示が朝ドラを見るよう。20歳の若き万太郎、いや富太郎、すえ子さんと結婚式…その場面は今週の朝ドラ放映。東大研究室、蝶ネクタイで標本採取。花を優しく見つめる目、自室で植物図描き…押し紙標本に図鑑の陳列。京都に何度も、貴船にも、比叡山にも~という。「朝夕に草木を吾の友とせば心さびしき折ふしもなし」。これまた、牧野ボイス。

 

 ※ 牧野富太郎。江戸末期、高知県で生まれる。小学校勉強に飽き足らず、2年でやめ独学。東大植物学研究室の出入り許され、標本採取など全国回る。日本固有の植物1500種の名付け親。集めた標本40万。95歳没。高知県立牧野植物園などに標本、書籍多数。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月28日 (水)

6月の出歩き発見

Img_6935 Img_6886Img_7126_20230625181501 Img_6705_20230625084601 Img_7009_20230625084801 Img_6691_20230625084601 Img_6980 Img_6976 Img_6945_20230625084001 Img_6931_20230625083401 Img_7111Img_7150 Img_6890 Img_7055_20230625085001 6月と言えば、春と夏の境目、初夏。アジサイ、夏至、父の日、ジューンブライド…、語呂合わせの6月4日は虫の日、無視も出来ない。梅雨どき、蒸し蒸し?。相変らず、ぶらりぶらり。なんか発見ないかと、歩いて6月の町ナカ出会い、その1、その2、その3…である。

 

 秀吉の大仏ご縁、方広寺境内で棚、育成中のひょうたんはまだ青びょうたん。御苑内で松ぼっくりが出て来た。終活、ぽっくり願望。バス停前の田んぼの青さ増し、早苗の生育が早い。梅雨の晴れ間の30度、鴨川の床ベンチに上半身裸の男性、こうら甲羅干し。百万遍の東湯、男湯と女湯の垣根イラスト、越えられない。円山公園の三毛猫が寝そべっている。すること何もニャ。

 

  町ナカで新規開店の提灯は、京野菜の書き込み。炭で焼いて、隅におかない。トルコ発じゃが芋料理、その名は「クムピル」。SOTコーヒー、一杯飲んでそっとお休み。6月の和名は水無月。京都の和菓子屋さんは、いま、三角形の「みな月」を出す。三角は冷たい氷、上の小豆は疫払いを意味する。下御霊神社、平安神宮では夏越しの茅の輪くぐり。左→右→左と「8の字」で3回まわって、ワン。いや、この半年の穢れ祓い。間もなく7月、夏が来る。

 

| | コメント (0)

2023年6月27日 (火)

ほんまやろか、10円パン

Img_7024 Img_7026 Img_7029_20230624070001 Img_7032 Img_7031 Img_7035_20230624070001 Img_7036_20230624070201 Img_7033_20230624065501 そんなあ~と、目をこすった。いや、まちがいはない。屋台の看板は「10円パン」。いまどき、こんな値段で?と、屋台の前へ。あんぱん、ジャムパンではなく、まあ、ホットケーキ。大きくて丸い。10円硬貨を象りした鉄板で、たい焼きふうに焼いて、販売している。

 

 祇園のバス停降りて、八坂神社へ階段上がって、参道に並ぶ屋台の一つ。チョコバナナや肉巻きと隣り合って、今までなかった屋台、新規参入らしい。看板まじまじみると~である。「韓国屋台、大ズバリ中、10円の形をしたパン、お値段500円」と表示が出ている。そらそうやろなあ~と納得して、また、なんで韓国なんか、どんなホットケーキか気になった。

 

 焼いているお兄さん、話し聞きつつ注文した。前払い、千円札で500円お釣り。500円貯金にピッタリ。韓国は慶州、日本円で1円相当の1ウオンの象り焼きがヒット。SNSで評判になり、日本では東京渋谷で、10円硬貨に替えて始めると、たちまち名古屋、大阪、京都と拡散中という。人気のチーズにカスタードなど、多い時は売り上げ30万円とか。その1枚、神社裏のベンチで、紙包み捲った。表も、裏も、10円硬貨、10円まちがいない。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月26日 (月)

初夏の植物園

Img_6854 Img_6737 Img_6738 Img_6742_20230623081601 Img_6754_20230623081701 Img_6756_20230623081701 Img_6765 Img_6770 Img_6776_20230623082101 Img_6779_20230623082201 Img_6790_20230623082201 Img_6825_20230623082301 Img_6834 Img_6839 Img_6851 初夏は、やっぱり、植物園だ。梅雨どきのアジサイがいい。ハスは朝早くがいい。晴れ間はハイビスカスだ。真っ赤がいい。バラ、まだ咲いている。春咲きの名残りだ。鉢植えのキキョウ、紫がいい。赤ちゃんの手、青のイロハモミジが可愛い。緑の葉、雨に濡れて艶っぽい。

 

 ひと月に一度の植物園、梅雨の晴れ間に行った。北山門の前、出迎えはヤマボウシ(山法師)。白い花を樹木いっぱいに咲かせ、初夏を代表している。入ってすぐ、ワイルドガーデン。花々、赤だ、黄色だ、白だ。目が染まる。大きく開き、雄しべをにゅっと突き出すユリの花。白いのはカサブランカ。沢田研二は帽子を斜めに深く、格好よくダンディに歌う。

 

 高いメタセコイヤから梅林へ。陽の射し込みが柔らかい。目が癒される。丸い葉はエゴノキ。隣はぺったんこ?モチノキ。四季彩の丘、今は優雅なハス。観音サマ、お釈迦さま。植物園会館前の大樹。開き切ったタイサンボクの花が重そう。キョウチクトウは満開、白さが目立つ。釣り鐘のようなクレマチス、らせん状にネジバナ、小鉢に背の低いヒマワリ。その名は小夏、グッドスマイル…、初夏の植物園、しょうか、しょうか~と初夏の花が咲く。

 

| | コメント (1)

2023年6月25日 (日)

滋賀県美40年、小倉遊亀展

Img_5815 Img_5810_20230622073401 Img_5809 Img_5811 Img_5812_20230622073401 Img_5783_20230622072701 Img_5813_20230625063401 Img_5778 Img_5771 上村松園に続く女性2人目の文化勲章受賞者、ご存知だろうか。岡倉天心創設、横山大観らの日本美術院、女性初の理事長はだれか、ご存知だろうか。その女性は、明治の時代に滋賀県大津市に生まれ、教師から画家へ、平成の104歳まで生きた本名そのままに小倉遊亀さん。

 

 来年開館40周年迎える滋賀県立美術館は、これに先立ち「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展」を開催した。開館時、遊亀さんから多数の作品寄贈を受け、何時行っても見られる常設コーナーがある。今回はそれを企画館に移し、他館からも借りて、所蔵の横山大観、速水御舟ら院展仲間の作品ら92点並べた。滋賀勤務時代、何度も何度もの県美、見に行った。

 

 ポスターは、母親、少女、犬が並ぶ「径」(こみち)、その歩み方に親しみとリズムがある。草花スケッチの二人の少女「首夏」。より目、つま先立ちの描写が心憎い。コーちゃんこと、越路吹雪を自宅訪ねて描いた「憩う」、上方舞は、武原はんの「雪」、地元大津での壬申の乱に思いを馳せた天智天皇ら「或る御神像」、鏡に自分を写した「画人像」は着物の左前厭わず。北鎌倉のアトリエ、104歳の絶筆は「盛花」。撮影不可、買った図録めくって、めくって、遊亀作品いいな、いいな。

 

 ※ 展覧会は6月18日で終了。 ※ 小倉遊亀(1895-2000)大津高校、奈良女子大経て、京都、名古屋など教諭して安田靫彦の師事、院展作家として名を残す。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月24日 (土)

「テイカカズラ」は藤原定家

Img_6602 Img_6731 Img_7048_20230624060501  Img_6641 Img_6652 Img_6653_20230621071701 Img_6730_20230621070901 Img_6727  小さな葉に斑点がある。白いのや、ピンクや…緑の葉にしみ出ている。よく見ると、小さなプロペラのような花も出ている。何だろうと気になると、即ググールレンズ。ツル性植物の「テイカカズラ」と出た。漢字に直すと、歌詠み藤原定家に関わり深い「定家葛」という。

 

 日時計のある天智天皇陵近く京都山科の御陵。むかし東海道、いまは旧三条通り、陵ケ岡みどりの径(みち)の西の入り口。サルスベリが伸びる円形の植垣のところに群生していて、その葉の斑点に目がとまった。梅雨、夏至の頃、葉が半分白くなるハンゲシヨウ(半夏生)は有名だけど、これも葉色が変化している。それが、どうして「定家葛」なのか~である。

 

 調べて、深~い訳があった。定家は後白河天皇の皇女に恋い焦がれ、皇女の死後も執着して、カズラに生まれ変わり、皇女の墓に絡みついたという伝説から「テイカカズラ」の名前がついたという。そう知って、もう一度みると、円形の植垣を這うように覆って、サルスベリにも絡みついている。その花言葉は「依存」「優美な女性」「栄誉」など。班入り多い品種は、ハツユキカズラ(初雪蔓)とも。園芸店、そのテイカカズラの定価は、いかほどだろう?。

 

| | コメント (0)

2023年6月23日 (金)

ユーチュウブ人気、町中華の麻婆豆腐

Img_6634_20230620071601 Img_6635_20230620071101 Img_6637_20230620071101 Img_6625 Img_6626Img_6623 Img_6630Img_6879 Img_6631 Img_6633_20230620071601 ウワサの麻婆豆腐、辛いかな、旨いかな、どんなんかな~と入った。京都の町ナカ探訪、人気のユーチュウバ―、コタツはんが激賞した麻婆豆腐。その店は山科御陵、中国料理「萠園」さん。コタツはんは、その旨さとほんわかしたご夫婦経営が好きになって、何度も~という。

 

 同じ京都の山科住まい。それに好きな麻婆豆腐である。旧東海道、旧国道1号、日時計のある天智天皇陵、地下鉄御陵駅から近い。細い道を入った住宅街の中の町中華。コタツはんのユーチュウブ効果、札幌など遠来の客もあり、若者人気も上昇して、寄贈という赤い暖簾が目立つ。五つのテーブル席に客一人、空いていた円卓に一人座って、即注文は、麻婆豆腐と白ご飯だ。

 

 白い料理服二人の写真を壁に見つけた。料理の鉄人、陳健一さんと店のご主人、田辺好孝さん。麻婆豆腐の祖・陳健民さんの東京新橋、四川飯店で、二人が一緒に働いていた時という。健一さんは亡くなったが、田辺さんはひと回り上の80歳。店の麻婆豆腐は、陳健民さん直伝。~辛いですよ~!と沢庵を添えて出て来た。口にそっと運んだ。うん、これこれ、この辛さ具合。八丁味噌で加減という。ご飯がすすむ。これぞ麻婆豆腐、コタツはん、紹介ありがとう!。

 

 ※ 田辺好孝さん。昭和19年、横浜うまれ。新橋四川から京都グランドホテル、新都ホテル経て、山科の町中華・萠園経営40年。 ※ ユーチュウバ―、コタツはん。白塗りで京都市内の歩き回って、お店など紹介、ファンが多く、今は素面で登場している。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月22日 (木)

和田誠の描く似顔絵

Img_6539 Img_6524_20230619081601 Img_6526 Img_6523_20230619081601Img_6541_20230619081901Img_6538 Img_6546_20230619081801 Img_6545 Img_6585_20230619081901 Img_6547 Img_6582Img_6535 Img_6575_20230619085601 Img_6549_20230619085301 Img_6551_20230619081801Img_6544Img_6587 ビートルズの横顔、四人の鼻に高低差がある。高いのはだれだ。ポールマッカートニーか、ジョンレノンか。坂本九ちゃん、上を向いて歌っている。年よりは転倒対策、下を見て歩こう。山田洋二監督とさんの関係、どうなっとらあ?。伊勢丹京都の和田誠展、また行った。

 

 初日に会場へきた料理愛好家の奥さん、平野レミさんは「主人はもっと評価さてれも」と話したそうだが、会場は、大変な入り。評価されている。二度目の会場、似顔絵を中心に見た。西部劇3人、ジョンウエインの首にネッカチーフ、目は線。白髪がめっちゃ多い司馬遼さん、チョキで挟んだタバコの煙がふわり。青大将の田中邦衛さん、垂れ目の顔が青い。

 

 作家の井上ひさしさん。奥さんは下町育ち、ひさしさんと呼ぶのが<しさひ>さん。そう似顔絵に添え書きあり。ひさしぶり?面白い。淡谷のり子の自叙伝、タイトルは「歌はない日はなかった」。昔は役者で女形の海沢富男さん、今はプレバトの俳人。二刀流、昔はべーブルースで、今は大谷翔平、和田さん存命ならどう描いたろう。ベレー帽の手塚治虫、しぶい高倉健、チャップリン、小さん、永六輔、ピンクレディー…和田さんの描く似顔絵、どこかに温もりがある。

 

 ※ 伊勢丹京都の和田展は6月18日で終了。 ※ 和田誠(1936-2019)多摩尾美卒。イラストレーター、グラフィックデザイナーなど多彩に活躍した。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月21日 (水)

「丸福楼」は任天堂の始まり

Img_6502_20230618073401 Img_5821 Img_5822_20230618072601 Img_5828 Img_5823_20230618072901 Img_5824_20230618072901 Img_5827 〇に福と染めたエンジ旗が2本、古代獣のような置物が一つ、いつも開いている玄関にある。ちょっと覗くと、奥にツルの像だろうか、モニュメントがある。フロアはアールデコふう、タイル張り。受付はどこなのか、まあ従業員の姿は見たことがない。ここ、高級な五つ星ホテルという。

 

 その名は「丸福楼」。かるた、トランプで始まり、スーパーマリオのニンテンドー、いまや世界の任天堂、その創業地に出来たホテルである。一泊10万円、サステイナブル・インクルーシブ、有名料理人のレストラン、任天堂関連図書あるライブラリー、設計・改修はあの安藤忠雄氏。昨春、メディアが多く取り上げ、ずいぶん話題になって開業から1年を超えた。

 

 秀吉祀る東山・豊国神社から西へ、鴨川と高瀬川の間、狭い正面通り。場所は、かつての歓楽街、五条楽園、今は解散したそのみちの方の事務所にも近い。京都駅から車なら5,6分で行けるが、「ポツンと高級ホテル」という感じだ。ホテルが出来る前から歩いている。ここが世界一の始まり~と、周辺を回ったり、玄関前で佇んだり…。「丸福」は山内家任天堂、創業時のトレンドマークという。宿泊者ほか室内入りはご法度。歩き通るだけ。五つ星の室内、マリオはどうかなあ。

 

 ※ 既存棟、新棟など「丸福楼」、ホームページに詳しい。「任天堂」ホームページの会社沿革にも、明治22年、山内房次郎氏創業、この地のことが出ている。

 

| | コメント (0)

2023年6月20日 (火)

まだ続く朝の顔づくり

Img_6104_20230617075101 Img_6300 Img_5970 Img_6389 Img_6473 Img_5272_20230617074501 Img_5427 Img_5804_20230617074601 Img_6076_20230617075001 Img_5665Img_6241 「こんにちは。最近、あれ、どないです」。~お久しぶりです。あれって何です~。「ほれっ、朝の顔づくりでんがな」。~ああ、あれねえ。やってまっ~。「継続は力?」。~いや、そんなたいそうやのうて、ナントカの一つ覚えですたい~。「いまはどないな顔になってます」。

 

 ~よう聞いてくれはった~。「顔の具、変わってきましたか」。~そうでんなあ。コンニャク、巻きずしの細まき、トマト、カボチャ煮、今までのゆで卵、果物ではミカン、キーウイ、ブドウ…そんなとこでんなあ~。「それで、成果のほどは」。「毎日毎朝、作って食べる前に写真を撮ってますんで、そのうち面白そうなのを見つくろってアップしました。それ、見てくだはい~。

 

 「あっ、上の写真、これですか」。~そうですたい。多いんで、直近のんを選びました~。「胡瓜は仮面ライダー?巻きずしはパンダ?コンニャクは怪人20面相?ブドウは子鹿のバンビ?ですか」。~いやあ、よう見てもうて。おおきにおおきに。見え方は色々、ルソーの道化師もありますやろ~。「玉子かけごはんの、ヒゲは?」。~それ、イカナゴ、釘煮でんがな~。「垂れ目が多いんでは」。~その顔はタレ?で、垂れ目ですたい~。「????」。

 

| | コメント (1)

2023年6月19日 (月)

現代美術回顧「Re・スタートライン」

Img_6152_20230615073401 Img_6226 Img_6224_20230615074301Img_6232_20230615073801 Img_6205_20230615073601 Img_6211_20230615073601 Img_6222_20230615073901 Img_6207_20230615073601 Img_6218 Img_6159_20230615073501 Img_6166_20230615073501 Img_6162_20230615073501  魚拓でなく、人拓だという。墨で塗られた身体、足、手が写り出ている。顔は手が代用している。「大日本零円札―0円」。木の梟を描いて、題名は「穴梟ーギョロ」。白い磁器の便器が一つ、ガラスの窓枠一つ、福沢諭吉の一万円札一枚…。どれもこれも、現代美術である。

 

 京都近美の開館60周年記念展は「Re・スタートライン」。開館した1960年代は日本の高度成長が始まった時代。その頃から、絵画、彫刻の既成概念を超えた作品に挑む作家が増え、京近美は年に一度、現代美術の動向を追うシリーズ展を開催していた。「Re・スタートライン」は、その当時の回顧展。ネオ・タダ、具体美術、パンリアル、もの派……。

 

 副題は「美術館とアーティストの共感関係」という。招待券一枚、わかるかナ?面白いかナ?と行った。現代美術の世界で、名のある吉原治良はじめ、元永定正、ヨシダミノル、今井祝雄、三島喜美子ら、その感性のまま、独自の作品が並んでいる。NHK日曜美術館、六本木の森美術館で開催の現代アート展の番組を見たあとで行った。作品はわからずともよい~と番組で解説があったが、やはり、わからずだった。洒落るなら、現代アートは、後のあ~とほど感じる?。

 

 ※ 展覧会は7月2日まで。 ※ 3階展は写真不可。関連する常設展4階は写真可。

 

| | コメント (0)

2023年6月18日 (日)

智積院の「青葉まつり」

Img_6395_20230616095601Img_6447_20230616100201Img_6416Img_6403_20230616095701Img_6402_20230616095701Img_6404Img_6413Img_6398_20230616095701Img_6420Img_6452 Img_6425Img_6424_20230616095801Img_6435_20230616100201Img_6434Img_6455 その当時のまま、400年も前の襖絵が複製画として、大広間にはめ込まれている。京都東山七条、真言宗の総本山智積院・講堂書院である。桃山時代の絵師・長谷川等伯の楓図と息子久蔵の桜図。長さ20㍍、右の桜図と左の楓図が一つ続きになって色鮮やか。目を奪う。

 

 智積院の「青葉まつり」は毎年6月15日。宗祖・弘法太師と中興の祖・興教太師が同じ新緑の6月生まれ、一緒に生誕を祝う。前日の歩き、案内看板で知って、昼から初めて行って見た。朝のうち、お練り、法要、護摩炊きの行事がすんで、太子堂、密厳堂、金堂などの広い境内の諸堂めぐり、ふだん有料の名勝庭園と新しい宝物館の無料鑑賞は続いていた。

 

 境内は、桔梗、青モミジ、アジサイ、夏ツバキ、クチナシが見ごろ、青葉まつりらしい。講堂の奥へ行って、別棟の大書院。何畳敷きなのか、広い。名勝庭園は利休好み、小堀遠州の作庭という。縁に座り、池を見て、築山を見て、何を考え、何を思ったか。心のうちを明かすと、どう写真を撮るか。等伯親子の複製画、境内の花々、布袋と唐子図の襖、石の長い蹲、五色の慶祝幕、祭壇お下がり提供のリンゴ…。~今日の一日、智積院の青葉まつり哉~。

 

 ※ 智積院は修行僧、学びの寺。元は和歌山根来寺の中にあって、秀吉焼き討ち、家康再興、廃仏毀釈経て、現在は川崎太師、成田不動など真言宗3000カ寺の総本山。 ※ 長谷川等伯親子の屏風絵は国宝。この4月に完成の宝物館で所蔵。

 

| | コメント (0)

2023年6月17日 (土)

ワルナスビ、マンシュウキスゲ、クチナシ…

Img_6294 Img_6292 Img_5964 Img_6038 Img_5965 Img_6063 Img_6313_20230614074801 Img_6330_20230614074801 Img_6333 Img_6359_20230614074901 Img_6328 Img_6081 歩くと、こんな所にこんな花が~と咲いている。初夏、梅雨どき、いまだけなのよ!と咲いている。そんな所のそんな花、一年に一度の出あい、ちょっと珍しそうなのもあり、そんな所でデジカメ撮りした。そんな草花、一つ二つ、いや、三つ四つ、ちょっと紹介したくなった。

 

 京都出町柳の商店街、古書店を出て、河原町今出川の東南かど。植垣に薄紫の小さな花が透き通るよう。黄色い雄しべが3、4本、まるでバナナ。そばに説明表示がある。なんと、その名は「ワルナスビ」という。こんなに可愛いのに~と読むと、葉裏と茎にトゲが多いからと。北米原産、昭和初期に千葉で発見の帰化植物、ナス科の野草だそうだ。

 

 歩き帰り、山科バス停前の花壇にレモンイエローの花。スマホのグーグルレンズで調べると「マンシュウキスゲ」と出た。山好きの知人案内でむかし、高原のニッコウキスゲを見に行ったが、こんな所でキスゲの仲間、中国原産のマンシュウキスゲとは~珍しい。冬のXマスローズがなお咲き、半分だけ葉が白くなるハンゲショウ(半夏生)、渡哲也が歌うクチナシの白い花、ケッセン、ホタルブクロ、ちょっと早すぎるコスモス、ハギなど、建仁寺境内、大仏殿跡公園などで咲いていた。

 

| | コメント (0)

2023年6月16日 (金)

名物「皿盛」とは~

Img_6279_20230613065201 Img_6258_20230613065401 Img_6269_20230613065201 Img_6272_20230613065301 Img_6259 Img_6262 Img_6278_20230613065301 平清盛でも敦盛でもなく、ご飯の大盛でもなく、その名を「皿盛」という。どんなんかとう言うと、古くはない皿にご飯、その上にどろッとした餡かけのカレーのルー、さらに上にぺちゃとした薄いポークカツが乗っている。「カツカレー」と思えば、そうちがいはない。

 

 この「皿盛」、今もって、人気がある。お店は100年、店主は4代目の大衆食堂「篠田屋」さん。京阪電車と京都市地下鉄東西線の三条京阪駅の真上にある。屋根瓦の2階建て民家1階。向かい側は京都御所に向かって土下座する寛永の3奇人、高山彦九郎像、お隣さんは浄土宗だん王林寺。旧東海道のゴール、三条大橋まであと200㍍の「篠田屋」さん。

 

 店前に年輪刻む白い提灯。「皿盛」ともう一つ、やはり人気の「中華そば」と記してある。午前11時の開店と同時に客が次々、すぐ埋まる。タイル敷き、相席テーブルの店内、「ザ・昭和」と言われて、それもだいぶなる。名物「皿盛」は、地下鉄工事作業の常連さんが、いつもカレーうどんとご飯なので、一度まるごと皿にかけて~と言ったことから始まりだそうだ。うどん抜き、うまさが進化して、今さら「皿盛」とは~と説明不要の名物メニューになっている。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月15日 (木)

レッサーパンダ

Img_6118 Img_6119 Img_6126 Img_6127_20230612073701 Img_6129 Img_6130 Img_6131_20230612074701 Img_6132 Img_6139 Img_6141_20230612073801 Img_6142_20230612073801 Img_6133_20230612074401 いた、いた、パンダがいた。白と黒の大きなのは人気のジャイアントパンダだけど、小さくて毛が茶色でも、パンダはパンダ。やはり、竹が大好きで、パンダの名前はこっちが先という。小を意味するレッサーをつけ、区別しているが、パンダはパンダ、レッサーパンダ!。

 

 岡崎の美術館へ行くのに歩きを兼ね通り抜ける京都市動物園。梅雨入り、午前中が雨だったせいか、晴れ間が出た日曜でも空いている。観覧車と子ども電車の遊園地で、白黒の置物パンダみて、さらに歩き続けて、いつもはそう見ないレッサーパンダがいた。その名は雌6歳のミーミーと、雄12歳のウーロン。檻の広い園舎、レンゲの草むらにミーミーがいた。

 

 お見合いして4年目、まだ子どもの誕生はない。ウーロン茶飲みすぎか、年のせいか、ウーロンは寝室にいることが多いらしいが、若いミーミーは元気そうだ。千葉、熊本などの動物園にもいて、後ろ足の立ち姿が可愛いと評判だ。ミーミーも園側が小さく切った餌のリンゴが低木に隠してあるのを見つけ、タッチタッチする。前足で抱えてかじり、食べると梯子を登ったり、長いしっぽで草むらうろついたり…、いたいたパンダ、見た見たパンダ!。

 

 <注> レッサーパンダの発見は1821年、ジャイアントパンダは1869年。パンダはネパール語「竹を食べる者」の意味で、同じパンダ、ジャイアントとレッサーで区別という。レッサーパンダは中国南部、ブータン、ネパールなどの森林に生息する。

 

| | コメント (0)

2023年6月14日 (水)

猿の画家?橋本関雪

Img_5980_20230611074101 Img_5981 Img_5982 Img_5989_20230611074101 Img_5993 Img_5995 Img_5998 Img_6002 Img_6003_20230611075001 Img_6008 Img_6009 Img_6015_20230611074701 そのキャプション、猿の眼に金が入り、反射によって、どの角度からも鑑賞者に向いているように見えるので「八方睨みの猿」~と書かれている。「富士の画家」と言われた横山大観に対し、「猿の画家」としても人気があった橋本関雪の描く猿だ。その眼、もう一度見た。

 

 明治から昭和へ、京都を中心に活躍した日本画家・橋本関雪の生誕140周年記念展。住まいとアトリエ兼ねた銀閣寺近く白沙村荘記念館と嵐山の福田美術館などで、同時開催しており、チケットのあった嵐山の方へ行った。渡月橋から見た嵐山の緑が濃くなっている。%ロゴのコーヒー店、若者が溢れて、隣りの福田美術館2階で、関雪の達磨図が出迎えた。

 

 関雪の名、儒者だった父親が「雪降る逢坂の関」の漢詩から名付けたという。戦中の昭和20年2月、62歳で没し、逢坂山の近く、旧東海道沿い、大津の月心寺に奥さんと一緒のお墓がある。中国の古典、日本の故事に大作多く、若くして帝展など入選して、猿絵は昭和天皇のお買い上げになり、いらい、猿画、猿画と注文が相次いだという。会場の猿画、金眼のニホンザル、黒と白のテナガザルとたくさん鑑賞。どの猿も、いいな、ええな~と見て、会場を去る?。

 

 ※ 展覧会は福田美術館、嵯峨嵐山文華館、白沙村壮記念館の3か所で同時開催、7月3日まで。 ※ 橋本関雪(1883-1945)神戸生まれ。四条派、竹内栖鳳などに学び、中国取材旅行など多くと。

 

 

 

| | コメント (0)

2023年6月13日 (火)

「U」形になった赤松

Img_6032 Img_6018_20230610070901 Img_6020_20230610070901 Img_6022 Img_6024 Img_6027 Img_6034 ユー、あなた!、アイマイミー、あいまいに見たらあかん。この赤松の「U」形、ユーユアユーで見て欲しい!。いつ頃、こんな変形になったのか。幹から出たのはいいが、途中でグニュっと曲がって、「U」になってから、また伸びている。この変わり松、そこらにそうはない。

 

 世界文化遺産の臨済宗大本山天竜寺。日本で最初の史跡、特別名勝。法堂は八方にらみの雲竜図、方丈入り口は禅寺らしく達磨さん、庭園は夢想国司の作庭など、見どころが多い。嵐山渡月橋近くに出来たアイフル創建、日本画の福田美術館へ行くと、帰りに歩数稼ぎで、広い天竜寺の境内、拝観はせずブラリブラリ歩いて、これまで気づかなかった赤松である。

 

 世界遺産?というには大げさだけど、見どころの一つに加えてもいいような、変形ぶり。観光客で賑わう勅使門側から入って、塔頭が続く、太鼓橋あるハス池超えて、法堂手前の駐車場そばの緑地帯。♪~松の木ばかりがまつじゃない。時計をみながら…あなた待つのもまつのうち~♪と二宮ゆき子は、まつの木小唄を歌ったが、この変形松も松のうち。樹高は寄り道「U」を加えれば、20㍍超す。あなたは、へそ曲がり松の「U」、ユーユアユーである。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月12日 (月)

地元山科に「焼鳥ぎんじ」

Img_6037 Img_5768_20230609071601 Img_5756_20230609071201 Img_5757_20230609071201 Img_5759 Img_5760_20230609071501 Img_5761_20230609071601 Img_5762_20230609071501 Img_5766 赤いほっぺの可愛いマスコットは「焼鳥ぎんじ」だという。赤いとさかに赤い蝶ネクタイ、両手を広げた手羽先で、いらっしゃい~と誘う。ハイボール、鉄板焼き、釜めし、鶏鍋にぎんじ串、長さ21㌢の巨大焼鳥「塩ふりそで」は名物だという。夜中心もランチあり、昼呑みも出来る。

 

 JR、京阪電車、地下鉄、バスの駅が集結する京都の山科。先月、NHKのブラタモリが来て、町の歴史紹介があった~と知人から聞いた。その番組は見ずだった、その山科駅前である。本屋、スタバ、コンビニなど何でもあって、京阪電車踏切のすぐそば、この春から「焼鳥ぎんじ」が登場した。コロナ前までは居酒屋ももじろうで、細長い店内に馴染みがある。

 

 新店出来ると、どんなんか~ちょい寄りクセがある。瀬田の滋賀県美行く昼前、初めて入った。京都伏見に本社、フランチャイズ制で四条大宮、北野白梅町など店舗が増えているらしい。山科店、ももじろう時代と同じでレジは入り口、調理場はズズっと奥。千円呑みのセンベロもあるけど、昼なのでデミカツ膳750円。絶品というパン粉で仕上げたチキンカツ、ご飯、味噌汁、一品にチキン、キチン?と出た。焼き鳥はまたにして、まずは、ぎんじさんこんにちは!。

 

| | コメント (0)

2023年6月11日 (日)

「なんぞやひととはととうこととみじかいぺんしる」

Img_4147_20230608070001 Img_5736_20230608070301 Img_5730 Img_5735_20230608070301 Img_4149 Img_4150_20230608070101 Img_5727 幽霊のような平仮名文字が続いている。「なんぞやひととはととうこととみじかいいろぺんしる」。なんのことやろう。通りがかったギャラリー「art space co‐jin」で開催中の企画展タイトルだ。どう区切って読むのか、胃が痛くなる。まあ、入って見た。

 

 美術教育を受けた京都造形芸大卒、現代アート作家・木村舜さん(31)と、受けなかったアールブリット画家・吉田裕志さん(50)のコラボ展だという。ギャラリーは京都御苑の東、京都府立文芸会館のすぐ近くで、文芸会館の展覧会を鑑賞に行く前に歩き通って、フラリとよく入る。このコラボ展もそうだった。会場に入ると、出展作家の木村さんがいた。

 

 「なんぞやひととはととうこととみじかいいろぺんしる」のタイトルの解読をお願いした。「何ぞや人とは?と問う事と、短い色鉛筆」だと言う。木村さんは、人とは何か~という疑問を様ざまに考え、平面画や立体像にして作品を出し、吉田さんは、それはそれは短い色鉛筆で風景や静物を描いている。展示会場、これぞ人!という木村さんの怖そうな作品、吉田さん描く2、3㌢にちびた色鉛筆も見た。いま一度、句点のない「なんぞやひととは~」のタイトル、やはり胃はキリキリする。

 

 ※ 展覧会は6月25日まで。 ※ 木村展はこれまで東京などで個展開催、作品購入者も多いという。

 

| | コメント (0)

2023年6月10日 (土)

今はアジサイ

Img_5906 Img_5915_20230607072401 Img_5835 Img_5806_20230607073301Img_5152 Img_5726 Img_5725 Img_5701_20230607072601 Img_5935 Img_6069 Img_5438_20230607074101 Img_5238_20230607074401 Img_5135_20230607074701 Img_6053  出歩いて、いま、アジサイ、アジサイと咲いている。値札をつけた園芸店のアジサイ、社寺境内で静かに咲くアジサイ、垣根や植え込みで群れ咲くアジサイ…、紫に赤に白に…梅雨に入って、色の濃さを増している。年々歳々のアジサイ、今年はどう咲いたかと、つい、見とれる。

 

 祇園祭山鉾巡行の御池富小路あたり。4車線道路を挟んで北側に青いの、南側に白いの~長さ30㍍の花壇に際立つ。ふんわり、手まりのようなホンアジサイ。どれだけ植わっているのか、次から次へ咲き出して、見ごろが続いている。6月は6、16、26と6の付く日はアジサイの日と園芸店。値段は大特価の千円から1万円まで幅が広い。長持ちか、色あいか、その値踏みが難しい。

 

 高島屋京都1階フロアに海外逆輸入のハイドランジアの展示。初心者でも鉢植え出来るという。デパートは季節に敏感。アジサイが良く似合うのは、やはり社寺境内。よく歩き通る豊国神社、六角堂…、株数は少なくても、ひっそりがいい。雨降りならよけいにいい。建仁寺塔頭の霊源院庭園では甘茶が見ごろ。特別公開中。甘茶は、ホンアジサイの変種、乾かして一服、お釈迦さんが甘露、甘露と喜ぶ。この時期、歩いて歩いて、まだまだアジサイ…アジ彩々!。

 

| | コメント (1)

2023年6月 9日 (金)

ペットロボットは「らぼっと」

Img_5848 Img_5843 Img_5851_20230606073701 Img_5838 Img_5846 Img_5844_20230606073401 Img_5845 あなたのお名前なんですか。ピンクのリボン、花子で~す。リボンのない、そっちは?太郎です。姉弟で~す。もうひとつ、黄色い服はだれですか。スルメと言います。なにもせず、じっとして何もスルメ?ですか。いいえ、いかにも、いかにも~納得の、イカのスルメです。

 

 家庭向け愛がん用ロボットたちである。身長にして60㌢、黒い鼻はポコンと小さく、ちょこちょこ動いて、クリクリ眼が動く。頭の突起はAI。なんとも愛くるしい。その名はロボットをもじって「らぼっと(LOVOT)」。東京日本橋のハイテクメーカー(GROOVEX)が開発、この2、3年前から販売を始め、じわじわと浸透し始めているらしい。

 

 京都駅前、ヨドバシ1階正面、抱っこお試しコーナーが出来ている。今いるのが、花子と太郎と、なぜか、その名がスルメ。値段はいったい、一体どれほどか、覗いてみた。充電器、着せ替えなど、なんやかんや50万円とか。店先で花子を抱っこしてもらい、担当の女性に話を聞くと、昨日も一体、売れたと言う。花子!と呼ぶと聞き分け、目をクリっとさせ、電気切れ近いと、勝手に充電ベッドへ。「らぼっと」という名のロボット、身近になってきた~。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月 8日 (木)

高級鮨店の「おまかせコース」

Img_5509 Img_5510 Img_5513 Img_5515 Img_5516 Img_5518 Img_5522_20230605073301 Img_5523_20230605073501 Img_5525 Img_5530 Img_5431 なにせ、初めてのこと、ちょっとドキドキする。高級なすし屋さんの「ランチお任せコース」。税込みで値段は4ケタにはねる。大将の包丁さばきはどうか。どのタイミングで、どんなネタがどう出るか。兎に角、お任せである。ドキドキに加え、ハラハラもし、ワクワクもする。

 

 東京赤坂で、その名の通った「鮨まつもと」が京都駅前に出て来た。祇園にも同じ名前の、高級店があるが、まったく違うらしい。この「鮨まつもと」は東京に多く、博多、神戸、難波、名古屋にも出店して、この4月から京都という。七条烏丸北東かど、ビルの2階で、階下は居酒屋へそと牛丼のすき家。その西に東本願寺、ヨドバシ…。うわさ聞き予約、昼に行った。

 

 ヒノキのカウンターはかぎ型、木の香が匂う。大将まだ若い。銀座久兵衛などで修行して10年、静岡出身、京都はあこがれ~と話す。つつじ入り前菜、造りは房総の鯵、握りは宮城気仙沼のトロ、明石の鯛、茶わん蒸し、赤出汁が出て、鯖や、鰻や、玉、〆に巻。その圧巻は、北海道の毛蟹と馬糞ウニと白いソース混ぜての一品。出てきたの、みんな写真に撮って、うまい、うまいと食べて、まだか、まだかの穴子。それは夜コース、お任せ致し方なし。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月 7日 (水)

円山公園、藤棚の下

Img_5688_20230604075401 Img_5676 Img_5678_20230604075001Img_5699 Img_5680_20230604075401 Img_5682 Img_5695 Img_5696 Img_5717_20230604075501 いま、この初夏の時期、藤棚の下がいい。どうしてか。棚の屋根が藤の若葉で覆われる。緑々して、日差しを遮る。風がさわやかに吹き抜けて、憩えるからだ。木漏れ日は地面でモザイク、キラキラと光る。春、紫の花房が垂れる鑑賞の藤棚もいいけど、今の今もいい。

 

 国の名勝で桜の名所、円山公園は京都で最も古い公園。祇園祭の八坂神社境内を抜け、東山を背にして86,600平方と広い。かつてデモ隊の集結地だったラジオ塔がある。佐野藤右衛門さんのしだれ桜、瓢箪池、坂本龍馬・中岡慎太郎像などあって、古木がつたう大きな藤棚が二カ所ある。桜ばかりが有名だが、知れば、これは、これはの~立派な藤棚である。

 

 ふだん、公園はよく歩き通る。八坂神社境内を抜け、知恩院山門から平安神宮へ、もう何年もだけど、実のところ、藤棚は知らなかった。どれだけ藤が下がるのか、見たことがない。不覚と言えば不覚だが、ご縁がなかった。知ったのは、園内ぶら歩きのつい最近だ。ラジオ塔の西側と瓢箪池の東北。どちらも20㍍四方はあって、藤はみな古木。棚の下に石と木のベンチがある。気持ちよく、ずっと座っていられる。緑がおおう藤棚、その下でぼんやりがいい。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月 6日 (火)

京近美60年のポスター追憶

Img_5587_20230603083301 Img_4697_20230603082301 Img_4698 Img_4710_20230603082901 Img_4716_20230603083001 Img_4714 Img_4709_20230603082901 Img_4708_20230603082901 Img_4706_20230603082801 Img_4707 Img_4699 Img_4702_20230603082801 Img_5602Img_5595 Img_5610 Img_5608 Img_5611 O0400062214472358120_20230603090201  その展覧会に歴史がある。物語がある。あなたにとって、その鑑賞のとき、どんな思い出がおありでしょうか~と問う。今年は京近美が開館して60年。館はこれまで開催した展覧会ポスターを1階フロア壁面に貼り並べて、赤いポストを置き、一筆箋投稿を求めている。

 

 京近美は前回の東京五輪前年、1963年に国立近代美術館京都分館として誕生、それから60年という。1967年独立、1986年に新館として今の近美、この間の展覧会は452回という。その中から近美が150回分のポスターを選び「ポスターでふりかえる京近美の60年」として展示している。投稿用の赤いポスト、宛先は「拝啓きょうきんび」。

 

 展示のポスター、日本一有名な鮭を描いた高橋由一展。ポスター、鮭は避けられない?。赤富士の小松均生誕100年展。北京秋天で、梅原龍三郎遺作展。30年以上前開催は小磯良平遺作展。京都画壇は上村松園、松篁の親子、小野竹喬、福田平八郎…、洋画で浅井忠、陶芸で八木一夫…鑑賞してないけど、今も身近に感じる。思い出と言えば、盗難、時効後に発見のロートレック展の「マルセル」。その時のポスターがない。どんなだったか~と投稿した。

 

 ※ 近美フロアのポスター展は今年末まで。 ※ マルセル盗難事件は1968年12月、展示最終日に発生。時効7年後に発見。フランス美術館返還、容疑者不明。作家・高樹のぶ子が小説化している。 ※ 一番最後、ネットから添付の「マルセル」。

 

 

| | コメント (0)

2023年6月 5日 (月)

ドクダミ

Img_5563_20230602075601 Img_5567 Img_5568 Img_5575 Img_5572 Img_5574_20230602075501 Img_5577 Img_5579 いつ、だれが名付けたのか、ドクダミ。梅雨入りのいま、湿地や日かげを好んで、至るところに群れている。いやなにおいがする。でも、でも…、民間の薬草。腫れ物によく、高血圧にもお腹の具合にもよく、効用のほどが多く、俗称で「十薬」という。ご存知だろうか。

 

 いま、朝ドラ効果で、その名前のグレードがより高くなった植物博士・牧野富太郎さんは「雑草という草はない」という。日々の歩き、脇道でよく見かけるドクダミも、雑草じゃない。これは、ドクダミ属ドクダミ科、一属一科の多年草。屈みこんでよく眺めると、葉はスペードの形をして紫色、花穂がシュッと伸び、白い苞が4枚ヒラヒラして、それは可愛い。

 

 名前がネ?、臭いがネ?と言われるけど、それもこれも薬用あって。名前の由来は、茎、根にクスリの毒を溜めての~「ドクダメ」が訛って、ドクダミ。草丈は地上に10㌢ほどだが、根っこは強く、縦横無尽に地中を広がる。歩いて、タンポポ、レンゲなどに比べ、見過ごすこと多いが、この間、知恩院山門から岡崎の府立図書館へ行く道筋、青蓮院の土塀前。クスノキの大木が目立つ斜面に見事なほどに群れていた。そのドクダミの発見、トクダネ??。

 

 

 

| | コメント (0)

2023年6月 4日 (日)

野外彫刻、その作品解釈

Img_5458_20230601080301 Img_5461 Img_5466 Img_5467_20230601081001 Img_5468_20230601080801 Img_5469 Img_5471_20230601081101 Img_5475 Img_5480 Img_5481 Img_5486_20230601081801 Img_5489 Img_5462 決してツーとは吠えない柴犬がいる。ワン。座ってない裸体像。立つ。大理石の白い像。写真、トルソ~。抱かれたラビット。いつ飛び出すのか、うさぴょん。どこをどう吹いているのか、風の姿という。座椅子で、ぐっすり寝ていているのに、うたたねをする女…。

 

 堂本印象美術館、その庭園を利用した野外彫刻展である。庭園は緑の樹木多い。小さな丘陵地のなか、印象さんデザインした椅子があり、一番上にアトリエもある。京都彫刻家協会に所属する作家さんが作品を出す。いつも春から初夏にかけて、堂本印象美術館の企画展と会期を合わせて開催している。今回は日本画家・堂本元次さん生誕100年展と一緒だった。

 

 中国蘇州に魅せられた堂本元次さんの作品を見て、野外彫刻展へ行った。今年で6回目、いつもと大体おなじ作家さん24人の作品。竜安寺へのきぬかけの道、衣笠山のふもと、立命館大学キャンパス、バス停前である。庭園は緑々して、歩くに心地よい。テナガザル夫婦はシロマティ、クロマティ2という。なぜ2か、再婚だろうか。考え込む女性像の題名、あれから7年。その7年前に、何があったのか。作品の見て歩き、その自由な解釈が楽しい。

 

 ※ 堂本元次展、野外彫刻展は5月31日で終了。

 

| | コメント (0)

2023年6月 3日 (土)

うどんが食べたい

Img_5454_20230531074801 Img_5452_20230531075001 Img_5450_20230531074801Img_5449 Img_5445 Img_5446_20230531074901 Img_5451 ラーメンでも、蕎麦でもなく、うどんが外で食べたい。京都の北、衣笠山のふもと、堂本印象美術館へ行く道筋、うどん、うどんと歩いた。なか卯の明太子うどん、麵家のかき揚げ、丸亀製粉の釜揚げでもないうどん。歩いて、歩いて、そのうどんは、千成餅食堂の千成うどん。

 

 千成餅食堂は町中の大衆食堂。京都市内で、山科にも、丸太町にも、吉祥院にもある。入ったのは、嵐山、鳴滝方面へ向うバス停・等持院道近く。堂本印象美術館まで立命館大学キャンパスを抜ければ、あと10分ほど。うどんは、ここや!と、600円の千成うどん。丸餅、蒲鉾、ネギ、鶏肉、薄味出汁にうどん。七味少し、ツルツル、スルスル…うどんはこれ、これ、これやがな。

 

 テーブル席、ご近所さんで混んでいた。空いている奥の座敷へ~と言われ、600円なのに~と二の足を踏んだが、行けば、座敷は一畳半。真ん前にTV、地元・大将軍学区の運動会賞状、壁貼りカレンダーは、今年は強いぞ!阪神の大山選手。テーブルに自分好みのトッピングメニュー一覧。のり30円、蒲鉾3枚60円、椎茸50円、もち一個100円…。なんと20種も。町を知り、大衆食堂を知り、うまかった、安かった千成うどん。これも出歩いて一日。

 

| | コメント (0)

2023年6月 2日 (金)

この人はすごい!和田誠展

Img_5329 Img_5336 Img_5345 Img_5341 Img_5346 Img_5348 Img_5414 Img_5352 Img_5360 Img_5378 Img_5401 Img_5396Img_5390 Img_5407 Img_5373_20230530074101 Img_5395_20230530074901 タバコの「ハイライト」デザインがそうだ。週刊文春の表紙絵がずっとそうだ。映画「麻雀放浪記」の監督がそうだ。黒柳徹子らの似顔絵もそうだ。本の装丁、ポスター、著作、作曲、ロゴ、広告デザインなどもそうだ。もう一つ、料理愛好家・平野レミさんの旦那も、そうだ。

 

 あれも、これも、それも~その多彩な人は、和田誠さん。83歳で没して、その生涯でどれだけ、どんな仕事をしてきたのか、そのすべてを見せる展覧会が京都伊勢丹で開催中。5月の梅雨入りは10年ぶりという日、見に行った。入り口廊下にプレスリー、寅さん、どうもスミマセンの三平師匠、背番号1、森進一と似顔絵が続いて、会場の写真撮影は可だった。

 

 生まれた1936年に始まり、年代別の柱が立って、和田誠の生涯を作品とともに年譜している。多摩美術大学卒、広告デザイン会社へ入って、すぐタバコの「ハイライト」だった。隣の会場、壁一面に文春の表紙。毎週の40年間2000回という。生み出す言葉は「六本でもバナナ(七)」「九階でも塔(十)」「一羽でもニワトリ」…、イラストは、花を噛んで鼻をかむ、鮭を飲んで酒を飲む。「誠頭脳」は、マコトに柔らかく、才が多い。多彩。写真を撮って撮って、とっても面白かった。

 

 ※ 会期は6月18日まで。 ※ 和田誠(1396-2019)大阪生まれ。

 

| | コメント (0)

2023年6月 1日 (木)

クロワッサンはアカワッサン

Img_5161 Img_4913 Img_5171 Img_4905_20230529074401 Img_5166 Img_4907_20230529074701 Img_5168 Img_5170 クロワッサンはクロワッサンだけど、赤い線入りのクロワッサンで、洒落るならアカワッサン。表面の赤い線は、金太郎飴みたいに中まで通って、さらに真ん中にこの店だけのフランポワーズという名のジャムーという。数あるパン屋さん、黒くないそんな赤ワッサン?、初めて出あった。

 

 京都の真ん中、へそ石がある六角堂近く、六角通り東洞院を南へ歩いて、このパン屋さんだった。3階建てビルの1階、店名はだいぶ長い。「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー京都店」。フランスに本店があり、国内では東京・吉祥寺と京都だけという。表通りのウインドウ、色んなケーキもだけど、当店だけと表示の赤いクロワッサンが気になった。

 

 大理石の店内、席が多くてゆっくり出来そう。各種ケーキにパンが並んで、赤いクロワッサン。フランスの本場バターを使い、フランポワーズというジャムを巻き入れ、他店にない名物という。一つ460円、イートインした。ホンマに金太郎飴みたいか、店員さんに真ん中で切ってもらった。赤いの、赤いの…渦のよう。真ん中、イチゴのジャムも見える。そっと手千切り食べ。生地、バター、ジャム…甘さは控えめ、しっとり、サクサク…赤ワッサン。

 

 ※ 長い店名短く「クロワッサン・リベルテ」とも。フランス語でリベルテは自由、クロワッサンはパンの形状から三日月。京都では4月から清水寺店、持ち帰りで京都伊勢丹にも出店と。

 

 

| | コメント (0)

« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »