商店街にお絵描き行灯
日本じゅう震撼させた、あの大津事件が和紙絵の行灯になっている。京都新聞の前身、日出新聞の記事も。見出しは「露国皇太子殿下狂漢の為に微傷を負い給う」。欄外日付は、明治二十四年五月十二日。人力車に乗った皇太子と、事件を示す長いサーベル…この町の歴史が甦っている。
大津ナカマチ商店街は長い。県庁側の東から丸屋町、路面電車の京阪京津線を超え菱屋町、<ながら>と読む三井寺側の長等とつづく。ずっとアーケード、長さは600㍍。三つの商店街合わせ、ナカマチ商店街と呼ぶ。ぶらり歩くと、手づくりの行灯が5、6店ごとに吊るされていている。右見て、左見て、デジカメ写真を撮って、その一つが大津事件だった。
行灯は地元の女性会の製作という。大津絵なら鬼の寒念仏、鬼三味線、鬼と柊、鬼の行水など鬼々と出る。狸山、源氏物語など大津祭りの山車にちなんだ絵や、琵琶湖のお魚くんや、どれくらいあるか、100はありそう。かつて東海道の大津宿の賑わい、大津百町と言われた古い町並み。秀吉人形の老舗魚屋さん、日本遺産に認定の琵琶湖疎水も近い。シャッター商店街克服へ、お絵描き行灯の見て歩きが楽しい、面白い。大津事件、あれ、いいねえ。
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