陶芸の波山生誕150年展
この人、近現代陶芸の先覚者、開拓者、「陶聖」とまで言われる。貧しく、厳しかった末の輝きの生涯、映画「HAZAN」になった。ふるさと茨城県下館町から眺めた筑波山にちなんで、波山と号した。陶芸家初の文化勲章受賞「板谷波山」生誕150年の展覧会を見に行った。
会場は京都市左京区鹿ヶ谷、住友屋号の「せんおく」を冠にした泉屋博古館。愛媛・新居浜、住友の別子銅山を思わす檜林庭園から入る。井桁から水がわき、小さな川が流れる。庭園を通り抜けた会場。フロアに着物姿、等身大の板谷波山の写真。「私は他の世の中のことは考えないで、土をいじり、窯を燃やしていたい。これが私の至願だ」。そう書かれている。
明治5年生まれ。東京美術学校で岡倉天心に学び、彫刻から芸術としての初の陶芸へ。窯、ろくろ、釉薬…研さんまた研さんだったという。展示会場は写真不可。フロアに住友家所蔵花瓶の展示。「このケース、撮影OK」と。このケースの場合は箱?。図案は「葡萄唐草文」。薬師寺の薬師如来台座の文様をという。釉薬は波山が考案した葆光(ほこう)彩磁。伸びるつた、たわわな葡萄の実。生命力ある花瓶の写真撮り。前から斜めからケースバイケース?。
※ 展覧会は10月23日まで。
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