山頭火は東京に来ている
無手勝流で句を詠む、あの放浪俳人・山頭火が東京に来ていた。その一句は「ほっと月がある 東京に来てゐる」。東京まで旅して、月を見て、ほっとした~と詠んだのだろうか。ほっと一息のホットムーン?。この、ほっと~がポイント、どこか癒しを感じさす。
JR山手線日暮里駅北改札を出て、目的の朝倉彫塑館へ行く途中で、「あらかわ俳句マップ」の案内板を見た。谷中墓地の台東区と隣り合う荒川区。奥の細道、奥州へ旅立つ芭蕉が「行くはるや鳥啼き魚の目ハなみだ」と詠んだ千住も荒川区内。「芋坂も団子も月のゆかりかな」と、好物の羽二重団子を句にした子規もこのあたり芋坂から月を見て~という。
山頭火の句碑は、案内板のすぐ近く、月見寺こと本行寺の境内。一茶の「陽炎や道灌どのの物見塚」の句碑も一緒という。ここまで来て、句意知らずは悔いあり?と、寄り道した。江戸城をつくった太田道灌ご縁のお寺。日蓮宗、道灌のお孫さん開基。そうは広くない境内ぶらり。道灌が月を見た丘の碑もある。山頭火と一茶の句碑は向かいあっていた。ここで季語のない一句。「よいお天気 山頭火と同じ東京にいる」。隣の一茶、まあまあ、いいさ??。
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