ぶらり、京近美コレクション展
文化勲章受賞画家の作品が一つ、二つ、三つ…と並ぶ。第一回の竹内栖鳳はガアガアと子ども家鴨描き、女性初受賞の上村松園は美人が虹を見ている。風景から仏画、抽象画などの多彩な堂本印象は、新聞を広げた女性を描く。京都国立近代美術館のコレクション展である。
日々ぶらり、どこへ行くか。地下鉄東山駅降りて、白川沿いから平安神宮方面へ出れば、疎水側に京近美。昭和38年(1963)開館から60年になる。所蔵作品は購入、寄贈、ジャンルも様々だが、その核は日本画だという。年4度の展示替えコレクション展、70歳以上の運転免許証あれば、いつでも入れる。作品は大体というか、殆ど写真撮影可である。
コレクション展、館側は60周年を意識している。京都画壇をけん引した浅井忠、田村宗立、幸野楳嶺、池田遥邨、土田麦僊、木島桜谷らの逸材の作品を出す。ぶらり行ったのは、令和4年度の4回目後期展示。国画会の秦テルヲは吉原の遊女、その素顔に迫力がある。女流画家・梶原緋佐子は、櫛を持って鏡を見る老姑、年を感じている。山桜に群れるカラス、鬼の地獄の休日…、作品見て、作家名見て、写真撮って、ぶら歩きコレクション展鑑賞である。
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