泥饅頭は彫刻
なんと巨大な泥饅頭だろう。高さは2㍍を軽く超す、泥饅頭のギネス挑戦だろうか。近づいてみると、そうまん丸ではない。木の小枝や紐なんかも入って、いびつな所もある。床に泥跡があり、饅頭造りに使用したのか、バケツや雑巾やテーブルや…そんなのが置いてある。
よくよく見て、どうも泥饅頭ではなさそう。だとしたら、なんだろう。世界遺産、二条城近くの堀川御池ギャラリー2階。京都市芸術大、大学院の卒業生、さらに教職員が利用できるギャラリー「@KCUA・アクア」内の展示作品である。京都国際写真祭に合わせて開催している世界報道写真展を見に行って、別会場で、この泥饅頭みたいな作品と出会った。
作品をつくった作家さん、お名前は野村由香さん(28)。岐阜県生まれで、金沢美工で彫刻を専攻して、京都市立芸大の大学院卒業という。作品のタイトルは?と掲示をみれば「池のかめが顔を出して潜る」。どういう意図なんだろう。据え置きの作家ペーパー読めば、野村さんは「日常のだれも気づかないゆっくりした変化をテーマにしている」と書く。それを泥饅頭、いや、かめの顔出し潜りで表現したという。作品分野は彫刻、大きな泥の彫刻だった。
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