美しき哉、京会席ランチ
この美しさ、この涼しさ、なんとしよう。見てようか、食べようか。先付、お椀、造り、八寸、焼き物、炊き合わせ、水物、つまりデザート…。京料理、会席料理の極地の如く、一品また一品である。デジカメにおさめ、やはり食べなければと食べて、爽やかな味が届いた。
高さ60㍍のホテルオークラ京都。長州藩邸跡、いつも見上げるばかりだが、何年ぶりか、食事に入った。ホテルが直営する6階の京料理「入舟」。ホテル東を流れる高瀬川の舟入りから名付く。入り口、料理長の写真、出てきた献立表に名前がある。臼井大輔さん、その腕は名前が通っているらしい。窓際テーブル席の前に枯山水の庭、遠くに東山連峰が見える。
窓の向こうは気温30度オーバー、内側は25度ほどか、静寂…。気分は避暑兼ねた今夏一番の贅沢ランチ。先付、とうもろこし豆腐にホタテ、雲丹、花穂に山葵…この彩りの組み合わせが心憎い。お椀に鱧葛の叩き。京の夏、祇園祭りは鱧祭り。八寸に鱧焼き、鱧寿司…、この美味さに鱧ちゃいそう?。琵琶湖の鮎塩焼き、丸ごとどうぞという。川海老、合鴨ロース、冬瓜、万願寺とうがらし…、窓ごしに見る澄んだ青い空…、美と美の競演ここにあり。
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コメント
すごいですね、ホテルオークラ京都で京懐石とは~極地の味に写真見ていてよだれを流す思いです。
いよいよ3年ぶりにフル開催される祇園祭ですね。明後日が宵山、17日が神輿出し、山鉾巡行~~四条室町界隈はコンチキチンの鐘の音が響き渡って盛り上がっていることでしょう。
3年ぶり開催のためか、今月に入り、NHK ‐BSで特集番組が目立ちます。国宝・洛中洛外図屏風上杉本に緻密に描かれた山鉾巡行を紹介。戦国時代の1560年代に23歳の狩野永徳が描き、信長が謙信に送ったものですよね。17世紀前半に描かれた同舟木本でも祇園祭りを紹介。
八坂の神官に代わって祭りをつかさどる「宮本組」の存在を特集番組で知りました。びっくりの発見でした。
京懐石、京菓子、祇園の舞妓の髪を結い続ける91歳の祇園の女性、コロナで観光客が消えた祇園界隈の、この3年の老舗のおやじさんらの動きなど、興味深く見ました。
宵山、山鉾巡行の生中継が大いに楽しみです。
投稿: s.hidaka | 2022年7月14日 (木) 11時08分