ブランコ、すべり台…見て考えよう。
見るだけ、見るだけ!、よく見て、みんなで考えよう~という。どの公園にもある子どもたちの遊具、ブランコと滑り台が、現代アートの彫刻になっている。滋賀県立美術館の野外展示である。彫刻の題は「こうさするこうえん」(交差する公園)。どんな意味があるのだろう。
滋賀県立近代美術館は1984年開館いらいの老朽化で、新棟建設予定も建築費高騰で計画見直し、館名から「近代」をとり、展示室など改修して昨年、4年ぶり再開した。その最初の企画展テーマがコミュニケーション。ブランコと滑り台は成安造形大卒、現代美術家・井上裕加里さんの作品。展示は、その時いらいで、県美行くとガラス越しの屋外を見てしまう。
赤、青、黄色…新しそう。よく揺れて、よく滑れそう。遊具の彫刻回り、パイプの仕切り。屋外入り口で、係員が「彫刻ですので、遊べません」と、子ども連れの母親らに説明する。よく見ると、滑り台は、二つの降り口が途中で合流してスロープは1本に。ブランコ二つは、揺れる動線が交差している。二人が同時に遊ぶには、ぶつかってしまう。お互いが意識しあうコミュケーションの大事さ、それが作品意図という。見るだけ遊具、実は奥が深い。
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