「誰が撮っても、同じじゃない」
この眼だ、この手だ~と写真は言っている。いや、撮っている。鋭い眼は、盤面見つめる若き5冠、藤井翔太さん。節くれた手は、世界の海をヨット一人旅、82歳の堀江謙一さん。京都の四条地下道の写真展は「誰が撮っても、同じじゃない」。どう同じでないか~と見た。
報道と広告のカメラマンが個性を比べあう写真展。今年3回目で、京都開催は初めてという。いつものぶらり、烏丸から河原町へ地下道を歩いて出あった。通路真ん中の柱壁面、右と左の展示である。関西の新聞社に勤務の写真部員と日本広告写真協会所属のカメラマンが業界交流、研さんを狙いに我が作品を一点ずつ出し、ぜんぶで31点が並んでいた。
広告写真家も報道写真記者も、アーチストではない。どちらも仕事の写真を撮っている。でも、自分ならでは写真がある。プロの矜持がある。だから、同じ場面を撮って、同じじゃない、個性があるという。ドローンを100㍍上空に飛ばし、入道雲と干潮の砂浜を俯瞰したり、別室からパソコンで対局場面をリモート撮影したり~と説明している。広告の舞妓さん、鮎の友釣り、ニュースのストリップ嬢…、その一枚、この一枚、同じじゃなかった。
※ 地下道写真展は31日まで。
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