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2023年5月 1日 (月)

頭巾かぶり、薬師如来立像

Img_3122_20230424075501 Img_3131 Img_3132 Img_3134_20230424075601 Img_3137 Img_3135_20230424075801 Img_3149 その一千年に及ぶお寺の歴史、火災にあうこと9度もご本尊はいつも無事だったという。京都因幡堂、平等寺の薬師如来立像である。鎌倉時代の一木造り、重文。嵯峨・清凉寺の釈迦如来、長野・善光寺の阿弥陀如来と並ぶ日本三大如来。いま特別公開中、久々に拝見した。

 

 等身大の像。左手に万能の薬壷持ち、衆生をすくう右手を上げ、静かに眼を閉じたお顔が優しい。どうして、火災のたび、難を逃れたのか。台座に車輪、背に縄ロープ…、火災一報で、像を仰向けに倒して、一番に引っ張り出していたから~という。頭の四方に房のある帽子ようの布は、そのときに頭をお守りという。その写真が案内の立看、パンフに出ている。

 

 いつもの歩き、七条通りから不明門通りを上がった。不明門、アケズと読む。仁丹の昔の地域名表示、不明門にルビ付き。六条通り、五条通りを越え、不明門通りの突き当りがお寺。平等寺は高倉天皇の命名で、不明門通りの名もその絡みらしい。因幡堂の名も、ご本尊が因幡の海から救い出されたからとか。なにせ千年、お寺の由来は多い。因幡薬師とも言うご本尊、本堂の須弥壇から移って収蔵庫で拝見した。防火対策完備、あの頭の布はなくなっていた。

 

 ※ 因幡堂平等寺。真言宗智山派。烏丸松原東入ル、因幡堂町。因幡堂縁起(重文)によれば、997年(長徳3)橘行平が国司の任を終え帰国の途中、夢で海中から薬師如来を引き上げ、祀ったのが寺の起こりという。十一面観音など重文仏像多く、収蔵庫には、明治の画家・鈴木松年の仁王像図も。 ※ 平等寺の特別公開は5月7日まで。

 

 

 

 

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コメント

早、70を過ぎた身
平等寺さんの薬師如来様には、出向いてしっかり手を合わせ✋✋健康祈願をしたいと思います。

今日も洋々日記、拝読させていただきました。

投稿: エンジェル会 | 2023年5月 1日 (月) 08時01分

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