ぶら歩き、みどりのなか
ぶらり、ぶらり、今日もぶらり、ぶらり。暑くも、寒くもなく、これといった予定もなく、あてもなく、ぶらり、またぶらり。今日も彷徨って、今日はみどりの中、足がいく。風がみどり、目がみどり。京都御苑のなか、森の博物館へたどり着いて、緑陰の中、ひとりいる。
ノーベル賞、湯川博士の短冊がある梨木神社そば、清和院御門から入って、ぶらり。歩く道筋、いまは新緑がやさしい。ドングリについて、チョウについて、キノコについて、御苑の生態を解説する標識があって、森の博物館という。足を止めて、そうか、そうかと読んで、また歩いて、メタセコイヤを仰いで和風迎賓館の北側に来て、森の図書館にベンチがある。
図書館は「母と子の森」文庫。牧野富太郎植物記全8巻が揃っている。第1巻は野の花、表紙めくって、牧野博士の顔が出た。四角屋根の角っこに写真。センダンの実、メスのジョウビタキ…御苑の仲間だ。静寂、緑陰、ぼんやり…ひとりがいい。「目をつぶれば睡魔ふとくる緑陰に」。夏の季語、緑陰調べて、稲畑汀子さんの一句がぴったり。またぶらり。クスノキ、新芽が溢れて、燃えるよう。地下鉄の駅で歩数計。「12345歩」、よう歩いたなあ。
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