京町家で、原在敬の「花鳥図屛風」
青い羽根を広げて飛ぶ鳥、何だろう?と、ググールレンズで確認すると、ルリツグミと出た。金地の屏風に3羽、綺麗な鳥だ。花はボタン、ナデシコ、それにこの花は?とまたググールレンズ、カノコユリと出た。江戸後期、京画壇の絵師、原在敬が描いた「花鳥図屏風」。
いつものぶらり歩きだった。鴨川を渡り、七条通りを京都駅方面へ行って、高倉通りかど。平安の仏師、定朝らの七条仏所跡で、京町家の田中家である。秋に洛西からこのあたりに移る京都市立芸術大学の学生さんが「京芸生のごあいさつ」をテーマに田中家とコラボの作品展示公開中だった。白い山茶花、赤い椿、置物の狸…、信号待ちでよく庭先を拝見している。
入り口で学生さんの誘いがあり、1階で学生さんの作品見て、すこし軋む階段を上がって、奥の間に田中家が代々所蔵の六曲一双の金屏風。その美しさに見とれて、写真を撮った。黒船が浦賀沖、嘉永年間の作品。描いた原在敬は、応挙・四条派の流れ、京都画壇・原派の祖、原在中の長男・在正の長男という。いま、京文博で開催の「原派、ここに在り」展へ行った。原派、ぜんぶ在つき。在中、在正、在明、在照、在敬…、ハラハラ、アリアリ、存在感アリ。
※ 在敬の父・在正は、原派の祖で在中に長男なのに勘当され、原派二代目は次男の在明、三代目はその子在照と続き、在正・在敬親子は本家から外れて描いていたらしい。 ※ 田中家、京芸生のごあいさつ展は3月12日まで。
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