老木・ペキンヤナギ
春、朽ちた幹から命が芽吹いている。青い細い枝が5本、寄り添うよう。葉は楕円形、枝先にみずみずしい。ヤナギはヤナギだけど、よく見るとシダレ方が違う。何だろうと、葉の先まで手を伸ばし、スマホのググールレンズをあてると「ペキンヤナギ」と出た。
京セラ京都市美術館東側の池泉庭園のヤナギだ。美術館が出来る前、明治43年(1910)、京都市商品陳列所のおり、7代目小川治兵衛の作庭という。もう113年も前である。朽ちて、ポッカリ穴か開いた幹からすれば、その当時からのヤナギだろうか。ウイキペディアによると、ペキンヤナギは、枝ぶりがうねうねして、雲竜ヤナギ、ドラゴン柳ともいうらしい。
ヤナギは世界で北半球中心に300種以上という。日本では枝垂れヤナギが多いが、アメリカヤナギやペルシャヤナギや…調べるとまあ、色々ある。歌なら東京行進曲、昔懐かし銀座のヤナギ。何を言われても、ヤナギに風もある。話をもとに戻して、ペキンヤナギ。琵琶湖疎水から水をひいた池畔、樹高は7、8㍍あって、枝ぶりも横へ同じくらい広がっている。庭園の南西かど、古い藤棚に隣りあっている。その老木ヤナギに芽吹く生命力、感じ入った。
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