コウヤマキ(高野槙)
京都の東寺から遥か南の和歌山の高野山へ、どれくらいだろう。二つのお寺は真言宗、弘法大師・空海の創建。東寺の東門から入り、五重塔を見上げ、太師堂の南側へ回ると「高野山遥拝所」がある。そばに常緑針葉樹・コウヤマキが二本、寄りそうように年輪を刻んで伸びている。
どうして、その樹木名がコウヤマキなのか。漢字で「高野槙」と書くとおり、その由来は高野山に多いからという。マツ科コウヤマキ科コウヤマキ属。弥生時代からの日本の固有種で、一科一属一種の珍しい樹木という。風呂桶など木材としてよく、香りもよくてアロマオイルなどにも使われている。弘法大師は緑が濃いので、花の少ない高野山でお供えに使ったという。
関西では由来も重なって、お盆、お彼岸の仏壇にコウヤマキ供えが多い。お盆のとき、精霊迎えの六道珍皇寺境内では枝葉の特別販売コーナーが出来る。スマホ検索すると、ヒマラヤスギ、ナンヨウスギと並んで、世界の三大美樹と出ている。花言葉は「奥ゆかしい」。日本の木工文化としも貴重な樹木という。いまは随分減って、地域によってはレッドリスト指定している。調べるほどに、コウヤマキのこと、ああや、こうや?~である。このあたりで、話をまこう?。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 満開、姫リンゴの花が可愛い(2025.04.19)
- 通は「ますたに」、ラーメンライス!(2025.04.18)
コメント