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2023年2月14日 (火)

ストックホルム五輪を見に行ったバッグ

Img_7912 Img_7914 Img_7908 Img_7922 Img_7923 Img_7924 Img_7913 Img_7919 Img_7918 どっしり、茶褐色、革製の大きなボストンバッグ。持つと中は空っぽなのに肩が食い込みそうに重い。明治から大正へ、出来事が多かった1912年。日本がオリンピックに初めて参加したストックホルム大会の応援に行った110年前のアンティークなバッグだという。

 

 京町家をリニューアルしたギャラリー。室内は吹き抜け、井戸まであって、奥には坪庭がある。呉服屋さん多い京都の四条室町西北かど、ギャラリーの名は「ちいさなおうち」という。祇園祭の鶏鉾が立つあたり。街角での出合いを撮る写真家・昭元順耳さんの個展案内、小雨降る日に行った。ひととおり展示の作品を見て、昭元さんに言われて、このバッグだった。

 

 ギャラリーオーナーの祖父、岡村房次郎さん(当時55歳)が、日本人対象に組んだJTB初めての海外ツアーで持ち運んだバッグだという。敦賀、ウラジオストック、シベリア鉄道経由で行った五輪応援を中心にパリ、ロンドン、ローマ、ハンブルグなど4か月の長旅だったと、バッグそばの貼り紙に書かれている。バッグには各国で泊まったホテルの古いワッペン。金栗四三らの日の丸五輪行進を見に行った110年前のバッグ、今ここに~である。

 

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