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2022年4月

2022年4月30日 (土)

TV紹介の「出し巻きパン」

Img_7810_20220427084101 Img_7811 Img_7812 Img_7815 Img_7817Img_7814 Img_7818 Img_7823 Img_7824 ロールパンに出し巻きが丸ごと入っている。人気のTV、ケンミンショーなどに登場、「京、出し巻き食堂」という。出汁巻きパンは一つ210円。1階で買って、自販機のコーヒー代も払って2階へ上がった。無人のイートイン。噂の名物パン、たこ焼き用の舟に乗っている。

 

 昭和36年(1961)創業という町の古いパン屋さん、店名はGEBACKEN。ドイツ語でゲベッケン、焼きたてを意味する。京都市伏見区深草に本店、入ったのは皇室ご縁の泉涌寺道近く、今熊野商店街の中の店。自宅の山科から歩き、大石内蔵助が遊郭通いで通ったという滑り石街道を越えて、一服兼ねて~だった。出汁巻き、どう入っているかなあ。

 

 パンの端、割った。一枚一枚、手焼きしたのか、出し巻きが見えた。味はどうか、砂糖がかかったロールパンごとかじった。いい出汁巻き、これはいける。ひとかぶり、ふたかぶり…なるほど噂になる。オーナーが祇園宮川町の卵屋さんの出汁巻きが忘れられず、試作を繰り返し作り上げた伝統のパンという。店員さん不在の2階は先客は二人。自販機ホットコーヒーと室内音楽、寛げる。店を出て、ゲベッケン店名上の国旗は、あいつ、こいつ、ドイツ?。

 

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2022年4月29日 (金)

歩きの出会い、あれこれ撮り

Img_7299 Img_7836 Img_7831Img_7384 Img_7582 Img_7825 Img_7127 Img_7124 Img_7011 Img_7306 Img_7628 Img_7712 Img_7438Img_7009 Img_7475 歩いて、あっと思い、おっと感じる。NHK、ちこちゃんの「ボッとしてんじゃないぞ」とデジカメを向ける。歩きの発見、最近はどんな出会いがあったか、撮った写真を紹介したくなった。焼き筍、筍と竹、狸と躑躅、躑躅とおみくじ、鳥居と鯉幟…、まあ、見て、見て!。

 

 食い気と洒落っ気の興味が強いせいか、飲食がらみが多いかな。「KU―KAI」。カフェと軽食のお店。弘法大師・空海、何を食うかい。店名の洒落が強い。店名が「億万笑者」の居酒屋。ハイボール1円。ええんかなあ。ベッセルホテルで、京都弁のはんなり弁当350円。はんなり、すんなり超特価。料亭「八千代」は料理と庭が自慢で、看板「料庭」は良。

 

 ポスターも一つ、二つ…。水族館ペンギン相関図で「最終的にはぜんぶ愛だね」。あいわかった!。出町柳商店街・出町ファンタ爺倶楽部の自転車爺さんが前籠に犬乗せ「こんにちわんこ」。鴨川河原の流木アート。いつまで展示か、作者不詳。羽根が濃紺の鳥さん、名前わからず、オオノー。四国88カ所歩き巡礼中の知人、徳島霊山寺1番札所の朱印帳公開。歩き愛媛入り44カ所目、後悔せずと。日々、あんなこんなの出会いまた、楽しからず哉。

 

 

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2022年4月28日 (木)

新開店、回らないすし屋さん

Img_7486_20220424085201 Img_7488_20220424085001 Img_7491 Img_7496 Img_7492 Img_7501 Img_7502 Img_7503 Img_7504 「ちょっと思ってたよりおいしい」「とりあえず皆さんこちらから注文いただきます」「当たりはずれあります」などと会話調でフレーズする。メニューはと言うと、水槽の車海老、イクラおちょこ丼、おまかせ三昧、魚屋定食、限定トロ塩焼きなど面白そうで気になる。

 

 京都駅地下商店街・ポルタ西ゾーンに新しく「魚屋ニューすしセンター」。毎日のぶら歩きで行って、手前にカウンター、奥にテーブル席。開店1か月、回転しないすし屋さん。「毎日食べたくなる魚屋ランチ」に人気なのか、待ち人多しである。空いてからと、ぶら歩き続けて1時間後に行くと「ランチ終了です」。それでも、煮穴子はある。やはり待って入った。

 

 煮穴子400円、とろいわし180円、しめ鯖270円…、魚屋仕入れ格安、2カンでこの値!という。口頭で出てきたとろいわし、大きく脂がのりのり。煮穴子としめ鯖は一緒の皿。どちらから先か~迷いなく煮穴子。加えて赤だし380円、思い切って1巻で390円のトロも注文して、願いましては=1782円。「安いけど、ちょっと思ってたよりは高い」、どうしてか、税込み計算外。暇な歩き、今度はイクラおちょこ丼はイクラ?と待って入ろう。

 

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2022年4月27日 (水)

地方紙の本にふるさとの顔

Img_7574 Img_7575 Img_7554 Img_7580 Img_7579 Img_7559 Img_7560 Img_7568 Img_7566 Img_7578 Img_7551 Img_7552 Img_7570 Img_7569 地方には地方紙の本がある。青森の東奥日報、富山の北日本新聞、九州の宮崎日日など全国の地方紙が出す本を共同通信がまとめて地方を巡回する毎年の「ふるさとブックフェア」。いま、京都市役所前の地下商店街・ゼスト御池で開催、歩きの流れ、足と目がとまった。

 

 秋田魁新報社は、写真集「五能線・白神の四季」。秋田の能代と青森の五所川原を結ぶJR線。日本海の海岸線すれすれ、津軽平野を走る。途中の世界遺産・白神山地の写真特集、捲り眺め、行きたいなあ。マラソン引退した福士佳代子選手と大相撲の高見盛は、五能線の板柳出身。青森りんご収穫で2番目。20年以上前、リンゴ村コテージ泊まり思い出す。

 

 「イージス・アショアを追う」。ずさんな計画を検証、計画断念に追い込み、新聞協会賞受賞した秋田魁新報取材版の軌跡を書く。菊池寛賞も受賞。岩手日報は大谷祥平、信濃毎日は大関・御嶽海の写真集を出す。静岡新聞は駿府の家康、山梨日日は武田信玄生誕500年、中国新聞はカープの歩み、山陰中央新報は神在月、ご当地の京都新聞は京都検定の問題と解答全16巻、湯川秀樹日記…。立ち読み、自然に人に歴史に心よい「ふるさとの顔」が出た。

 

 ※ 主催は共同通信と地方紙46社で組織する全国新聞社協議会で、昭和47年(1972)に発足。3年ごと出版目録を出し、現在42号。およそ3500冊掲載。

 

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2022年4月26日 (火)

鉄人・衣笠祥雄のフルスイング像

Img_7600 Img_7602 Img_7607 Img_7608 Img_7609 Img_7619 Img_7610 Img_7612 Img_7630  ホームランを打ったフルスイング、その顔と目がどこか優しい。銅像制作の彫刻家谷口淳一さんは「若者へのエール、銅像のそこをどうぞ」とでも言っているような。京都市出身、広島カープの鉄人・故衣笠祥雄さん像。連続出場1122試合、等身代のスイング像である。

 

 桜散り、若葉が出た欅の下に衣笠像。71歳で逝った命日の23日、平安高校時代に4番捕手で活躍した西京極球場前で除幕式があった。像は洛東中学時代チームメイトだった北村孝二さん(76)らの奔走だった。寄贈受けた京都市の門川市長ら出席、京都、朝日、読売などが記事にした。制作の日展作家、谷口さんから案内あり、除幕式のあとで見に行った。

 

 台座含めて3㍍、見上げて、像の周りを回った。谷口さんはホームランスイングの写真を見て、像にしたという。左足の踏ん張り、ユニホームの捩れ、振り切ったバット。打ったボールの行方を追う顔、背中の背番号、広島カープ永久欠番の「3」が大きく見える。死球161回、右肩骨折して、まさかの翌日代打出場はフルスイングの3球3振。最初はファンのため、次は自分、最後は死球与えた投手のためと。台座の自筆揮ごうは「限りなき挑戦」。

 

 ※ 谷口淳一さん、京教育大教授、京都市東山区出身、69歳。日展会員。京都先端大学付属高校(旧京商)内、沢村栄治像などある。

 

 

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2022年4月25日 (月)

おおきスギる杉の切り株

Img_6822_20220422081301 Img_6828 Img_6823 Img_6825 Img_6826 Img_6575 この杉の木の切り株、なんとも、でっかい。杉は、樹齢400年、樹高35㍍、周り6㍍だったという。杉でも、大きスギる?。甲賀市土山支所1階フロアの展示。♪~どうして、ここに~♪…クッククックである。旧東海道の宿場町土山宿について聴きに入って見つけた。

 

 この大きさを例えるなら「驚き桃の木山椒の木」かな。これ、江戸時代に遡る言葉あそび。人気映画「男はつらいよ」で、寅さんがセリフに使って広まった。少し前なら「当たり前田のクラッカー」「ごめん、そうめん、冷やそうめん」「何か用か、9日10日」もそうかな。話を戻し、クッククック…81である。この杉、元は土山町内の神社のご神木だったという。

 

 株の展示と一緒に来歴の記述が詳しい。鈴鹿の麓、杉また杉の街道、県道507号沿い笹路地区、三子神社境内に聳えていたが、1998年9月の台風7号で倒木。新世紀始まる2000年に役場が新築のおり、記念に切り株として寄贈されたという、2001年は家康が宿駅伝馬制を始めて400年、この杉の樹齢400年と同じ歴史を歩む~と記している。土山は旧東海道49番目の宿場、林業の町、合併前の町時代、町の木は杉…、過去はすぎ行く。

 

 

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2022年4月24日 (日)

流木、旅の終わりに

Img_7347 Img_7350 Img_7351 Img_7355 Img_7356 Img_7359 Img_7360 Img_7361 Img_7362 ♪~流れ流れて、さすらう旅の、今日は函館、明日は釧路~♪。どこか寂しく、それでいて、なんか希望もあるような。どこから流れ着いて、どこで拾われたのか、テントの中で、売られている流木を見ながら、むかしカラオケで歌った冠二郎の「旅の終わりに」を思い出した。

 

 大鳥居を越え、平安神宮までの参道、土曜日曜は毎週のようにイベントがある。今日はどこへ行こうか、あてもなく足はさすらう。ぶらり出歩いて、日曜の参道は「アースデーin京都」。環境問題、地球の明日を考えるイベント。鹿肉、シンポ、ヨガ講習、古着…様々なブースの一つ、流木販売。イベントテーマは、本物とは何か~を問う「捉え直し」という。

 

 長いの、短いの、曲がったの…テントに流木が所狭し。どれも青マジックで値札つき。ぶら下がったバケツの中、200円、300円、800円…、ペイペイもできるという。岐阜県の山間部で採取したという。インテリア、フラワーアレンジにどうぞという。強風か、朽ちてか、落ちて、拾われて、売られて、どこへまた、行くのだろう。♪~希望も恋も、忘れた俺の、肩につめたい 夜の雨~♪。地球のアース、流木のアース、考えたい。

 

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2022年4月23日 (土)

相撲茶屋の「ちゃんこラーメン」

Img_7386Img_7388Img_7398Img_7393Img_7395Img_7396Img_7399Img_7404Img_7405 相撲茶屋のちゃんこラーメン、そうはない名物だという。どんな味か、いちど食べてみたい。店は京都祇園の円山公園北側、アイヌ語で宝を意味する「いころ」。桜が咲く、いいころ?通りがかり店前に出ていた看板で見ていた。桜が散り、青葉若葉の、いいころ行った。

 

 同じ名物、ちゃんこうどんもだが、しばらくラーメン食べていない。どちらも税込み880円。ミニ親子丼をつけて、小結セット980円もある。靴脱いで、調理場前を通り案内の部屋はテーブル一つの小部屋。壁に「若乃花―朝汐」の取り組み表。小さな大横綱・初代若乃花と胸毛の初代朝汐、懐かしい。昼、ひとり静かに仕切って、箸置きの軍配がかえった。

 

 ちゃんこラーメン、はっけよい!。創業者、元小結沢光が考えた秘伝の出汁、レンゲでまず一杯。一敗はいけん。スープは豚骨でも煮干しでもない色んな具の味が染みている。具は麩、榎、赤こん、竹輪、葱、花びら人参、牛蒡、豚肉、肉団子。さすがはちゃんこ、ちゃんとしている。麺はどうかと、太麺でなく意外なソップ型の細麺も、コシはきいていた。隣の大部屋を覗くと、部屋の額は白鵬土俵入りと式守伊之助心技体…、880円で、ごっつぁんでした。

 

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2022年4月22日 (金)

歩きの逢坂山越え

Img_6926 Img_6931 Img_6954 Img_6936 Img_6937 Img_6970 Img_6953 Img_6967 Img_6962 Img_6973 Img_6983 Img_6989 Img_6992 Img_6995 これやこの、越すに越されぬか、知るも知らぬもか~、京都と滋賀の府県境、歴史の逢坂山を越えた。京阪京津線の山科駅から大谷駅で下車して、浜大津の琵琶湖岸へ歩いた。いつもは京都市内中心の歩き目標一日一万歩の番外編。ずっと下り、足はインドのカルカッタ?。

 

 大谷と言えば、毎日のホームランも気になるが、ここは日本一の看板が出る「うなぎのかねよ」。歩くと匂う。蒲焼きが匂う。顔出し看板、うなぎがにゅっると出た。明治5年創業、浜松仕入れの鰻がスタンバイという。古さなら安政5年創業のはんこの「ハン六」。二代目松室六兵衛が描いた大津絵の絵看板も出た。鬼念仏など旅人に販売の場所が大谷だという。

 

 平安時代からの関所跡。源氏物語に関屋の巻、清少納言も句を詠む。国道1号に沿って下って、旧東海道線の山岳トンネルは鉄道遺産という。落盤の落を嫌って、三条実美の扁額は「楽成頼功」と楽しい。上栄町駅近く、京阪電車踏切を渡って、蝉丸神社。盲目の琵琶法師・蝉丸を祀って、ことしで鎮座1200年。10月大祭のノボリが立つ。琵琶湖岸へ出て、外輪船ミシガン。歩き仕上げは大津駅前、馴染みのスタンド林屋。だいぶ足はオモカッタ?。

 

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2022年4月21日 (木)

たこ焼きVSかに飴

Img_6635_20220416080201 Img_6880 Img_6865 Img_6867Img_6632 Img_6633 Img_6873 Img_6874 Img_6877 Img_6895 かに、かに、かに…、たこ、たこ、たこ…と出た。旧東海道の国道1号、道の駅・あいの土山へ行って~である。かには地元名物の厄除け「かにが坂飴」、たこは大阪の味「たこ焼き」。道の駅北東、道路側のお店に大きな看板でかに、赤いノボリでたこが共存している。

 

 甲賀市土山支所から昔の土山宿の町並みを歩き、道の駅まで来て、かにVSたこが目に入った。昼を回って、お腹はたこ焼きが食べたいと言っている。コロナウイルス思うと、厄除けの名物飴も気になる。一石二鳥と店へ行って、9個500円のたこ焼きからだった。焼き上がり待つ間にかにが坂飴について。店前の看板に「買わずに帰れぬ古来名物」と出ている。

 

 どう古来名物なのか。調べると、古来も古来、平安時代に遡る。旅人を脅す大蟹がいて、通りがかった高僧に諭されて会心、甲羅が八つに割れて、溶けて飴になった。こうら?ほんまかなと思う故事由来だが、高僧は飴を厄除けのお守りとして村人に授け、伝承されているという。店の前は坂上田村麻呂を祀る田村神社、催事ごとにナメナメしてご利益あるそうな。たこが焼きあがった。丸いかに飴一つなめた。口の中は妙なたこかに合戦、さるは逃げた?。

 

 

 

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2022年4月20日 (水)

「写真から音楽が聞こえてくる」

Img_7067 Img_7055 Img_7037 Img_7039 Img_7045 Img_7041 Img_7048 Img_7058 Img_7060 Img_7035 Img_7033 Img_7030 どやろう。写真から音楽が聞こえてくるって、言うけど、ほんまやろかあ。90年代に写真集「MOTOR DRAV」の出版で話題をさらい、写真界の寵児と呼ばれた平間至さん。その平間さんの写真展「すべては、音楽のおかげ」が伊勢丹京都であり、どやろうと行った。

 

 伊勢丹7階へ上がって、JR西日本が出資の美術館名は「えき」。子ども用品売り場を抜け、美術館の入り口廊下。石川さゆり、小泉今日子、のん、矢沢永吉、あいみょん、長渕剛、ダウンタウンら著名アーティストの写真が並んでいる。みんな平間さんが撮ったレコード会社のCDジャケットだという。会場では撮れない写真、ここで撮って耳をすましてみた。

 

 さゆりちゃんの津軽海峡冬景色、どやろう。♪~上野発の夜行列車降りたときから~♪…聞こえるような、そうでないような。平間さんは言う。「もともと写真は音も動きもないけど、そこから動きだしそうな、聞こえそうな、そんな写真を求めている」と。展覧会ポスター、三脚をすえたカメラの傍でモデルが髪を荒々しく振り乱している。ワアワアと叫びが聞こえてくるような。長渕剛さん。♪~かたい絆に思いをよせて~♪。兎も角まあ、乾杯といこう。

 

 ※ 平間至、1963年、宮城県塩竃生まれ。日大芸術学部卒。躍動感ある人物撮影、いままでにないスタイルを打ち出す。祖父、父が地元で写真館経営。本人も現在、東京で写真館経営。 ※ 展覧会は5月8日まで。

 

 

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2022年4月19日 (火)

「あいの土山」の「あい」

Img_6785Img_6635Img_6638Img_6640Img_6644Img_6868_20220419061701Img_6808Img_6811Img_6840Img_6837 Img_6847Img_6848Img_6849_20220414085401 旧東海道の土山宿には「あい」がある。元は土山町、合併して甲賀市。鈴鹿峠の麓、伊勢の坂下宿を越え、近江へ入って、49番目の宿場町。「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」の鈴鹿馬子唄。この「あいの土山」の「あい」どんな「あい」なのだろう。

 

 近江土山まで乗った地域バスは「あいくるばす」。250円均一、鉄路のない町に優しい愛。征夷大将軍・坂上田村麻呂を祀る田村神社前には「道の駅・あいの土山」。特産の土山茶が無料で飲める愛。「あいの土山マラソン」は35年前の第1回大会に君原健二が走って地域おこし愛。旧町役場前、日本一高い9・33㍍の石灯篭は町のシンボル、郷土愛。

 

 「あい」は「愛」を意味するのか。旧役場の担当者に会いに行った。今はそう解釈しても良いけど、鈴鹿馬子唄から諸説あると言う。坂下宿と相対する相、坂下宿と水口宿の間の間、むかし藍染めが盛んだった藍、町の鮎河地名がなまった「あゆ→あい」…、ほかにも色々、愛を含めて「めぐり逢い」という。明治改元、東京への旅の途次、土山宿泊まりの明治天皇は11月3日、17歳の誕生日、最初の天長節お祝い。これも「あいの土山」めぐり逢い?。

 

 

 

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2022年4月18日 (月)

歩きは、行く春、来る初夏

Img_7211 Img_7212 Img_7221 Img_7266Img_7015 Img_7230 Img_7224 Img_7233 Img_7238 Img_7262 Img_7282 Img_7272 Img_7276 Img_7271 Img_7275 Img_7259 Img_7279   このモコモコぶりどうだ。花びらがどれだけ重なっているのだろう。20枚、30枚…八重どころではない。紅色あふれる牡丹桜、春はまだや、まだや~と咲いている。いいや、もう初夏ですよ~と紫のフジも垂れ下がり始めた。行く春、来る初夏…、出歩く町中に見た。

 

 ヤマ桜に対してサト桜、春遅く咲くのも多く、よう目立つ。大阪の造幣局の通り抜け桜もそうかな。カンザン、フゲン、イチヨウ…100種も200種もという。鴨川、東寺境内、大仏殿跡公園で見たのは何桜だったのか。フワフワなので牡丹桜としよう。鴨川正面橋上がって、桜越しに京都タワー遠望、今しかない一枚。撮り貯めた桜写真、また追加になった。

 

 フジ棚に下るフジ、少し早いのでは~と思っても、しっかりツルを伸ばして紫に下がっている。川端通り正面などで見た。京都美術工芸大垣根、真っ赤な霧島ツツジと黄色いヤマブキ、眼が染まる。鴨川堤に白いゴテマリ、先手先手?と咲く。松にも花、実になってマツボックリ。彼岸行き、ポックリがいい。赤、白、ピンクのさつき、さっき見た?。青モミジも艶々してきた。ハナミズキ、モッコウバラ…、歩きには今がいいな、いいな~と咲いている。

 

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2022年4月17日 (日)

拝見、お寺の掲示板

Img_6773 Img_6775 Img_6334 Img_5793 Img_6771 Img_6485 Img_5791 Img_5769 Img_6330 Img_6410 トコトコと歩いて見るお寺の掲示板、足がとまる。眼がとまる。頭も心も、そやなあ、そやなあ~。「雨が降らないと虹は出ないよ」。確かに確かに。そやげど、降りすぎる豪雨は困る。虹どころか惨事になる。♪~虹の向こうは、晴れなのかしら~♪。何事もほどほどがいい。

 

 月替わり、今月はどんなんかなあ~と歩き見に行くお寺がある。京都の町中、寺町三条上ルの天性寺。3月は「縁距離を大切に」、4月は「咲いて誇らず」。浄土宗法然さんのお言葉?そうねん、ほうねん!と、納得する。後白河法皇の御所だった六条富小路上ル、長講堂のいまは「人生は二度ない。今を生きよ」。ズバリ、今が大事。今、長講堂で長考することない。

 

 どこを歩いて、どこのお寺さん掲示だったか。「帰ったら手洗いうがいお念仏」。コロナ禍時代、お念仏の着地がいい。なるほど・ザ・ワールドなら「他人ごとが我がこととなる浮き世かな」。「進む速度は人それぞれ。目標にたどり着くのが大事」。じわじわと含蓄さがしみ込む。岡崎公園広場の石碑には「そなえよつねに」。油断はあかんよ。天性寺は山頭火の句も並ぶ。4月は「ここには風がある。花が咲いている」。何となくほっとする掲示もいい。

 

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2022年4月16日 (土)

JAこうかの品々

Img_6790Img_6792_20220416062101Img_6791Img_6515Img_6514Img_6796Img_6922Img_6754_20220416062701Img_7001Img_6518 謎解きというか、洒落ているというか、おかしみがじわじわ~である。忍者とタヌキの駅、JR草津線貴生川駅南口ロータリー、JAこうか貴生川店。ぶらりバス待ちで入って、店内の商品を見て歩いて、面白いし、あれもこれもと興味がわく。ちょいと、紹介したくなった。

 

 店前の看板のひとつ「花野果市」と出ている。さて、どう読むか。花に野菜に果物が揃って「はな・や・か・いち」だという。音読み訓読みの混ぜ合わせ、そうかと思わす。店内に甲賀お土産コーナーへ。ペットボトルを見ると、ジンジャエールの忍者エール、コカ・コーラの甲賀コーラ、お米はコシヒカリのタヌヒカリ…、さすがにここは甲賀。洒落効果?。

 

 レジの横へ行くと、忍者の紅白パック合戦という。甲賀は赤飯、伊賀は白がゆ。忍者ゆかりでJAの業務提携新商品。日本農業新聞が取り上げた記事を切り抜き掲載してある。赤飯は滋賀産羽二重餅使い160円、白がゆは伊賀産こしひかりで150円、ふたつセット買いだと290円という。JAの米に消費拡大、買って帰りレンジに入れた。甲賀赤飯はなるほどこうか、伊賀しろがゆは、いかにもいかにも。今どき忍者は紅白パックで、チンと出た。

 

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2022年4月15日 (金)

肉のガチャ、自販機登場

Img_5386Img_5384Img_5382 Img_5383Img_7072 Img_5387Img_5380 Img_5385 もう、TVのモーニングショーが取り上げたという。牛肉の自動販売機の新規登場について~である。世の中、ユニークな自販機多いが、一回2千円のガチャポン付きとは珍しい。カルビか、ロースか、ステーキか、ハラミか…、何がガチャと出てくるか、ハラハラする。

 

 お肉のスーパー「やまむらや」が店前に置いている。かつて蓮如さんの山科本願寺があった国道1号沿い、地下鉄東野への出歩きコース。「京都初、精肉店の自販機」と染めた赤いノボリ。大型の赤い自販機は24時間「営牛中」という。冷凍肉で「ど冷えもん」という。営業中、ドラえもん、洒落化している。自販機の買うは「かう」。COU=牛にかけている。

 

 ダジャレ愛好家としては、自販機見ているだけで面白い。販売はみんな近江牛という。千円のミックスホルモンなどに話題の2千円ガチャ。登録721万人、人気のユーチューバー「フィシャーズ」が動画に撮り上げたと、QRコードを添付している。即スマホで読み取ってみた。京都へ車で来て、見つけたという男性4人組がガチャ挑戦、2度、3度…タンはまだ出ないかと。ダンダンとエスカレートしている。牛肉の自販機話題、もう、このへんで?。

 

 ※ お肉のスーパーやまむらやは創業昭和52年、京都では山科店のほか、太秦天神川、長岡京、宇治市に店舗がある。

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2022年4月14日 (木)

円山公園の相撲茶屋

Img_6347 Img_6348 Img_6351 Img_6352 Img_6353 Img_6354 Img_6355 Img_6359 Img_6360 Img_6363 どこを見ても、相撲、相撲している。京都祇園、円山公園の相撲茶屋「いころ」。もう創業から半世紀を超す。公園北側の外れ道を東へ行き、本家と本店、どちらが老舗かと思う棒だらで有名な「いもぼう平野屋」二つの店に挟まれている。今もノコッタ、ノコッタ…と見た。

 

 ケースの中、大風呂敷でなく、元大関・小錦のジーパンという。体重275㌔、ウエスト190㌢、大きすぎる。色褪せた色紙つき。京人形の土俵入りを真ん中に右に引退した横綱・白鵬、左にレスラーになった曙、人気の大関・貴乃花、どこかユニークな高見盛など力士人形が並んでいる。暖簾は天下泰平、幟は1本、なぜか勢関。入口は東口と西口に分れている。

 

 「いころ」―、アイヌ語で「宝物」という。創業の元小結・沢光が北海道出身、そう名付けた。円山公園から知恩院へ抜けるおり、店前を通る。むかし、仲間の宴で行ったが、ずっとご無沙汰している。もちろん、ディナーはちゃんこ鍋。今はランチも営業、880円でちゃんこうどん、ちゃんこラーメン。おし出汁が美味い?。親子丼と小結セットも。昼に一度とは思うが、店の表に京都鳥羽高出身の現役力士、宇良の人形があれば、表裏一体??。

 

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2022年4月13日 (水)

「さまざまな事思い出す桜かな」

Img_6541Img_6561Img_6700Img_6706Img_6477Img_6424Img_6412Img_6375Img_6329 Img_6321 Img_6313Img_6297Img_6224_20220411080801Img_6004Img_6810 芭蕉で桜の代表句を一つ挙げるなら「さまざまな事思い出す桜かな」。やはり、この切れ字のかなが効いている。感動と余韻がたっぷり。芭蕉ならでは、なかなかのかな~である。今年もまた、出歩くたび色んな桜を見てきた。あっちで、こっちで、あの桜、この桜である。

 

 デジカメで撮った桜写真、パソコンのフォトにいっぱい。初桜、朝桜、夕桜…、夜桜お七?はないが、よくもまあと思うほどある。芭蕉になったつもりで、何を思い出すか、写真をクリックまたクリック。遅咲きは近江土山、鈴鹿の麓の鮎河の千本桜。川沿いに静かに並び咲いていた。行きはバス、帰りは山中の歩き。遠かったけど、眼にした光景、写真で思い出す。

 

 多種多彩な桜が満開の植物園、なんど行ったかな。祇園甲部か、先斗町か、どこの花街の芸妓さんか、プロカメラマンの連れ歩き。モデル代払ってないので、遠くからそっと1、2枚撮り。いや、艶やかなり。鴨川、高瀬川、知恩院、建仁寺、南禅寺、円山公園、蹴上インクライン、岡崎公園…、歩くたびに撮って、撮って、また撮って、やはり桜はとってもよい?。さすがにもう散り始め。締めで小林一茶の句を挙げるなら「桜花何が不足で散り急ぐ」かな。

 

 

 

 

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2022年4月12日 (火)

JR草津線の貴生川駅

Img_6651 Img_6505Img_6532Img_6506Img_6511Img_6803Img_6806Img_6802Img_6521Img_6648Img_6649Img_6650 アラッ!ドロンとタヌキが出た。手裏剣シュシュッ…と忍者も出た。駅の内と外で、タヌキと忍者が共生している。JR草津線の貴生川(きぶかわ)駅。信楽高原鉄道、近江鉄道と同居している。水口、甲賀、信楽、土山と合併した甲賀市の中心、湖東のハブ駅である。

 

 旧東海道の土山宿へ鉄路はなく、貴生川駅発の地域バスに乗るのに、時間待ちで、駅回りを歩き回った。乗るバスは、全区間250円の「あいくるバス」。~坂は照る照る、鈴鹿は曇る、あいの土山雨が降る~の鈴鹿馬子唄の「あい」を冠にしている。愛が来るのか、地域をクルクルか、バス名発想は自由だという。バス乗りまで1時間、タヌキと忍者が相次いだ。

 

 駅南口のターミナル、大型バスは甲賀流忍者、中型は「忍」のしのびバスという。ラッピングの甲賀流、効果?はどうか。タクシー乗り場は、たぬきタクシー。フリーダイヤル、神出鬼没らしい。JAこうかの売店のぞくと、お米はコシヒカリに並んでタヌヒカリ。味はともに忍味だという。電車のヘッドマークも「忍」、駅構内のイラスト、自販機、乗り換え案内…、あっちもこっちも忍者にタヌキ…、忍の一字のバス待ち1時間、煙のごとくドロン?。

 

 

 

 

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2022年4月11日 (月)

黄色いモクレン

Img_6740Img_6663Img_6664Img_6667Img_6662Img_6668Img_6289 どうだろう、もう開いて、散ったかな。いや、まだ開いて咲いているのでは…。どうなっているだろう。サクラ満開の京都府立植物園へ行って見た黄モクレンのつぼみ。あれから一週間経っている。黄モクレンは初めてだし、どう咲き開くのか、気になって、また行った。

 

 いつもの北山門から入って、噴水を通りこして、まっすぐ。京都市内は気温25度、今年初めての夏日、暑くても足がはずむ。色んな竹と笹が集められた北側、この前見たところ、どうかな、どうかなと行った。辺りにいい香りがしている。まだ落ちていない。クリーム色の花が開いている。高さ6㍍ほどの樹に一杯、枝先から立つよう。名札は「金寿木蓮」。もう、めでたい。

 

 これが黄モクレンだ、間にあったあ。今年も、白い大きなハクモクレン、赤紫のモクレンは見た。黄色のモクレンは宮崎の知人宅に咲くと聞いて知っていたけど、ホンモノを目の前にするのは初めて。ふっくらした咲き姿がいいなあ。下から上へ眺め、二度三度と回った。花より団子、花には鼻、香りをかいだ。やさしく匂い立つ。海外で「アグノリア」がモクレンの総称という。花言葉は「愛に忠実」という。見たい!という忠実な思い、実った。

 

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2022年4月10日 (日)

久々、琵琶湖大橋を歩き渡る

Img_6124 Img_6127 Img_6131 Img_6136 Img_6137 Img_6141_20220406074601 Img_6142 Img_6144 Img_6148 Img_6151 Img_6162 いつ以来か、また、歩き渡った。ずっとむかし、マラソンのアベベが走り渡った琵琶湖大橋。歩くたびにアベベを思い出しながら歩く。高い所で湖面から26㍍、湖西に堅田側から守山の料金書まで1400㍍。曇天の日曜、気温は10度、風速4㍍、帽子は手に持った。

 

 バンクシー展の佐川美術館へ行った日。「すごーい」を逆さに読んだ大観覧車「イーゴス」はベトナムに行って、今はない。代わり?カニさんを見て、道の駅わきから歩く。橋渡りだけなら車で3分、自転車10分、歩き20分というが、JR堅田駅から佐川美術館となると、そうはいかない。バスだと、堅田駅から15分、守山駅から30分、歩くと、だいぶある。

 

 琵琶湖を眺める覚悟の歩き。追い抜く車は法定速度60㌔だと、♪~我はうみの子、さすらいの~♪とメロディーが流れる。どういう仕掛けか、聴き歩きの足は弾む。前半は上り坂、展望台のひと息が心よい。前にあった芭蕉の句碑「比良三上雪さしわたせ鷺の橋」が無くなっているが、西に比良の山々、東の近江富士の三上山は見渡せる。渡り切って、出迎えの彫刻は、二つの曲線アート「風にむかう形、風にしなう形」。もう風はない。帽子は被った。

 

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2022年4月 9日 (土)

散り行く桜は花筏、花絨毯

Img_6439 Img_6435 Img_6442 Img_6447 Img_6454Img_6465 Img_6466 Img_6467 Img_6469 Img_6472_20220408081301 Img_6474 満開の花がサクラ色に散り始めた。ひとひら、ふたひら…、紅色の薄いの、濃いのと、舞っている。優しい風にはふんわり、強い風には流れるように…。舞い落ちて、川や池に重なると、花筏にも、花絨毯になる。どこで発見できるかなと、建仁寺の境内から歩きに行った。

 

 もう選手交代か、建仁寺僧堂前の石畳へ出て、シャクナゲが咲き出している。薄いピンクと清楚な白、蕾が大半だが、早咲きは雌しべ、雄しべを突き出すよう。境内に入って、夏にハスが開く三門前の放生池が白い。回りに満開のソメイヨシノ3本。花びらが舞って、池へ池へ、行け!と落ちている。茶祖栄西碑の紅枝垂れは、散るのはまだ早いと咲き続けている。

 

 建仁寺境内を西に抜け、鴨川の団栗橋を渡り、木屋町の高瀬川へ出た。川幅3㍍、底がそこに見える。浅い。豪商・角倉了以が開墾、森鴎外は高瀬舟。両岸から花びらが筋になって流れている。これ、これが花筏や。四条通りの北、都をどりポスター展示の寿司屋「蘭」前は、白い花の塊り。さらに北へ歩いて、蛸薬師辺り、舞い落ちた紅枝垂れが小舟の回りで、ピンクの絨毯になっている。ここで一句、人気のTV俳句番組プレバトなら才能なしの~花筏またねまたねと流れ去る~。

 

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2022年4月 8日 (金)

バンクシー

Img_6175Img_6201Img_6202Img_6203Img_6205Img_6207Img_6208 佐川美術館へバンクシーの絵を見に行った。湖東のJR守山駅か、湖西のJR堅田駅か、迷って、一日一万歩が目標だしと、堅田から琵琶湖大橋を渡り歩き1時間で行った。バンクシー、謎の覆面アーテイストという。アートで世界を変えた男ともいう。どんな絵何だろう。

 

 少女と風船の版画、1億5千万で落札の瞬間、シュレッター切断が世界の耳目を集めた。装置を仕掛けたのは、当のバンクシー。投機対象、オークションビジネスへの批判だったという。切断の版画絵、チラシ、看板、会場で見た。飛んでいく赤いハートの風船、風に髪がなびき、風船に左手を伸ばす可愛い少女を黒く描いている。シンプルさゆえ、際立っている。

 

 バンクシーの絵は建物の壁面落書き(グラフィティ)に始まり、ストリートアートへ進化した。花束を怒りにして投げつける反戦を意図したり、フェルメールの模写絵にコロナのマスクを付け加えたり…。反発、反抗…それでいてユーモアあり…という。自らを都会に棲むネズミのようなアーテイストという。落書きのネズミ含め、若い鑑賞者多い日曜の会場で、そんな絵を100点見た。バンクシーは英国生まれ、45、6歳くらいらしいが、まだまだ謎が多い。

 

 ※ 佐川美術館の「バンクシー&ストリートアーティスト展」は6月12日まで。 ※ 写真は美術館売店で購入の冊子から。

 

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2022年4月 7日 (木)

芸術の創造性に限りなし

Img_5694Img_5705Img_5707Img_5708Img_5709Img_5710Img_5703Img_5697Img_5715Img_5714 Img_5716Img_5693 芸術の創造性は、どこまでも限りない。どう見て、どう思うのか、鑑賞者の自由だとしても、その発想の多様さ、目と頭が追いつかない。大阪中之島、国立国際美術館へ行って、コロナ禍時代の「生と死」をテーマにしたコレクション展「つなぐいのち」を見て~である。

 

 行くと、いつも「撮影許可」のワッペンを肩口に貼って、地下2階の会場を回る。現代アートの国内外著名作家の作品が並んでいる。見た目、ナニ?コレ?と思う作品、わからないままデジカメ撮りして回る。いまの展示は、新所蔵品など110点。人の誕生、成熟、老い、死、そこに流れる時間、記憶と忘却、生の可笑しみと哀しみなどを表した作品だという。

 

 フロアの壁ぎわ、サンダルはいた左足一本。なんだろう。あっし?にはわからない。逆さまの女学生の絵。「オチルコ」という。人生の一場面か。黒い平台に小さな玉が一つ、二つ、三つ…。題名は「腐ったきんたま」。老い、ストレートな表現が哀しい。かつては金の卵だったのに…。アラ、エッサさのような裸女像、マンガみたいな「いっせーの100!」、墨のベタベタ書は「ボクシング・ペインティング」…、どの創造作品も、限りないブルー!。

 

 ※ 展示は5月22日まで。

 

 

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2022年4月 6日 (水)

目が驚いたサクラ満開の植物園

Img_6222 Img_6224 Img_6230 Img_6232 Img_6234 Img_6243 Img_6244 Img_6252 Img_6255 Img_6256 Img_6263 Img_6266 Img_6269 Img_6278 いつもの北山門を入って、いきなり目が染まった。赤いハナモモ、緑のシダレヤナギ、白いサクラに青い空だ。なんという鮮やかな色合わせか。満開のサクラは、養老桜だという。向かい側は白いユキヤナギの上にソメイヨシノと紅シダレ桜、…もう一度、目が喜んでいる。

 

 サクラなら180種500本という京都府立植物園である。満開のうちに~と行って、フワフワ、フワフワ…思った以上に今が見ごろと咲いている。サクラにつられるように黄色のレンギョウと菜の花、赤ならボケ、ミツバツツジ、植物園が栽培の赤いチューリップ、それにアブラナ科の青紫の草花・ショカッサイ…、サクラに似た紅色のアーモンドも開いている。

 

 見たかったのは菖蒲園前の大枝垂れ桜。祇園枝垂れ桜の姪っ子、桜守・佐野藤右衛門さん手植えと京都新聞の植物園便りに出ていた。なんどもなんども~の植物園だけど、満開はまだ見ていない。芝生 広場から行って、初めて見た。高さ14㍍、幅20㍍、樹をおおうような見事さ、植物園春の主役という。もう一つは樹齢100年、植物園の歴史とともに~のヤマザクラ。幹は朽ちて、割れても、葉と花が一緒になって、まだまだ元気と咲いていた。

 

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2022年4月 5日 (火)

雁皮紙「舟板塀の美」

Img_5527 Img_5526 Img_5523 Img_5520 Img_5522 Img_5519 Img_5541_20220331093701 Img_5540 Img_5537 Img_5531 Img_5517 立体感、繊細さ、遠近感、風合い…。「紙の王様」と言われる雁皮紙を印画紙にした写真展「舟板塀の美」を見に行った。近江商人のふるさと、五個荘町金堂の商人屋敷の板塀は舟板古材。ずっと水に浸かっていたが、再利用で塀になり、写真で美しく浮かび上がっている。

 

 フォトエッセイスト、前滋賀県文学会の会長・岡本光夫さん(71)から案内があって行った。JR守山駅前、展示会場の市民交流フロアにハンチング帽の岡本さん。雁皮の樹皮は繊維質が細かく保存性がある。同じく紙になる楮(こうぞ)三椏(みつまた)より質がぐんと高く、古くは正倉院文物、今は平家納経など修復保存に使用という。洒落るなら、紙の神。

 

 全国でも栽培少なく、近江の田上桐生の雁皮で漉いた印画紙は貴重という。展示写真は塀また塀。また洒落て、北島三郎の与作、ヘイヘイホー?。舟板の古材、放置するはもったいない。なが年の水浸かり、塀で再利用すれば耐火性あり~は近江商人の智恵。岡本さん、塀を雁皮紙でモノクロ印刷、舟板の釘跡も鋲も、生活の美として出てきたという。同時に近江商人の先駆的なSDGsチャレンジも紹介できた~と言う。岡本フォトの作品、ほっとする。

 

 ※ 展示は3月27日で終了。

 

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2022年4月 4日 (月)

美術館を守る「船乗り猫」

 Img_5647 Img_5648 Img_5649 Img_5654 Img_5653 Img_5658 Img_5650 Img_5659 猫は猫でも、困難に立ち向かい、地域に福を呼ぶ猫だという。大阪中之島美術館黒い外壁の前、高さ3㍍の巨大な猫である。ヘルメットをかぶり、朱色の鎧(よろい)をつけ、芝地にどっしりと座っている。猫の名は、船乗り猫「シップス・キャット(ミューズ)」という。

 

 堂島川を前にして、黒い美術館の壁を背にして、何ともまあ、目立つ。制作は大阪出身、京都芸大教授のヤノベケンジさん。15世紀の大航海時代、害獣を駆除し、疫病から守り、船員のマスコットだった「旅する船乗り猫」という。この猫、5年前から創り始め、福岡、東京、京都、広島、フランス、上海など仲間がいる。ヤノベ制作シリーズの最新作である。

 

 開館記念の企画展がすんで、次の展覧会へ準備中とは知っていたが、中之島歩きで行って、その巨大さ、ニャンという猫か?と対面した。ヤノベ作品と言えば、清水寺仁王門で「KOMAINU」、兵庫県美前の運河で「サン・シスター」を見ている。何処で見ても、何かを語りかけているようなモニュメントになっている。中之島美術館も菅谷館長の依頼で、21世紀にはばたき、美術館を守る猫として制作という。にゃん回見ても、にゃんかいい?。

 

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2022年4月 3日 (日)

第7代アニマル園長はトラのアオイ

Img_60287thanimaldirector1024x725Img_6029Img_6023Img_6045Img_6074Img_6071Img_6059  何を思ってか、檻の中、行ったり来たり。見た目、軽く150㌔以上はありそう。トレードマークのシマシマの巨体、ノッシノッシと歩く。京都市動物園の第7代アニマル園長に当選したトラのアオイだ。新年度からキリンのメイに代わり、動物園の新しい顔になった。

 

 暇ないつもの出歩き、動物園のHPで選挙結果を知って、ぶらり見に行った。琵琶湖疎水記念館となりの入り口から入り、桜が満開の春休み、子どもさんらで賑わっている。正面入り口側へ行って選挙結果の表示。トラのアオイのポスターに当選の札とピンクの大きなバラがついていた。HPによれば、2位のツシマヤマネコなど5頭に大差をつけて当選だった。

 

 静岡の日本平動物園で2004年9月生まれ、18歳のアムールトラのお母さん。猛獣ワールドゾーンの一角、隣り合う息子のオク君の奥の檻にいた。コロナ対策で近くへ寄れず、離れて見学、デジカメズームで表情を撮った。当選祝いは満開のソメイヨシノ。経費節減なのか、檻にランの花などお祝い飾りも、表示もない。アオイさんは、檻の中、いつもどおりか、ただ行って戻って、また行って~である。阪神タイガースと一緒、どうなっとらあ?。

 

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2022年4月 2日 (土)

新緑一番、枝垂れ柳ツアー

Img_5956 Img_5958 Img_5960 Img_5971 Img_5974 Img_5980 Img_5985 Img_5989 Img_5991 新緑一番乗りと言えば、柳かな。今が満開の桜と早くもコラボして、細くしな垂れて、瑞々しい。歩く姿の柳腰あれば、♪~むかし懐かし銀座の柳~♪の東京行進曲、小野道風のカエルと柳もある。京都市内のぶら歩き、同じ歩くなら、この柳、あの柳、その柳とツアーした。

 

 桜は満開なのに、また寒さが戻った昼下がり。曇り空、時々、小雨、風も冷たい。年度末の去る3月、明日から新年度へ切り替わる一日だった。柳並木の名所なら白川!と地下鉄東山駅で降り、古川町商店街を通り抜けて行った。知恩院南門前、よくロケのある親水テラス、阿闍梨さん萬行で渡る一本橋…、浅い川の両側にずっと緑が滴る柳が、川面まで伸びている。

 

 光秀首塚近くの餅寅さんで白あんの光秀饅頭ひとつ頬張って、こんどは鴨川の三条大橋北東の一本柳へ。駅伝発祥記念碑の傍で風に泳ぐよう。木屋町の高瀬川では、銀座の柳の里帰り。東京の銀座は、家康時代に銀鋳造地が京都伏見の銀座から移って~と。柳は、お花の池坊の頂法寺・六角堂の「六角柳」が「親元」と。謂れの銘板を読んで、えっ?、オヤオヤと歩きの仕上げ、烏丸通六角東の本堂へ。縁結びの柳が、満開の桜と並び、目じりを下げて垂れていた。

 

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2022年4月 1日 (金)

駅弁まつり、広島の「あなごめし」

Img_5446Img_5452Img_5454Img_5458Img_5460 Img_5573 Img_5574 これこれ、この味や。いいねえ、やっぱり、うまいねえ。穴子もご飯も、こげ茶色して、折にびっしり詰まって…。広島は宮島口駅、明治34年創業「上の」の名物弁当「あなごめし」。伊勢丹京都10階、全国有名駅弁まつりで買い、5年前に宮島で食べたあの味が蘇った。

 

 駅弁まつり、どんなんかなあ~ぶらりと行った。キャッチフレーズどおり、有名な駅弁がある、ある…。北海道はウニ弁、飛騨は牛弁、北陸はのどぐろ弁、加賀はかに弁…、あれもこれもと目移りする。好きな穴子弁はどこかと探し、広島の「あなごめし」。ずっと前も長蛇の列、売り切れ御免だったけど、今回は人気なので、1日200個限定、オンライン注文という。

 

 戻って自宅でパソコン操作して、出直して間に合った。名前を言うと、折詰め手渡し。宮島の鳥居イラスト、大正中期までの包み紙復刻版、当時の定価30銭。宮島へ行って、お店で初めて食べた5年前を思い出す。弁当は特上、上、小とあり、あの時は1700円の小だった。2017年10月21日付け、この洋洋日記ブログ検索で出てきた。いまは2060円の上。穴子の焼き加減、穴子タレ染みこむ飯、折の縁の一粒まであなごめし。ウマウマ、今度はいつ出会えるかな。

 

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