通りがかって、衣笠丼
ドドンがドンと丼メニューが並んでいる。月曜から金曜へ、親子丼、衣笠丼、玉子丼、木の葉丼、きつね丼。うどんか、蕎麦つき、お昼限定日替わり、880円である。通りがかって、火曜は衣笠丼。出身の衣笠中学、衣笠山の名前付く丼である。懐かしさ、ドンと入った。
蕎麦の老舗も老舗、桓武天皇の時代からという河道屋さん。入ったのは、京都市役所から河原町通りを北へ5百㍍、竹屋町通りの角、16代目本店から暖簾分け幸松庵、その分店である。コンクリートビル2階、店内に入ると、純和風。避暑の穴場、京都御苑へ歩いていて、衣笠丼の看板だった。お店にはずいぶん前にもおろし蕎麦で入って、2度か、3度目である。
その名が京都にしかない衣笠丼。揚げとネギに玉子がフワッとかかっている。きつね丼は刻み揚げとネギ、木の葉丼は蒲鉾とネギに玉子。どれも出汁が多め、ご飯がじゅくじゅくしている。見極めが難しい。なぜ衣笠丼なのか。平安期の第59代宇多天皇が夏に雪景色を見たいと標高201㍍の衣笠山に白絹を掛けた故事があり、別名「きぬかけ山」からという。今は立命館大学の旧衣笠球場、近くに堂本印象美術館、金閣寺、衣笠中学…その丼である。
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