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2023年3月

2023年3月31日 (金)

舞妓さん、メガネ、火炎太鼓…歩きの出会い

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 春への三寒四温、どことなく歩いて、これは~と思うと、ついデジカメ撮り。百万遍から東へ歩いて、壁に落とし物のメガネがビニール袋に入れて貼りつけてある。老眼鏡かなあ~、落とし主さん、気づくかなあ~。東本願寺で親鸞さん生誕850年祝う火焔太鼓、雨でビニール囲いの中、それはでっかい。桜が蕾だったころ、東山の大仏殿跡公園で、ジョウビタキとの出あい。

 

 オスかメスか。頭が銀髪ならオスだけど、全身が茶色でメスのよう。近くでデジカメ構え、おっす!と挨拶、返事がない。やはりメスだ。鴨川ではハトを見つめるアオサギ、どうも上から目線だ。観光客賑わう嵐山、たい焼き屋さん看板。鯛の口から飛び出し坊や。これで、どうダイ?。JR湖西線のおごと温泉駅構内。駅名デザインは「お」に温泉マーク、お湯がワクワク?。京都市美別館の展覧会。→→→も作品、その先も作品。日々の歩きにも先がある?。

 

 

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2023年3月30日 (木)

知恩院に念仏唱える自販機

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 日本は世界でも人口比からして、自販機大国という。ペットのお茶、水から始まり、いまや、パンが出る。近江牛の肉が出る。シェフのディナーも出る。金魚産地の奈良・大和郡山では、金魚まで出る。~おおきにどす~と舞妓さんの声が出るのもあって、知恩院では、ありがたいお念仏だという。バス、祇園で降り、サクラ咲く円山公園の裏山から知恩院へ。

 

 円山公園名物しだれサクラ見て、瓢箪池こえ、坂道あがって、東山連峰・華頂山ふもと。法然、親鸞両上人がひたすら念仏唱えた吉水庵から重文・大鐘楼へ出て、下って知恩院境内である。甚五郎さん忘れ傘ある御影堂の向かい、売店わきに自販機が並んでいる。その一つ「この自販機は念仏唱えます」の書き込み。これや!とお茶ボトル140円入れると~である。~ナムアミダブツ、ナムアミダブツ~。お茶の取り出し、思わず両手を合わせた。

 

 

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2023年3月29日 (水)

やっぱり植物園、さすが植物園

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 どこから見て、どれから写真を撮るか、迷う。空は青い。ヤナギは緑。ハナモモ、濃い赤、薄いピンク、純白と並んでいる。北山門の東側、咲きよう目立ちすぎる。遠くからのまとめ撮り、色が重った。反対側は白のユキヤナギと桃色のシダレサクラ。上と下、ワアッと咲いている。3月初め、球根で見たチューリップは赤色と黄色。きちんと整列して行儀がいい。

 

 アセビの向こうに5月の花なのにミツバツツジ。シャクナゲも赤いのが咲き出して、こんなに早くていいのか~と気になる。赤いツバキは散りツバキ。地を染め、それが写真になる。サクラ、そんなにいっぺんにええんかナと咲く。ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤマザクラ、最初に咲いたカンヒザクラ、桜に似るアーモンドも一緒になっている。黄色いレンギョウ、真っ赤なボケとも競い合う。どう撮っても、ええな、ええなと撮れる植物園、春である。

 

 

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2023年3月28日 (火)

エレガンス、優美さとは~

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 動く歩道こえて、地下鉄への道筋、つい気になって見てしまう。春夏秋冬とテーマが変わって、この春は、エレガンス=つよさとやさしさについて。大きなウインドウは五つ。ダンサーでもある広告アートデザイナー、三浦大地さんの作品が並ぶ。サングラス、団子髪の女の子。その名も~私はジョシエ!~「Josie」。様々なポーズで~女子え、女子え~と登場している。

 

 三浦さん、エレガンスについて、五つのウインドウで五つのメッセージを発信している。個性ってなに?と言い、みんなと同じスタイルを考え、自分を演じているかどうか~と聞く。さらにあと二つ。誰かはあなたの鏡か、よくミラー?と言う。そして、箱入り娘でいいのか~と問いかける。おしとかやだけでない優美さ、心がつよい優美さは、固定観念を脱して~という。見歩いたウインドウ、三浦イラストは「ワタシがJosie(女子え)」と躍動している。
 

 

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2023年3月27日 (月)

老木・ペキンヤナギ

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 京セラ京都市美術館東側の池泉庭園のヤナギだ。美術館が出来る前、明治43年(1910)、京都市商品陳列所のおり、7代目小川治兵衛の作庭という。もう113年も前である。朽ちて、ポッカリ穴か開いた幹からすれば、その当時からのヤナギだろうか。ウイキペディアによると、ペキンヤナギは、枝ぶりがうねうねして、雲竜ヤナギ、ドラゴン柳ともいうらしい。

 

 ヤナギは世界で北半球中心に300種以上という。日本では枝垂れヤナギが多いが、アメリカヤナギやペルシャヤナギや…調べるとまあ、色々ある。歌なら東京行進曲、昔懐かし銀座のヤナギ。何を言われても、ヤナギに風もある。話をもとに戻して、ペキンヤナギ。琵琶湖疎水から水をひいた池畔、樹高は7、8㍍あって、枝ぶりも横へ同じくらい広がっている。庭園の南西かど、古い藤棚に隣りあっている。その老木ヤナギに芽吹く生命力、感じ入った。

 

 

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2023年3月26日 (日)

建仁寺の早い春

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 中国から茶を持ち帰った茶祖・栄西さん開祖の臨済宗の禅寺。1202年、建仁2年に出来て建仁寺。祇園の場外馬券場、空也の六波羅蜜寺、あの世とこの世を分ける六道の辻、商売繁盛の恵比須神社に近い。東西南北、境内どこからでも入れる。週に一度は、境内を通り抜け、鴨川団栗橋から四条河原町か、歩き1万歩で、三条大橋か、丸太町橋か~と足は行く。

 

 建仁寺のサクラ、重文・浴室前、茶碑の前などで枝垂れる。ツバキは塔頭の両足院前、法堂向かい堆雲軒で開く。どの花もお寺の風情にあう。イノシシの塔頭、禅居庵の庭園でこれ何の花?。スマホググールレンズ調べて、シデコブシ、ニワウメ、梨の花…、そうなんや~と知る。鴨川へ出て、サクラとヤナギ、赤いボケ、紅白が同時の源平咲きのウメ、またこれ何?で、ググールレンズはベニ色のマンサクと記す。いいね、いいね~と早い春が来ている。

 

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2023年3月25日 (土)

阪神タイガースの「あれ」

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 ~春はセンバツから~、いま、甲子園は高校野球。タイガースの登場は高校野球がすんでからだ。来年2024年、甲子園球場は出来て100年。阪神電車は去年8月から記念先取りのラッピングトレイン1両、走らせている。その電車がいつ梅田駅で見られるのか、聞いて調べて、行って、写真を撮った。ドカベン漫画とともに星野監督歓喜の「あれ」は見た。

 

 岡田監督の「あれ」写真は車両の反対側、1番線の壁側に到着で見えずだった。初めて阪神百貨店8階、タイガースグッズ売り場へ上がった。2番梅野、3番大山、5番近本、8番佐藤…、選手のTシャツ、帽子、メガホン、たこ焼きひっくり返す虎マークのクルリン、虎菓子、虎チョコ…、あれも、これも~ある。本家「あれ」の岡田監督は、サイン入りカレンダー登場。シーズン始まり、「あれれ、あれれ」と勝ち進むかどうか。「あれっ?」が怖い。

 

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2023年3月24日 (金)

「こんにゃくラーメン」

Img_0080_20230316072601 Img_0079 Img_0175 Img_0173_20230316072701 Img_0064_20230316072301 Img_0068_20230316072301 Img_0069 Img_0071 こんにゃくはこんにゃくだし、ラーメンはラーメンだと思うのに、二つ合わせて「こんにゃくラーメン」だという。メニュー見た瞬間、どんなんだろうと、もう気になった。すぐ店前の自販機で買って、店に入って、奥の席に座って、「こんにゃくラーメン」こんにちわ!。

 

 京都南座の東隣り、新しいラーメン屋さん出来たのは知っていた。バス降りて、真ん前である。大阪から進出「どうとんぼり神座(かむくら)」。ラーメン屋さんなのに店前で京都意識か、炙りみたらしを販売している。どんなラーメンか、自販機をみると、野菜など各種ラーメンにまじり、「こんにゃくラーメン」840円。特別にか、注釈で糖質ゼロと書き込んである。

 

 神座ラーメン、道頓堀の裏路地4坪9席に始まり、いま、東京新宿にも進出、こんどは京都。秘伝のスープ、調理にはスープのソムリエの資格取得が必要という。それよりも気になる「こんにゃくラーメン」。秘伝のスープ、脂が浮いているけど、醤油味であっさり。白菜、それはたっぷり、チャーシューは厚め。注目の麺は、どうかと、レンゲに乗せて、すすった。ふにゃふにゃ、味はない。ラーメンはラーメンだけど、こんにゃくはこんにゃく!。それはカロリーオフラーメン!。

 

 

 

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2023年3月23日 (木)

驚きの「文具アート」

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 「知られざる文具アートの世界」展という。いま、京都高島屋7階で開催している。高島屋事業部OB、YKさんがぜひ~と案内があって、行って、見て、文具がこうも見事なアートになるのか~と驚いた。文具アーティストは22人、展示作品は200点。鉛筆を削った芯で型どった細密彫刻。~芯、何度折れても挑戦、心まで折れず~「合格」と彫り込んむ。

 

  ダビンチのモナリザ、フェルメールの真珠の耳飾り…マスキングテープをちぎって貼り絵のように~という。婚姻届けに「絶望」文字の判子を8万回も押した作品は「絶望の契約」。近づいて目を細めると、判で押したように「絶望」また「絶望」。聖母マリア、ダビデ王は何っ?と見て、丸シールだと知る?。チョークの黒板アート、アルトサックスの段ボールアート、新聞また新聞のドレス、帽子、靴…。超絶技巧の文具アート、その用途は前途洋々?。

 

 ※ 文具アート展は3月27日まで。

 

 

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2023年3月22日 (水)

ジャコメッティ、フラナガン、ヤノベケンジ

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 彫刻、いつもそこにある。作者、何を思って、制作したのか。素材は、粘土か、石か、鉄か、木か、銅か…どうだろう。国立国際美術館地下3階、企画展を見終わって、オランダの彫刻家、マーク・マンダースだ。館所蔵の作品「乾いた土の頭部」。粘土の大作、いつ行っても、頭がゴロンとしている。乾ききって、ひび割れ。それをどう見るか、悩み見るのもいい。う~ん?。

 

 お隣へ行って、大阪中之島美術館。建物は黒くて四角。開館1年余り来場50万人達成という。1階ロビーに英国の彫刻家、バリー・フラナガン。ウサギが右足1本で立ち、左足をけり出す。作品名「ボウラー」。ヒョロ長くて、可愛いなあ。ロングなESで4階の企画展。入り口近くに日本の現代彫刻家、ヤノベ・ケンジ。作品は「ジャイアント・とらやん」。高さ7㍍、子どもを守る巨大ロボットという。頼もしいぞ。彫刻のそれぞれ、感じ方も人それぞれ。

 

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2023年3月21日 (火)

ユキヤナギ(雪柳)

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 春、サクラの開花と相前後して咲き出す。二条城のサクラの標本木、ソメイヨシノが5輪以上開いて、京都に開花宣言が出たころだった。いつもの出歩き、秀吉祀る豊国神社と隣りあう大仏殿跡公園へ行って見た。その白さは「this isユキヤナギ」。これがユキヤナギと言わんばかり。高さ1㍍少し、細い枝が白い棒のようになり、幾本も突き出ていた。

 

 豊国神社から西へ行って鴨川の正面橋。遊歩道でまた見た。今度は突き出ず、重なりあう枝を覆って、流れるように白い。鴨川左岸を北へ、咲き出したピンクのソメイヨシノ、黄色いレンギョウ、芽が吹き出てきた緑のヤナギ、青い空…、ところどころで白いユキヤナギとコラボ咲き。いい俳句はないか、ネット探して「雪柳いま満開の重さかな」(田中一生)。花言葉は「愛らしく」「愛嬌」など。駄作でも一句。「春歩き行く先々に雪柳」。

 

 

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2023年3月20日 (月)

ピカソが描いた女性たち

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 地方紙中心にニュース配信する共同通信の企画展。タイトルは「ピカソとその時代」。コロナ禍の上野では23万人の鑑賞があった~と共同の知人に聞いた。その時代、クレー、マチス、ジャコメッティの作品も並ぶ。展示会場は地下の地下の地下3階。91歳まで生きた20世紀絵画の巨匠・ピカソの作品、どう見るかで、ピカソが描いた女性の顔に焦点を当てた。

 

 ピカソの実生活で、女性たちとの関係は彼の作品に大きな影響を与えているという。最初の妻、ロシアの将軍の令嬢・オルガ。年下17歳の恋人、マリー・テレーズ。ゲルニカを描く場面を撮った恋人で、写真家のドラ・マール。ピカソ没後の遺産を処理した2番目の妻、ジャクリーヌ。恋人はまだ、オリヴィエ、フランソワーズら…。会場回り、女性作品がやはり多い。本を読む女、黄色いセーター、緑色のマニキュア…。あれは、それは…誰かな、誰かな~である。

 

 ※ 展覧会は5月21日まで。

 

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2023年3月19日 (日)

食は「一日三十品目」

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 阪神百貨店地下2階の「阪神バル横丁」。大阪梅田へ行ったら一度は~と思っていた。焼き鳥、ラーメン、鮨、イタリアンなど20店舗近くあって、ここは和食のランチ「玄三庵」。野菜、豚肉、鶏肉などにこだわった食材、掲示してある。タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素にビタミン、ミネラルで五大栄養素。メニューづくりは、管理栄養士の監修だという。

 

 食の健康には、一日に三十品目がいい。そのメニュー、どう出るか。ご飯は選択制、玄米か雑穀米か。ジュースにした飲む野菜サラダ。メーンは何と何で、三十品目だろう。丸いトレーの鉢の中を点検して、ドレドレ?。豚肉、ブロッコリー、じゃが芋、人参、キャベツ、高くなっても卵、薄味の麦の味噌汁に白菜、豆腐…、三十品目数えて1、2、3、4、5…、きりがない。調味料、雑穀米も含め、ある、ある。三十品目作って、数えて、食べてご苦労さん。

 

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2023年3月18日 (土)

コブシか、ハクモクレンか

Img_0246 Img_0247 Img_0251 Img_0255 Img_0252 Img_0253 Img_0260 Img_0262 白い、白い…、春呼ぶ青空に白い花が目立って咲いている。高さ7、8㍍ある樹木が等間隔に、1本、2本、3本と並んでいる。千昌夫が歌う北国の春、コブシかな、それともよく似たハクモクレンかな。国道1号分離帯に牛若・弁慶像がある五条大橋近くの公園の中だ。

 

 鴨川遊歩道、川端通り側を歩いて、対岸である。滑り台、ブランコ、ベンチある五条児童公園、木屋町側だ。コブシか、ハクモクレンか、確認に五条大橋を東から西へ。一日一万歩で、何度、歩き渡ったか。橋の真ん中から北に比叡山、南に京都タワー。川の中のぞいて鴨、ヘイカモン!鯉なら、ちょっと来い?。白い花の木、最初の一本に名札が掛かっていた。

 

 それはハクモクレンだった。コブシより一回り大きいという。ふんわり開く花弁は6枚、ガクが3枚、合わせて9枚。似ているコブシは6枚なので、大きさと枚数、コブシの方が早く咲くので、だいたい見分けが出来る~と説明が出ている。♪~白樺、青空、南風、コブシ咲くあの丘~♪のコブシ。今年の春は早く、もう咲き終わって、いまは、ハクモクレンだ。北国の春の歌詞は、~都会では季節がわからないだろな~と綴っている。

 

 

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2023年3月17日 (金)

三丁目の夕日の漫画展

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 ALWAYS三丁目の夕日、漫画で世に出した西岸良平さん、京都大丸で50周年記念展。ビッグコミックに始まり、アニメになり、映画でおかあさんの薬師丸ひろ子、東京タワーが出た。展示会場、西岸さんの作品と昭和の日常、蓄音機やダイヤル黒電話や湯たんぽなど並ぶ。めんこは、松方弘樹のお父さん、近衛十四郎、鞍馬天狗の嵐寛十郎…、負けんようロウ塗って…。

 

 展示会場、行って戻って、また行って…遠くなった昭和が懐かしい。写真撮影OK、撮って撮って、また撮って、その昔が甦る。木登りで遊んで、ガリ版刷って、クレヨンでへのへのもへの描いて、ハーモニカ吹いて…。漫画の散髪屋さん、バーバー馬場と洒落ている。会場に丸い穴、のぞいて~とあり、のぞくと三丁目の夕日の鈴木オートの家族三人、ちゃぶ台囲んで、夕食の団らん。おかずは三人とも尾頭つきサンマ…、今日の一日話している?。

 

 ※ 西岸良平(さいがん・りゅうへい)1947、東京生まれ。立教大学卒、漫画部。代表作は三丁目の夕日(夕焼けの詩)鎌倉ものがたりなど。 ※ 大丸京都展は3月20日まで。

 

 

 

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2023年3月16日 (木)

春「咲き時、咲かせ時」

Img_0179 Img_0166 Img_0163Img_0037_20230315074601 Img_0060_20230315074201 Img_9609 Img_9557 Img_9715 Img_0057_20230315073601Img_0052_20230316060501 Img_0049_20230315072701 Img_0039_20230315073001 Img_0036_20230315072701Img_9724 プロ野球の名将・三原脩さんは「花は咲き時、咲かせ時」と選手を育てた。優勝何度も、采配の妙、三原マジックの言葉である。春3月、花の咲き時を迎え、陽光は咲かせ時と明るさを増している。毎日のぶら歩き、鴨川、御苑、嵐山で「咲き時」になった花々を見た。

 

 ソメイヨシノ、桜の開花宣言、いつも東京から始まる。九州からでなく、なんでかなと思うが、今年も開花最速タイ、去年より10日も早かった。3月半ばの気温、20度超えがつづき、4月中旬並みという。スマホで東京の開花を知った日、京都も早そうと鴨川の正面橋あたりのソメイヨシノ。膨らむ蕾にまじり、1輪、2輪、3輪と開いているのを見つけた。

 

 発見がなんか嬉しい。咲いている桜、一人ドヤ顔でアップ撮り。開花標準木はソメイヨシノだけど、この前には豊国神社唐門、三条大橋の弥次喜多像で、色濃い早咲きの桜は、もう満開近し。道路端で、白いユキヤナギ、黄色いサンシュユ、青いイヌフグリ、西洋タンポポ。京都御苑では、鈴なりのアセビ、開き始めの白モクレン、檜皮葺屋根の赤い落ちツバキ、賑わう桃林と梅林…。川の流れきらめく嵐山で香る沈丁花…、歩きの町に早い春が来ていた。

 

 

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2023年3月15日 (水)

石川九楊「筆蝕のアンソロジー」展

Img_9702_20230312080401 Img_9664 Img_9666 Img_9686_20230312080501 Img_9668 Img_9670_20230312080101 Img_9674 Img_9672_20230312080101 Img_9688 Img_9696_20230312080401 これが書?と思わす異次元で革新的でアートな書だ。現代美術の墨絵のようなの、音符が並ぶ五線譜のようなの、漫画ぽいの…。京都高島屋美術画廊、書家・石川九楊さんの個展「筆蝕のアンソロジー」。へえっ、ホントにこれが書、しょうかあ?~とつい、洒落て見入った。

 

 石川九楊さん、もう10何年も前か、京都新聞朝刊1面で一年間「一日一書」の連載、馴染みがある。新聞社OBで連載担当だったNさんから紹介あって行った。石川さんいま、77歳。福井県生まれ、京大法学部で書道部、書の研究所を立ち上げ、その独創性からサントリー学芸賞など受賞している。会場、20年来の様々な書タイプの石川作品が並んでいる。

 

 チラシは、石川さんが鉢巻き締め、一筆入魂の写真。「書は、筆と紙のあいだの接触、摩擦、離脱の劇だ」と石川さんは言う。細密、寡作な書家、同時に古典など評論、詩作もする。何が書いてあるのか、タイトルを見る。「月の雨」だという。なるほど~とうなづかす。「白猫友猫」「一杯飲んで」など、詩作の書き出しなどをタイトルにしている。マスクの半顔社会から「全顔社会の恢復願って~」もある。一書一書、思いが伝わり、しょうか~と感じさす。

 

 ※ 石川九楊、1944年、福井県生まれ。現在、東京在住。 ※ 高島屋展は12日で終わり、このあと全国巡回する。

 

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2023年3月14日 (火)

東本願寺前、また「花子」さん

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 新聞で~またかいな~と読んだ。初めに京都新聞に出て、最後の朝日新聞には「日曜まで寝てます」の見出しで載った。テレビやSNSでも出た。テント素材で作ったバルーンこけし。全国各地、あっちでこっちで、登場している。京都では、何年か前、平安神宮近くの岡崎公園に立ち、去年は世界文化遺産・清水寺の仁王門前で、こんどと同じように寝転んでいる。

 

 「花子」さん、お馴染みだし、見に行った。京都タワーを後ろに七条通りから北へ、300㍍向こうにもう見えた。整備中の広場、ハス噴水、燈篭、御影堂門の前、人だかり。来る人、来る人、インスタ映えのスマホ写真撮り。主催者側、整理員を出している。「花子」さん、時おりボソッと独り言。「春が来た」「眠くなってきた」。花子さんは、若手アーティストを支援するイベント。モテモテの「花子」さん、次はどこで横になるのか?。それはわからない。

 

 ※ 「花子」は2011年、現代アートユニット「Yotta(よた)が制作。 ※ 東本願寺前、3月12日で終了。

 

 

 

 

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2023年3月13日 (月)

ミニブタ「ナツキー」

Img_9577 Img_9589 Img_9582 Img_9579 Img_9572 Img_9574 Img_9583 Img_9586 Img_9596 Img_9590 もともと、太鼓腹、太っ腹なんです。鼻の先はピンクです。お尻、丸いです。いつもお腹が減っているんです。嬉しいと、しっぽが勝手に揺れるんです。年?女性の年は~ですけど、人間で言うとおばあちゃん、17歳です。名前?冬でも春でも夏の「ナツキー」です。

 

 これ、京都市動物園で暮らすミニブタの自己紹介。春の気配、蹴上の東門から西門へ通り抜けの途中で「ナツキーフェステイバル」。3月1日はアメリカが家畜に感謝!と提唱するブタの日、それにあやかる開園120周年企画。ウサギさん、ヤギさんなどと一緒にいる「おとぎの国」の黒いミニブタに脚光を浴びせ、砂場があるオリ回りにナツキーあれこれである。

 

 ミニブタは大きさ50㌔から100㌔の間、それ以下はマイクロブタ、それ以上は普通のブタという。学名をベトナムポットベリー。イノシシ改良し、家畜化し、小型化し、愛がん用にという。いまだけ動物園主役のナツキーは55㌔、ミニブタの中のミニブタ。寝ること、食べることが大好きという。通り抜けで見たナツキー。食後の睡眠タイムか、それとも「春眠暁を覚えず」か。前足を投げ出し、ウトウトしている。おばあちゃんブタ、トントントン。

 

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2023年3月12日 (日)

漬物屋さんは「宮内省御用達」

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 店主は6代目の小倉与七郎さん。奥さんも息子さんも店に出て、話しやすい。店の自慢は、これも、あれも、それも…。京都の千枚漬けは、聖護院カブラだけど、最初は堅田の近江カブラが始まりという。明治28年、京都の第4回内国博覧会で、カブラの長等漬けが博覧会賞。それがきっかけで、京都にもない「宮内省御用達」店。九条家、天皇家へ出入りという。

 

 店、狭くなるほどなんやかんやある。漬物60種以上、白菜、赤かぶ、ゆず大根…。湖魚のモロコ煮もある。軒先、立木さん撮影の扁額。ヒノキの一枚板、カブラが描いてある。御用達看板、墨字が薄くなっている。賞状は店内の真ん中。明治の朝日新聞。茶けて、この店のことが載っている。皇室ご下賜の人形、桐箱入りの明治天皇の御衣…。小倉さん、これはこう、それはこう~と、店の歴史を語り継ぐ。老舗ぶり、ただの漬物屋でない

 

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2023年3月11日 (土)

「THE金箔瓦」

Img_8740 Img_8747 Img_8732 Img_8745 Img_8733 Img_8734 Img_8735 Img_8741 Img_8744 ここ掘れワンワンではないが、埋蔵文化財の調査員が掘ると、金の瓦が1枚2枚3枚…所よっては、ゾクゾク…。信長の安土城、秀吉の大坂城など、空高く聳える美しいお城が次々に出来て、文化の花が開いた安土桃山時代。その権力の象徴、天守閣に輝いた金箔瓦である。

 

 発掘調査の結果を知らせ、研究成果を展示する京都市考古資料館。地味だけど、展示はオープンで、ぶらり行くと、発見がある。いまは「THE金箔瓦」展。京都市有形文化財という資料館は大正3年に建った旧西陣織物会館。入り口に「西陣」の大きな石碑は当時のままである。西に天神さん、東に京都御苑、その中間あたり。バス停「今出川大宮」の前である。

 

 1階特別展示コーナー、関白の聚楽第、旧二条城など市内現場や、安土城考古博物館所蔵から借りたのや、発掘した金の瓦が並んでいる。金箔瓦は信長、安土城の天主が始まり。信長天下布武の象徴という。イエズス会宣教師は、その瓦を眺め「製作巧みにして、薔薇に金を塗りたる如し」と感嘆している。秀吉の時代は、大坂城はじめ、各地の天守閣で金箔瓦全盛時代を迎え、家康の徳川時代に衰退という。展示の金箔瓦、今も、その歴史がピカリ、ピカリ…。

 

 ※ 「THE金箔瓦」展は6月18日まで。入場無料。

 

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2023年3月10日 (金)

カラスとの出あい2題

Img_9379Img_9386Img_9523_20230307074301Img_9524_20230307074601Img_9527_20230307074701Img_9531_20230307074701Img_9532_20230307074701Img_9535Img_9387 鴉とも烏とも書くカラスは、なぜ鳴くのだろう。山に可愛い七つの子がいるからか。その鳴き方は、どう聞こえるか。「カッーカッ」か、「ガーッ、ガーッ」か。落語なら「カカア」か。京都の地名「烏丸」。遠来観光の皆様、読み方は「とりまる」でなく「からすま」です。

 

 ゴミあさりが過ぎて、家庭が出すごみ袋まで破って、あまり評判がよくないカラス、出歩くと、よく出会う。鴨川の正面橋から高瀬川へ出て、川沿いを歩いて、浅い川底にカラス一羽。川岸から落ちた柚子か、夏柑か、尖った黒いくちばしで黄色い皮を突ついている。カラスは珍しくもないけど、黒と黄色のコントラスト、身のほじくりよう、見ていて写真になった。

 

 鴨川では、令和の修理中の三条大橋の橋下に二羽。ポカポカ陽気、左岸遊歩道を歩いて、組んだ橋げたの真ん中あたり。この2羽、寄り添って、なんかおかしい。くちばしを近づけ、向かい合っている。カラスの繁殖期は3月からと言うし、ひょっとして、恋の始まりだろうか。邪魔はしてはいけないが、気になって、そっと見続けた。くちばし太く、頭は丸いのでハシブトカラスか。並んで川岸を眺めたり、身体をすり寄せたり…、「仲良き事は美しき哉’」(実篤)

 

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2023年3月 9日 (木)

黒門市場の「まぐろ三昧丼」

Img_9231_20230305071301 Img_9246 Img_9232_20230305071401 Img_9238 Img_9230_20230305071301 Img_9240_20230305071401 Img_9234_20230305071401 大阪で「黒門」と来れば、東京で「アメ横」、京都で「錦」…。庶民の台所、大晦日の賑わい、「いっらしゃい、うまいよ、やすいよ」と威勢がいい。大阪へ行って、梅田から堂島へ地下道ぶらり。その「黒門」看板にした「マクロのエン時」見つけ、旨そう!と入った。

 

 マグロまたマグロの専門店。大阪ミナミの黒門市場に本店があっての出店である。昭和2年の鮮魚店に始まって、創業店主・結城時蔵さんの名前でマグロ卸の株式会社「エン時」へ。黒門市場でも、マグロなら「エン時」と有名らしい。マグロのなめろう、角煮、酒盗、トロのべったら…マグロのメニュー数々あって、注文したのは、人気一番の生本まぐろ三昧丼。

 

 白いご飯が見えない。赤身、中トロ、赤身と三列に並び、丼からはみ出るよう。まずワサビ醤油でひと切れ。舌にジュワッ…トロ味が走る。これこれ、これが本マグロ。塩で脂をおさえ、またひと切れ。マグロ身の山かき分け白ごはん。今度は続けて2切れ。NHK朝ドラ「舞い上がれ」の長崎五島からのキハダマグロという。店内に重さ60㌔、長さ1・4㍍の魚拓あり。一品で好物穴子炙りも。人気店、ちょうど客席が空き、ええ時に「エン時」入りだった。

 

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2023年3月 8日 (水)

美醜の画家・甲斐荘楠音

Img_9285 Img_9287 Img_9288 Img_9289_20230304082201 Img_9291 Img_9293 Img_9296 Img_9294 Img_9299 Img_9298 Img_9303 眼の回りが怪しく光る。美しくもあり、醜くもある。大正から昭和にかけ、京都画壇で活躍した日本画家・甲斐荘楠音が描いた女性画である。その名を「かいのしょう・ただおと」と読む。京近美の開館60周年記念。この画家の全貌を見せる展覧会がいま、開催中である。

 

  日本経済新聞と京都新聞が主催している。よく歩き行く岡崎界わい、手元にチケット、ぶらりと入った。よく行く4階のコレクション展はEV直通、企画展だと、3階まで階段を上がって、最初から見るか、EVで3階まで行って、途中から見るか、そこが悩ましい。気持ちは若い。踊り場でひと息ついて、階段から行った。3階の入り口、写真展示だった。

 

 甲斐荘さん、生涯写真。タテ5㍍、浴衣姿の1枚、20歳代の画家時代か、初々しい。隣は組み写真。映画人、演劇人となった40歳代から晩年へ。異彩画家から女形の演劇人、旗本退屈男の衣装づくり、溝口健二監督・雨月物語の時代考証など、その全貌が写真に見える。展示は、描く人、こだわる人、演じる人、越境する人、数奇な人へ。美あり、醜ありと見て、出口は旗本退屈男・市川右太衛門がスクリーン登場、その剣裁きと甲斐荘衣装に見惚れた。

 

 ※ 甲斐荘楠音(1894-1978)京都市生まれ。国画制作協会などで活躍。40歳代から映画の世界へ、時代劇の衣装など担当。 ※ 展覧会は4月9日まで。1階フロア、東映時代劇の予告編、ビデオ紹介。

 

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2023年3月 7日 (火)

安倍晴明神社のいま

Img_8696 Img_8697 Img_8701 Img_8707 Img_8708 Img_8711_20230303093301 Img_8714_20230303093401 Img_8716_20230303093401 Img_8723 Img_8727  その神社の人気ぶり、スケーター・羽生結弦が「SEIMEI」演技で金メダルをとった。狂言師の野村萬斎が映画で主演した。小説家夢枕獏が陰陽師シリーズを書き、漫画家水木しげるが妖怪で描き、数え上げれば~である。久々、その安倍晴明神社へ、ぶら歩きで行った。

 

 神社前、いつからかバス停が出来ている。社殿の如く屋根付き、その名も「晴明神社前」。二条城前で地下鉄を降り、観光バス並ぶ大手門から堀川通りを北へ北へ。気分は裕次郎が歌った「北の旅人」、歩いて15分。応仁の乱、山名陣営の西陣織物会館前あたり。ノボリ、提灯、星座のような桔梗紋が目立つ。だいぶ前に参拝した時より、参道が長くなっている。

 

 神社は安倍晴明の屋敷跡。朱雀、村上、冷泉など6代の天皇に使えた。天皇の病気を治し、雨ごいで雨を降らし、天文からの暦に強く、吉兆占いに通じ、その霊たるや~平安から令和へ1000年の歴史、今もなおである。本殿前の晴明像、霊が湧き出る井戸、鬼ゆかり一条戻り橋、擦れば厄除けの桃、摩訶不思議な逸話絵馬の数々、羽生結弦の色紙、魔除けステッカー、お守り、朱印状、おみくじ、姓名判断…。シン晴明神社は、霊力アップだった。

 

 ※ 安倍晴明(921-1004)平安、室町時代の陰陽師。伝説の、実在人物。

 

 

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2023年3月 6日 (月)

京町家で、原在敬の「花鳥図屛風」

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 いつものぶらり歩きだった。鴨川を渡り、七条通りを京都駅方面へ行って、高倉通りかど。平安の仏師、定朝らの七条仏所跡で、京町家の田中家である。秋に洛西からこのあたりに移る京都市立芸術大学の学生さんが「京芸生のごあいさつ」をテーマに田中家とコラボの作品展示公開中だった。白い山茶花、赤い椿、置物の狸…、信号待ちでよく庭先を拝見している。

 

 入り口で学生さんの誘いがあり、1階で学生さんの作品見て、すこし軋む階段を上がって、奥の間に田中家が代々所蔵の六曲一双の金屏風。その美しさに見とれて、写真を撮った。黒船が浦賀沖、嘉永年間の作品。描いた原在敬は、応挙・四条派の流れ、京都画壇・原派の祖、原在中の長男・在正の長男という。いま、京文博で開催の「原派、ここに在り」展へ行った。原派、ぜんぶ在つき。在中、在正、在明、在照、在敬…、ハラハラ、アリアリ、存在感アリ。

 

 ※ 在敬の父・在正は、原派の祖で在中に長男なのに勘当され、原派二代目は次男の在明、三代目はその子在照と続き、在正・在敬親子は本家から外れて描いていたらしい。 ※ 田中家、京芸生のごあいさつ展は3月12日まで。

 

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2023年3月 5日 (日)

遺跡か遺物か、ナンでかな?

Img_8534_20230226080101 Img_8624 Img_8133 Img_8145 Img_8146_20230226080901 Img_8629 どうして、そこにあるのか、それがわからない。遺跡だと言えば、遺跡だし、用がなくなった遺物だといえば、そうだし、なんでかナ?である。相変らずのぶら歩きの日々、そんななんでかナを見つけると、デジカメ撮り、パソコンに取り込んで、ひとり悶々としている。

 

 京都鴨川、いま修復中の三条大橋下流左岸遊歩道の草むら、石柱が転がっている。長さ3㍍ほどの円柱、ずっしり。似たのが京博西苑に史蹟展示されているので、たぶん、三条大橋か、五条大橋を支えた脚注らしいが、説明はない。捨てられたようにゴロリ、気になる。東山の河井寛次郎記念館から北西へ、裏通りの民宿玄関前に、錆びた擬宝珠欄干がある。

 

 どこかの橋にあったのが、もらわれて来たのか。あると京都らしい。擬宝珠の銅が錆びてどうに入っている。鴨川七条大橋に近い京都美術工芸大学の校門前北側になぜか「七条大橋」の銘板。これも橋の建て替えで、ご近所へ移設だろうか。現在の橋の銘板はどうか、確認に行くと、新しいのに加え、相方の古いのも健在だった。橋の端と端の別れが遠い。古民家玄関に口を開く阿形の獅子像、対する吽形の狛犬はいない。何でかナ~と、夜も眠れない?。

 

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2023年3月 4日 (土)

「こんちきの像」

Img_9043 Img_9039_20230227071401 Img_9040 Img_9045_20230227071401 Img_9038 大きな角が出て、ギョロっと目をむいて、鋭い牙をだして、怒っている。なんという像だろう。なんかの鬼か~と見たら「こんちきの像」だという。そうか、「こんちきしょう」の略称かと思ったら違った。祇園祭りのお囃子「コンチキチン」からの「こんちき」だという。

 

 台座入れて、高さ2・5㍍ほど。スウェーデン製の黒御影石、重さ1㌧。像の後ろに作者のサイン「流」の一字が彫り込まれている。世界的な彫刻家・流政之氏の制作である。京都市地下鉄市役所駅改札の端っこ。河原町へ出る駅、置き場所が端っこすぎてか、乗降客は多くても、気づかれないようだ。調べると、制作は47年前の昭和51年(1976)という。

 

 京都青年会議所が創立25周年を記念して、戦前、立命館大学でも学び、京都在住経験ある流さんに制作を依頼、京都市に寄贈した。日本人には自立と自戒の精神が必要だという「いましめの像」が制作テーマだったが、京都らしくとコンチキチンの「こんちきの像」に変わった。設置場所も当初の四条河原町東南角から地下鉄東西線開通で、こちらに移設してきたという。せっかくの流作品なのに見る人が少ない。流れ流れて「こんちきしょう」。

 

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2023年3月 3日 (金)

伊勢名物・赤福のいま

Img_9099_20230228111801 Img_9097 Img_9100 Img_9103 Img_9108 Img_9096 その土地でしかのお土産。お伊勢さんへ行けば、赤福の赤福餅だけど、すっかりブランド化、大阪でも京都でも、奈良、滋賀でも買える。それに、赤福は赤福餅だけと思い込んでいたら、いま白餅も黒餅も登場、多様化している。伊勢名物・赤福、どうなっているのだろう。

 

 赤福の始まり、富士山噴火の宝永4年、1707年という。8代将軍・吉宗の享保も明和も、文政、慶応もすぎ、明治、大正、昭和から平成19年に創業300年だった。伊勢神宮内宮、おかげ横丁に本店。遠くは小学校の修学旅行、近くは熱田神宮から伊勢神宮への全国大学駅伝応援へ行ったおり、土産の赤福を思い出す。赤餡の筋、五十鈴川の流れだという。

 

 京都駅2階のおみやげ街道。ぶら歩き、時に広島のもみじ饅頭もあり、お土産の広域化を感じていたが、赤福はいつも出ていて、この2月には、京都伊勢丹地下に専門店がオープンした。コロナ禍で、新商品という白餅黒餅が気になっていて、どんなんかナと求めに行った。京都満月堂・阿闍梨餅ほどでないにしても、大勢のお客さん。白黒の8個セットで千円。紙包みを取って折、ヘラで掬うと、赤餅と同じでモチモチ、土産をもう超えて、モテモテ…。

 

 

 

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2023年3月 2日 (木)

春3月は植物園から~

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 園内の真ん中、比叡山がよく見える大芝生地。毎年恒例、特設会場のビニールハウスは150㍍。♪~咲いた、咲いた、チューリップの花が~♪の赤白黄色のチューリップなど、1万株100種の花々が咲いている。ストック、クロッカス、福寿草、ザゼンソウ、忘れな草、ハナナ、牡丹…など、園職員さんが早め早めに咲かせて、一足も二足も早い春爛漫である。

 

 特設会場出て、園内ぶらり、ぶらり。河津桜が一つ、二つ、ジュウガツザクラは2月でも3月でも清楚に咲き、濃いピンクは誰が名付けたか、エレガンスみゆき?。梅は満開近く、人だかりしている。椿は、つぼみのふくらみが多い。様々な椿、その名前がふるっている。財布、呉服、沖の石、伏見唐津、肥前薄雲…それに講談のような桃色雪中花…どんな椿を咲かすのか。早咲きは茶花の有楽、謝らなくてもよい侘助…。~春は植物園からやってくる~。

 

 ※ 早春の草花展は3月12日まで。

 

 

 

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2023年3月 1日 (水)

冬の琵琶湖岸を歩く

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 はるか、千年前、父の赴任地・武生へ紫式部が船出した打出浜。春へ、三寒四温の風が強い寒い日。琵琶湖汽船は冬のびわ湖を楽しもう~とビアンカが運航中。昼間、京都の鴨川へ行ったユリカモメに代わり、多いのは茶色のヒドリガモ。寒くとも湖面に湖上に群れている。なぎさ公園、自戒、自省、自励を意味する「三思の磐」。湖西・比良の巨岩が並んでいる。

 

 湖岸名物、浮き城の天守に大トンボがいない。老朽化、休館が続く琵琶湖文化館。避雷針、屋根など修復、トンボ取り外し。その模様が写真で掲示板に。浜大津の県有地、4年後に新・琵琶湖文化館という。この旧館は?、トンボは?、どうなるのか。湖岸埋め立てのたび移動の石場の常夜灯、今はびわ湖ホール前。高さ8㍍、メタセコイヤと背比べしている。オペラの殿堂・びわ湖ホール展望台へ上がった。見える、見える。琵琶湖が見える。ああ、寒い。

 

 ※ びわ湖ホールの写真家今森講演、3月25日に文化経済フォーラム滋賀で。

 

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