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2021年12月

2021年12月31日 (金)

漢字の「金」は4回目

Img_0075 Img_0077 Img_0091 Img_0097_20211229090901 Img_0101_20211229090901 Img_0113 Img_0107_20211229091201 Img_0087 Img_0076_20211229091401  Kansu 新明解国語辞典で「金」をひくと、~古代から最も価値の高い貴金属として何ものに代えがたい存在~と出た。金塊、砂金、金一封、現金、即金、税金、金貨、金将、金メダル、金権政治、金字塔、金髪…、まだまだ出来てきそうで、これ以上は言うまい。「沈黙は金なり」。

 

 一年の世相を現す漢字一字、今年は「金」。阪神淡路大震災の平成7年(1995)の「震」に始まり、27回目。どこか洒落っぽく、「金」が僅差で「輪」を上回った。2000年、2008年、2016年に続き、五輪開催年ごと4度目である。清水寺の森清範貫主(81)が毎年、舞台に上がり、マスコミ注視の中、ぶっつけ本番、貫主の直流で揮ごうしてきた。

 

 年の暮れ、祇園の漢検ミュージアムで「今年の漢字展」開催。朝日新聞に今なら額に入らない今年の「金」が直で見られる~と記事なった。それまで3つの「金」の筆さばきとはどうか、比較してみよう~と出かけた。1階正面、一字を書く広島県熊野産という特別誂えの筆と額抜きの「金」字。2階へ上がって、去年のコロナ回避「密」など26の一字が並び、三つの「金」字前に立って、デジカメ撮りした。森貫主それぞれの「金」、金科玉条なり。

 

 ※ 写真の「金」字は、左2番めが今年、次から2000年、2012年、2016年の順。

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2021年12月30日 (木)

アメノシタ・パビリオン

Img_1850 Img_1851 Img_1852 Img_1855 Img_1857 Img_1861 これナニ?って、聞くと、アメノシタ・パビリオンだと言う。さらにアメノシタってナニ?と聞くと、古来訓読の宇宙、日本書記からだと言う。知らぬが仏、またまた、聞いた。作品意図はナニ?。「自然と人工物、自然と人の間のエネルギーなどを体感する空間だ」と言う。

 

 押し詰まって、暮れの出歩き。平安神宮からロームシアター京都側の広場へ行ってだ。角材が何本も何本も積み木のよう。聞くのも、さらに積み重ねると、北山杉の間伐材620本、楕円計15㍍四方、高さ4㍍、中は空洞、空が見えるパビリオン、野外劇場と言う。設計は世界的に著名な建築家・森下壮介さん、京都・京北の職人さんが重ね上げ制作した~と聞いた。

 

 何でまた、ここに?、詳しくはパンフレットで~と言う。芸術と科学を融合する「アート×サイエンステクノロジー」。世界が未来に希望が持てる社会に~と、主催は世界文化交流祭実行委。メーンは2025大阪万博で全体会場設計担当の森下さんに依頼して、アメノシタだった。企業、文化庁など支援、財政危機に悩む門川京都市長が~コロナ対策万全、お楽しみ下さい」と挨拶している。納得して、宇宙=天の下を見て回った。雨の下なら傘がいる?。

 

 ※ 森下さんのアメノシタ展示は12月26日で終了。 ※ 森下さん、1971年北海道生まれ、東大卒。フランス・モンペリエの設計国際大会、最優秀など受賞。

 

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2021年12月29日 (水)

イノシシ神社

Img_1628Img_1673 Img_1631 Img_1634 Img_1636 Img_1691 Img_1639 Img_1642 Img_1679 Img_1685 Img_1695 Img_1700_20211225092201 Img_1706 なんと、なんと~、何頭も何頭も、イノシシである。足腰を守るイノシシ神社だから~だけど、それはそれは多い。狛犬が狛猪だし、手を清める手水は猪像からだし、お祈りみくじも、御札も、ノボリも、全国からの奉納も、なにもかも、前へ前へ、猪突猛進でイノシシ!。

 

 桓武天皇に平安京遷都を進言した和気清麻呂と姉の広虫を祀る護王神社である。烏丸通挟んで京都御苑の西側。もう少し西には、京都府庁、文化庁になる旧京都府警本部がある。護王神社がどうしてイノシシか、その訳?は和気清麻呂にあった。足を痛めて、都から宇佐へ行く道中、300頭のイノシシが突然現れて清麻呂を護り、着くと足が治癒していたと。

 

 何で?とも思うが、清麻呂が造営長官になって、延暦13年(794)に平安京が出来て、1200年も昔、故事は故事である。清麻呂の姉・広虫は、慈悲深く、京都じゅうの孤児を養育したという。これも孤児の故事?。境内入って、清麻呂像あり、さざれ石あり、カリンの古木あり、吉井勇の歌碑あり…などと見て、あっちにこっちにイノシシである。チェンソーアートの北山杉イノシシ、撫で撫でイノシシ…見ても見てもイノシシ、足腰守護よろしく。

 

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2021年12月28日 (火)

平安神宮神苑にカモが来た

Img_1755 Img_1759 Img_1765 Img_1772 Img_1787_20211226093901 Img_1790 Img_1792Img_1799 Img_1815 Img_1817 Img_1818 Img_1820_20211226094401 Img_1825_20211226094501 なんや、なんや~、バシャバシャと騒がしい。馬車?ちゃうちゃう。野鳥、水鳥、冬鳥…鴨…マガモかな。池から浮き上がって、羽根を広げて、何度も何度のジャバジャバ、バシャバシャ…、白い水しぶきが上がる。ここかと思えば、またあちら…、水遊びの音がする。

 

 冬、師走の平安神宮へ歩きに行って~である。初詣前の静寂。一年を振り返る入苑料600円の神苑一人歩き。南神苑は万葉の草花。源氏物語など古典に登場する「石蕗」でツワブキ、紅万作、草冠に青のスズナは蕪だ。植物園で見た万両、千両、重文指定になった日本で最初のチンチン電車も。心静かに歩いて、初夏に花菖蒲の咲く西神苑へ移って、やかましい。

 

 一望できる池、NHK朝ドラで評判のカムカムエブリバディ?。どこから飛んで来たのか、越冬のカモだ。10羽、20羽…野鳥の楽園、静かさ堪能、我が池の如く鴨がいる。岩の上で目を閉じる鴨、連れ立って泳ぐ夫婦鴨、夏の如く水と戯れる鴨…マガモが多い。隣の中神苑にもいる。臥龍橋を通り抜ける鴨、頭が黒くコクガンか。コックリする鴨、相変らずバシャつく鴨…、ひとりの静かさを求める神苑歩き、いつまでも鴨にかもっていられない??。

 

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2021年12月27日 (月)

50年破られない区間記録

Img_1879Img_1897Img_1902Img_1905Img_1916_20211226205001Img_1935Img_1920Img_1930_20211226205301Img_1940_20211226205301 疑惑か、ミステリーか、快記録なのか、ナゾだという。京都の全国高校駅伝、男子の第5区3㌔区間記録8分22秒である。今年の第72回から遡る50年前、第23回の記録。全7区間中、5区以外は次々と記録が更新されているのにまだ残っている。なぜなんだろう。

 

 スマホの文春オンラインに記事が出ていた。「高校駅伝史上最大のミステリー、疑惑の区間記録ナゾを追う」。記録保持者は新潟・小出高校の浅井利雄さん。普段3㌔は9分30秒の選手、レースで1分以上もよいタイムで走り、記録をつくった。近年はトレーニング法、厚底効果など全体レベルが向上、毎年のように記録が塗り替わるのに5区だけどうしてと、記事は不思議がる。

 

 鴨川の丸太町橋を渡って、5区は始まる。裁判所前の丸太町通りから烏丸通りへ、京都御苑の南と西、きつい上りが続く。小雪舞う26日の大会当日、スマホラジオを耳に歩いて、鞍馬口中継所で待った。首位争いは世羅と洛南、それより区間記録はどうか~だ。レース後、点検すると群馬の東農大二高・瀬間元輔選手が区間1位、記録は8分50秒。またしても及ばすである。短いつなぎ区間、力のある選手が走らず~とは言え、50年残り続ける記録の闇はなお深い。

 

 ※ 新潟・小出高校はこの時の大会44位。7人の区間順位は1区45位、2区39位、3区46位、4区44位、5区1位、6区32位、7区42位だった。 ※ 第23回大会、昭和  47年(1972)当時の計測はストップッチの手時計、現在はデジタル計測。 ※ 大会は広島世羅が2年連続11回目の優勝。

 

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2021年12月26日 (日)

鴨川歩いてセンダンの木

Img_5119 Img_5112 Img_5121 Img_5127_20211224083101 Img_5129 Img_5132_20211224083201 Img_5133 Img_5141 Img_5142 Img_5145 どこまで青いのか、冬日の空が透きとっている。鴨川歩き、足取りが軽い。南座の四条大橋から河川敷へ降り、北へ歩きだして、川中のコサギを見て、堤のサザンカと古木を見て、ワンショット、ツーショットとデジカメ撮りして、御池大橋をこえて、センダンの木である。

 

 漢字で「栴檀」と書くセンダン科センダン属のセンダンは、落葉高木。アフチ、オオチ、オウチとも言う。幼くしてはや資質あり~の「栴檀は双葉より芳し」の栴檀はインドのビャクダン(白檀)を指し、このセンダンは別物である。御池大橋から二条大橋、鴨川左岸の堤に葉が落ち始めたセンダンが1本、2本、3本…、ありあまる如く小さな実を提げている。

 

 実は青い空に光の粒を突きさすよう。御池大橋近く、すっかり葉が落ちたセンダンの実は黄色い。葉が残っている二条大橋近くは緑色。実は2㌢ほど楕円形。ヒヨドリなど野鳥が好む。初夏に咲く薄紫色の花は評判が良いらしい。鴨川堤、よく歩いているのにまだ見ていない。歩いて、この実も何の木?だったが、我がブログ遡ると、この鴨川でも大阪北浜「栴檀木橋」でも書いている。10年前、それが検索で出てきた。「栴檀はよわい重ねて記憶遠し」。

 

 

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2021年12月25日 (土)

美術大女学生のライブペイント

Img_5238Img_5234Img_5230 Img_5233_20211223085901Img_5225Img_5228 Img_5227 Img_5226 ステッカー絵の付け値で、お金が集まったら、何がしたいって?。「ハーレー乗り回したい。」「新しい素材で作品つくりたい。」「プチ旅行がしたい。」「大きな絵を描きたい。」…美術大女子学生4人が心のうちを明かし、勉強中の絵描きの腕をライブペイントで披露中だ。

 

 地下鉄市役所駅の御池ゼスト、河原町ひろばである。土日になると、いつも何かイベントやっていて、「BORDERI」と横文字のあるライブペイントだった。京都市立芸大、京都芸術大、嵯峨美術短大、京都精華大の女学生。Xマスツリーを囲んで、4人がそれぞれのコーナーで、縦2㍍、横1㍍もある大きなキャンパスと向かいあって、夢中で描いている。

 

 付け値、制作中のアーテイストの絵を見て、いいなあ~と思えば、100円でも1000円でも、応援の気持ちでステッカーを買って~という。どんな絵かなと、一人一人見て回った。白馬と女性、馬がうまい?。目標金額2万円でプチ旅行という。パカパカと馬に乗ってかな。ハーレー目標の女子大生、白い作業着の背中の「愛」がいい。キャンパスは可愛い女の子を漫画ぽく描く。晴れて?、ハーレー乗れるかな。目標のお金集め、みんなガンバレ~。

 

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2021年12月24日 (金)

柳の下のカエルとカメ

Img_4026 Img_4025 Img_4028 Img_4020 Img_4010 Img_4014 Img_4015 Img_4016 Img_4012 小さい池に小岩が二つ、カメとカエルがいる。片方にカメ、一方にカエル。二匹ずつ乗って、同じような大きさ、似ている。非公開文化財特別公開、世界遺産の東寺へ行って~である。境内最古という宝蔵前、柳の下のカメとカエル。見ていて、ふたつそっくり、帰るに帰れない?。

 

 東寺の五重塔は高さ54・8㍍、昔から京都のランドタワー。新大阪行きの新幹線、奈良行きの近鉄で車窓から見える。北側の京都駅ビルは高さ59・5㍍、京都タワーは高さ131㍍。こっちが新しい京都のランドタワー。高さの競演ぶり、東寺の境内からだと五重塔と京都タワーが同時に見える。日々歩きのデジカメ撮り、特別公開でぶらり入った。

 

 境内、京都タワーはどの角度から見えるかと~宝蔵前の池端へ。なぜか日本三跡の書家・小野道風ゆかりの柳と駒札。道風が青蛙を見つめる花札と同じ図柄のイラスト付き。どうして東寺に道風の柳か?と、書棚の三浦俊良著「東寺の謎」と頁を捲った。出ていない。失敗してもジャンプまたジャンプ、道風に努力を示唆したカエルは、岩の彫り物カエル。お隣は甲羅干しの本物のカエル。その至近距離、出会いの謎、解けそうにない。柳の下にドジョウはいなかった?。

 

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2021年12月23日 (木)

「皇帝ヒマワリ」と「皇帝ダリア」

Img_1266 Img_1265 Img_1268 Img_1263 Img_1270 Img_1269 Img_1264 Img_1273 Img_1272  背比べか、隣り合って、競うように、花を咲かせている。高さは、どちらも5㍍ほどだろうか。少し、黄色いニトベギクが高いかな。いや、見方によっては、淡いピンクのコダチダリアが上かもしれない。もう冬なのに、色合いといい、高さといい、競演ぶり見応えがある。

 

 年じゅう、何かの花を咲かす京都府立植物園。正月へ、縁起いい赤い実をつけるマンリョウ、センリョウを見つけに行って、自然生態園から四季彩の丘へ入って~だった。デジカメの写真記録によると、12月13日月曜の午後である。マンリョウもセンリョウも発見して、いつもどおり園内ブラ歩きしての、出会いだった。滅多に見られない冬の同時咲きである。

 

 別名で「皇帝ヒマワリ」というニトベギクと、やはり、別名で「皇帝ダリア」というコダチダリア。ともにキク科の多年草、メキシコなど原産地、高地に咲くという。別名で皇帝同士、四季彩の丘に二つを並べ咲かせたのは、植物園側のアイデアだろうか。一年に何度も行っているのに知らなかった。咲く時期は晩秋まで~というのに、師走も半ばに入って、寒さに弱いはずなのに~お前もなら、俺も~の勢い。皇帝プライドの意地、互いに負けられない。

 

 ※ ニトベギクは明治の頃、5千円札の、思想家で国連事務次長・新渡戸稲造氏が持ち帰り、ニトベの名。 ※ コダチダリアは数多いダリヤの一種で、コダチは和名で木立。

 

 

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2021年12月22日 (水)

ねじれて、ねじれて~110年

Img_1184Img_1186Img_1185_20211220083801Img_1183Img_1194Img_1190Img_1182Img_1187Img_1181_20211220084101 へそ曲がりなのか、ひねくれているのか、ねじれて、ねじれて、どうしようもない。根元はクルっと回って、例えるなら知恵の輪だし、伸びたら伸びたで、禍福はあざなえる縄の如くだし、所々では朽ちている。それでも平気そうだし、性格なのか、どこか変わっている。

 

 京都市京セラ美術館へ行って、吹き抜け天井の高いフロアを通り抜けて、東山三十六峰が借景になっている池泉式回遊の日本庭園。ご近所の山形有朋の無鄰菴、平安神宮と同じように琵琶湖の水を引き込んでいる。近くに住まいがある第7代植治こと小川治兵衛作庭である。ねじれて、もつれきったツル木は、庭園の藤棚のフジ。池の前で、見事に歪んている。

 

 いつ頃から、そんな屈折した性格になったのだろう。京都市美術館は昭和8年(1933)創立、東京都美に次いで古い公設美術館だが、庭園はその前の明治43年(1910)商品陳列所があったときからという。藤棚のフジも、そのときだとすると、樹齢にして110年の老木である。幹とツルが絡み合うねじれは、風雪に耐えた証しか。高さ5㍍の藤棚の上を見上げた。ツルが縦横に伸びて、冬なのに葉を広げている。老いてなお青春、元気そう。

 

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2021年12月21日 (火)

「肉が変わった」

Img_1473 Img_1474 Img_1477 Img_1485 Img_1482_20211219075401 Img_1484 「肉が変わった。」という。どう変わったのだろう。カルビがロースになったのか、但馬の神戸牛が近江牛か松坂牛になったのか。JR西日本系列、うどんとそばの「麺家」である。温肉うどん、温肉そば、どちらでも440円。どう肉が変化したのか、気になって入った。

 

 麺家さん、値段は250円から~という。数あるメニュー、自販機で選んで、店内入って、食券出して、口頭でうどんか、そばか、言って、ちょっとだけ待って、トレーにコップ、水セットして、出てきたら七味か胡麻をふって~。駅ナカなら立って、駅ソトなら座って~。時間にして、まあ、10分か15分というところ。まあ、庶民の味、早い、安い、うまい。

 

 肉変わり、どうかな~と入ったのはJR山科駅の札近くの麺家。琵琶湖線か湖西線に乗るとき、昼どき、財布が軽いとき、よく行く。トレーに乗った肉うどんの肉、どーれである。葱、薄い蒲鉾、ややコシの軽いうどん、変わりはない。注目は肉。見た目、いつもの細切れ、変わりない。量は増えたという。味はどうや、う~ん、肉と相性のいい牛蒡が仲間になっている。そうか、これで肉が変化したのか。店前ポスター「肉が変わった」のキャッチが巧い、憎い?。

 

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2021年12月20日 (月)

初めての初音鮨

Img_5330 Img_5331 Img_5329 Img_5319 Img_5320 Img_5326 Img_5325_20211218091101 Img_5323 Img_5327 Img_5318  カウンターの端っこ、座っていると、お店全体の味が目にしみ込んでくる。すしの漢字が、いまどき珍しい「鮨」だし、箸置きが腹出しタヌキだし、調理師免許の交付が懐かしい京都府知事・蜷川虎三氏だし、昭和10年のセピア色の昔のお店の写真があるし…、どれも味わい深い。

 

 何度も何度も店前を通っている「初音鮨」さん。美術館、図書館へ行くのに地下鉄東山駅降りて白川沿い。饅頭屋さん、二軒並びの蕎麦屋さん、和風料理屋さんの突き当り。店の3階は現代アートギャラリーで、店前に「初音鮨」の通い帳下げたタヌキがいる。蕎麦屋さんも穴子天丼の和食屋さんも満員だし、それならと、一度は入りたかった寿司屋さんである。

 

 品書きは鯖、ちらしなど「京すし」。江戸前ではない。「鮨」の暖簾とは別にわかりやすく「寿司」の看板もある。店内はカウンターだけ。ご主人は調理師免許証から井上巧さん68歳、福岡生まれの奥さんと夫婦経営。土瓶の上に店名と同じご縁で今どき人気の初音ミク人形、小さな千羽鶴、招福のお多福わらじ…みんな馴染み客の提供という。肝心の鮨、焼き穴子よりも〆鯖握りが美味い。1貫350円だけど、これぞ京すし。以上、初音鮨初見参の初レポート。

 

 

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2021年12月19日 (日)

プカプカ・ダッグ

Img_1350 Img_1355_20211217085601 Img_1359 Img_1362_20211217085801 Img_1364_20211217090001 Img_1367_20211217085801 Img_1368 Img_1369 Img_1377 プカプカと水辺、水辺と浮かんで、世界を旅してきたアヒルだという。パリなど欧州から南米、中東を回って、7年ぶりに大阪中之島の堂島川へ。大きさ9・5㍍の巨大な「ラバー・ダッグ」。黄色くて、嘴がぷくっと膨らんで、愛くるしい。癒しと幸せ運びが仕事だという。

 

 愛用のデジカメ修理で、大阪のキャノンまで行っての帰り。フェスティバルタワー北側、渡辺橋から堂島川のずっと西、黄色いお尻がポツンと見えた。新聞に出ていた巨大アヒルや。来たからには~と、川沿いの遊歩道を歩いた。だんだん、お尻が大きくなる。来年2月に開館、評判の黒い美術館の向かい、田蓑橋を渡って、さらに西へ、アヒルは福島港前にいた。

 

 代替えの小さなデジカメで、こんにちは!、ようこそ!。いや、ホンマ、大きいなあ。可愛いなあ。もう一度、こんにちは!。アヒルさん、中之島ウエスト冬ものがたり10周年記念の招待という。夜はライトアップ、Xマスまでいるそうな。オランダの新進芸術家・ホフマンさんが2007年に制作した。世界の緊張をやわらげ、人々の癒しが狙いと。プカプカ、フワフワ…水辺に漂うダッグくん、幸せそう。イエィ!。帰りに年末ジャンボ、買おうかな!

 

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2021年12月18日 (土)

マンリョウ、センリョウ

Img_1214Img_1232Img_1234Img_1235Img_1241Img_1248Img_1251Img_1252Img_1259Img_1258  冬になって赤く熟す赤い粒々の実、正月の縁起物だという。マンリョウ、センリョウがそうだ。難を転じる~というナンテンもそうだ。この時季、花屋さん、民家の庭先でも見んか!だが、ひと月に一度は行く京都府立植物園なら、いちどに赤い実がぜんぶでは~と出掛けた。

 

 NHKラジオ深夜便、明け方の5時前に今日の誕生花の紹介がある。森田美由紀アナ担当のとき、12月12日はマンリョウと聴いた。花言葉は「寿ぐ」と正月らしい。ヤブコウジ科で、草珊瑚の別名があるセンリョウとは分類上は異なるが、赤い実同士は遠縁だという。実の付けよう、マンリョウは葉の下に鈴なり、センリョウは葉の上にまとまっているという。

 

 ラジオ聴いて二日後、師走平日の植物園である。葉牡丹が植えこまれた北山口から入った。寒いのに京都野外彫刻展も開催中だ。広い園内、マンリョウ、センリョウはどこだろう。そうだ、植物生態園だと、勘を働かせて行って、センリョウ発見である。園の解説付き。赤い実は葉の上だ。マンリョウはどこだ、どこだ!と歩いて、あった。半木神社の近く池の畔、葉の下に鈴なりに下がっていた。メデタヤ、メデタヤ。正月も近い。年賀状、そろそろ書かないと。

 

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2021年12月17日 (金)

「ALL FOR ONE」

Img_1166 Img_1163 Img_1156 Img_1157_20211215084701 Img_1171 Img_1164 Img_1162_20211215085101 Img_1161_20211215085101 Img_1160 Img_1173_20211215084701 あのヒゲはダレだ!。ダリだ!。舌をかみそうなシュルレアリスムの画家、サルバドール・ダリだ。こっちは、ヘップバーンだ。ティファニーで朝食を~のオードリー・ヘップバーンだ。これもヘップバーン、ローマの休日だ。舞妓さんも、子どもも、犬も、猫も、虎も…。

 

  絵の塊り、幾つあるのだろう。絵の正面に立って、数えると、縦に4つ、横に5つ、それが右と左、4×5と4×5、ぜんぶで40枚だ。犬も猫も含めて、肖像画が一枚一枚集まっている。絵のタイトルは「ALL FOR ONE」。~一つはみんな、みんなは一つ~である。まあ、ラグビー精神のような。京都市美で見た第105回二科展に展示作品である。

 

 作家さんは二科会員、井上裕義さん。大阪出身、大阪芸大卒で、作品はこれまで幾つもの賞に輝き、いまは二科会理事、審査員、63歳という。旧科に対する新科として、二科と名前がついた公募展、大正3年(1914)が始まり。門戸広く、工藤静香ら芸能人の入選も多い。絵画に、彫刻、デザイン、写真と多彩、全国を巡回する。井上作品を見る皆さん、やはり、ダリや、ヘップバーンや~と、指さす。首に薔薇の犬は、みんなでワンや!と吠える?。

 

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2021年12月16日 (木)

青森・小川原湖の白魚が出た

Img_5259 Img_5263 Img_5266_20211214084001 Img_5270 Img_5277 Position21024x823 R 白魚はシラウオ科の白魚、大きくならない。同じ半透明でも、イワシなどの稚魚・シラス、踊り食いのハゼ科の素魚(しろうお)とは異なる。漁獲量日本一は青森県東部、小川原湖という。京都タワーがブルーになった夜、その白魚が駅前の居酒屋で出た。食の心が透けた。 

 

 湯がきあげ、青葉に乗って、モミジおろし添え、ポン酢で~。本日のおすすめ、超目玉という。店は全国の漁場と通じる目利きの板前集団「すぎうら」。コロナ禍で2年ぶりの懇親会、世話役当番の知人がネットで探した。好きな白魚、メニューですぐ見つけて、すぐ注文して、すぐ口の中である。そう多くはない。仲間に手を制し、650円、ぜんぶ頂戴した。

 

 味があるような、ないような…骨があるような、ないような…ただ柔らかくて、それがいい。用足しに立って、廊下の壁に白魚写真入りのポスター。小川原湖産、徳川家献上魚という。青森一の湖、太平洋の海水が逆流する汽水湖、八甲田山が源。琵琶湖の10分1で、日本で11番目という。浜名湖の次、十和田湖より大きい。ワカサギ、ウナギ、シジミ…、水産資源が豊かで「宝の湖」という。冷凍ではるばる京都入りの白魚君、いつか現場で会おう。

 

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2021年12月15日 (水)

トラだ、アムールトラだ!

Img_1131 Img_1133 Img_1135 Img_1148_20211213082901 Img_1136 Img_1138 Img_1147_20211213083001 Img_1151 虎だ。タイガーだ。アムールトラだ。朝日新聞1面は鷲田清一さんの折々のことばだ。京都市動物園、園舎の鉄網は二重の檻々だ。広くない檻の中、オスのトラが行って戻って、また行ってしている。お腹でも減っているのか。動きが激しい。一体、とらいしたのだろう。

 

 岡崎の京都市美の二科展へ、地下鉄蹴上を降り、動物園を通り抜けたおり、そうだ!来年は寅年、年賀状用のトラ写真を撮ろうと、園舎へ寄ってだった。ネコ科のトラ、猫と同じで寝転びが多いというのに動きまわっている。ネコは寝てばかりでネコと命名らしいが、この日は縞々の毛、タイガーマスクがよく見える。シャッターチャンス、トラの写真にトライ!?。

 

 大きなトラだ。全長2㍍以上、150㌔はありそうだ。生息地はロシアアムール川流域、中国東北部など、年々減り、世界でいま500頭足らず、絶滅危惧種指定という。日本国内では京都市はじめ、旭川動物園など20頭近く、貴重なトラだ。真ん前で動き回るトラ君は、2010年6月17日生まれの11歳。トラの寿命からすると、だいぶ高齢らしい。檻の前に名前が出ていた。いつも奥にいるからか「オク」という。写真、臆することなく前で撮った?。

 

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2021年12月14日 (火)

水城・坂本城址の石垣が見えた!

Img_1082_20211212092401 Img_1073_20211212092501 Img_1075 Img_1077 Img_1085 Img_1094 Img_1095_20211212092901 Img_1098_20211212093001 Img_1099 Img_1096_20211212093001 明智光秀が築城した水城、坂本城址の石垣が湖から出た。琵琶湖の水位が下がり、17年ぶりという。新聞、TVで話題になっている。去年も大河ドラマ、光秀の~麒麟がくる~で、現場へ行ったが、そうは見られない石垣、今度はいつかわからないと思い、また、行った。

 

 JR山科から湖西線、比叡山坂本駅で降りた。行った12月11日の琵琶湖水位は-56㌢。冬場に50㌢下ルと少しだけ見えるが、今年は雨が降らず、11月中旬には63㌢まで下がって、コの字の石並びと胴木が見えたという。駅から湖岸側、国道558号(旧161号)の車道を20分歩いた。大津市坂本4丁目、畑の中から葦原を抜けて湖岸現場に着いた。

 

 石か見えた。湖中から一つ、二つ、三つ…。坂本の穴太衆が積んだ野面積みか。そう大きくはない。コの字まで見えず、L字で浮き出ている。石垣前のロープに注意書き。「坂本城跡は文化財。石垣に触らないで~」。湖底に固定?光秀築城450年前からの石垣。同好の士は2人、3人、4人…写真撮って、どんな感慨だろう。南へすぐ坂本城公園。何度も見ている光秀像、鳥羽一郎の演歌「光秀の意地」がテープで流れる。ああ~石垣、今度はいつ?。

 

 ※ 坂本城は天亀2年(1571)光秀築城、天正10年(1582)炎上。同年、再建して4年後に大津城へ移転。 ※ 石垣露出は平成6年(1944)平成12年(2000)平成19年(2007)以来。

 

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2021年12月13日 (月)

滋賀県観光は駅ホームから~

Img_4843 Img_4841 Img_4838 Img_4836 Img_4835 Img_4833 Img_4829 Img_4828 Img_4827 Img_4826 Img_4816 Img_4815 Img_4813 ホームからみる滋賀県観光というのだろうか。湖北なら羽衣伝説の余呉湖、桜の梅津大崎、湖西では堅田の浮御堂、湖東では近江八幡、映画ロケ多い水郷の八幡堀、湖南は浜大津の五色噴水、比叡山延暦寺などに彦根城、比良山系と写真が出て、居ながらにして滋賀が見える。

 

 滋賀の県庁所在地、JR大津駅である。県都にしては寂しいと言われ続けて、今年開業100年を迎えた。お隣の京都山科駅から4分、かつて勤務地、何年来と通った駅、馴染みがある。ホーム線路側に観光案内の写真看板は、上り線側に4つ、下り線側に11枚。企業の広告が減って、駅が県内観光協会とタイアップして、空きスペースを生かす試みのようだ。

 

 開業100年記念、大津駅の若い駅員さんが「寂しい大津をバズらせて~」と妙な手作りポスターを作って、話題になった。新聞みて、山科からポスター写真撮りに行って、そのとき、この観光写真である。上り、下りとホームを歩いて、一枚一枚、デジカメのレンズを向けた。何度か行った白髭神社、まだ行ってないマキノのメタセコイヤ並木、どの写真も滋賀県の観光スポットである。端から端へホーム歩きの観光道しるべ、線路はどこまでも続く~。

 

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2021年12月12日 (日)

「海鮮ときどきブタ」「終売」……

 Img_5069 Img_4892 Img_5289_20211210090301 Img_5250 Img_5205 Img_5185Img_5189_20211210091101 Img_5143_20211210091401 Img_4989 Img_4893 ジョークが効いて、おかしみがある。何かナとちょっと考えてしまう。いくら何でもそこまではと思う。一日一度の町ナカ歩き、目にする看板、気になるお店…、立ち止まってデジカメ撮りする。食欲の秋から師走入り、飲食関係に絞って、写真付きで紹介すると~である。

 

 「海鮮ときどきブタ」。海鮮丼にブタも混じるのか。~ときどき~が妙に面白い。居酒屋メニューで「終売」。「完売」でも「品切れ」でもない「終売」。生産中止が「終売」の表現、居酒屋では変な気がする。何が「終売」になったのか。まさか?焼売では。コーヒー店の名が「直向」。漢字読みの学び「ひたむき」。野菜一杯「愛菜カレー」。あいな~と読むそうな。

 

 「真夜中のスパゲッティ」。昼間ではどうなのか。「お豆腐食べ放題」。そうと言われても?。「ばくだんおにぎり」。ド~ンとひと握り210㌘。「大つぶイクラ半額」。値段とイクラの掛け合いがややこしい。~ケータイは電源オフでお願いします。昭和の時代を大切にしている店なので~の断り貼り紙。昭和は遠く、懐かしい。~久々に言いたい。とりあえず生下さい~。アフターコロナが生ナマしい。町歩きで見たお店のキャッチフレーズ、客寄せが巧い。

 

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2021年12月11日 (土)

今年も、くるみ割り人形が出た

Img_5114 Img_5115 Img_5118 Img_5123_20211208094001 Img_5127 Img_5132 Img_5134 Img_5136 Img_5138 師走、一日一日と暮れ行き、クララが出た。白いドレス、目もクララ?。花の女王、鼠の軍団、お菓子の王子、雪の妖精…。♪~ツンタッタ、ツンタッタ~♪と、Xマスに踊るチャイコフスキーくるみ割り人形の皆さん。今年も阪急うめだ本店の巨大ウインドウに登場した。

 

 大阪難波の高島屋美術画廊帰りだった。銀杏並木の御堂筋を少し歩いて、地下鉄で梅田へ出た。広いコンコース、阪急百貨店のウインドウは7つ、縦4㍍、横6㍍も。今年で3年目、チェコ在住の人形作家・林由美さん(42)創作の人形飾り。去年も偶然みて、今年も~である。テーマは「子どもの夢」という。写真を撮りながらウインドウ一つ一つ見て歩いた。

 

 人形100体あって、動く人形80体だという。お母さんになったクララがXマスイブの夜、双子のきょうだいにくるみ割り人形の絵本を読み聞かせるストリート。どのウインドウも華やかで人形が溢れる。妖精マダムジンジャーはその一つ。よせばいいのにジンジャエール飲みすぎか、目が赤い?。作業はデパート閉店後、スタッフ100人、2日間14時間かけて~という。通りがかりのコンコース、見るに苦しまないXマス、洒落には苦します?。

 

 

 

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2021年12月10日 (金)

ティファニーで近江牛ステーキ

Img_4995 Img_4998 Img_4999 Img_5000 Img_5002 Img_5004 Img_5005 Img_5007 Img_5011 なんたってティファニーである。オードリーヘップバーンが映画に登場の、あの朝食でなくて、近江牛の素敵なステーキ。店名もコース料理も「ティファニー」である。肉質品質最高級のA1。脂肪が美しく浮かび出る霜降り。口に入れて、とろけるようで、いいねえ~。

 

 座敷に上がるのは、いつ以来かなあ。近江八幡市のJR駅前からすぐ、明治29年創業の近江牛の老舗「カネ吉山本」。1階はサラダ、コロッケ、肉、2階と3階は「ティファニー」という名のレストランである。毎日書いているこのブログ遡って調べたら2011年6月17日付け「ティファニーですき焼きを」と紹介している。行ったのは、もう10年前である。

 

 ティファニーの店名由来は、3代目店主山本卓次さん。ヘップバーンが好きで、映画の題名から~と、その時のブログで書いている。地元で卓ちゃんと親しまれる店主さんこの時、83歳。いまは?と思いつつ、コース料理の一つ・ティファニー。近江牛の洗い、トロの握り、スープ、肉ひと休みで魚の鯛料理が出て、近江牛ロースのステーキ。切込みあり食べやい。抹茶塩などにつけて、ひと~つ、また、ひと~つ。この旨味、ロースることもアイキャンノット?。

 

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2021年12月 9日 (木)

こんにちは!京都市電

Img_5209Img_5210Img_5223Img_5213Img_5221Img_5215_20211206083101Img_5217_20211206083201Img_5220 こんにちは、京都市電!そして、さようなら、京都市電!。いまもあったら、古都情緒が増して、いいだろうなあ~と思う京都市電の資料展示が終わった。始まりから終わりへ、関係資料877冊、100年に及ぶ記録が、京都市有形文化財指定になっての~特別展である。

 

 開催は京都市歴史資料館だった。丸太町から寺町通りを北へ、京都御苑の東側、同志社の祖・新島襄会館をこえて、ナンキンハゼが入り口に植わっている資料館。特別展は6月に始まり、コロナ禍で臨時休館挟み、会期を延長して、12月5日まであった。会期中、歩きも兼ねて3度入り、いつもより入場者が多かった最終日にも行って、名残を惜しんだ。

 

 琵琶湖疎水の水力発電のおかげで、明治28年に日本初の電車が走りだした。こんにちは~である。狭軌から広軌、市内全域へ路線拡大、車社会でさようなら~である。当初はチンチン電車の愛称。チンは止まる、チンチンは発車、車掌が紐を引いて鳴らした。路面に乗客乗り降りの安全地帯、1番、10番、22番…路線番号が懐かしい。車両の移籍、愛媛・松山の伊予電、広島市の広電で走っている。速くなくていい、いつかチンチン!。復活しないかなあ。

 

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2021年12月 8日 (水)

晩秋の町歩いて、あの花この花…

Img_3496 Img_4066 Img_4072 Img_4316 Img_4557 Img_4679_20211205102901 Img_4750 Img_4885 Img_4919 Img_4927 Img_4929 Img_4934 Img_4935 Img_4937 Img_4940 Img_4986 Img_5026 Img_5040 Img_5065 晩秋の町をひとり歩いて、この花、あの花、その木である。デジカメ撮り、パソコンに取り込んで、点検した。名残りの紅葉と青空、咲き始めた山茶花、道端にさりげないツワブキ、夏からまだ咲いているランタナ、好きなナデシコ…、歩きで出会った晩秋の花木が愛しい。

 

 NHKのマイあさラジオで12月5日の誕生花は、ツワブキと聴いた。キク科の黄色い小さな花、大山崎山荘美術館の庭園で見た。花言葉は「困難に負けない」という。11月23日・勤労感謝の日の誕生花はピラカンサ。今頃から七条高瀬川沿いで真っ赤な実をいっぱいつける。花言葉は「燃ゆる想い」。これも朝のNHKラジオで聴いていて、ああ、あの花や!。

 

 四条の町中、千枚漬けの老舗「村上重」本店前で、鉢植えの仏手柑。高知四万十川流域で栽培、ミカン科で仏さまの細い手の如く。山科の国道1号、ブドウのような実一杯、何の木かなあ。会社の庭にウダンツツジ、手入れ行き届き真っ赤、どうだ!と見せる。京博の東庭園は散る銀杏と紅葉のコラボ。烏丸通りは街路樹・ポプラが冬枯れ、シスレーの点描画のよう。町歩きのあの花この木、いいな、いいなと、自作のパソコン植物図鑑、晩秋編なり。

 

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2021年12月 7日 (火)

上賀茂神社の立砂修復

Img_4946 Img_4947 Img_4948 Img_4950 Img_4951 Img_4952 Img_4954 Img_4955 Img_4959 これは、ひょっとして、文化財特別公開の番外公開だろうか。長靴の若い権禰宜が手に大きなコテを持って、神さまが降り立つという円錐形の砂山を上から下へ、下から上へ、何度も何度もこすっている。世界遺産・上賀茂神社の立砂(たてずな)の修復作業である。

 

 令和3年度第57回京都非公開文化財特別公開、上賀茂神社の国宝本殿と国宝権殿を見に行って、朱の鳥居を越え、社殿へ入って、出あった。斎宮さん行幸のおり休憩の細殿前である。立砂は高さ1㍍、盛砂とも言い、「たつ」とは神様の出現に由来した言葉だという。二つあって、権禰宜が修復中の立砂は向かって右側、水をかけてか、やや黒くなっている。

 

 特別公開のプログラムにはない。参拝客少ない平日午後である。駒札に立砂は本殿から2㌔、北北西の神山(こうやま)に因む~と出ている。北北西にはゴルフ場、京都産大があり、いまは産大図書館になっているが、昭和38年に立命館大陸上部最初のグラウンドもあった。本殿、権殿を拝んで、帰りに再び、立砂へ寄った。権禰宜さんの姿なく、鬼門などに撒く清めの砂、一袋500円が目についた。神さまの有難い砂、そんなことスナとは言えない。

 

 ※ 秋の特別公開は12月5日で終了。

 

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2021年12月 6日 (月)

地下鉄駅に「未来の水族館」

Img_4894Img_4896_20211206070601 Img_4895_20211203083601Img_5062Img_4898Img_4901Img_4903Img_4905_20211203083901Img_4906Img_4911 Img_4914_20211203084001Img_4915  ナンダ、これは!。それはタコだ、イカだ!。いや、ホームの柱だ。その長いのはナンダ!。ウナギだ、アナゴだ。いや、階段の縁だ。乗客も一緒だ。その隣はナンダ!。エイだ。エイエイオー!。それで一体、ナンなんだ!。実は「未来の水族館」だ。駅ナカアートなんだ!。

 

 秋から冬へ、京都市地下鉄駅の通路を使う恒例のアート大会。毎年、京都の芸術系大学が参加、今年は10年目なんだ。京都市立芸大、造形の二文字を抜いた京都芸術大学など12の大学が挑み、ここの烏丸五条駅は、京都女子大担当なんだ。地上へ出たららマクド、吉野家、蕎麦の吉村、サンクロ…、新しいホテルも一杯あるんだ。歩きの流れ、よく降りるんだ。

 

 駅ナカアートは赤字に悩む京都市交通局の活性化対策の一つなんだ。毎年、テーマがあって、今年は「NEXT」。京女の生活造形学科の皆さんは、多様な生物、多国籍な人が混ざり合う時間と空間を意図して、未来の水族館を描いたようなんだ。プクプク浮いているのはクラゲだ。人面魚だ。海中電車だ。サメだ。目も覚めた。海中ビルが林立だ。海カメだ。毛カニだ。多様性、何でも、カメヘン、カメヘン。駅ナカ水族館は、明日への通過点ナンダ。

 

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2021年12月 5日 (日)

桜井の別れ~の現場

Img_4773 Img_4778 Img_4781 Img_4783 Img_4788 Img_4797 Img_4802 Img_4804_20211202094301 Img_4806 ♪~青葉しげれる桜井の…~♪と歌い出す唱歌に出てくる桜井はどこか、ご存知だろうか。楠木正成、正行親子の別れを1番から6番まで物語で歌う唱歌である。忠君愛国、戦前の修身に載る。その唱歌に登場する桜井、しょうか、しょうか?、ここだったのか~と行った。

 

 桜井の別れの桜井は、大阪府の北西、島本町にある。大山崎山荘美術館へ行った帰り、JR山崎駅からひと駅3分、島本駅まで乗って、駅のすぐ前が桜井駅跡だった。大正10年、国の史跡指定、高架のJR電車が見える公園、令和の子どもが遊んでいた。ぐるりと公園内を歩いてみた。大きな石碑が多く、揮ごうは明治天皇、近衛文麿、乃木希典、東郷平八郎…。

 

 なぜか、英国のウイリアム・パークス公使の横文字石碑もあって、やはりメーンは桜井別れの銅像、楠木父子である。古典文学「太平記」の第11巻、正成兵庫下向の場面。見上げた銅像、足利尊氏との討ち死に覚悟の戦いへ、11歳の正行を故郷・河内へ戻るよう諭し、形見の短刀を渡している。公園交差点は桜井一丁目。かつての西国街道の地名である。島本郡から町へ80年、開発が進み、人口3万人。駅ホームから凸版印刷、小野薬品を見て、桜井と別れた。

 

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2021年12月 4日 (土)

開館25年の大山崎山荘美術館

Img_4697 Img_4698 Img_4708 Img_4714_20211201083401 Img_4715 Img_4716 Img_4725_20211201083701 Img_4729 Img_4736 Img_4741 Img_4746 Img_4753 Img_4759 Img_4767 Img_4771  関ヶ原の前、もう一つの天下分け目と言えば、秀吉と光秀の天王山の戦いだろう。標高270㍍の中腹、アサヒビール大山崎山荘美術館へ、JR山崎駅から行った。山荘は築100年、美術館兼ねて改修25年である。天王山頂上へ登れば、光秀に勝った秀吉の城跡もある。

 

 山荘美術館には開館当初から行っている。ニッカを支えた実業家加賀正太郎、民芸運動に造けいのアサヒビール初代社長山本為三郎、山荘修復して、モネの睡蓮など展示の地中の宝石箱を造った建築家安藤忠雄…、山荘には当初、夏目漱石も来ている。開館25周年記念は令和の時代の超工芸、若手作家の「和巧絶佳」展という。JRの踏切渡り、坂道を上がった。

 

 紅葉が晩秋の陽に映える。道筋に戦国が甦る。山荘入り口、目の飛び出た道祖神が迎えた。館内、微細な現代工芸見て、2階テラスへ。桂川、宇治川、木津川の三川合流、八幡の男山団地。テラスにバーナード・リーチ益子焼のタイル、ビールの原料・ホップ絵あり、ステップ、ジャンプと見た。地中宝石箱から庭園へ出た。池に見納めの紅葉、こうよ!、丸い岩穴からも、こうよ!。英国のフラナガンの兎が跳ねた。帰りの駅ホーム、3時の虹が出た。

 

 ※ 山荘美術館の「和巧絶佳」展は28日で終了。

 

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2021年12月 3日 (金)

「お願い!大津をバズらせて~」

Img_4818 Img_4812 Img_4822 Img_4821 Img_4823 Img_4646 Img_4819 Img_4643 Img_4632 Img_4640 「大津はまだバズってない。だから、お願い!バズらせて」という。JR琵琶湖線の石山駅と大津駅で見たポスターのフレーズである。バズる~って?何と調べた。ネットで話題になり、注目されることだという。語源は英語のマーケッティング用語、Buzzかららしい。

 

 論説委員を兼ねる京都新聞滋賀本社の編集部長だろうか。石山駅でポスター見た翌日の朝刊一面コラム・凡語に「通勤で利用するJR大津駅で最近掲示のポスターが面白い」と書き出して、記事にしていた。両手を組んで懇願する男性イラスト、どこか謎めくポスターに注目する乗降客も多いのではと。大津駅開業100年と観光PRを兼ねたポスターという。

 

 記事を読んで、自宅のある山科駅からひと駅4分、大津駅へも行って見た。ホームから1階改札へ、人目をひくポスターが通路にズラズラ10枚以上、バズっている。大津駅勤務のJR社員のアイデアポスターという。もう一つ、大津市のポスターは「SLOW OTSU(スロウオオツ)。~琵琶湖畔でまじめに、ぐうたらしよう~とキャッチする。石山駅では、光秀のいざ出陣!のビデオも見た。注目度アップ、県都大津のバズる?その謎解きが難しい。

 

 ※ 京都新聞凡語は11月26日付け。

 

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2021年12月 2日 (木)

マグロ希少部位食べ比べ

C398a683ad9438f689987d382f2fe714_w Img_4664Img_4660Img_4653Img_4650_20211129085401Img_4651Img_4673_20211129085301  マグロの脳天だという。希少部位の一つ。何も考えずは能天気。どうかな、どうかな~と熟考する頭、つまりヘッドが脳天。微笑むホホ肉、アゴ辺りのカマ肉。もちろん、赤身だって、中トロだって揃う。刺身でよし、焼いてよし~の「マグロ希少部位5種盛り」という。

 

 マグロが旨い店と看板を出す「KAKIMASA」。JR琵琶湖線石山駅から歩き3分、店は商店街のバス通りにある。面白そうな店を探しては、一緒に~と誘う大津のお寺さんで大学名誉教授のJさんの案内で行った。開店5年、クラフトビールとカキとマグロなどを出す。近江牛でも琵琶湖の魚でもない滋賀地産でない居酒屋に拘る野洲出身の店長、41歳。

 

 枝豆が出て、宮城産のカキが出て、マグロ5種盛り。元気な店長いわく。カキから始めたので店名は「KAKIMASA」だけど、いまはマグロが評判という。大間か?と聞くと、高いと言い、じゃあ近大かと聞くと、取り寄せが混んでいる。ここは長崎で稚魚から育てたマグロという。部位の説明付き。刺身から入り、固形燃料で焼いて5種の食べ比べ。脂の乗りは?、甘味は?、一番はやはり脳天。最初に舌に来て、最後にウマイ!と頭に来た?。

 

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2021年12月 1日 (水)

クイズラリー、答えは現場にあり

Img_4683 Img_4615 Img_4612 Img_4611 Img_4619 Img_4623 Img_4686 Img_4688 このお寺の井戸に刻まれているロゴマークは、日本通運、佐川急便、ヤマト運輸のうち、どれでしょうか?とクイズが出た。お寺は六地蔵の一つ、山科地蔵の徳林庵。京都の東の入り口、旧東海道沿い。汲み上げポンプの井戸を見たら、刻みは丸囲いの中に「通」とある。

 

 答えは日通!ピンポン、ピンポン。これ、現場へ行って見れば簡単も、行かなければ難問である。JR山科駅開業100周年記念、地元商店街の町歩きクイズラリー。京野菜の山科ナスのゆるキャラ、紫の風船「もてなす」がぶら下っている所に問題が出ている。JR山科駅など70問ある。徳林庵ではこの井戸の刻みマークが44問、もう一つ45問も出ていた。

 

 徳林庵のお堂の屋根は、五角形か、六角形か、八角形か~と問う。お堂の中には小野篁が一本の桜の木で彫った6つの地蔵の一つが安置されている。毎夏の8月22、23日は伏見、鳥羽、桂、鞍馬口、常盤にある篁地蔵と合わせ、厄除けの六地蔵巡りでにぎわう。となれば、六角形では~と屋根を見上げた。お堂をグルリと回って、二度目のピンポン、ピンポン!。クイズラリー、紅葉の毘沙門堂の階段は何段か?も。山科を歩いて歩いて、答えは現場にあり!。

 

 <六地蔵>。後白河天皇は、都の守護など願い、平清盛、西光法師に命じ、街道の出入口6箇所に一体ずつ分置。 <徳林庵>山科地蔵と言われ東海道の守護佛。仁明天皇第四之宮人康(しのみやさねやす)親王の末葉、南禅寺第260世雲英正怡(うんえいしょうい)禅師が1550年に開創。境内には、人康親王、蝉丸供養等(室町時代)、茶所の4体石仏(鎌倉時代)、荷馬の井戸、飛脚の釜がある。山科区四ノ宮泉水町。

 

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