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2023年5月18日 (木)

ギリヤーク尼ケ崎さん,、92歳の公演

Img_4458 Img_3805 Img_3816 Img_3820 Img_3822 Img_3826_20230515074101 Img_3831_20230515073901 Img_3834 62f3ff8132deaa0b780ca5fc32e50aac_1 開演の時間は昼日中の午後2時。演技は京都の円山公園、瓢箪池真ん前の路上。真上から日差しが照り、名物のしだれ桜の葉が濃い。鬼の踊りから祈りの踊りへ、伝説の大道芸人・ギリヤーク尼ケ崎さん、4年ぶりの公演。初夏、緑の風が92歳の主役登場はまだか~と吹いている。

 

  ギリヤークさん公演予告が京都新聞の記事になっていた。4年前、2019年5月3日、同じ円山公園で踊るモノクロ写真も。その記事が載った朝刊、見に行こうと切り抜いておいた。公演はGW中の5月3日、4年前と全く同じ。全国各地で踊って、踊って半世紀。いま、パーキンソン病、脊柱管狭窄症、心臓病…、年齢も年齢だし、最後の公演になるかもしれない。

 

 場所取り、1時間前から始まっていた。路上舞台は時間とともに人の輪が二重三重と増え、400人にも。定刻の午後2時を5分、10分とすぎ、まだかな~と思ったとき、ギリヤークさん、黒子の女性に車いすを押され、瓢箪池を渡ってきた。白粉、赤い着流し、破れた三味線…、大観客の輪の真ん中へ。92歳と病気。さすがに踊れない。マイクで、最初に生い立ち語る。懸命にじょんがら節を弾く。拍手また拍手…それが温かい。観客の眼が優しい。頑張った、頑張った、よう頑張った。

 

 ※ ギリヤーク尼ケ崎さん。本名、尼崎勝美。1930年、北海道函館生まれ。ギリヤークはロシアサハリン先住民族名。体操選手、映画俳優を志し、じょんがら一代など大道芸へ。阪神大震災、東日本震災など被災地で魂の踊りなど披露。世界各地へも行く。東京在住。 ※ 踊りにおひねりなど、ピーク時の函館で70万円もとか。

 

 

 

 

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