「こんちきの像」
大きな角が出て、ギョロっと目をむいて、鋭い牙をだして、怒っている。なんという像だろう。なんかの鬼か~と見たら「こんちきの像」だという。そうか、「こんちきしょう」の略称かと思ったら違った。祇園祭りのお囃子「コンチキチン」からの「こんちき」だという。
台座入れて、高さ2・5㍍ほど。スウェーデン製の黒御影石、重さ1㌧。像の後ろに作者のサイン「流」の一字が彫り込まれている。世界的な彫刻家・流政之氏の制作である。京都市地下鉄市役所駅改札の端っこ。河原町へ出る駅、置き場所が端っこすぎてか、乗降客は多くても、気づかれないようだ。調べると、制作は47年前の昭和51年(1976)という。
京都青年会議所が創立25周年を記念して、戦前、立命館大学でも学び、京都在住経験ある流さんに制作を依頼、京都市に寄贈した。日本人には自立と自戒の精神が必要だという「いましめの像」が制作テーマだったが、京都らしくとコンチキチンの「こんちきの像」に変わった。設置場所も当初の四条河原町東南角から地下鉄東西線開通で、こちらに移設してきたという。せっかくの流作品なのに見る人が少ない。流れ流れて「こんちきしょう」。
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