京町家の店は「SAGAN」
和と洋の絡み合い、ここに~である。京町屋のお店は「SAGAN」。鴨川左岸に近いと言えばだけど、店主がフランソワーズ・サガン好きで、そう名づけている。「悲しみよこんにちは」。店内入って、陽のさす坪庭の向かい壁はモジリアニの絵「横たわる裸婦」である。
通りがかって気になる店だった。入ろう、入ろう~と三度か四度つづいて、入って気にいって、もう二度である。店は空也上人、清盛像がある六波羅蜜寺に近い。この世からあの世への分かれ道、六道の辻にも近い。だからか、町名は髑髏(どくろ)みたいな轆轤(ろくろ)。店前はオープンテラス。和紙ペーパーメニューの表紙は「LESS IS MORE」。
その意味「少ないほうが豊か」。今はやりの名言である。注文は紙ペーパー捲って。最初はおばんざい定食、二度目は玉子焼き定食。店前に並ぶモデルメニューと瓜二つだった。野菜がたっぷり、美しい。人参、モヤシ、水菜は赤と白と緑の彩り。味噌汁の中は淡路島の玉ねぎ、ストーブの上にホンモノがある。通路の写真がだれや、髭のダリや。天井は高く、下は三和土(たたき)。京町屋の店内、奥へ、奥へ。和あり洋あり、右も左も、SAGAN!。
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