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2022年6月

2022年6月30日 (木)

創業330年…ふふふの麩

Img_1797 Img_1796 Img_1802_20220626072101 Img_1803 Img_1832 Img_1836 Img_1819 Img_1846 Img_1839 Img_1845 Img_1844 Img_1843 見える、見える~、鴨川が見える。国道1号、牛若と弁慶像の五条大橋も見える。歩き帰りに乗る京阪五条バス停、お隣の魚屋さん、コンビニ…、大きなガラス面のカウンター席からよ~く見える。元禄2年に創業して332年、「半兵衛麩」の新ビル3階席から~である。

 

 鴨川の川端通り沿い、東南角の3階建てビル。GW中にオープンして2か月、まだビルにお祝いの胡蝶蘭が並んでいる。京都には100年、200年の老舗店は多いか、京麩で名を挙げた半兵衛さんは、芭蕉43歳、曽良と江戸の千住から東北へ旅立ちした年、300年以上。その超老舗の新ビル、鴨川歩きの流れでよく通るあたり、3階カフェへ初見参してみた。

 

 カフェの店名「ふふふあん」という。横文字で「FuFuFu・and」。洒落好みとしては、麩の麩で、フフフが気に入る。1階は店舗とミニ博物館、2階は一般ギャラリーで、展望良しの3階。70席もあって、広くて、青い胡蝶蘭も。メニュー表、湯葉料理は、どう言わば?と迷って、コーヒー。高めの700円。そのコーヒー、なんと抹茶のお碗で出て来て、ちょっと待ちや?。両手でコーヒー押し頂いて、窓から景色見て、ふふふの麩だった。

 

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2022年6月29日 (水)

新発見!蕪村の「奥の細道図巻」

Img_1769 Img_1785 Img_1759_20220625075401 Img_1772_20220625075801 Img_1782 Img_1783Img_1774 Img_1764 ぶらり、日々の歩きで、京博に入ったら、新聞にでていた「新発見!蕪村の<奥の細道図巻>」初公開中という。熱中症、水分補給を意識して自宅を出て、これもまあ、歩きの新発見である。次の特別展開催までのつなぎの特集展示とはいえ、ええがな、ええがな~と見た。

 

 京博特別展、この前は「最澄と天台宗のすべて」、次は河内長野の「観心寺と金剛寺」。この合間は、京博が所蔵品を工夫して見せる特集展示と庭園鑑賞である。この合間に行くのが好きで、ロダン前噴水ベンチ、木陰で一服と文庫本読みしている。真夏日、避暑を兼ねてぶらり入って、芭蕉さんと蕪村さん、新発見の初公開である。幸運、なんとなんと~だった。

 

 展示会場の平成知新館2階へまっすぐ行った。芭蕉を敬愛、追いかけみたいな与謝野蕪村さん。芭蕉が辿った東北、北陸へも行き、芭蕉の~月日は百代の過客にして~の奥の細道を何度も書写して、蕪村さん得意の絵を添えている。図巻は多くあり、京博調べで、新発見はその最古もんという。個人が所蔵して、京博へ持ち込んで、わかった。図巻の長さは18㍍、蕪村の筆跡、ほんわかした絵…、曾良を伴う芭蕉旅立ち、ほな、そら行こか!と始まっていた?。

 

 ※ 特集展示は7月18日まで。 ※ 芭蕉(1644-94)蕪村(1716-83) ※ 芭蕉奥の細道刊行からことし320年。

 

 

 

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2022年6月28日 (火)

自販機はシェフの本格フレンチ

Img_1973 Img_1960 Img_1961_20220624073301 Img_1963 Img_1962_20220624073301 Img_1968 Img_1969 サラダ、前菜、メーン…、選んで、開いて、盛れば、本日の本格フレンチだという。有名シェフのコース料理を家庭食べるには自販機でこーすればよいという。「THE Chef’s Table」―、訳して「シェフのテーブル」。新規考案、只今、特許出願中という。

 

 ゼスト御池の河原町ひろば。地下鉄東西線、京都市役所前駅の改札を出てすぐ西側、前に抹茶で一服のお店があったところ。大きな自販機があり、右側に山高コック帽のシェフの写真とプロフィールが出ている。富山県出身、佐竹淳さん。ホテル、ビストロで修行、農家の畑などを回り食材を吟味、美味しい、安心安全、地産地消を求める評判のシェフだという。

 

 どんな仕掛けか、どんな料理か。縦3㍍、横4㍍のワイド自販機、佐竹シェフが調理したフレンチが、ガラス越しに見える。柔らか牛すじと野菜の白味噌トマト煮込み、これはメーン。紫キャベツを味わう彩りサラダもある。値段は1点、500円、700円、1000円…。持ち帰って、サラダは盛って、メーンは湯揚げして、フライパンで焦げ目つけて…などという。皆さん、自販機覗き込んで「これ、新聞に出てたあ」と通る。5月初め設置、家庭フレンチはこれからかな。

 

 ※ 京都御所西側、佐竹シェフの店「キッチンラボ」あり、そこで調理という。

 

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2022年6月27日 (月)

天智天皇と坂上田村麻呂の石像

Img_1324 Img_1323 Img_1325 Img_1326 Img_1327 天智天皇は、やさしそう。古代律令制の国づくり。知的さがうかがえる。坂上田村麻呂は、さすが武骨、たくましい。初代の征夷大将軍、顎鬚が整っている。日本史に名を記す両雄が、時代を超えて隣り合っている。ともに土台入れ、高さ7㍍の石像、真ん前から見上げた。

 

 京都と滋賀の府県境、井筒八ツ橋本舗追分店の広い敷地の中。車で京都からだと、国道1号沿いの右手に見える。電車なら京阪京津線追分駅降りて、地下道を潜って、国道側に出て、少し歩いて~である。これといって用はないけど、歩きの流れで行った。遠くからは見ていたけど、まじかで初めてみて、何ともまあ、でっかい。なんでまた、ここに~と思って見た。

 

 平成28年と29年、先に田村麻呂、続いて天智天皇が立った。井筒のオーナー、故津田佐兵衛氏が発起人。天智天皇は大津宮で近江神宮の祭神、京都山科に御陵あり、田村麻呂は京都の清水寺創建、滋賀土山に田村神社など、お二人とも京都と滋賀に関わりが深い。旧東海道、旅人の安全と国の繁栄を願って~という。石像は中国から取り寄せた御影石、除幕式では大津、京都の市長が出席だったと。ここでは英雄並び立たずの戒めを破り、両雄が並び立っている。

 

 

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2022年6月26日 (日)

秀吉ご縁、ひょうたんづくり

Img_1750_20220622082101 Img_1747_20220622082101 Img_1751 Img_1749_20220622082101 Img_1752 Img_1753_20220622082201 ツルツル…ブラリブラリ…、今年も、ひょっこり、出てきた。井上ひろしさん原作、秀吉さん旗印の、ひょうたんである。ぶら歩きコースの一つ、京都東山の方広寺と豊国神社境内に棚が出来てボタ餅?、いや、違った。棚からツルが伸び、ひょっこり、千成瓢箪である。

 

 伸びぐあい、歩くたびに見ている。高さ2㍍ほど、幅3㍍四方の棚が出来てから1か月。方広寺側のひょうたんのぶら下りは早い。大きいの、小さいの、もう三つ、四つは成っている。大坂冬の陣の引き金、歴史の大梵鐘から10㍍ほどの境内。東山区役所が地域を挙げて勧めるひょうたんプロジェクト。むかし大仏さんのあった方広寺はその中心、初夏から始まっている。

 

 お隣りで、これまで宝物館側の庭だった豊国神社も、今年は国宝唐門のそばに棚をつくった。同じくらい大きさだが、出遅れたのか、まだひょうたんは出来ていないが、唐門には千成瓢箪の絵馬がいっぱい下がっている。ひょうたんは干ぴょうの一種、果実は苦く、食べるに適していないが、真ん中のくびれ具合で、器になったり、飾りになったり…連戦連勝の秀吉で縁起モノにいいという。梅雨すぎて、盛夏へ、どれだけぶら下りの成果を挙げるのか、見続けたい。

 

 

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2022年6月25日 (土)

寺町お握りストーリー

Img_1531_20220621074401 Img_1536 Img_1530 Img_1629 Img_1526 Img_1522_20220621074201 Img_1180_20220621074501  Img_1528 Img_1527 Img_1200_20220621074701 どういうわけか、ひょっとして、ブーム化しているのだろうか。三角型、俵型、丸型のお握りというか、お結びというか~の、お握りが…である。いや、ひょっとせんでも、ブームらしい。専門店が増えて、カフェみたいな店まで出来て、お米の需要増に少し貢献という。

 

 京都四条寺町下ル、ずっと前から京都名物を冠に「まんぷくおにぎり米都」という専門店はあったが、春4月に同じ寺町通りの六角下ルに「大森屋のお結び専門店」が誕生、続いて御池下ル、本能寺のお隣に「羽釜むすび・白々(ぱくぱく)が開店した。どちらもカフェ化、イートインできる。海苔の老舗・大森屋は海苔結び、白々は釜炊きで塩結び、人気が出ている。

 

 京都では一乗寺でラーメン、円町でカレーライスが多いと食べ物雑誌に載る。おにぎり専門店はまだ3店だけど、さらに増えて、寺町お握りストーリーで登場かも~である。どうブーム化なのか、調べると東京都心、中国香港、欧州などで、その傾向が顕著という。お米の輸出増とまで出ている。いつでも、どこでも、気軽に、加えて、美味しく、ヘルシー。具は鮭、梅から国際化して、パクチー、ポーク、チーズの具があるとか。これには、ぐうの音も出ない?。

 

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2022年6月24日 (金)

ポポーと衣笠茸、はじめまして~

Img_1689_20220620074801 Img_1684_20220620074601 Img_1685_20220620074501 Img_1690_20220620074801 499d2947b93869323042254941e35f9f_1452082 Img_1688 Img_1687 Img_1710_20220620075101 Img_1691_20220620074501 Img_1709 楕円形の青い実、これ何だろう。小枝に二つ、三つとくっついて、樹木にたくさん成っている。樹高3㍍はあろうか。幹に木札が掛かっているのが見えた。覆った木枝を潜って、そばまで行った。汚れきった木札に「ポポー」と読めた。へえっ、ポポー?、知らないなあ。

 

 京都府立植物園の正面入り口からすぐ東側。そんなに、こんなにと行っているのに初めてである。いつも北山門から回るので、園内で縁なかったといえば、それまでだが、青い実の隣はブルーベリーの樹木も初めて。これは2粒ほどだったけど、ポポーの青い果実はたわわ。園側の説明はない。スマホで検索すると、甘美な果肉は「森のカスタードクリーム」と出た。

 

 北米原産の果樹、明治期に渡来して、ひと頃はブームも、昭和40年までに市場から消えたという。皮をむくとアケビみたいと、写真まで出ていた。ポポーの東、休憩で入る植物園会館前に、竹林に衣笠茸が見頃と案内看板。中華の高級食材、キノコの女王の書き込み。梅雨の午前中という。竹林は北山門側への帰り道、急いでいった。道筋、また看板あり、竹藪に入って、レースの白いドレス発見した、これまた初めて。園内、縁あり?の一日だった。

 

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2022年6月23日 (木)

早起き、ハスを見に行く

Img_1627Img_1702Img_1700_20220619091201Img_1704_20220619091401Img_1640Img_1665_20220623071001  Img_1653Img_1646Img_1661_20220619075401Img_1677 Img_1692Img_1697_20220619091201Img_1600Img_1605_20220619090201Img_1593 早いうち、早いうちと、ハスを見に行った。朝一番、ポ~ン、ポ~ンと音を立てて開くというハス、昼からは萎むというハス。まず建仁寺の池へ行った。時期尚早なのか、葉ばかり。それならと、午前10時開園の植物園へ、朝ぶらで時間を稼いでから入った。

 

 白いハスがいっぱい開く大きなハス池はどうか。北山門からすぐ行ったが、開いているのはひとつ、ふたつ、まだ少ない。こんどはハス鉢植えの四季彩の丘へ。多くはないけど、白いの、ピンクなの、まあ、開いている。乱れ咲きガウイ背景、アブさんが蜜を吸うハス。さらに、今が旬のアジサイ苑の池はどうか。半分、葉が白い半夏生、赤白紫のアジサイ、ハスも少し仲間入りしていた。

 

 早起きは三文の徳も二文ぐらいの徳でも、さすがに頼みの植物園。藤圭子は「夢は夜開く」だが、ハスは朝開く。デジカメ撮りのハスは、斜かいでなく正面から。園内を歩いて、これはなんだ?、あれはなんだ?、みんな花だ?。初代、二代の横綱若の花の本名は花田。顔の真ん中は鼻だ?。真夏日予報、歩きは午前中、園内ウオークはゆっくり、撮った写真はいっぱい、うち一枚は、白い花にとまるモンシロチョウ。素人撮りの、白と白を見よう、知ろう?。

 

 

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2022年6月22日 (水)

老舗饅頭は月から満月へ

Img_1209 Img_1203 Img_1206_20220618073701 Img_1208_20220618073701 Img_1216 Img_1217 Img_1220 Img_1224 Img_1236 Img_1235_20220618074301  京の二つの和菓子屋さん、月餅屋直正から満月本店へ、渡り歩いた。ともに江戸時代からの老舗。月餅屋で名物のわらび餅、満月堂で人気の阿闍梨餅、手土産に買った。三条大橋近くの月餅屋から百万遍の満月堂へ、一日一万歩である。偶然、月が出て、満月だった?。

 

 月餅屋さん、「つきもち」と読む。人気はあわ餅、わらび餅。たいがい売り切れ、買うには予約が一番だけど、あの日は無ければ、水無月でも~と入って、わらび餅があった。千円出すと、大女将が算盤入れて、お釣りと丁寧に紙包みして出て来る。店内、大相撲番付表に加え、子どもたちの寄せ書き、昔のわらび餅づくりの絵草紙…、気どりなく、親しみがわく。

 

 満月さんも阿闍梨餅は1個売りもある。京都市内デパートにどこでもだけど、本店では焼き立て、ヌクヌクが出る。饅頭は叡山の千日回峰の阿闍梨さんがかぶる網笠の形、小豆が丹波の大納言に拘る。本店お向かいに住む93歳、高校大先輩、ご機嫌伺いで手土産が月餅屋のわらび餅。6個入りの一つ、一緒に頂戴した。出た抹茶は福岡の八女茶。ご長男「これ、やめられません」。先輩宅出て、満月へ。大津の夜の懇親会に手土産が阿闍梨餅だった。

 

 

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2022年6月21日 (火)

「let”sing together」

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 立命館大学の前、衣笠山の麓、堂本印象美術館で企画展「包むを彩る」展を鑑賞して~である。企画展はすべて写真撮影禁止と堅いが、野外彫刻作品はどこからでもどうぞと柔らかい。小高い庭園、随所に印象さんデザインの椅子、緑の中の散策…作家さん21人の個性豊かな作品、写真撮りながら見て回った。鳥と少年、トルソ、明日へ…タイトルは様々につく。

 

 愛犬ラルゴがいる。日展、滋賀県展…いつも登場する。作家のこだわり、いつも愛犬が彫刻になる。犬の種類はバセットバウンド。その名はラルゴ、有名になってきた。稚児の祈り。正座して両手を合わせ、何かをお願いしている。サンタさん、まだ早いよっ。ペトラポットの組み合わせ、何を意味する?。棒が一本立って、周りに椅子が並ぶ。タイトルは「EHO―恵方」。今年2022は北北西、そっち向かって、ヤッホー。その先は竜安寺だけど?。

 

 ※ 野外彫刻展は12日で終了。

 

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2022年6月20日 (月)

線路を歩く黒猫の子猫

Img_1419 Img_1239 Img_1241_20220616072801 Img_1243 Img_1245_20220616073301Img_1244_20220616073501 Img_1247_20220616073001 Img_1258_20220616073601  のそり、のそり…黒猫が線路の上を歩いている。ちょっと小さい、子猫かな。あっ、枕木へ降りた。何かいるのか、右手を出して、じゃれたようやけど、あっ、何か食べた。また、線路の上に乘ってから暗いホームの下へ…。電車来るのに~、危ないのに~、気をつけやあ。

 

 京阪電車京津線の山科駅。浜大津行きを待っていて、向かいの京都行き線路に黒猫である。ナニ猫か?首に鈴などはない。野良猫の、黒猫だろうか。ホームの下に住まいがあるのだろうか。電車が来て、停まって、また出て行く合い間をよく知っているみたい。にゃんとも、可愛い。黒猫は不吉迷信もあるが、実際はおおらかで、甘えん坊で、人好きだという。

 

 宅急便のヤマト急便は黒猫をマークにしている。母親が子猫を口にくわえ運ぶとき、優しく、丁寧だからだという。線路の黒猫の子猫、仕草がにゃんとも面白い。電車は大津行きも京都行きもまだ来ない。ホーム上からデジカメを線路の黒猫に向けて、1枚、2枚、3枚…。これも一期一会、感動的な出会いを歌った「いちごゴ白書をもう一度」である。そして、もう一曲。♪~タンゴ、タンゴ、黒猫のタンゴ…僕の恋人は黒い猫~♪。にゃんちゃったって?。

 

 

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2022年6月19日 (日)

2千年前が甦る「ポンペイ」展

Img_0891 Img_0898 Img_0902 Img_0951 Img_0944 Img_0946 Img_0970 Img_0923 Img_0969 Img_0928 Img_0962 Img_0961Img_0914 公衆浴場がある。円形劇場がある。食卓にワインが出る。役者、哲学者、詩人、宗教家がいる。水道がある。番犬もいる。銅像、フレスコ画、モザイク画…文化がある。今から2000年前のイタリアのナポリ近く、ローマ帝国の都市・ポンペイ。日本ではまだ縄文時代だった。

 

 いま、京都市京セラ美術館で、「ポンペイ展」開催中。紀元後79年、ヴェスヴィオ山の大噴火で埋没したポンペイ発掘の遺品、ナポリ国立考古学博物館からの130点を見た。展示品、みんな写真どうぞ!という。これも、あれもと撮って、その一つに炭化したパン。ふっくら、円形、8等分の切れ目…、イチジクもある。炭化して発掘という。すみからすみまで見た?。

 

 ポンペイは人口1万人、貧富の差は大きく、4分の一は奴隷だったとか。どんな人生観を持っていたかで、死を忘れるな~を意味する「メメント・モリ」である。骸骨のモザイク画で、左に富と権力、右に貧困の象徴を描く。どちらでも死があり~を示す。ドドド~ンと大音響、真っ暗闇、一瞬にして灰で埋没したポンペイ、東西1600㍍、南北800㍍だったという。2000年の時を超えた発掘は続く。の中から甦る古代、今のようか?。ハイ!。

 

 ※ 展覧会は7月3日まで。このあと、宮城、福岡へ巡回。

 

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2022年6月18日 (土)

「ちょいと」が危ない

Img_1141 Img_1134_20220614074201 Img_1138_20220614074301 Img_1137 Img_1136_20220614074201 Img_1135_20220614074501 Img_1142_20220614074201 よよいのよい、ちょちょいのちょい~と浮かれている場合ではない。そのよよい、そのちょいが危ない!。JR西日本の新しいポスターは、点字ブロックと線路側の列車の間の、そのちょっとの距離に注意!と呼びかけている。よーく、そのちょいと危ないポスターを見た。

 

 JR京都駅2番線へ、エスカレーターで2階ホームへ降りるとき、ちょいと見つけた。2番線は琵琶湖線と湖西線。次の山科駅にはどちらも停まるが、その次というと、琵琶湖線は大津、湖西線は大津京と線路が変わる。乗り間違いに注意だけど、大津へ行くのに湖西線に乗ってしまって、大津京からまた引き返したことが、今までに、ちょい、ちょいとあった。

 

 ポスターの注意喚起は、そのちょいではない。点字ブロックと列車の間の1㍍足らずの、ちょっとの距離について~である。その狭い間で、スマホ喋りの「ちょい止まり」やキャリーバッグを置いた「ちょい残し」や、わざわさそのすき間を行く「ちょい歩き」は危険だとイラスト付きで説明している。駅でちょい、ちょい見かけるポスターではない。エスカレーターでホームへいったん降りたが、また上って、そのポスターを見に行った。ちょいと、気をつけねば~。

 

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2022年6月17日 (金)

初夏花、町歩き撮り

Img_1058 Img_1057 Img_0779 Img_1170 Img_1166_20220613074501 Img_1169 Img_1114 Img_1111_20220613074701 Img_1014 Img_1013 Img_1197 垣根で、道路沿いで、玄関先で、庭先で…、初夏の花が咲いている。初夏…、しょか、しょうか、そうか!と言ってしまえば、駄洒落になってしまう。キョウチクトウ、アジサイ、クチナシ、ホタルブクロ、ランタナ…、入梅前の町歩きで撮った写真、いまここに~。

 

 竹と桃を挟むようなにで夾竹桃。そのまま音読みしてキョウチクトウという。白もピンクもあるけど、あのアトリエで見た赤は、八重咲きのいい赤だった。1枚、2枚、3枚と撮った。白い花と言えば、渡哲也。♪~いまでは指輪もまわるほど~♪。香りクンクン、クチナシの花。漢字は「梔子」。書けるかな、読めるかな。実になって口が開かず、クチナシという。

 

 土壌がアルカリなら赤く、酸性なら青く咲くというアジサイ。歩けば、あちらこちらと咲き出て、白色はアルカリ?酸性?と考える。そりゃあ、中性?。漢字は紫陽花。梅雨に入って、雨に濡れると、彩りが怪しく変化する。釣り鐘のように下向きに咲くホタルブクロは、漢字で蛍袋。子どもが袋の中にホタル入れて遊んだからとか。ホンマかいな、まあいいか。中南米原産のランタナは秋まで咲き変わり、和名「七変化」。雨でも、母さんお迎え、ランランラン~。

 

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2022年6月16日 (木)

「六盛」名物、手をけ弁当

Img_0783 Img_0782 Img_0800 Img_0797 Img_0801 Img_0793 Img_0785 Img_0784 まあ、よう見ておくれやす。これ、なんたって、ほれ、京料理の老舗「六盛」はんの手をけ弁当どすえ。手をけは、人間国宝の指物師はんの、手作りどす。まん丸、満月みたいで…。手をけの京料理は、元国連事務総長のウ・タントはんの名前みたいに、たんとたんと入ってますえ。

 

 「六盛」はん、岡崎の旧武徳殿西側、疎水の北側どす。平安時代、白河天皇が全盛でしたころ、延勝寺、法勝寺など「勝」の字があるお寺が六つあって「六勝寺」と言われたんです。「六盛」はんは、そのうちの尊勝寺あたりで、発掘したら瓦がいっぱい、店内に展示してはります。お店は明治23年の仕出し屋さんから始まって、120年も経って、そらあ~有名どす。

 

 手をけは老舗らしく「お」やなくて「を」。女将さんも4代目、もう5代目もスタンバイと聞いてます。店は一店舗主義、ほかに店ないんです。ここだけどす。手をけの料理、ちょっとずつ、ちょっとずつ、ありますえ。真ん中は水菜お浸しどす。玉子豆腐、うにくらげ、車海老、たこ、オクラ、小芋、たらこと、お品書きを1、2、3、4…と数えたら17品目もどす。これに、とうもろこしご飯、湯葉に赤だし、柴漬け。まあ、よろしゅう、おあがりやす。

 

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2022年6月15日 (水)

一燈園、尾崎放哉の句

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575ではない。季語もない。思いのままに詠んで、自由律句という。それでも俳句?、ハイ、俳句だという。その代表は種田山頭火であり、良寛さんであり、もう一人が尾崎放哉(ほうさい)である。東大法学部卒、保険会社のエリートコースから挫折したが、規格外の句作で名を挙げた。

 

 京都の山科疎水沿い、奉仕の宗教家・西田天香さん創設の一燈園がある。長浜市出身、トルストイの言葉に開眼の天香さん、今年が生誕150年で、園舎に隣接する資料館・香倉院で記念展を開催している。緑陰を求めて真夏日歩きで知って入って、尾崎放哉の写真とその一句だった。大正12年、39歳のおり、人間関係につまずき、一燈園へ入園という。

 

 香川県小豆島で41歳、没すまで、あと2年である。奥さんとも別れ、天香さんの教え受け托鉢生活は1年。展示の写真はまだ若そう。在園中の句は「皆働きにでてしまひ 障子を開けたままの家 寝そべって書いている手紙を 鶏に覗かれる」。17文字どころか、ロングである。俳句レス俳句。それでも、鶏の覗きが楽しい。館側の句の説明文、あれっ?。「詠んでいる」が「呼んでいる」に。~失敗が問題なのではない。失敗をどう扱うかである~。エヘン。

 

 ※ 尾崎放哉(1885-1926)鳥取県生まれ。本名は尾崎秀雄。中学時代から句作。大酒飲み。一燈園のあと、寺男で転々。小豆島では持病の肋膜炎、41歳で死去。

 

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2022年6月14日 (火)

鏑木清方、幻の三部作公開

Img_9918 Img_9920_20220610075201 Img_9921 Img_0877_20220610075401Img_1154_20220613075501 Img_0885 Img_9924 Img_0277_20220610075601 Img_0267 Img_0268_20220610075801    うっとり、ほれぼれ、ぼんやり、ほれはれ…、どう表現したら良いのだろう。そうや、こんなべっぴん見たことないや。没後50年記念「鏑木清方展」に出展の幻の3部作が展覧会開催の京近美入り口に等身大の看板で並んだ。3人が3人とも、こんなべっぴん…である。

 

 絵の題名は、近美玄関に向かって、右から「浜町魚河岸」「明石築地町」「新富町」。明治の東京界わいの町名。東京は神田生まれ、江戸っ子だってねえ~の清方が昭和のはじめ、50歳ころ描いた。ながく行方しれずだったが、所在がわかり、国の特別行政法人が画商から3点揃って5億4千万円で買い上げ、東近美から今、京近美へ巡回しての、お披露目という。

 

 女性が描く美人画と言えば、ご当地、京都の上村松園、男性が描く美人画なら、この鏑木清方。明治から昭和へほぼ同世代、互いが認め合う東西美人画の巨匠である。京近美展、NHK日曜美術館など紹介あり、観客が多そうだが、入館せずとも、玄関前の看板絵でつい立ち止まる。三角柱の看板、正面から斜めから…3人が等間隔に並ぶ。看板を背に、旦那さんが奥さん、彼氏が彼女、一人は自撮り…と撮っている。憧れ、こんなべっぴん見たことない。

 

 ※ 鏑木清方(1878-1872) ※ 展覧会は7月10日まで。

 

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2022年6月13日 (月)

ハイボールは1円、ほんまやろか

Img_0664 Img_0665Img_0649 Img_0643 Img_0646_20220608071301 Img_0661 いったい、どういう仕掛けになっているのだろう。ハイボールが1円、開店から24時までずっとだという。ホンマやろうか。まさか~とは思うが、まあ、何ごとも確認しなければ~と入ってみた。店名は居酒屋「億万笑者」。JR、京阪、地下鉄の駅がある山科である。

 

 むかし「百万長者」だったのに時代は進んで、いま「億万長者」。それをアハハと笑って「億万笑者」。赤地に黒の大きな店名看板、コロナ禍の昨年暮れに掛かった。7、8年前、勤め帰りでたまに行った、一品△△9円の「9」を売りにした「ももじろう」が退いて登場。どんな店かなと、気になってた。1円ハイボールの看板は、営業対策が、急に出て、まだ新しい。

 

 湖北・米原の公演を見ての夕刻、午後5時開店と同時だった。薄暗く、長く、調理場は奥の奥…、「ももじろう」時代と変わらない。注文は何が何でも1円ハイボール。出てきたのは、そぼろの冷やっこのお通しとセット、300円プラス1円だった。即、そら、そうやろなあ~と1円のナゾは解けた。一日10人限定、究極のこぼれイクラ丼は目の前で盛ります!。面白そう、1480円だけど頼んだ。目の前に出て、盛ったご飯からイクラはいくらか、確かにこぼれていた。

 

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2022年6月12日 (日)

「十五夜の力士」像

Img_0570 Img_0568 Img_0562 Img_0565 Img_0564_20220607081001 Img_0561 Img_0560 どっこいしょ、どっこいしょ…、どすこい、どすこい…と像がある。殿さんみたいなちょんまげ、太いからだに比べ小さなマワシ。腰をかがめ、両手を両膝にあて、なぜか、空を眺めている。太っちょ、まん丸な顔のお相撲さん。これは、おもしろいぞーと、像を見た。

 

 お相撲さん像は、よく行く京都府立植物園正門すぐ北側の未来くん広場に立つ。国民体育大会、国体、今は国民スポーツ大会の全国2巡目の始まり京都国体のモニュメントが牛若丸をイメージした未来くん。その名を冠した子どもたちが遊ぶミニ公園。みんな集まれ~、おもしろいぞーと像をつくったのは、彫刻家の抜水政人さん。制作は2003年、だいぶなる。

 

 北山門側に日展作家・宮瀬富之さんの「麦わら帽の少女」など植物園内に彫刻は多い。6月はじめに行ったおり、このお相撲さん像を前から後ろから斜めからじっくり見て、写真を撮った。正面でなく、どうして東の空を眺めているのか、わかった。タイトルが「十五夜の力士」。丸い台座の上、杉の木のそば、身長と体重はどれくらいか。今年の十五夜、中秋の名月は9月10日、お相撲像と一緒にハラショ、ドッコイショ?。どんな満月が出るだろう。

 

 ※ 抜水政人(1955~)鹿児島県出身、嵯峨美短大卒。京都府立図書館に木漏れ日の作品ある。

 

 

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2022年6月11日 (土)

これが「見頃」の花しょうぶ

Img_0872 Img_0811 Img_0831 Img_0830 Img_0824 Img_0818 Img_0822 Img_0813_20220609083701 Img_0827 ♪~これ、これ、これは石の地蔵さん~♪と美空ひばりは歌ったけれど、これ、これ、これが、平安神宮西苑・白虎池で見頃を迎えた花しょうぶ。「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」と見極めは、誠にややこしいが、撮った写真のこれが「花しょうぶ」である。

 

 京都市内で「花しょうぶ」と言えば、山科の勧修寺、上賀茂神社、それとよく行く植物園、岡崎の平安神宮だろうか。平安神宮は紅枝垂れコンサート、薪能など人気だが、初夏は花しょうぶである。庭園の拝観は600円だけど、花しょうぶが見頃になると、応天門に「見頃」と表札がかかる。そのうちの一日は無料開放日になり、マスコミ各社がニュースにする。

 

 どう見頃か、ニュースなってから、ご近所の図書館へ本を返しに行ったおり、見極めに行った。花しょうぶは四つある庭園池、入って二つ目の西苑。平日なのに人が群れて、青紫色、白色…、伊勢系、肥後系、江戸系と200種2000株。池周りどこからでも見える。水面に二重映し、朝咲き残りのハス、松の緑などを借景にして、今が見頃と咲いている。アヤメ科アヤメ属、花は外に3枚垂れ、内に3枚、基が黄色い。これ、これ、これが花しょうぶ!なのだ。

 

 

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2022年6月10日 (金)

「ラーメン食べたいな」

Img_0370 Img_0374_20220603080501 Img_0376 Img_0379 Img_0382 Img_0380_20220603080601 Img_0390 Img_0393 Img_0395 以心伝心というより、腹心伝心である。ラーメン、いつから食べてないか、そろそろ食べたいな!と、京都駅ビル2階で、看板は「ラーメン食べたいな」。我が腹のうち見事に読んで、あまりある。看板そのまま、足はストレートで駅ビル10階の拉麵小路へ~だった。

 

 開店当初から行っている。札幌、福岡…全国の拉麺店が時々、入れ替わって出店。ご当地・京都は銀閣寺近くの老舗「ますたに」が出ている。昭和23年創業、背脂の醤油系、中細のストレート麺である。バブル時期、会社勤め時代の昼休み、仲間と連れだって、銀閣寺店へよく行った。業務外で社のTXチケット使用。これ内緒、もう時効の思い出。胡椒たっぷり、うまかった。

 

 拉麺小路の徳島ラーメン・東大は、修学旅行生が多い。富山ブラックも評判、流行っているが、今日はあの「ますたに」。自販機で中華そばの並、750円。検温、半券渡し並んで15分。指定された席に座り「食べたかったラーメン」が出た。レンゲで背脂の浮いたスープ、醤油が効いてあっさり。コテコテせず、味はむかしのまま。葱、シナ竹、チャーシュウ、麺…、途中で黒コショウも振って、はじめ良ければ、みんなよしよし、ラーメンよし。これが、食べたかったあ。

 

 

 

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2022年6月 9日 (木)

レンコンの穴

Img_0451 Img_0604 Img_0447 Img_0593 Img_0445 20220603_132051 Original_52bd7d4910d727c1bc561111982e17e Original_3517 Original_3608 レンコンに穴が開いている。なぜだろう。穴は幾つだろう。そののこと、あなたはわかりますか~と、京大農学博士、田中修さん著「クイズ植物入門」は問う。漢字で「蓮根」と書き、蓮の葉の下の茎の、さらに下の泥の中の根っこ、それがレンコンでクイズになった。

 

 急になんでまた、レンコンクイズ?、そう意味はない。デスク前の書棚に古本市で買った本がそこにあったから~。田中クイズは色々出る。樹木の高さは何メートルが限界か、種なしぶどうはどうしてつくる?など、ハテナと考える問題が多く、その一つがレンコン。穴があって見通しよく、縁起がいいとお正月のお節料理に出る。どうしての穴だろう。

 

 その答え、田中博士は葉から酸素を取り入れて呼吸する穴だと解く。水中で生きるためという。穴は10個。芥川賞作家、吉行淳之介は「一升の濁れる酒に眼を据えし、蓮根の穴はここのつありし」と詠む。真ん中の一つ加え10個だという。そうなのかと、出歩きでレンコンのチップ買い、植物園の蓮も見に行って、パソコン検索で確かめ、写真を撮った。旬は秋から冬、蓮根の日は11月17日、大谷のエンゼルス本拠地はアナハイム。アナッ?。

 

 ※ <注> レンコンの日は1994年11月17日に一大生産地の茨城県土浦市に全国の生産者が集い、「レンコンサミット」開催に由来。

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2022年6月 8日 (水)

辻村史朗を知ろう展

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 チラシ表の写真、何だろう。噴火口かと思わす丸壷の口だ。粗々しい。ゴツゴツしている。チラシ裏、デニムズボンと上半身裸の辻村さん、土と炎のアトリエのようだ。伊賀茶碗、志野茶碗、伊賀大壷、まるでサザエのような破壷の写真が載っている。入場関門の検温は36.5度、手指消毒して、薄暗い会場へ入って、展示ごとに吊るされた辻村ボイスが目についた。

 

 「今、しかない。別にこの先なんかあらへん。今、つくりたい。いつもそれしかない」。どこか、辻村さん、知ったような。ガラスケースに紅志野茶碗の一点。辻村さん作品に象徴のよう。奥へ進んで、大中小の丸壷が多数、無造作に並ぶ。チラシどおり粗削りな口、端正な口など、そこが深い。茶碗の数々、「狼」字という書、ベニスの油彩画など150点…どれにも「個」あり。会場の最後。「気がつけば、今を大事しただけで50年」と。今、辻村さん75歳。

 

 ※ 辻村史朗、1947年奈良県生まれ。洋画家目指し上京も断念、民芸館の大井戸茶碗見て、奈良へ戻り、自分を見つめたいと禅門へ入り、独自で作陶活動へ。辻村作品はメトロポリタン美術館などが所蔵する。 ※展覧会は6月19日まで。

 

 

 

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2022年6月 7日 (火)

6月最初の植物園

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 また~と行っても、4月は4月、5月は5月、6月は6月である。月に2度は行く6月の始め。北山門前にヤマボウシの木。5月は葉だけだったのに白い花が一杯咲いている。初夏の気温30度、湿度は低い。汗は出ず、スニーカー足は軽い。晴れている。植物園の草花、彩りが冴える。ポピー種か、赤がひときわ赤い。黄色、白色、青色…これを色とりどりという。

 

 勝手知った植物園、時計と反対回りで歩く。4月にサクラ花だったアーモンドは実を幾つもぶら下げている。青モミジの覆うすき間から青空が覗く。メタセコイヤの樹林の西隣が梅林、陰陽対比が写真になる。黄色いポピーから見る観覧温室もいい。タイサンボクの白い花、どうしてこうも大きいのだろう。ヒマラヤスギに出来立ての笠ぼっくり、ポコン、ポコンとまだ青い。広いバラ園、5月も6月も華やかさが続く。アジサイ園は梅雨が似合う。また行くよ。

 

 

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2022年6月 6日 (月)

「京都山科珈琲店」

Img_0198_20220606100101 Img_0200Img_0193_20220606095601 Img_0196Img_0188_20220606100201 Img_0191_20220606100001 Img_0184 大津の藤尾にあっても、店名は「京都山科珈琲店」という。理由は、近くの府県境にある京都の「山科工房」で働く知的障がい者の皆さんが生豆を一粒ずつ選んだ焙煎豆を使用しているからだそうだ。比良山系の天然水で沸かした湯、土日の開店。歩きの流れで入って見た。

 

 山科疎水を大津へ歩いていて、疎水べり手すりに貼り紙だった。「山科珈琲店はコンビニ奥の緑の屋根が見印です」と出ている。疎水は京都から大津へ、小関越え、追分の表示案内が出ていて、緑の屋根はマンション1階にあった。店奥のカウンター席、テーブル席はご近所のおなじみさんらしい。メニュー見て、ブラジル豆のアロマ焙煎、ブラックで注文した。

 

 店内を見渡すと、ジャズ写真に油絵などがある。ここが藤尾だからか、懐かしいジェリー藤尾と森山加代子のCDジャケットも。土日限定の店長さんによると、マンションオーナーの趣味とか。天然水の焙煎コーヒーが出てきた。店長さん、帽子も上着も黒、加えてコーヒーもブラック、オールブラックスである。コーヒー、おいしい。香りよし、深みよし、切れよし。おかわり100円、もう一杯お願いした。山科、藤尾、ブラックのこだわりを感じた。

 

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2022年6月 5日 (日)

嵐山の福田美術館

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 地下鉄山科から太秦天神川で、路面電車の嵐電に乗り換える。来たのは、トラのしまじろうラッピング電車。座席までトリ、ライオン、象さん。座った前はしまじろうがカメラ構えている。一緒や、一緒。全区間均一の220円。嵐山降りて、修学旅行生とすれ違い、渡月橋渡らず、川上へ歩いて5分で福田美術館。人が並び、人気の焙煎コーヒーの隣りである。

 

 展示の2階と3階へ、どう鑑賞するか。開館時から写真撮影が出来る。絵を見る。デジカメ撮りする。キャプションを読む。応挙は35歳、若沖は85歳の作品が一点。大観は27歳のおり、京都で教師だった。美人画の松園、新年の雪、風呂上りは艶やか。栖鳳は本物の獅子が迫力、風景も巧い。富田渓仙は風神雷神図で琳派リスペクト。池田遥邨は保津峡下りと嵐山清秋、写実力抜群。福田美術館を出て、いま見た嵐山がピタリ重なりあった。

 

 ※ 「やっぱり、京都が好き」は7月3日まで。

 

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2022年6月 4日 (土)

山科疎水を歩く

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 クスノキの若葉が濃くなり出している。午後1時プレーボールか、洛東高校が同じ山科地区の東稜高校を迎え、練習試合が始まろうとしていた。山科疎水、春は桜、秋は紅葉、初夏は緑である。ジョギング3千㍍のコース。どう注意すればいいか、イノシシのイラスト看板も出ている。毘沙門堂へ行く安朱橋を越え、四宮の一燈園、府県境の大津の藤尾まで歩いた。

 

 ガタン、ガタンと連続音して、貨物列車。疎水は高台、南側にJR湖西線と琵琶湖線が見える。トンネル前、線路を跨ぐ陸橋も。疎水手すり、胸元の黒いセキレイ、写真の一枚撮り成功。第二疎水は地下、試作物の野外展示。ベンチ、ひろば、新婚、金婚の記念植樹…、琵琶湖まで5㌔、4㌔の表示、疎水第一トンネル扁額は山縣有朋の揮ごう。疎水を讃える「廓其有容」。目も心もが緑々して折り返し、練習試合ボードは東稜高が6対1の終了だった。

 

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2022年6月 3日 (金)

抹茶ブームの体験入店

Img_9943 Img_9944 Img_9969 Img_9952 Img_9953 Img_9964 Img_9966 Img_9967 抹茶なら、なんでもいいのか~と、今なお、抹茶ブームは続く。カフェの抹茶スイートなら、ちょっと待ちや?と、30分でも1時間でも、待っていいのだ。抹茶だけではなく、「お~い、お茶」はじめ、緑茶、煎茶、玉露、ほうじ茶…みんな~ニッポン、チャチャチャ!~である。

 

 茶匠清水一芳園さん。京都市東山区の三十三間堂南に店がある。創業1945年と言えば昭和20年、戦後すぐで、宇治茶の茶問屋が始まり。10年前から店も改装してカフェなど始め、今は店前に列が出来る。このあたり、京博、智積院などあって、ぶら歩きコースの一つ。平日昼をだいぶ回って、列がうんと短くなった瞬間、今や!とブーム体験に入った。

 

 店がナウい。注文はタッチパネル。おしぼり、ほうじ茶、練乳はセルフ。客席、ネットで知ったか、自由行動の修学旅行生らが多い。メニューにカフェご飯、しば漬け乗りの牛ミンチカレー。抹茶パフェは毎月の創作、もちろん、一服どうぞ~の抹茶も。清水一芳園の家訓に不易流行という。注文はまだかと飾り棚拝見。嵯峨二尊院の教訓色紙が人生五訓。あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、おこたるな。出るまで、あせるな!もう少し待ちや。

 

 ※ 一芳園さん、茶卸しに加え、カフェ店も全国展開中。大阪なんば、東京豊洲、立川、札幌など。ロゴは〇に一に水。調和、本物、無情を現すという。夏場はかき氷なども。

 

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2022年6月 2日 (木)

轆轤(ろくろ)で髑髏(どくろ))

Img_9738 Img_9739 Img_9735 Img_9729 Img_9710Img_9741_20220602060701 Img_9705 Img_9742 Img_9744 Img_9747 町名は「轆轤町」だという。難解も難解、何回みても、いまソフトバンク、かつて南海ホークス。わからないだろうと、町名掲示にルビ振り。「ろくろちょう」と読む。陶芸家がひねりに使う回転台かららしい。字づらは、「どくろ」と読む「髑髏」に似て、意味ありそう。

 

 そんな町名どこか?。平家栄華の地であり、空也上人建立の六波羅蜜寺あたり。京都式の上ル下ルで表すと、東山区大和大路松原下ル。少し半径を広げれば、花街宮川町、恵比寿神社、建仁寺、鴨川の松原橋…。ご近所は、お盆にご先祖をお迎えする六道珍皇寺。閻魔さんへ、小野篁があの世とこの世を行き来した井戸も。まあ、そんな由緒深~い土地柄である。

 

 出歩きコースの一つ、五条坂でバス降りて、東から北へ1㌔足らず。改めて、なんで「轆轤町」である。当てずっぽう「ロクロでドクロ」と検索したら、一発で出た。昔は葬送の地、亡骸を捨てるだけの風葬。それで髑髏が多く「髑髏町」だったが、江戸の寛永時代、役人がそれではあまり~と、地域に陶芸家も多いことだしと「轆轤町」に改名したと。幽霊の子育て飴、北向きハイカラ地蔵、あの世とこの世を分ける六道の辻…線引きはどこかと歩いた。

 

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2022年6月 1日 (水)

お寺境内に「dd食堂」

Img_9336Img_9523 Img_9344_20220529212801 Img_9343Img_9545Img_9548 Img_9358 Img_9552 Img_9553 Img_9556Img_9550 お寺の多い京都らしいと言えば、らしいけど、らしさが極まっている。広い畳敷きのカフェ、真ん中の仏壇にお釈迦さんか。本堂がガラス越しに見える。これ、ほんと?。店名は「dd食堂」という。ddのデザインが店の眼になっている。地元の芸大とコラボ展開という。

 

 浄土真宗仏光寺派本山。四条通りの京都大丸東、高倉通りを二筋南へ、通り名も仏光寺通りである。お店は大銀杏前の境内、仏間休憩所。朝はお勤めあり、お寺との使用契約という。歩きの流れ、もう2度行った。スニーカー脱ぎ、畳部屋の座椅子へ。メニューは多彩、湯葉丼、スイーツなどもだけど、2度とも一杯500円の週替わり深煎りコーヒー。銘柄はエチオピア。

 

 広島市出身の女子店員さんに仏壇の仏さんわかる?と問いかけて見た。首をかしげて、観音さんですか~の答え。チャウチャウバンビ―、お釈迦さんでは~とご教授して、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。テーブルに振って鳴らす「おりん」。注文向けでなく、安らかなリーンの響きを聴いてもらうためと。輪廻の悟りか。2度目は真ん中の仏壇前に座った。持ち歩きの文庫本開き、コーヒーのエチオピアとリンと読書と南無阿弥陀仏…、なんか自分を見失いそう。

 

 ※ dd食堂、本社は東京世田谷。富山、沖縄、韓国など国内外に10店舗。店舗を置く」地域と連兼して、地域のらしさを伝えるコミュニティショップ。ddは、D&DEPARTMENT PROJECTの略。

 

 

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