今も眠る五条坂の登り窯
「登り窯のぞいてみませんか?」という。清水寺ある五条坂から北西へ、建仁寺へ裏道の道筋。黒板塀に写真付き貼り紙にそう書いてある。「かつてモクモク煙を吐いていた大きな登り窯がいまも眠っています」。よく歩く現場である。公開は5回、その最初に覗きに行った。
五条坂一帯、京焼とも、清水焼ともいう陶器屋さんは多い。山科から五条大橋へ、国道1号が走り、窯元は南北に分れ、昭和43年の大気汚染防止条例で、煙の出る煙突は姿を消しても、大きな登り窯ひとつ、現存している。旧藤平陶芸登り窯という。全長19㍍、幅5.5㍍、高さ6㍍、9つの焼き部屋を持つ。第1回公開は立命館大考古学研究室の調査案内だった。
登り窯は野外のむき出しでない。スレート葺屋根に覆われ、窯も沢山の柱で囲われている。遺跡保存という。焚口を見て、幾つか9つの部屋へ入って、学生さんのスライド説明受けた。素焼きの壺、三猿の置物、焼く陶器を入れる丸いサヤ鉢…、ごちゃごちゃしている。東の窯に対し、かつては西の窯もという。近くに煙の出ないレンガの煙突はある。今は京都市が隣接の開晴小学校の敷地として、遺産管理する。登り窯の名残り、モクモクでなく、黙々している?。
※ 見学会は次回は10月15日(土)午後1時間からなど12月まで続く。
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