漢字の「金」は4回目
新明解国語辞典で「金」をひくと、~古代から最も価値の高い貴金属として何ものに代えがたい存在~と出た。金塊、砂金、金一封、現金、即金、税金、金貨、金将、金メダル、金権政治、金字塔、金髪…、まだまだ出来てきそうで、これ以上は言うまい。「沈黙は金なり」。
一年の世相を現す漢字一字、今年は「金」。阪神淡路大震災の平成7年(1995)の「震」に始まり、27回目。どこか洒落っぽく、「金」が僅差で「輪」を上回った。2000年、2008年、2016年に続き、五輪開催年ごと4度目である。清水寺の森清範貫主(81)が毎年、舞台に上がり、マスコミ注視の中、ぶっつけ本番、貫主の直流で揮ごうしてきた。
年の暮れ、祇園の漢検ミュージアムで「今年の漢字展」開催。朝日新聞に今なら額に入らない今年の「金」が直で見られる~と記事なった。それまで3つの「金」の筆さばきとはどうか、比較してみよう~と出かけた。1階正面、一字を書く広島県熊野産という特別誂えの筆と額抜きの「金」字。2階へ上がって、去年のコロナ回避「密」など26の一字が並び、三つの「金」字前に立って、デジカメ撮りした。森貫主それぞれの「金」、金科玉条なり。
※ 写真の「金」字は、左2番めが今年、次から2000年、2012年、2016年の順。
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