ゲンつき鍾馗さん
この、鍾馗さん彫刻、愛称は「ゲンつきゲンちゃん」という。JR大阪駅正面、交差点を渡ってすぐ、第一生命ビルディングの正面、歩道前に立っている。よく光った黒御影石、子丑寅卯辰巳…12の干支を記した台座の上、高さ3㍍はありそう。浄財箱まで置いてある。
人の多い大阪、何が出て来るかわからない。駅正面にちょっとした花壇、冬の今はキンギョソウ、ストック、アイスチューリップなど咲かせている。寛げる都会のオアシス。花の写真を撮って、正気になって、鍾馗さん。中国・唐時代から伝承の神様、厄払いに効果があるという。京都の町家では、玄関入る前に、ちょっと待ちや!と、屋根瓦によく飾ってある。
大阪で彫刻の鍾馗さん対面は初めて。作者は京都でよく見る世界的な彫刻家・流政之さんではないかな~と由緒書きの案内板を読むと、そうだった。「ゲンつきゲンちゃん」の愛称は、原付きバイクではなく、縁起吉兆を思うゲン担ぎのゲンつき。彫刻の腰あたりに「福」の一字、後ろを回って、出世・秀吉の瓢箪が3個。良い一日を願ってゲン担ぎ。鍾馗像ひと回りか、台座の干支タッチか、福祉へ浄財を入れるか~、どうゲンをつけるか、大阪行一日の始まり。
※ 流政之(1923-2018)長崎県生まれ、立命館創始の中川小十郎を父に持つ。戦前パイロット、立命館中退、独学で彫刻。95歳まで生き、神戸のメリケンパークで海援隊彫刻など国内外に作品多い。香川県高松の庵治半島にアトリエ、美術館もある。
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