寂聴さんの書斎再現
ペン一本、書きに書きまくった寂聴さん、どんな書斎だったのだろう。京都高島屋で、99歳で逝去した寂聴さん追悼展の開催。嵯峨・鳥居本の寂庵書斎が原寸大で再現されているという。行って、会場の展示は撮影不可だったが、再現の書斎だけはよく、しっかりと見た。
再現部屋は会場の中ほどだった。書斎の広さは、畳を数えて4畳半。座布団の前に机。原稿用紙、ボールペン、蛍光スタンド…、膝は大丈夫だったのだろうか、正座しての執筆だった。広辞苑、ことわざ・故事集も。会場前、寂庵書斎そのものの写真展示も見て入った。崩れると、寂聴さんが埋もれるほど本また本、山のよう…。再現の部屋は整理整頓で美しい。
机の前は戸障子、開けると、嵯峨野の竹藪だったようだ。左側の7段書棚、びっしり本。どんなのか、これも同じ本の再現か?~と、覗き見た。石原慎太郎著「天才」が見えた。「卑弥呼」「誘拐」「捨ててこそ空也」「歎異抄」…読書の多彩さ感じる。寂聴さん自身の著作は、29歳でデヴュー作「夏の終り」に始まり「花に問え」「源氏物語現代訳本」など生涯400冊に及ぶ。「生まれ変わってもまた作家になりたい。女の~」と、話していたという。
※ 瀬戸内寂聴(1922-2021)徳島県出身、作家、僧侶。 ※ 展覧会は10月31日まで。
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