師走の京都御苑を歩く
スニーカーで踏むとファッとする。歩くとカソコソとソコソコ音がして、心地よい。舞い積もった枯れ葉、赤い絨毯、黄色い絨毯、茶けた絨毯。晩秋から初冬へ。柔らかい陽光、平日の午後、京都御苑を歩いた。藤原定家の流れ、歌詠みの冷泉家前の今出川門から入った。
師走、一年の終わりが近い。今年の世相漢字が「戦」と決まった日。同じ歩くなら、枯れ葉が枝から1枚、2枚、3枚と音符のようにぶらぶら下っている写真を撮ってみたい。落ちる寸前の命も感じたい。そんなポエム心も沸いて、植物園か、円山公園か、京都御苑か~と迷い、5万本、500種の樹木がある御苑を選び、地下鉄で今出川駅まで乗って行った。
広い御苑どう歩くか。いつもは南東、丸太町通りの富小路側からだが、北側からである。春一番咲き、糸桜の近衛邸跡が近いが、こども公園のある西から乾門へ行って、砂利道へ出て、また東へ行って、和風迎賓館裏の森を歩き、五山送り火「大」が見える寺町門から出た。上を仰いだり、下に屈みこんだり…どれだけ写真を撮ったろう。カエデ、イチョウ、サザンカ、カツラ、ケヤキ、ツワブキ…、それぞれに冬の優しい陽光に枯れ行く命を輝かせていた。
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コメント
「師走の京都御苑を歩く」 京の往く秋。歴史的景観を独り占めですね。植物、花、自然、癒されます。1枚目、10枚目、14枚目。どれも奥行に色彩が変化し引き込まれそう。歩くが勝ち、ですね。
投稿: M.naka | 2022年12月16日 (金) 10時18分