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2021年5月

2021年5月31日 (月)

干物で世の中を照ラス?

 Img_3991 Img_3990 Img_3989 Img_3988 Img_3985 Img_3982_20210529080601 Img_3981 Img_3978 Img_3974 こんなときに飲食店開店とは、どういう店だろう。ちょっと勇気がいるんちゃうかなあ。干物に串焼きにおでんを出す「ヒモノ照ラス&スタンドヒモ子」。緊急事態宣言さなか、伊勢志摩の三重から京都へ来て初めてという。開店の意味、どうヒモ解くか?、それが大事だ。

 

 京都駅地下の商店街・ポルタの東エリア、肉の近江スエヒロ京都庵が店を閉じた後の出店である。ご近所は宮崎酒場えびす、金沢まいもん寿司、イノダコーヒー…、出歩くとよく行くが、さすがに今はお客さん少ない。そんな中、この5月19日に金目鯛、トロサバ、アジなど干物の開きで店を開いた?。店長さん、いらっしゃい、いらっしゃい!と、コロナ禍に負けていない。

 

 何を世の中に照らすのか、今どき、よくもまあ~の開店である。歩きの流れで、1週間ほど経って、入てみた。昼どきは終わっている。干物10種類から選べる定食は頼まず、おでん5種盛りにした。酒類は御法度、ノンアルビールに。検温、消毒、テーブル間仕切り…コロナ対策は合格。客入りはどうか、店内を見た。時間帯のわりにひとり客がわりに多い。物珍しさか、今どきの勇気に共感か。干物、おでん…アジがあって、スジがいい?。ピカピカのテラス、干物が照らす?。

 

 ※ 店は三重県桑名市が本社、海産物など創業80年。2代目オーナーが三重から世界へ~とキャッチして、四日市、名古屋に店舗拡大中。

 

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2021年5月30日 (日)

タチアオイ=「梅雨葵」

Img_3910 Img_3912 Img_3915 Img_3916 Img_3918 Img_3920 Img_3921 三日に一度は通りがかって、見るたびに背が伸びている。今年は梅雨入りが早く、それに合わせて、咲き始めが早かったようだ。多年草のタチアオイ(立葵)。梅雨明けまで伸び続けるので、別名で「梅雨葵」とも言われる。最初、下に見ていたのにもう肩を並べてきた。

 

 秀吉さんを神と祀る豊国神社の正面前、道は広いのに車は通らない。タクシーが何台か、停まって、運転手さんがよく~そっとお休み~している。走りすぎは事故の元、会社に内緒?、休養の穴場のようだ。南西角、ここにも秀吉さんご縁の耳塚公園がある。道路側のタチアオイは八重のピンク。竹棹の支え、細い茎に添って、花弁は下から下から開いている。

 

 耳塚は、鼻塚とも言う。天下を治めた秀吉が朝鮮半島を攻めた文禄・慶長の役。秀吉軍は戦功の首級に変えて、耳、鼻を削いで持ち帰り、ここに埋めて供養したという。耳塚公園と隣り合う五輪の塔は高い。日に日に伸びるタチアオイからよく見える。朝鮮兵士の受難の歴史遺訓である。タチアオイの花言葉は「大望」「野心」…、秀吉のこころを皮肉に覗くよう。タチアオイのてっぺん背丈2㍍で花咲く時、梅雨が終わる。今日は梅雨の晴れ間、まだ伸びている。ハレマア?。

 

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2021年5月29日 (土)

愛媛キウイ&愛媛甘夏柑

Img_3955_20210526092901 Img_3956_20210526093001 Img_3958 Img_3962 Img_3963 愛媛キウイだという。愛媛甘夏だという。コンビニの野菜ジュースコーナー、数ある中から「愛媛」を見つけた。季節限定、ビタミンCたっぷりという。愛媛新聞OB、知人のSTさん思い出し、歩きの水分補給で、買った。物知りのSTさんにライン連絡したら返信が届いた。

 

 愛媛キウイはシェア30%、生産量日本一だという。STさん、瀬戸内海が見渡せる高台の住まい。ご近所にぶどう棚のようなキウイ棚が多いそうだ。110円紙コップにしまなみ海道・来島大橋と一緒にキウイ花の絵柄。花弁が6つ、直径3㌢の白い花。名前はニュージーランドの国鳥「キウイバード」に由来という。ストロー、甘酢っぽさは愛媛じゃけん!。

 

 STさん、甘夏柑の主産地は県南の愛南市と言い、余談ですが~とこぼれ話を一つ。愛南市合併前の御荘町のおり、やり手の農協長が御荘町栽培の甘夏柑を「美粧柑」とブランド化、銀座の千疋屋だけで高値販売、大儲けしたと。今から30年前の話じゃけん~と。愛媛ご縁、NHKラジオマイあさだより聴いていて、愛媛県今治市の大三島の果実栽培農家の0さん登場。~5月のいま、甘夏柑の花は香り、キウイの花の清楚さ、愛媛は幸せな季節です~と。愛媛は伊予、イヨッ!いいよねえ~。

 

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2021年5月28日 (金)

お寺門前の学び

Img_3714 Img_3716 Img_3718 Img_3719 Img_3723 Img_3725 Img_3726 Img_3730 Img_3732_20210525094001 何となく歩いて、お寺の門前に佇めば~である。このお寺に〇〇さん、そっちに△△さん、あっちに□□さんと、歴史に登場する人のお墓という。駒札を読み、石碑の写真を撮る。墓まで行かずに寺奥に向かって手を合わす。スマホで入力検索、日本史の門前学習小僧である。

 

 お寺またお寺の京都、ぶらり歩けばお寺にあたる。国道1号の五条通富小路から南側に本覚寺。駒札に~墓地には江戸中期に八文字屋本と呼ばれたベストセラー刊行、八文字屋自笑の墓~とある。石碑も建つ。八文字屋?と音声入力したら、今も山形県では老舗出版社と出た。京都生まれの自笑さんが、その始まり。艶っぽい絵入りの浮き世本を次々に~だったと。

 

 本覺寺の向かい側、上徳寺。家康数多い側室中の側室、阿茶の局開基、局のお墓と、もう一つは、俳句でなく川柳でない冠句を興した堀内雲鼓の墓も~という。575の17文字、最初の5で題を決め、そのあとの7と5で関連づけ、どうだい?と詠みあう。京都新聞に投句蘭あったが、今はどうか。もう少し南へ行って、蓮光寺。土佐の戦国武将・長曾我部元親の墓~と門前に大きな石碑。六条通りへ200㍍、歴史上人物のお墓が次から次へ、はからずも?。

 

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2021年5月27日 (木)

「たまごの話」

Img_3467  Img_3464 Img_3460 Img_2628 Img_2626 Img_2621 Img_2612 Img_2611 ウインドウの絵本は「たまごの話」だという。どんなたまごの話だろう。コロンブスかな、鶏より先かな、恐竜の卵かな、それとも半熟か、黄身を真ん中にする湯がき方かな~。ウインドウの絵本を覗くと、ピノキオみたいに殻から手と足が出て、世の中を冒険するたまごの話だという。

 

 雨降り歩きは、ゼストがベスト?。京都市地下鉄の市役所駅改札を出ると、そのまま地下の複合商店街。その名が「ゼスト御池」。日課は万歩計8千歩き。傘差さず、端から端まで350㍍。コンビニ、総菜屋さんなど店舗を見ながらテンポよく歩ける。店舗のひとつが「ふたば書店」。歩いて、行って戻って、また行って、ウインドウの「たまごの話」に目が行った。

 

 絵本作家、しおたにまみこさんの作品。~ある日とつぜん目をさましたたまご。はじめて歩き、はじめて話す。キッチンの台を降り、探検にも出かけます~。ウインドウに本物のたまごを転がし、絵本を紹介している。ウインドウ向かい、書店の絵本コーナーへ行って、立ち読み。たまごは雨の日が好きという。ポツリポツリの音、考え事が出来るのが良いという。いや、同感、同感…。たまご体操、散歩の話…、読むほどに引きこまれる。グッドウオーク、グッドエッグ!。

 

 ※ しおたにまみこ。1987年、千葉県生まれ。女子美術大学工芸学科卒業。背景美術制作会社経て、絵本作家。はじめて制作した絵本「やねうらおばけ」、ピンポイント絵本コンペ優秀賞。繊細な鉛筆画。東京都在住。

 

 

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2021年5月26日 (水)

クスノキは5月に若返る

Img_3783 Img_3748 Img_3751_20210523094901 Img_3754_20210523094901 Img_3760_20210523094901 Img_3761 Img_3769_20210523095001 Img_3770 Img_3771 常緑広葉樹のクスノキは、5月のいま、古葉を落とし、新葉を茂らせる。小さな黄緑色の花をつけ、濃厚な香りを漂わせる~という。月2回、京都新聞に掲載の「植物園つうしん」で読んだ。緊急事態宣言で植物園は休園中なので、建仁寺、青蓮院などへ、そのクスノキを見に行った。

 

 建仁寺は出歩きコースのひとつ、五条坂から裏道を行く。境内は都心の静寂。法堂の南西角、巨木のクスノキをよく知っている。象の足のような幹、法堂の屋根を超す樹高である。いま、新葉はどうか、黄緑色の花は、濃厚な香りは~と、そばへ寄って、仰ぎ見た。葉の色が若々しい。芽のような小さな花もでている。京都新聞に載っていたとおりだ。

 

 見出しの「甘く濃密な初夏の香り」はどうか。川端康成の「古都」で登場する植物園の「くすのき並木」は東西200㍍、70本。辺り一帯に香り充満~という。ここ建仁寺は1本。急に降り出した雨のせいか、匂いはない。クスノキが傘代わりになった。知恩院黒門前、クスノキ下に5月のことばの掲示板。~会者定離世の習い今始めたるにあらず~。新葉と古葉か?。青蓮院のクスノキは天然記念物。駒札は親鸞聖人の手植え、12世紀の古木とある。新しい葉、確かに若返っていた。

 

 

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2021年5月25日 (火)

「左近の桜」「右近の橘」

Img_3613 Img_3615 Img_3617 Img_3618 Img_3619 Img_3620 Img_3621 Img_3624 平安神宮の大極殿前、右に「左近の桜」左に「右近の橘」である。左が右で、右が左で、何でかな、何でかな?。大極殿、帝の位置から見て、左は橘、右は桜なんである。京都御所の紫宸殿前、橘と桜も右に倣え!。京都市の左に右京区、右に左京区、逆もまた真なり!。

 

 雨が降ったり、止んだりの平安神宮だった。庭園のカキツバタを見に~だったが、拝観入り口は閉まっている。コロナのせいか、人の姿もない。玉砂利を踏むジャリジャリ音、やけに響く。時折、ザアザア雨に靴も濡れる。傘は折り畳み、パッと開くアイデアル。カキツバタに代わり、大極殿前の橘と桜の鑑賞、これまたアイデアル?。立て札ごと至近距離で見た。

 

 橘は寒さに弱く、昭和38年の寒波で枯れ、2代目という。そう言えば、冬場に葭簀囲い、思い出した。柑橘類の仲間で、実は「常世国」(ととよくに)の不老長寿の妙薬と。近づくと、今だけよ!と小さい花の香りが、妙なり、妙なり…。桜はヤマザクラの古木。花は散り、青葉が繁々。中を覗くと、うねった幹に創建来の苔がへばりついている。立て札に~桜は清らかさを大事にする日本人の心を表す「日本の国花」と~。雨、静なる平安神宮、また一興。

 

 ※ 立て札のそれぞれ一句。橘には「さつき待つ花橘の香をかけば昔のひとの袖の香そする」(古今集)。桜には「敷島の大和心を人とはば朝日ににほふ山さくらかな」(本居宣長)。

 

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2021年5月24日 (月)

田中一村展

Img_3539 Img_3540_20210521101601 Img_3541 Img_3544Img_3555 Img_3554_20210521101701 Img_3557_20210521101701 Img_3564 Img_3565 Img_3566_20210521101801 Img_3570  その画家人生、ゴーギャンかな、いやゴッホかな。ひとり奄美大島に20年暮らし、自然の様子を描き続け、65歳で没して後に絵の人気がでた日本画家田中一村である。絵はタヒチのゴーギャン、人気の出方はゴッホに似ている。今、一村展が京都伊勢丹で開催中である。

 

 展覧会は3部構成。栃木、東京の南画家時代、画風変えた千葉のスケッチ多くの時代、自らの画風を求め奄美への時代である。展示は80点。入場前通路、売りのリトグラフ、複製画が並ぶ。50万~30万、赤い印多く売れている。南海日日新聞号外コピー掲示。奄美大島が日本で5件目の世界自然遺産登録ニュース満載。一村美術館、元NHKの宮崎緑館長の挨拶文もある。

 

 奄美の孤高の画家、南の島の琳派画家、一村さんにもう一つ、肩書が増えた。世界自然遺産を描いた画家。東京藝大を2か月で退学、絵筆に才ありと言われながら、なぜか日展、院展の落選が続き、50歳で奄美に渡り、大島紬工場で働きながら、奄美の自然と向かいあった。パイナップルのようなアダン、嘴の長いアカショウビン、奄美の広い海…見つめて、見つめて~慈しむように描いている。名前の響き、良寛さんに似た「一村さん!」、絵がいいねえ。

 

 ※ 展覧会は6月6日まで。

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2021年5月23日 (日)

「安土問答」のお寺

Img_3231 Img_3233 Img_3238 Img_3239 Img_3245 Img_3252 Img_3253_20210520115601 Img_3265 Img_3277 Img_3322  Img_3328 お坊さん同士、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う…、互いに譲らない。法華宗VS浄土宗の宗論、三日三晩続いたという。舞台は安土の浄厳院仏殿。どちらが、正論か、天下布武の信長が斡旋した安土問答(安土宗論)である。今から遡ること、442年前のディベートという。

 

 安土へ行くと、境内が静かな浄厳院へよく行く。城郭資料館側から南西へ700㍍、民家を抜け、田んぼの中。JR琵琶湖線も見える。日本史教科書にも載った安土問答、歴史のお寺なのに境内で人にあったことがない。佐々木六角氏の菩提寺、慈恩寺が焼け、信長が栗東の金勝から僧侶を呼び、近江八幡のお寺を移して、建てた浄土宗の寺院。本堂、鐘楼、楼門と古い。

 

 朱の楼門は慈恩寺時代からで重文、阿吽の金剛力士像が厳めしい。延々続いた宗論は、信長公記によると、妙の議論で、法華宗側が敗退したという。お寺の地名は慈恩寺町、近くのJR踏切も慈恩寺踏切と名が残り、六角と信長が混ざっている。コロナ避け、ひとり歩きで、安土街道から駅へ戻って、駅前のお菓子司「万吾楼」で、丁稚羊羹「安土問答」。竹の皮包みで餡の蒸しあげ。風味ある味わいは、ようかんで羊羹??。洒落れれば、安土で問答無用!。

 

 

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2021年5月22日 (土)

閑話休題、目がいく「メガ」

Img_3675  Img_3430 Img_3537Img_3692Img_3703 Oip_20210521102101  人は世につれ、言葉も世につれだが、このところ色んな「メガ」が増えているようで、ひとり勝手に気にしている。出来事に目が飛び出るほど驚き、TVCMでメガネの三城!とつい口にし、パソコン容量のテラ、ギガ、メガのバイト数に悩み、食堂のメガ丼に目がいく。


 なぜ、そんなに「メガ」なのか~というと…。地下鉄に乗っていて、車内吊りに目が行ったのが始まり。京都市5月市会開会広告で、市民の皆さん関心を~と、メガネの女性が片目ウインク。その隣に「お客様メガ感謝祭」のエステ広告ポスター。全身脱毛して全部で100円のメガ安という。メガネとメガ安、脈絡なしだけど、ふたつの「メガ」に洒落心が沸いて~だった。

 

 辞書をひくと、メガとはギリシャ語の大きいに由来している。国際単位の接頭辞で、単位の百万倍だと出ている。電波でメガフェルツ、メガトン爆弾、大都市でメガポリス…みんな大きい。ハンバーガーではメガマック、大声を出すのはメガフォン。町の中をぶら歩きして、目が「メガ」さがし?。すき家の牛丼で中盛、大盛、メガ盛、時計店とパチンコ店でオメガ、文庫本タイトルで「全面降伏―メガバンク」。まあ、閑話休題の「メガ」。コロナ禍が去って、いい目がでますように~。

 

 

 

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2021年5月21日 (金)

「雨があがったら、また遊びに行こっ」

Img_3588Img_3445 Img_3446_20210519091801Img_3448 Img_3432 Img_3435_20210521102401 ポスターは「雨があがったら、また遊びに行こっ」とフレーズしている。早い早い梅雨入り、長い長いコロナ禍。じめじめして、ひきこもりの日々、何と気持ちの晴れるポスターだろう。鴨川から見た比叡山、大きな虹がかかっている。うっとり、ゆっくり、ほっこり見た。

 赤字が辛い京都市地下鉄の利用促進ポスター最新版である。地下鉄沿線の太秦の萌ちゃんや松が崎の咲ちゃんら応援キャラクターが次々に登場、けっこう人気になっている。春は円山公園の桜、夏は大文字の送り火、秋は嵐山の紅葉と季節ごとにポスター。南北線と東西線の乗り換え駅、烏丸御池駅へ行くと、過去のポスターやキャラクターが勢揃いしている。

 

 キャラクター第一号の太秦萌ちゃん誕生日は6月11日。明治45年に日本で最初の市電が走った日という。その流れの地下鉄が出来て、この5月29日で40周年と、烏丸御池駅で知った。~雨があがったら~のポスターは、萌ちゃんと姉の麗ちゃん。マスク姿の二人、傘、鞄持って、「こうやって寄り道して一緒に歩くのいいねえ」と楽しそう。鴨川の飛び石渡り、アオサギもいる。見上げる虹は七色。雨が上がって、コロナが消える日が待ち遠しい。

 

 ※ ポスターは、雨上がりにコロナ明けを重ねている。

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2021年5月20日 (木)

魚屋さんで魚漢字

Img_3509_20210518100701 Img_3508 Img_2849_20210518100501 Img_2846 Img_2843 Img_2841  Img_2855  Img_2851 Img_2850 Img_2838     鯛、鮪、鱈、魬、鰆、蛸、烏賊、鯖、鰻、鮑、鰤、鰹、間八、河豚…、どう読みますか?と魚漢字が並んでいる。写真もあり、魚漢字の意味、一口メモまである。本物の魚も並び、造り、天ぷら、煮つけも…。ここは魚屋さん、店先で魚漢字の勉強、イチ、ニ、サンである。

 

 明治から100年、親子4代の魚屋さん「近幸」。お店は京阪電車清水五条駅の東北すぐ、鴨川の五条大橋近く、ぶら歩き帰り、京阪バス停前なので、ときに寄る。天丼、鯖寿司、海苔弁のチョーク描きイラストが気になる。去年夏は鱧(ハモ)丼に誘われ、店先でイートイン、立ち食いした経験がある。立ち食いの小さなテーブル、魚漢字の一覧がそこにある。

 

 鯖は背が青いから漢字のつくりが青。穴子は穴の中にいるので穴子。鰯は海からあげるとすぐ死ぬので、弱い。河豚は中国の河にいたフグの味が豚肉のよう。間八は目の間の模様が八。出世魚の鱸は、コッパ→バクラ→セイゴ→フッコで最後にスズキ。鯛は周囲に幸を呼び、一年中(周年)獲れるので、つくりが周、語呂合わせで、めでタイ魚、祝いに欠かせない。洒落れ魚では、鯏はあっさりアサリ。鱈は雪が降ったらタラ。鰯はなんども言わしナイナ。

 

 

 

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2021年5月19日 (水)

安土の自販機は信長が喋る

Img_3195 Img_3196 Img_3198 Img_3206 Img_3213 Img_3215 Img_3221 JR安土駅へ行くと、信長が自動販売機で喋るという。去年秋、そんな話題ニュースを新聞で読んで、こんど行ったら~だった。近江八幡市内のグループ絵画展を鑑賞して、近江八幡駅から各停でひと駅乗り、駅南側の安土城郭資料館前、信長甲冑姿の自販機前に立った。

 

 いま、安土駅はトレンド、格好いい。駅舎が安土城の如く八角形、壁面は大手道デザインのラッピング、改修した北側の駅前広場は信長像、織田桜が戻って来た。地下道には地元・安土中学美術部のイラストが並ぶ。城再現模型の城郭資料館南側に相撲取り像が新しく出来た。毎年力士を集めて大会を開き、家臣に見せたという相撲好きの信長に由来するという。

 

 自販機、信長はどう喋るのか。お茶のペット求め、硬貨130円入れた。ほら貝が鳴った。いざ、出陣である。「お主、何を所望か」。威厳ある声が聞こえてきた。ボタン押し、下からお茶を取り出した。再び、信長の声。「このたびの働き、誠に見事であった。大儀である」。ありがたいお言葉、ハハハア~。褒美のボトル、いたみ入りまする。コロナに熱中症、水分補給など肝に銘じまする~。天下布武、信長直々のお褒め、はるばる来た甲斐があった。

 

 ※ 自販機は近江八幡市と大阪の飲料メーカーが、安土城築城450年に向けて遊び心で地域を盛り上げる狙いで、安土町内4カ所に設置した。信長音声は地元観光協会副会長、設置は2023年8月まで。

 

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2021年5月18日 (火)

ピピロッティ展は「あなたの眼はわたしの島」

Img_3074_20210516094101 Img_3077 Img_3076 Img_3075_20210516094801 Img_3123 Img_3079 Img_3129 Img_3081 Img_3083 どう感じたらいいのだろう。女性作家が鏡に顔をくっつけて、目も鼻も唇も歪めている。これが作品、ビデオのワンシーンという。作家はピピロッテイ・リストさん、58歳。スイス拠点に国際的に活躍するビデオ・アーティスト、いま、話題の作家で、注目の芸術という。

 コロナ緊急事態宣言延長、平安神宮大鳥居のある岡崎へ行って、なお休館継続の京都市美に対し、京都近美は企画展再開である。ピピロッティさん作品の回顧展。向かい同士で隣りあう二つの美術館の休館VS開館も変だけど、ピピロッテイも、ちょっと、ちょっと??まってえなあ~である。まず展覧会のタイトル。「あなたの眼はわたしの島」って何?。

 

 京近美へは、ピピロッティ展でなく、4階のコレクション展へ行ったが、館の入り口前に見上げて白いパンツである。端から端へ、20枚はぶら下っている。展示の見本?、「お尻の怪」という作品らしい。1階フロアへ入ると、また見本か、赤い絨毯が敷いてある。絨毯の真ん中に小さな破れ穴?見たらピピロッティさんが映って、何か叫んでいる。壁面のビデオ取り付けにはピピロッティさんが鏡に登場して、顔を歪めまくっている。異次元の異次元、ふつうが懐かしい。

 

 ※ ピピロッティ回顧展は日本で初開催。6月13日まで。館は鑑賞に靴袋と靴下持参と呼びかける。

 

 

 

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2021年5月17日 (月)

智積院の「仏足石」

Img_2693  Img_2692 Img_2688 Img_2687 Img_2685 Img_2681 Img_2676 Img_2675  足裏は足裏でも、聖なる足裏という。右手で天、左手で地を指して生れ出て「天上天下唯我独尊」と言い、すぐ歩いて7歩の釈迦の足裏という。入滅後に刻まれた釈迦の足裏「仏足石」である。大きさは16文以上か、ジャイアント馬場もタジタジ、タージ・マハール?。

 

 智恵を積み、徳を磨く寺、真言宗智山派総本山智積院の境内である。京都東山七条から南、三十三間堂の斜向かい。智積院は全国に末社3千、川崎太師も成田不動も末社、格の高いお寺である。境内は広く、参道ズズっと行って、ご本尊・大日如来を拝む金堂前で、ありがたい足裏「仏足石」と出会った。何の模様か、足紋が美しい。さすが聖者の足跡、思わず見とれる。

 

 「仏足石」の奥は、智積院中興の祖、玄宥僧正の胸像。秀吉の根来攻めの難を逃れ、苦節16年、家康の支援で、この地を得て再興という。仏学を究めるお寺さんのトップ、お顔が優しい。「仏足石」は国内では薬師寺などが昔から有名だが、ここは昭和53年6月、印度のブタガヤ寺院にあるのに倣った~と記されている。「頂礼して心の安らぎを~」とあり、足裏に合掌して頭を下げた。あの山本リンダは歌う。♪~ウララ、ウララ、ウラウラよ~♪。

 

 

 

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2021年5月16日 (日)

歩いて、あの花、この花、何の花

Img_2560_20210514101701 Img_3050Img_0576Img_2241 Img_0580_20210514101201Img_3242 Img_3176 Img_2271Img_2264Img_2806Img_3064Img_3070Img_3016 Img_3020 Img_3014Img_2240 出歩くと、あの花、この花、何の花と、足がとまり、目がとまる。さっき見たのは、つつじかな、さつきかな。よく似ているけど、さつきは葉が小さく、つつじより遅れて咲くというから、さっきのはさつきかな。似たモノで、いずれあやめかカキツバタは、どうかなあ。

 

 菖蒲も加え、三つ巴でそっくり。見分けは、あやめは乾いた土、菖蒲とカキツバタ(杜若)は水辺に咲く。花びらの付け根が網目ならあやめ、白い筋ならカキツバタ、黄色ければ菖蒲という。歩きの土の道で見るのはあやめ。ごめんな、かんにんな~と、もうあやめらない。ちょっと苦しいなあ。5月14日の誕生花で、「紫蘭」と漢字で書く「シラン」知っている?。

 

 花は小さく、紫色でつり下がる鐘のように咲く。花言葉は「あなたを忘れない」と、朝NHKラジオで聴いた。もう知らん!とは言わせない。今、コロナ休園の府立植物園北山通り側で、ボタニカル・ウインドウの看板。四季折々、植物園のショーウインドウと説明書き。ボタニカル、しょうか、そうかと知った。民家でぼくの庭に真っ赤な薔薇、芝生公園で四つ葉さがしグローバー、幸せさがしの苦労バー?…。あの花、この花、みんな花、コロナに負けず、いいねえ。

 

 

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2021年5月15日 (土)

牛しぐれ煮サンド

 Img_2821 Img_2822 Img_2823 Img_2825 Img_2828 Img_2860 Img_2826  和牛肉で、しぐれ煮で、サンドだという。店前に薄いピンク色のノボリが1本。牛一筋か「牛」の一文字、小さな四角い看板も。和牛と牛タンのホットドッグもあるという。牛焼肉専門店だという。道すがら前々から気になっていた。通り過ぎて、一度は~と引き返した。

 

 店内へ一歩入って、店名が「松坂亭高倉店」とわかった。京博前の三十三間堂から七条通り西へ、鴨川渡り河原町通り超え、高倉の交差点。快慶らかつて慶派の仏師がいた七条仏所処の駒札が建つ田中家から南へ15㍍である。店の奥から出てきた白い帽子のご主人に肉しぐれ煮サンド一つと頼んだ。暫く待って、ご主人が肉を焼きあげてアツアツの300円。

 

 サンドというよりドッグ。しぐれ肉が盛り上がる如くのハサミ込み。一度、二度、三度と口にしてサンド?じわじわ和牛の旨味、これはいける、うまい。ご主人、無口そうなので、どういう店か、「牛しぐれ煮サンド」とスマホ入力したら一発で松坂亭高倉店が出てきた。もう4、5年前から人気のようだ。高級感あり、安くて、おいしいとツイッター情報が広がっている。京都の新グルメとまでいう。そんなに~とは知らず、行って見るものである。

 

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2021年5月14日 (金)

画廊のウインドウは「人でない何か」

 Img_2756 Img_2755 Img_2758 Img_2759 Img_2760 Img_2765 Img_2768 Img_2779 これはナンダ?動物が人か?人が動物か?黒色のモノクローム、黒鉛筆で描かれた絵である。タイトルは「渡世者」。作家は北川麻衣子さん。幻想世界に漂う「人ではない何か」だという。今春、京都に開廊した「ギャルリーためなが」のウインドウ、異彩を放っている。

 

 コロナ禍の人避けトボトボ歩き、毎日なので静かな道、足が板についてきた。秀吉の豊国神社から西へ正面通り、鴨川の川端まで出て、七条通りの手前である。特急がなぜか停まる京阪七条駅から歩き3分のギャルリー。銀座、パリ、大阪に次いで4つ目。酒瓶詰の古民家を改修、京都の画廊に仕立て、注目度の高い日本人現代作家の作品を展示している。

 

 埼玉生まれ、東京藝大卒の北川さんもその一人。大作展示のウインドウ、通りがかって見た。白と赤、鏡獅子のタヌキが画面の真ん中で大見えを切っている。菅笠被って三味線を弾くイタチがいる。着物、花嫁姿のネコがいる。画面じっくりみると、ニワトリ、シカ、カエル…~動物たちが人間の如く蠢めく。どこか夢か幻のよう。作家の北川さん、自宅で水の妖精、ウーパールーパーらと暮らすという。歩き発見、異次元世界にコロナ忘れる。

 

 ※ 「ギャルリーためなが」は西洋絵画扱う画廊として1969年、銀座7丁目に回廊したのが始まり。ボナール、ビュッフェ、セザンヌ、色彩鮮やかなポール・アイズビリら扱う。京都店は今年3月に開廊、北川さん始め、菅原建彦、智内兄助ら日本の現代作家を中心に展示している。

 

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2021年5月13日 (木)

今日は何の日、大津事件130年

Img_2940 Img_2923 Img_2925 Img_2926 Img_2929 Img_2874 Img_2911 Img_2943 Img_2942Img_2931 5月11日の朝、NHKラジオで「今日は何の日」を聴いた。~明治24年(1891)、滋賀県を訪問中のロシア皇太子が警備中の巡査にサーベルで傷つけられ大けがをした。日露関係悪化を恐れた政府は死刑を主張したが、大審院は無期懲役とした。大津事件である~。

 

 その朝、京都新聞朝刊を開くと、大津事件きょう130年と1ページを割いていた。当時の判決に至るやり取りなど現場写真などとともに詳しく出ている。大津での勤務は足掛け15年以上。「此付近露国皇太子遭難之地」の碑が建つ事件現場はよく知っている。130年目の今日の日、どんなか、現場へ行った。旧東海道の京町通り、JR大津駅から歩き7、8分である。

 

 シャッターの降りた楽器屋さんと用品屋さんの角っこ。あの事件の午後1時半ごろ、現場に立った。斜向かい、こあゆの天ぷらが上手い居酒屋「あゆら」は準備中。車も人も通らない。何も起こらない。誰も来ない。日本中大騒動の130年前が遠い。サーベル、血染めのハンカチ展示、漫画で大津事件振り返る大津市歴博のミニ企画展見て、帰りは明治政府に屈せずの大津地裁そばを通った。樹齢130年以上か、庁舎前のクスノキ、何を知るのか、寂しそうに見えた。

 

 ※ 大津歴博の大津事件ミニ企画展は6月6日まで。

 

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2021年5月12日 (水)

国宝妙法院庫裏の大改修

Img_2647 Img_2671 Img_2649 Img_2651_20210510091501 Img_2650 Img_2660 Img_2645_20210510091501 Bd87cd705854eb703bd0400121b9ae6f Picture_pc_b98e73e3ae59fb318f5f60d6a6a29 見上げて、二段重ねの大きな表示幕がかかっている。「国内最大級、豊臣秀吉公遺構」「令和の大改修」と出て「国宝妙法院庫裏(くり)保存修理工事」という。大正7年以来、およそ100年ぶり、令和8年末の完成までに何と7年がかり、総工費は10億円だという。

 

 京都国立博物館西側、東大路通りである。南へすぐ京都女子学園の女坂、信号を右に渡って三十三間堂、真っすぐだと真言宗智積院である。工事は去年暮れ、大きなクレーンが来て、クレーム出ないよう警備員の配備、境内入り門も閉ざされていた。ここもヒマ歩きコースの一つ、何度も歩いて見ていて、ついに庫裏全体をすっぽり覆う巨大な幕がかかった。

 

 クレーンが消え、門が開いたので、近くへ行って、覗いた。庫裏はお寺の台所。ここは秀吉が東大寺より大きな方広寺大仏殿造営のおり、千人の僧に食を供し、法会を営んだ「千僧供養」の庫裏、目までクリクリ?。覆いの中、蜘蛛の巣如く足場が組まれ、庫裏屋根の上に素屋根が見える。かつて、春の文化財公開で行ったとき、台所の煙だしようにもう一つ屋根もあった。いま、屋根は屋上屋で三つ。屋根の上のバイオリン弾き、どこで弾くのだろう??。いや~ねえ?。

 

 ・ 妙法院は天台宗門寺院、境外塔頭・三十三間堂の本坊。秀吉時代は方広寺も。庫裏の国宝指定は昭和32年(1957)。幕末、三条実美(のち、明治維新参議)らが禁門の変に敗れ、長州への「七卿落ち」遺跡。

 

 

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2021年5月11日 (火)

図録に見る椿&椿

 Img_1355 Img_2595 Img_2587 Img_2593 Img_2585_20210509102001 Img_2584_20210509101901 Img_2588 Img_2591 Img_2594 Img_2597 Img_2599 Img_2602_20210509102401 Img_2603_20210509102501 捲っても捲っても、椿&椿である。横山大観、小林古径、奥村土牛~大家の描いた椿が次から次と出て来る。紅椿、白椿、班入り、藪椿、一重、八重。小林幸子歌った雪椿?ある。黒澤明監督の椿三十郎?ない。「椿、咲き誇る」展の図録、いいな、いいな~と捲った。

 

 堂本印象美術館の企画展、コロナ緊急事態宣言の休館前に見に行き、買った図録である。展示57の全作品が載り、千円。四角な小ぶり、捲りやすい。「あいおいニッセイ同和損保」が集めた椿作品のコレクション。前身の大東京火災創業者、反町茂作氏が椿の咲きように社業の発展を重ね合わせ蒐集。尾形光琳らの工芸作品含め、既に300点近くあるという。

 

 会場で見た作品思い返して、大家の椿の数々である。アリは左足の後ろ2本目が第一歩とありのままにみた熊谷守一、地面に散った紅椿も見尽くして、シンプルな究極の椿を描く。お名前が椿の日本画家・椿貞雄、水に浮かんだ可憐な一輪は椿。大胆に花瓶の椿は中川一政、100歳画家の堀文子は籠いっぱい椿、安田靫彦は紅白椿、岸田劉生は写実椿、小鳥と白侘助は堂本印象、前田青邨も小倉遊亀も~。図録に画家ぞれぞれの椿が咲いている。

 

 ※  展覧会は5月23日まで。コロナ緊急事態宣言で開館、延長はHPで。写真は図録からデジカメでアップ撮り。

 

 

 

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2021年5月10日 (月)

ロングな京都三条商店街

Img_2554 Img_2465 Img_2525 Img_2472 Img_2477 Img_2468 Img_2553 Img_2541 Img_2533  Img_2511_20210508093101  京都三条商店街は長い。何ともロングである。東西800㍍、ぜ~んぶアーケード。だから365日晴れの日と客をキャッチする。赤いノボリは三条の「3」で洒落て、~みな3、いつも3キュウです~。雨降りに3(散)歩、3トワマミー、おらあ3ただ~何かも、どうかな。

 

 大正4年が商店街の始まり、歴史も長い。定番だけど、洒落ようかなあ。ロングロングであろう。やはり洒落ると、喉のつかえがおりる。お店は右に左に180軒、意にそう洒落た店あるかな~と歩いて、あった、あった。「弁当・元気や」の看板、洒落すぎている。ナスビでなすがまま、人参でにんじゃ、野菜は新鮮組、やや苦しいけど握りは西郷寿司盛!。

 

 小さなアウトレット店。メーカー訳ありキッズ商品100円、傷モノでない。猫の本読んだ!と猫本サロン「サクラヤ」。インチキやない。滋賀県生まれ、今はマスクの飛び出し坊や。アテネ五輪金の野口みずきさん、早朝と雨の日、アーケード下を走ったのに肖り坊や。祇園祭発祥、又旅社。駒札に重文、十分説明あり。傘屋さんは「ピチ・チャプ」、パン屋さんはバターバターか「バタバタ」~。いや、三条商店街3、ありがとう3ガリア??。

 

 【注】 3なら、サッカーJ2、京都のパープル3ガも。ただいま3位。J1昇格圏内へ高位置?。

 

 

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2021年5月 9日 (日)

今熊野観音寺に武見太郎之像

Img_2388Img_2423Img_2396Img_2397Img_2400_20210507093301Img_2403 Img_2404Img_2409Img_2418Img_2411 Img_2406 朱色の鳥居橋を渡って、青モミジに銅像の背中が浮かんで見える。誰だろうと前へ回って、武見太郎之像という。元日本医師会長、あのケンカ太郎。何で何で?と銘板を読むと、明治37年3月7日、この地に生を享け~とある。京都東山、今熊野観音寺の境内である。

 

 自宅の山科から京都市内へ、山越えの滑り石街道、抜け道である。三十三間堂、東福寺へ行ける。山科隠棲、大石内蔵助も歩いている。西国33カ所15番、真言宗今熊野観音寺は、門跡寺院泉涌寺塔頭の一つ、山中にある。わりに自宅から近くなのに行っていない。境内広いなあ、青モミジがエエやんかと見て、武見太郎像である。ダブル、ずん胴、丸顔。

 

 京都に生まれ、すぐ東京へ行って、医師になって、厚生省と渡りあい名をあげた。境内奥の奥、武見会長の発意で、医道高揚の平安様式多宝塔・医聖堂が建っている。長いこと生きて、住んで~知らないことが多い。本堂前の弘法大師の子まもり太師像、足元に子どもがまつわりついて可愛い。本堂前はコロナ禍「悪病消除」の4文字漢字看板、太師堂前には人気のボケ封じ観音。そうそう、忘れたらアカン。寺のご本尊は十一面観音菩薩様!。

 

 

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2021年5月 8日 (土)

今こそ!ひとり焼き肉~

 Img_1839_20210506093101 Img_1838_20210506093301 Img_1830_20210506092801 Img_1834_20210506093201 Img_1835_20210506093101 Img_1836 Img_1850 Img_1856_20210506093301 今こそ!ひとり焼き肉、GO~という。なんか、時代にあっているような。日々のひとり歩き、親しみもわく。寂しい気もするが、時代は黙食の勧め。コロナ流行り、テークアウトもあるという。時代についていくには、様子見も大事である。まあ、ちょっと入った。

 

 緊急事態宣言でも、ぶら歩きがそう減らない京都の繁華街、河原町通り。よく一服入りするカッパ寿司の向かい、蛸薬師の三条サクラ屋ビル1階である。東京が本社、全国ネットの「焼き肉ライク」、京都店はここだけという。ひとり一台専用ロースター、煙りも匂いもなく、いま、特許申請中という。肉の部位、焼き加減は自分好み。「焼肉はひとりの世界」という。

 

 ひとり席で、網焼きカルビ肉多めの持ち帰り、画面オーダーした。若者向きセルフ、ちょっとオタオタ?するが出来た。隣は何をオーダーする人ぞ?コロナ仕切りがあって、よくわからない。自販機で前払い、持ち帰りまで店内チェック。横並びの24席、午後2時回って客はポツリ、ポツリ。店回りの書き込みが若い。メガ盛り、マンガ盛り、無限のごはん、無限のスープ、無限のキムチ、旨辛ヤンニョム、のり牛弁、もうお腹ふくれました!。

 

 

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2021年5月 7日 (金)

シダレエンジュは「お宝樹木」

  Img_2262 Img_2246 Img_2255 Img_2259 Img_2261 Img_2250   シダレエンジュ(枝垂れ槐)は京都府立植物園の「お宝樹木」とは、何度も通っているのに知らなかった。広くて密はない植物園、コロナ緊急事態宣言中でも大丈夫と行ったのにシャッターが下りていた。北山門の前で佇み、がっくり頭しなだれて、門前にシダレエンジュだった。

 

 今まですぐ園内へってしまい、見ていなかった。北山通り側の土盛り、クネクネと高く伸びた枝、垂れ下がって地面につきそうな枝…。全部で6本、高いのは3㍍ほどもある。園の説明板が自慢そうで立派だ。昭和9年、植物園2代目園長で京大教授だった菊池秋雄氏が中国から持ち帰り、日本で栽培の立ち性エンジュに高接ぎして、初導入という。

 

 マメ科クララ属。中国では「竜爪槐」(リュウノツメエンジュ)。天に昇るような独特の樹形で、縁起がいいという。梅雨がすんだころ、白い可愛い小さな白い花を咲かす。シダレエンジュはここ植物園が日本の始まり、園内に原木もあり、だから「お宝樹木」だという。案内板でそう読んで、1本1本、丁寧にみて回った。どの木にも「菊池2代目園長が導入」の札がかかっている。青々して、生き生きしている。園内の大広場近くにもあるが、門前では初めて、~こんにちは!~。

 

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2021年5月 6日 (木)

明治は遠く~あの作家さんのお顔は

Img_2205Img_2202Img_2203Img_2207 Img_2197 Img_2198Img_2206Img_2221Img_2210 小林秀雄、田中小実昌、深代淳郎、幸田文、吉田健一、色川武大、吉行淳之介らご存知だろうか。明治から大正、昭和の初めに生まれて、活躍した皆さん。著名な作家であり、著述家である。名前と著作は知っていても、ご本人の肖像までは~ではなかろうか。

 

 古書店で見つけた110円の文庫本、坪内祐三著「考える人」。その時代の作家さん16人を選んで、皆さんが何を考え、どう書き綴ったか、雑誌「考える人」に連載して単行本になった新潮の文庫本である。坪内さん、作家伝の著作が多く、何冊か読んでいるが、この本では16人の肖像写真が載っていた。そのうち7人、こんなお顔だったか~と身近になった。

 

 お父さんが元首相・吉田茂の吉田健一さんは横顔。葉巻は親譲りか。朝日新聞「天声人語」の深代淳郎さん。眼差しが優しい。白血病、没年46歳は早すぎた。幸田露伴の二女、幸田文さんは着物姿。娘は青木玉さん、3代続く作家。父エイスケ、母は美容師あぐり、妹和子は女優の吉行淳之介さん。男前、洒脱。批評家そのもの小林秀雄さん、遊び人ぽい田中小実昌さん、麻雀放浪記の色川武夫さん…。作家のみなさん、明治の顔、昭和の顔…遠くなった。

 

 

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2021年5月 5日 (水)

いま、清水寺は~

Img_2119_20210503092401 Img_2123 Img_2125 Img_2126 Img_2132 Img_2142_20210503092501 Img_2143 Img_2164  Img_2158 Img_2156 Img_2167 Img_2169 ホケキョ、ホケキョ~静かなせいか、よう聞こえる。ホー!と、まず鳴いて、ホケキョ、ホケキョ~。何度も何度も、わかった、わかった。上手!、上手!。青モミジの清水寺、GWの清水寺、緊急事態宣言の清水寺。人出はどうか、山科の自宅から歩いてそっと行った。

 

 国道1号沿い歩くトンネル抜け、歌の中山・清閑寺すぎ、歩き30分ほどで、清水寺は裏門から入った。重文・子安の塔から修復の舞台、鴬沢渡りも青モミジも独り占め、聞こえて、見える。音羽の滝へ、茶店は営業していない。飾り窓に茶店が舞台になった古典落語、ハテなの茶碗で、十八番だった米朝さんの長男、米團治さんの色紙、茶碗まである。ハテな??。

 

 いつもは雑踏の清水寺。仁王門と三重塔の写真、人が写らない。なんか妙。土産屋さんのシャツ「なんでやねん」。コロナやねん。たしか、三年坂に漬物バイキングの「阿古屋茶店」。どこや、あこや、ここや!。和傘屋の店先看板は「日本人と傘」「北斎ブルー」について。立ち読み、そうか、読めた。お香屋さん店名は「二井三」。兄さん、ちゃう。祇園の老舗「にいみ」。今日の香りは木蓮やのに、目もくれんと。いま、清水寺は、見えないものが見える。

 

 

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2021年5月 4日 (火)

白い森の中のカフェ

Img_2021 Img_2020 Img_1993 Img_2003 Img_2004 Img_2001 Img_1999_20210502095901 Img_2009Img_2010 Img_2018 Img_2019 ここは何処なん?と思わすカフェがある。倉庫かと思ったら、よ~く眺めると、粋でモダン。店名「Walden woods kyoto」(ウォールデン・ウッズ・キョウト)。建物が白い。ドアがない。椅子もない。焙煎機が機械みたい。カップは黒い狼のマーク……。

 

 東本願寺の名勝庭園「渉成園」の北側、花屋町通り、公園のまん前である。若者がいつも列をつくっているのを出歩きで見つけていた。人気があるんや、どんなんやろ~と、空いていた平日の午後、初めて入った。大正時代の洋館をリニューアルという。自家製焙煎のブレンド各種、苦味ある中深入りとケーキ一つ。前の公園でも、2階へでも、セルフでどうぞ!~という。

 

 人気の2階へ上がった。広い四角い部屋、床も天井もホワイト&ホワイト。真ん中に白く塗った木が1本。椅子替わりに座る階段、ランタンの灯り、窓ガラスの下は公園。米のヘンリ-・D・ソロ著「ウォールデンの森」に由来「京都のウォールデンの白い森」だという。読書、写真…ここで、好きに過ごして~という。若くなって~ここでいいのだ、これでいいのだ~と、隅っこの階段に腰掛けた。カフェでないようなカフェ、新しいカフェ、ここに~。

 

 ※ パリコレのクリエイター、嶋村正一郎さんコーディネート。2017年にオープン。下京区富小路花屋町西入ル、地下鉄烏丸五条駅から徒歩7、8分。

 

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2021年5月 3日 (月)

町歩き、目にした言葉

Img_1989 Img_1804_20210501091601 Img_1593 Img_2032_20210501091501 Img_1082 Img_1211 Img_2055 Img_2042 Img_1047 Img_1967 そうやなあ~と思う「学び」がある。反省また反省~の「自戒」もある。ほっこりするのもある。コロナの今を照らすのもあった。支えあいの大切さを思うのもあった。春からの出歩き、町で目にしてデジカメ撮りして、パソコンに貯金したあんな言葉、こんな言葉である。

 

 まず、お寺さんの掲示板。白河上皇ご縁の長講寺は「思いっ切り深呼吸」。やってみると落ち着く。月替わり天性寺の4月は「そっと手を貸す思いやり」。そっとがいい。青モミジの永観堂は「言葉は人を勇気づけ、ときに傷つける」。言葉の重み。東本願寺前の法衣店は「未来に命が生まれ来る、だから人生を尽くそう」。未来に生きる~かな。

 

 イラスト絵で「花よりだんご」。定番やけど、ほっこりする。ヤマブキ満開、松尾大社の交通安全看板は「亀のようにゆっくり鯉のようにスイスイ」。赤字の京都市交通局。バス地下鉄共通券で「おトクに乗っトク」。新学期の大谷大学は作家・小川洋子の~博士の愛した…~から「君の利口な瞳を見開きなさい」。コロナで酒類提供できない寿司屋さん。「のんある気分」。極めつけは休業中のカラオケ屋さん。「今は、ガマン!」。~歌も言葉も、世につれ人につれ~。

 

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2021年5月 2日 (日)

アオサギ君との再会

Img_1915 Img_1927 Img_1928 Img_1929 Img_1933 Img_1916 やあ、こんにちは。よう会うねえ。ここで何しているって?。いや、ぼんやりしているだけやけど。君は、また何で?。いつもは鴨川で、ボオッとしているのに。そうそう、東本願寺の前でも会ったよな。ここは平安神宮前の岡崎公園やけど、どうして、ここへ来たん?

 

 えっ、あんたと一緒で、とくに用はないって。あんたはヒマ人、私はヒマ鳥やって。そやなあ、まあ同類、仲良うしよう。アオサギ君ちゅうたなあ。改めて真ん前で見ると、嘴も足も首も、みんなロングロングあろう~やねえ。そのダジャレ、聞き秋田県やって?いや、失礼。GWやのに静やねえ。美術館も動物園も、コロナ緊急事態宣言で閉まっているしなあ。

 

 図書館は開いているって。あんまり静かやと息つまるし、ベンチでボオッとしているのもエエもんや。ボオッでは君は達人、いや達鳥?。一緒やん。6月1日、平安神宮の薪能、2年ぶり開催だって。そう夕方、あの幽玄さいいねえ。外国人観光客もオオ~ノウ、オオ~ノウと言うんや。去年中止の10月22日の時代祭りはどうかって。コロナ次第やろうなあ。アオサギ君もサギにはかかりなや。まあこのへんで失礼するよ。また、会おう。元気でな!。

 

 

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2021年5月 1日 (土)

鴨川飛び石渡り

Img_1760_20210429092301 Img_1757  Img_1753 Img_1751 Steppingstone_003 ホイと渡れる狭い幅もある。エイッと覚悟がいる幅広もある。落ちても浅いと言っても鴨川は鴨川。大きいの小さいの、右に左に真っすぐに…、たまに亀さん型、水鳥型、それがたまに嬉しい。これ、コンクリート石を並べた飛び石渡り。鴨川名物の風物詩の一つである。

 

 京都の町の真ん中を流れる鴨川。かつて白河天皇が、双六の賽の目と叡山の山法師とともに氾濫すると御せないと言ったが、今は洪水対策の治水と親しみの親水対策が出来ている。この飛び石渡り、川床安定の横断構造物、帯工というらしい。工事した府職員のアイデアで、親水の楽しさを加えたのが、景観によし、観光によし、近道によしの、橋でない橋になった。

 

 飛び石渡りは鴨川の二条大橋から上流にある。京都御苑へ近い荒神橋、鯖街道の終点で高野川と合流する出町柳の鴨川デルタ、植物園前の北山橋、一番北側の西賀茂橋。長いの短いの川幅で差がある。渡り人、水ぬるみ始めた頃から増え始める。早春から初夏へ、鴨川を歩くたび、デジカメを向ける。京都に3度目緊急事態宣言が出た初日の日曜、ポカポカ陽気も重なり、鴨川デルタの飛び石渡り、巣ごもり抜けの密ラッシュ。まあ良しとして、落ちなや。

 

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