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2021年4月

2021年4月30日 (金)

横井小楠暗殺の現場確認

 Img_1851200pxyokoi_shonan Img_1854_20210428093801 Img_1792 Img_1787_20210428093301 Img_1784  知っている、知っている。あのあたりはよく歩いて通る場所、確か石碑が確か建っていたはず~と、本を読み終わって、確認に行った。京都御苑の南東、寺町丸太町下ル。幕末の偉才・横井小楠暗殺の現場である。今から150年前、明治2年正月1月5日の事件である。

 

 暗殺のくだり、越前藩の賢公・松平春嶽の生涯を綴った葉室麟著の歴史小説「天翔ける(あまかける)」に出ていた。攘夷か開国か、揺れる幕末、熊本藩の横井小楠は請われて春嶽の政治顧問になり、公武合体など献策していた。才認められ、王政復古の維新政府にも仕えていたが、翌年が東京遷都の年、旧尊攘派の石見の郷士ら6人に襲われ、60歳で没した。

 

 「激務で長く病床にあった小楠が久しぶりに太政官に出仕した。京都御所から駕籠で帰途について、寺町通りを進み、丸太町を過ぎたところで、ざざっと足音をたてて駆け寄ってきた男たちがいた」。まさにその現場である。昭和7年7月、京都市教育会建立の石碑があった。丸太町から10㍍南の寺町通東側の歩道。「横井小楠殉節地」。小楠は号、楠木正行を崇拝して~という。それで小楠、しょうなんだあ。石碑一つ、説明の駒札がないのが寂しい。

 

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2021年4月29日 (木)

3月と4月は愛媛グルメ

 Img_1509 Img_1607 Img_1518 Img_1615 Img_1511 Img_1612 Img_1829_20210429070801 順々に47都道府県グルメが出て、3月と4月は第3弾の愛媛グルメという。河原町三条のスーパードライ京都の企画メニュー。通りがかって、懐かしや、恋しや~と2度行って、3度目のいざ、じゃこ天、鯛めしのおり、コロナ緊急事態宣言の臨時休業になった。

 

 四国四県は徳島、香川、高知、愛媛だけど、学生時代の松山合宿はじめ、生き来しこの方、なぜか愛媛回数が一番多い。通過率では四国の玄関口・香川だけど、県内全体となると地元STさんのマイカー案内もあって、新居浜、今治、八幡浜、宇和島…、県都・松山は再々、その都度、愛媛グルメ導き。スーパードライ京都はその思い出、昼間に一人でドライに入った。

 

 最初は、じゃこ入り鉄板オムレツ。ビール屋さんなんで、小さなグラスビールも一つ。熱々の鉄板、客席の真ん前で卵汁をジュジュッ。英語で、スモール・フィシュのじゃこ入り、彩りは干しエビ。まるで瀬戸内海じゃないかい?。いいねえ。二度目は今治焼き鳥。串焼きでなく、野菜と一緒の鉄板焼き。身がしまり、柔らかく、タレ染み…愛媛の新グルメか、初めてやけど、いける。次はあのじゃこ天、あの鯛めし…、緊急事態解除が待ちどおしいですタイ。

 

 

 

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2021年4月28日 (水)

琵琶湖岸、船また船が揃う

Img_1652Img_1667Img_1670Img_1673Img_1674Img_1680Img_1681Img_1682Img_1689Img_1690  柔らかい風が湖面を渡る初夏、びわ湖ホールでピアノ演奏を聴き、余韻の中、湖岸を歩いた。ショパンにシューベルト、アナタ、ソナタ、ドナタ?と聴いて、湖岸を行けば、♪~我は湖(うみ)の子 さすらいの…~♪。打出浜から浜大津へ、足取りはインド、カルカッタ??。

 

 湖面は静か、凪いでいる。土曜の午後、釣り人が多い。釣れているかな~と気になる。釣れていそうにない。のんびり、糸を垂らすことを意図している?。大津湖岸なぎさ公園から大津港の東突堤へ来た。水上派出所。滋賀県警の警備艇「たかしま」が大津市消防局の消防艇、赤い船体の「おおつ」と並んでいる。救助、放水…、ここというとき、いざ!である。

 

 琵琶湖汽船の大津港へ、湖岸は船また船が停泊している。高速船「ランシング」、2008年のシップ・オブ・ザ・イヤーの環境船「megumi」が並ぶ。さらに行って、大津港1号桟橋。滋賀県内小学生が5年生で乗る学習船「うみのこ」、隣は宴会可の大型客船「ビアンカ」。琵琶湖汽船営業のドル箱、外輪船「ミシガン」は2号桟橋。南湖をトム・クルーズ?の客船である。あの船この船、勢ぞろいは珍しい。写真撮り、フネフネ?、シメシメ。

 

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2021年4月27日 (火)

衣笠山ふもとの野外彫刻展

Img_1351 Img_1358_20210425094501 Img_1359 Img_1360 Img_1361_20210425094601 Img_1367 Img_1364  Img_1372_20210425095101 Img_1384 Img_1390  足の短かい犬が一匹いる。ワン。向う側は黒のまだら犬。ツー。身体の腰から上の白いトルソー、だれも盗らない。樹にピンク色の首、どうしてだろう。堂本印象美術館に隣り合う庭園で開催の第4回野外彫刻展、散歩がてらに行って、衣笠球場があった昔を懐かしんだ。

 

 堂本庭園は、竜安寺、仁和寺に通じる「きぬかけの路」前、立命館大学衣笠キャンパスの真ん前である。衣笠山の麓、近くに衣笠中学、ずうっと昔に衣笠球場があった。「衣笠」の地名は、標高200㍍、絹の布かけたような山~と、宇多天皇が表現してという。今の横浜DNA前身は、この衣笠球場が本拠地だった松竹ロビンス。合併で洋松、それから大洋、DNAである。

 

 もう一つ言えば、京都特有の丼、揚げと玉子とじの衣笠丼もある。葱入り木の葉丼と似ている。衣笠球場は赤バットの川上哲治がきて、衣笠山から高みの無料観戦できた。コロナ感染はしなかった。そんな過去を知ってか知らずか、野外彫刻作品は20点。衣笠山の麓の庭園、ちょっと小高くて、上って下りて…。歩き見た作品タイトルは「花のいのち」「雨上がって風つよし」「生命の九分九厘」…。懐かしの「衣笠球場」は消え、現在の「衣笠」が野外彫刻展にあった。

 

 ※ 野外彫刻展は5月23日まで。コロナ非常事態宣言中は中断。

 

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2021年4月26日 (月)

新緑、青葉若葉の候~

Img_1301 Img_1315 Img_1328 Img_1459 Img_1331 Img_1329 Img_1567 Img_1589 Img_1592 Img_1600 Img_1602 Img_1657  風薫る新緑の候という。青葉若葉、このごろは青モミジが人気である。俳句の季節の言葉をひいた。芭蕉の一句「あらたふと青葉若葉の日の光」が出てきた。緑一色でも濃淡の差、明暗のニュアンスがあるという。若葉は「新緑」で青葉は「深緑」だという。

 

 芭蕉の句は、地名の「日光」に日の光をかけ、初夏の木々の濃淡さまざまな葉を「青葉若葉」と表現しているという。一日8千歩、初夏の出歩き、なんか一句浮かばないかと歩いた。鴨川の堤、南禅寺の水路閣、青モミジの永観堂、空が広い京都御苑など。句は苦吟、まるで浮かばないにしても、目に緑が心よい。緑の濃淡も感じた。

 

 青モミジに赤紫のモミジがある。吊るされた木札で、ノムラモミジ(野村紅葉)とわかった。秋までずっと同じ色、盆栽に多いという。日差しが射しこむと、葉が真っ赤、青モミジとのコントラストが眩しい。花びらが消えた緑の葉桜、桜守・佐野藤右衛門さんは一年の始まりと言う。落葉樹のケヤキ、裸木の枝が緑々してフサフサしてきた。一句浮かんだ。頭にそっと手をやり「生え出ずる緑のいのち羨まし」。

 

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2021年4月25日 (日)

京都にゴジラが来た~

Img_1425 Img_1426 Img_1448 Img_1449Img_1431 Img_1438  Img_1435 Img_1427 Img_1432 Img_1434  京都がえらいことになっている。ゴジラと舞妓さんが京都タワーを挟んでにらみ合っている。ゴジラとコングが対決している。ゴジラが初めて上洛して、市内でスタンプラリー、映画などイベント展開という。折から京都は、コロナ3度目の非常事態宣言発令、どうなるのだろう。

 

 「ゴジラVS京都」の大きなイラスト看板がJR京都駅正面のバスチケット売り場壁面にかかった。隣はゴジラVSコングの映画ポスターだ。高さ130㍍、本物の京都タワーが借景になっている。歩きに出て、これはナニナニと見た。面白い、怖い、楽しい。イラストは中村祐介さん作品。今回のゴジラ上洛、京を巡る回遊型イベントのキービジュアルというそうだ。

 

 キービジュアル?広辞苑など国語辞典に出ていない。パソコンのWEB辞典で検索した。イベント全体を視覚的にイメージするポスター、写真、イラストなどだという。中村さんは今、人気のイラストレーター。漫画家で、ミュージシャンでる。ゴリラのイラスト、全体も部分も、どこをどう見ても面白い。舞妓さんの肩に目白、タワーに鹿、散歩に猪、薔薇に舌、大文字に竜の落とし子…、イベントはどこで、ゴジラが手にする看板はコチラ…、洒落が行き届いている。

 

 ※ イベントは企業など実行委員会主催、二条城など市内6カ所スタンプラリー、ゴジラ漫画展、ゴジラ映画会、ライトアップなどが6月30日まである予定。 ※ 中村祐介、1978年、兵庫県生まれ。大阪芸大卒。作品ではセーラー服の少女、動物をモチーフにした作風。

 

 

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2021年4月24日 (土)

お土居、山本覚馬、吉田稔麿…石碑に学ぶ

Img_1401 Img_1527 Img_1606 Img_1403  Img_1409 Img_1410 Img_1407   歩いて、ここはそうだったのか~と思わす石碑がある。いまの本能寺近く京都市役所前、河原町御池西南。高さ1㍍の石碑に秀吉造営した東のお土居、幕末から明治へ、会津出身・山本覚馬・八重兄妹の住まい、池田屋事件に絡む長州・吉田稔麿死亡の地~と書かれている。

 

 石碑はNPO法人京都地理歴史同考会が2013年に建て、まだ新しい。同好会でなく同考会だという。石碑の隣で、図解、写真など資料を揃え、往時の地理、歴史を読み解き、分析している。祇園祭の山鉾巡行、四条河原町に次いで、2回目の辻回しがある角っこ。京都一の繁華街、河ブラでは北の終わり。地下鉄の市役所前駅、商店街ゼストの降り口である。

 

 よく行くので、信号待ちのたび、学んだ。土塁、惣構えというお土居。北は鷹峯、西は北野神社の紙屋川、南は東寺の九条で、東が鴨川の河原、この場所だった。いまの「河原町」の名もそこからと。NHK大河、八重の桜で登場の山本覚馬は、維新になって京都の近代化に貢献という。八重の夫、新島襄絡みで同志社大から写真提供、横文字のサイン入り。吉田稔麿は松陰の愛弟子で逸材だったという。歩いて立ち止まり、歴史の学びは石碑の現場にあり。

 

 

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2021年4月23日 (金)

酒造りの神とヤマブキ

Img_1201 Img_1205 Img_1209 Img_1204  Img_1220 Img_1232 Img_1236 Img_1241 Img_1249 Img_1250 酒造りの神様は黄色の花、ヤマブキがこんなにもお好きだったのか…。京都で最古の神社、洛西の松尾大社。西から平安京の都を守り、酒屋さんに酒造りの亀の水ありと慕われ、3000本ものヤマブキがこれでもか、これでもかと咲き、境内は黄金色に染まる。

 

 朝日新聞か京都新聞か、どちらが先だったか、例年よりも開花が10日早いと載った。コロナ、コロナの紙面に息抜き、ヤマブキ咲き乱れるスケッチ写真。新年のジャンボ絵馬の写真撮りなど、松尾大社には何度もだが、ヤマブキが咲く初夏にまだ行ったことがなかった。自宅、東の山科から西へ西へ、バスを乗り継ぎ40分、嵐山の下流、桂川の松尾橋を渡り大社である。

 

 ヤマブキ、参道の両側からプロローグの如く。楼門の前、酒の資料館の前、灯籠の中、どこも黄色い花が開いている。新聞記事どおり、黄金色の幻想的な風景が広がる。ネット全盛でも、やはり新聞の信頼度は高い。新聞はウソつかない。拝殿、本殿…、広い境内に入った。神輿庫に近江の七本槍、伏見の黄桜、高知の鯨飲…酒樽が並ぶ。「我ただ樽?を知る」。グイと一杯、不足はない。咲き乱れるヤマブキの密は、許す。写真、どう撮っても不足はない。

 

 ※ 松尾大社、ヤマブキ写真撮りは4月17日。

 

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2021年4月22日 (木)

抹茶、抹茶で、抹茶うどん

Img_1130 Img_1123    Img_1106  Img_1115 Img_1119 Img_1126 Img_1179 Img_1181_20210420094201 Img_1182  Img_1183   時代は、抹茶また抹茶である。アイスの抹茶、ぜんざいの抹茶、カフェの抹茶まではわかる。餅の抹茶、モンブランの抹茶…、なんとビールの抹茶、ハイボールの抹茶、トーストの抹茶まである。こうも抹茶、抹茶して来ると、思わず、ちょっとまちや?と洒落たくなる。

 

 改めて、抹茶とは~と、新明解国語辞典をひいた。茶の湯に用いる緑茶を茶臼でひいて粉にした上等の茶。難しい漢字で「碾(ひき)茶」とも出た。とわかって、あのグリーン色の抹茶には、どこかひかれる。出歩き、七条京阪の鴨川にすぐ西、いっしょうけんめい~の幟が店前に立つ鴨川製麺所、自家製抹茶うどんを出す。看板、抹茶の漢字はグリーン色である。

 

 どんな抹茶うどんか、入った。あるのに決まっているのに「抹茶うどんありますか」と聞いてしまった。しまったけど、出た言葉はしまわれない。久々、しまった、しまった島倉千代子!。「はい、みんな抹茶うどんです。何の抹茶うどんに」と聞き返されて、ちょっとまちや!と、生湯葉の抹茶うどんに。抹茶パウダーを練り込んだ細うどん、添加物なしという。抹茶にカテキン、ビタミンありという。抹茶が食を制す時代、利休さんも、それ、ちょっとまちや??。

 

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2021年4月21日 (水)

写真はデヴィッド・ボウイ京都の休日

 Img_1155Img_1157Img_1158Img_1149Img_1150   あそこや、ここもや。あの世界的なロック歌手、デヴィッド・ボウイが京都の町で写っている。ようよう知っているあの店、この店である。写真家・鋤田正義さんが撮ったボウイ京都の休日。今から40年も前である。京都伊勢丹美術館で、京都のボウイ写真を見た。

 

 親日家と言われたデヴィッド・ボウイ、何度も来日して、京都へも何度も来ている。1883年(昭和58年)に武道館4回など国内5都市10公演、10月のファイナルで京都府立体育館にも来ている。展覧会写真はその3年前、東京から来て一緒だった鋤田さんが撮った一枚一枚。平日の京都、日常の京都が、ロック歌手でない普段のボウイとともに写っている。

 

 錦の三木鶏卵で出し巻きをほおばり、三条麩屋町の河道屋で天ぷらそばをすすっている。よう知っている店である。東山の古川町商店街、室町の誉田呉服店…ぶらり入っている。阪急河原町、白川、小袖小路、街角の公衆電話でも写っている。宿泊は老舗旅館の俵屋。お寺は上賀茂の名刹・正伝寺。血天井と叡山借景の庭がある。後に宝酒造焼酎「純」CM撮影している。京都のボウイが写真で甦り、黄泉からもう一度京都へ、ヘイ、カモン、ボウイ!。

 

 ※ 展覧会は5月5日まで。 ※ 1972年、伝説のロック・グループのT-REXを撮影しに行ったロンドンで、写真家・鋤田正義はデヴィッド・ボウイと出会い、翌年には彼のワールド・ツアーに同行。以来、2人の関係はボウイがこの世を去るまで約40数年間に及んだ。  ※ デヴィッド・ボウイ(1917-2016)英国生まれ。鋤田正義(1938~)福岡生まれ。

 

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2021年4月20日 (火)

湖北・西浅井町八田部の春

Img_0726 Img_0745Img_0727Img_0737Img_0767Img_0762_20210420064601Img_0748Img_0730_20210418101301 Img_0752 Img_0754  Img_0766Img_0731_20210420074301Img_0771Img_0729Img_0753_20210420074501 雪深く、いつもの遅い春がふつうの春と一緒になっている。行く春、今年は、湖北の鄙びた村里の、あの春が忘れられない。土筆と蒲公英が出て、紅白の花桃が咲き、八重の桜が枝垂れ、ラッパ水仙と黄水仙が群れ、赤い椿が落ちて、牡丹桜の花びらがフワフワと開いていた。

 春ぶらり旅の長浜市西浅井町八田部。琵琶湖一周サイクリング「ビワイチ」最大の難所という岩熊トンネルに近い集落である。人家は80軒ほどという。JR湖西線永原駅、無人の観光案内所、小学生の手づくり地元案内を見た。八田部の五社神社、春の例大祭で子ども浦安の舞いがあるという。♪~知らない町を遠くに行きたい~♪。地域のワゴンバスで行った。

 

 一乗車200円。運転手に客ひとり。広い町内回る運転手さん、奇運で八田部の人。「何もないですが、神社回りの遅咲きの里桜・虎王が自慢です」と。仁徳天皇の謂れという無人の五社神社境内を歩いた。神主さん、村人兼務かな。神馬と狛犬…誰もいない。檜の古木、村自慢を競う力石、空青く、春うらら。「はたべ」と読む八田部。コロナで浦安の舞いは中止と聞いたが、遅咲きのはずの「虎王」はもう満開。虎、虎、タイガースも、今年は春から縁起がいい。

 

 ※ 八田部へは4月10日午後。

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2021年4月19日 (月)

第6代園長はキリンのメイ

Img_0999_20210417095801 Img_0970 Img_0972 Img_0973Img_0971 Img_0994Img_0987 Img_0985  Img_0996 Img_0998 やっぱり、そうやったか。京都市動物の第6代アニマル園長選挙、キリンのメイ(雌、7歳)に決まった。園舎全体を見渡せるし、赤ちゃん産んだとこだし、人気もあるし、まあ、順当かな。ハリネズミの第5代園長からバトンタッチして、4月から任期1年で就任ている。

 

 園長選挙に立候補は、キリン、カバ、シカ、ゴーラル、ヤギ、ヒツジ。今年の干支(えと)、丑年にちなみ「偶蹄(ぐうてい)目」の6頭で、2月以来、入園者の投票が3月末まで続いていた。入園延べ1万6848人の投票結果は①キリン4856②カバ4506③ヤギ4006④シカ1503⑤ゴーラル1131⑥ヒツジ946で、上位はわりに接戦だった。

 

 キリン・メイの園長ぶりはどうだろう。岡崎の京都市動物園へ行った。キリンの檻は入り口から右側、シマウマと同居している。キリンはメイら3頭と赤ちゃん。メイのほか2頭の名前はソイとイブキ、赤ちゃんはまだ名前がない。みんな首が長い、足が長い。みんな似た顔、どれがメイだろう。檻にくっつき、確認にめいる?。檻近くへ一頭寄ってきた。園長心得、入園者サービスのメイだろうか。長い首を曲げ、檻近くの草食べ、下向きに舌を出した。長い舌でした?。

 

 ※ 投票総数と100人誤差あり。??。 ※ 引継ぎ式はコロナ禍で、インスタグラムでと動物園。

 

 

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2021年4月18日 (日)

いつもの道のいつもでない光景

Img_1009_20210416100501 Img_1010 Img_1013 Img_1014 Img_1015 Img_1025 Img_1027 Img_1035 Img_1037_20210416101201 Img_1044 Img_1045 Img_1050 いつもの道を歩いて、いつもでない光景に出会うと、どこか嬉しい。五条坂近く馬町バス停近くの饅頭屋さん。店内に紅白の鏡餅が並び、小さな扇風機がそばで回っている。搗きたてのようだ。ピンクの鏡餅が珍しい。お祝い事の注文、大量にあったのかなあ。もちろん!?。

 

 饅頭屋さんから南西へ、方広寺の大仏殿跡公園。ピンクのチュウリップとハルザキヤマガラシという黄色のひょろ長い花。南側は牡丹桜が満開。大仏殿跡の行く春、一人で見ていていいのかなあ。コロナ禍、いいとも。正面通りを鴨川へ、藤棚から薄紫の藤の花。初夏の花、咲くのは5月だというのにもう下がっている。こんなに早くて、いいのかなあ。

 

 藤山、藤田、佐藤、藤川の名前とつながる藤。フシギの語源?。七条通り側へ下がって、京都工芸美術大学の植垣。目にしみる霧島つつじ。この赤、今だけよ!。隣は古民家改造、3月開廊の「ギャルリーためなが」。ギャラリーでないギャルリー。それでいいのだ。夜懇やめて、愛媛出身の知人と鴨川ベンチの昼懇。里帰り土産は「みきゃんの恋」。マスコット犬のチョコ。特産のみかんを洒落て「みきゃん」。犬は愛媛県の副大使就任とか。喜んで、キャンキャン?。

 

 

 

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2021年4月17日 (土)

湖北の「ピーナッツ入りせんべい丸子船」

Img_0622 Img_0641 Img_0642 Img_0825 Img_0818 Img_0835 Img_0834 Img_0831 Img_0847 Img_0840_20210415095001 びわ湖の奥の奥、ここだけよ!という香ばしい味がある。かじって、バリッ、バリッというよりサクッ、サクッ。お菓子のオリンピック、全国菓子博覧会で、名誉会長賞と金賞に輝くピーナッツ入りせんべい「丸子船」である。サクッ、サクッ…やめられない、とまらない。

 

 JR湖西線の新快速で京都から1時間10分、駅員さん不在の永原駅。湖北の奥座敷という長浜市西浅井町大浦、春のぶらり旅で行った。菅浦か、塩津か~と駅構内、無人観光案内所へ入って、地元の永原小学校6年生が手づくり観光案内、ファイル綴じを捲った。駅から徒歩10分、地図付き、おいしい、おいしい!と、せんべい店の紹介、やけに力が入っているような。

 

 昭和35年頃まで、湖上輸送で丸子船が活躍の大浦港に近い。本物の丸子船が展示の館もある。4人の兄弟、みつお、つねお、としお、しずお~の頭文字で命名の「みつとし煎餅」。お店は築140年の古民家。せんべいの曲線が丸子船の船底に似て平成6年からせんべいに「丸子船」の名がついた。創業50年近く、ピーナッツつぶし、ハチミツ入れ、同じ作り方で、今まで続いているという。帰りの湖西線車内、サクッ、サクッ…確かに美味しいねえ。わかる、わかる!。

 

  ※ 「みつとし本舗」はいま3代目。せんべいは150㌘入り525円。地元の道の駅などでも販売。

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2021年4月16日 (金)

三条大橋の高山彦九郎像

Img_0901 Img_0902 Img_0910_20210414091601 Img_0909 Img_0905 Img_0907 Img_0906 京都で歴史上、有名な銅像と言えば、誰だろう。円山公園の坂本龍馬・中岡慎太郎かな、いや、嵐山にある河川改修の角倉了以。いやいや、蹴上インクラインの田邊朔郎。南座前には歌舞伎発祥で阿国、京商、京都学園の流れから京都先端大付属高にある沢村栄治投手…、一番となれば誰かなあ。

 

 もうひとり、お忘れでは~となれば、三条大橋の高山彦九郎。全国を旅して、京都へくること5度、そのたびに御所に向かって、ひざまずいている。上州はからっ風・群馬の人、勤王の武士、まだ教科書に出ているかどうか、寛政の三奇人のひとり。銅像はいつ出来たか、よく目立って、待ち合わせ場所にもなっている。台座の上、見上げると、厳しいお顔である。

 

 暇なぶら歩き、三条京阪まで行って、改めて見た。大きな銅像。どうぞ!見て下さいと言われなくても、見てしまう。皇居遥拝、北西を向く。その方向に京都ホテルオークラが建つ。御所は高さ60㍍のホテルで見えない。まして皇居はいま東京。向きが時代にあわないが、歴史は歴史である。碑に明治時代に流行ったサノサ節。~人は武士 気概は高山彦九郎 京の三条の橋の上 遥か皇居を伏し拝み 落ちる涙は鴨の水~。ちょっと口ずさみたくなる。

 

 ※ 高山彦九郎(1747-1793)江戸時代中期-後期の尊王運動家。九州遊説中,幕府の追及をうけ,47歳で自刃。林子平,蒲生君平とともに寛政の三奇人といわれる。奇は優れた~の意味。

 

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2021年4月15日 (木)

高瀬川に「花絨毯」

 Img_0934 Img_0931 Img_0930 Img_0928 Img_0927 Img_0926 Img_0925 Img_0924 Img_0923 Img_0935 おやっ、あれはナンダ!と足がとまった。川の水面の一部がピンク色に染まっている。京都タワーが見える七条通、鴨川を超えて、いつもすっと通り過ぎる高瀬川である。小さな橋の北側、何事も確認第一と見に行った。散り落ちた桜の花の堰止め「花絨毯」になっていた。

 

 高瀬川、大阪へ材木など物資運んだ人口水路。豪商・角倉了以が開削、底の浅い舟を回した木屋町三条あたり史跡指定になっている。四条から五条にかけ、川沿いにぼんぼり、ライトアップもあり、桜の名所でもある。五条からの下流も、いろんな樹木が川の両側に植わる。川幅は狭くてまあ、5、6㍍、小さな橋がところどころにかかる。七条の高瀬川もその一つである。

 

 橋の両側、秋には赤い実のピラカンサ、黄色い柚子の樹。何度も歩き通っているが、水面の花絨毯は初めてである。ご近所の方か、川の流れに小さな石を並べ、金網で仕切って、人工堰をつくっている。上流から流れてきた桜の花がひとひら、ふたひらと重なり、織り物を織るよう。花絨毯の上、赤い椿もポトリ。ペットボトルも一つ、二つ…これもまあ、現代アートと見られなくはない。芭蕉気取りで「行く春や、ちょっと待ってと、花絨毯」。

 

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2021年4月14日 (水)

安い、安いの「ビックリ看板」

Img_9910 Img_0466Img_0418_20210414064101  Img_0054_20210412094101 Img_0024_20210412094101Img_0519_20210414064201 Img_0143 Img_0856 Img_0095  Img_0143 えっ、ホンマあ、そんなに~。いや、安い、安い。ほんまかいなあ~と思う。いや、びっくり、びっくり…、びっくりカメラの「びっくり看板」である。コロナ禍、客寄せの飲食店、まあ安い。出歩きの日々、町中へちょいっと入って目にする看板、飲まず食わずに見た。

 

 そのキャッチは「限界価額に挑戦」という。生ビールもワインもハイボールも、どう飲んでも1時間600円。客、どこまでピッチあげて飲むか、店、どう飲まれるか~である。双方、限界への挑みはまさに戦い。そんな看板があると思えば~お酒は原価で飲む時代~とキャッチする「原価酒場」あり。やっぱり飲み放題600円。この600円、原価で限界かな。

 

 どんなとき?か「こんなときだからキャンペーン」の看板も見た。たこわさ、枝豆など1品と酒類は何でも3杯で千円。コロナなど忘れて、ベロベロになって?。略して「せんべろ」。安さの象徴なら100円。回る寿司、おにぎり、コロッケ、焼き鳥…。100円は安いと思う心模様がにくい。憎いのは肉の日29日、肉屋さん割引は定番、ひき肉ならもっと引く?。学生の町は今だけよ!の学割店が多い。安いと思う看板のデジカメ撮り。看板倒れが怖い。

 

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2021年4月13日 (火)

岩合さん写真、ネコともに~

Img03_exhibition Img_0346_20210411092301 Img_0348 Img_0349_20210411092401 Img_0347 Img_0351 動物写真家・岩合光昭さんと言えば、やはりネコかな。百貨店のネコ写真展、にゃんども見ている。いや、なんども…。どうしても駄洒落が出て、にゃんともしようがない。ついこの間は、招待券で京都大丸の「あるがままに、水と大地のネコ家族」をあるがままに見た。

 

 岩合さんが監督・撮影の劇場版「世界ネコ歩き」上映記念を兼ねての展覧会。ミャンマーと北海道の牧場が舞台。人とネコ家族の愛がテーマになっている。ミャンマーのインレー湖上に建つ小さな家、子どもとネコがおでこをくっつけあう。ニャンとも微笑ましい。今、ミャンマーは軍事政権、民衆デモへの無差別銃撃が気になる。写真の皆さんの無事を祈りたい。

 

 北海道は牧場の牛とネコ家族が写っている。身体を寄せ合う猫たち、背中に猫が乗っても、慣れてか、もうにゃんともなさそうな牛…、見ている目が優しくなる。つかず、離れず、身近なネコを撮り続けて半世紀という岩合さん、ご本人のお顔もどこか、ネコさんに似て来ているような。ネコをどう撮るか、岩合さんは「ネコの気持ちをわかって、上から目線でなく、下からのネコ目線になって…」と言う。ピアノ、ネコふんじゃった~は、にゃんとする?。

 

 ※ 岩合さん、1950年東京生まれ。ネコをライフワークとして撮り続ける。2012年からNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」の番組撮影を開始。著書に『ねこ』『ふるさとのねこ』『ねこのとけい』『ねこの京都』など多数。岩合さん、ミャンマーには3度ネコ取材。 ※ 京都大丸展は4月5日で終わる。

 

 

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2021年4月12日 (月)

牡丹桜、まあ見なはれ!

Img_0565 Img_0454 Img_0451 Img_0483 Img_0553 Img_0557 Img_0559 Img_0496 Img_0547 Img_0544 Img_0552 Img_0568 Img_0560_20210410084601Img_0574_20210410085001 写真、またサクラでっか?そうでんねん。フワフワしてまんな?牡丹桜でっせ。花びら、多いでんなあ?へえ、40枚はあるんちゃいまっか。京都の桜、もう終わったんでは?いや、まだサトザクラ咲いてまっ。写真、ツツジやらも?。そうでんねん。まあ見ておくれやす。

 

 大阪弁やら、京都弁やら?どっちも関西圏ですたい。それ、九州弁?、まあ、堅いこと言わんと、写真、写真、花の写真みなはれ。何時、どこで撮りました?。先週の4月7、8、9の3日間、鴨川の遊歩道が多いでんなあ。三条と五条の間かなあ。サクラ写真、よろしいなあ?。今年の見納めでんなあ。ひょっとして、ピンクは関山、白色は普賢菩薩ですか?。

 

 よう知ってまんなあ。今年も中止の大阪造幣局通り抜け、前にサトザクラの関山を見たことあって…。ところでサクラの見分け方は?サトザクラなどヤマザクラ系は、幹のイボイボが横、ヒガン系は縦でんなあ。へえ、凄い、サクラ博士や?いやいや、ラジオ深夜便で桜守の佐野藤右衛門さんの話を聴きましたんや。それでも、知識は知識でんがな?おおきにおおきに。まあ、花の写真、みんな、見なはれ!、回る寿司行って、寿司も一人で食いなはれ!。

 

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2021年4月11日 (日)

お釈迦さんの「花まつり」

  Img_0473 Img_0477_20210409101001 Img_0478_20210409101001 Img_0495 Img_0504 Img_0497 Img_0498 Img_0506 お釈迦さん生誕の4月8日、お西さんからお東さんへ、渡り歩いた。灌仏会ともいう「花まつり」はどうか。毎年、仏教会が宗派を超えてのお祝い行事。イエス・キリスト誕生祝うXマスのお釈迦さん版。小さな誕生仏は、どう祀られているか、甘茶は出るかな~と行った。

 

 キリストは厩(うまや)で生まれ、お釈迦さんは花園で生まれた。今から約2500年前、ネパール国 ルンビニー、インドの北。花々が咲き乱れ、空から産湯代わりに甘露の雨が降り注いだという。生れ出たお釈迦さん、1歩、2歩、3歩…7歩まで歩いて、右手は天を、左手は地を指して、「天上天下唯我独尊」と宣言されたという。この立ち姿が誕生仏である。

 

 先に行ったのは、浄土真宗本願寺派西本願寺のお西さん。御影堂門へ入り、小さな花御堂特設だった。花の中に立つ誕生仏に手を合わせた。コロナ禍でティーバッグ甘茶とドロップ配布は中止という。東へ10分、大谷派東本願寺はお東さん。同じように花御堂に誕生仏、酌で甘茶の頭かけ。但し書きは「但し、甘茶は飲めません」。そう正しても?飲んだらNHK朝ドラ「あまちゃん」。「天上天下唯我独尊」…駄洒落の遂行、我ひとり。脱線、お許しを!。

 

 

 

 

 

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2021年4月10日 (土)

桜守、佐野藤右衛門さんの深夜放送

35873 35874 35875 夜中、午前1時を回って、植木職人、16代目の桜守・佐野藤右衛門さんの話を聴いた。NHKラジオ深夜便アーカイブスは、桜の魅力についてシリーズ、2回目は佐野さんの登場だった。今から14年前、京都嵯峨、広沢池近くの佐野さん自宅庭園でインタヴューという。

 

 おおかた1時間、話ぶりが明け透けで洒脱、それでいて含蓄がある。質問にソウソウ、時にエヘヘと照れて笑う。桜はどれも表情が違う。だから面白いんや。毎年、一年の結果で咲く。散った時が始まりや。咲きようは、一年を振り返りでわかる。夏が暑かったら自衛した結果で咲くんや。年を取ると、小さいけど、濃くなる。まあ言うたら、人間と同じやなあ。

 

 佐野庭園、桜の種類増えて150種以上という。先々代が全国の社寺回って、枯れ行く名桜の後継で集めたという。桜守、子守と一緒や。理解することや。人間関係と同じや。桜の魅力?葉に隠れている蕾、あれ可愛いねえ。どこか、恥ずかしそうやろ。パッと咲いたら安堵かなあ。花は舐めて甘酸っぱいのが正常やなあ。元気なのは、幹がズーズー水吸い上げとる。あかんやつの音は、ポコン、ポコン…。でもダメならダメで、美しう枯らしてやりたい。

 

 ※ 深夜便放送は4月7日午前1時。佐野さん現在94歳、桜の精気でお元気という。今も、ドローンで空から見るのはあかん。桜は下向いて咲いているんやとから。 ※ 写真はネットから転載。

 

 

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2021年4月 9日 (金)

建仁寺の花々、早めの季節交代

Img_0382 Img_0379_20210407095201 Img_0377_20210407095201 Img_0383_20210407095501 Img_0388_20210407095601 Img_0412 Img_0389 Img_0393_20210407095701 Img_0395 Img_0403 Img_0404 Img_0411 Img_0409 Img_0407 Img_0406 今年は桜の開花、満開が早め早めだったし、シャクヤク、ボタンも、早めかな~と、臨済宗総本山建仁寺境内へ通り抜けに行った。春休み、入学式前、初夏には早い4月の第1週である。いつもの八坂通り、今川義元が修行の霊源院から修行僧の専門道場ある石畳へ入った。

 

 建仁寺の東南、ここには門ない。なんちゅうか、ツウの入り口。石畳はお坊さん修行の清掃の場、葉っぱ一枚落ちていない。最初から丸めた頭に加え、心も清めて行って、思ったとおり、シャクヤクが咲き出していた。和シャクヤクか、淡い白の一重咲き。花言葉どおり、慎ましく、中国様の石仏回りで開いていた。石仏になぜか数珠一つ、両手をそっと合わせた。

 

 石畳を出ると境内。都心のお寺、本坊の北東からは祇園花見小路、方丈の西から大和大路へ行く。ツウなので通じている。南の勅使門と三門の間、放生池あたり、まだサト桜と赤い椿が咲く。開創・栄西禅師の茶碑回り、枝垂れ桜と青モミジが重なり合っている。Hattoと読む法堂回り、赤とピンクのボタン。例年より10日は早く、豪華絢爛と咲く。花の王、勝つか負けるか、火頭窓の背景とよく合う。今年の境内、花の季節交代、やはり早め早めだった。

 

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2021年4月 8日 (木)

「たまごせん」

Img_0344 Img_0324 Img_0321_20210406095701 Img_0319_20210406095701 Img_0318 Img_0327_20210406095801 Img_0332_20210406095801 Img_0322 Img_0334  目玉焼きをコテでべちゃっと平らにし、裏を返して、甘辛ソースを塗りたくる。天かすを一杯振りかけて、マヨネーズは斜線を描くように絞り出す。草鞋みたいな海老せんにヨイショと乗せる。好みで紅生姜を振りかけ出来上がり。これが昔ながら屋台の味「たまごせん」。

 

 京都駅八条口側、複合施設アバンティ地下のフードコート。前にあった長崎ちゃんぽん・リンガーハットが退去して、たこ焼きの「千客万来まねきだこ」が4月3日開店と予告があり、ぶら歩きの流れで行った。メーンのたこ焼きメニューに加え、「たまごせん」。ひとつ210円という。子どもの頃、食べたような気もして、初入店しての初オーダーがこれだった。

 

 若いバイト女性、鉄板の前に立った。実演販売である。覚えたてか、裏返しがぎこちない。だいぶ時間がかかったが、できた。トレー持って、カウンター席へ。せんべい、どこからかじるか。先っぽ、バリッ、バリ…天かすがこぼれる。真ん中、目玉焼きへ。海老せんの味、甘辛ソースとマヨネーズの絡む味…愛知県発祥、大阪名物という。なぜか、脈絡なく、福井県丸岡町の短い手紙「おせん泣かすな馬肥やせ」を思い出した。せんべいご縁?。

 

 ※ 「おせん泣かすな~」は、戦国武将・本田重次が長篠陣中から出した日本一短い手紙で有名。正式には「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」。 ※ 「たまごせん」には、ダブル、もちチーズ、たこ焼きのりなども。

 

 

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2021年4月 7日 (水)

現代アートの「平成美術」

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 副題が「うたかたと瓦礫」。英語でバブリーズとデブリという。会場は動物園側、東山連峰が見える市美新設の東山キューブ。1月末からの開催、入場料が1800円もして、躊躇っていたら招待券が手に入った。いきなり平成の大きな壁が出た。高さ3㍍、長さ15㍍。ベルリンの壁崩壊などの新聞1面、世界と日本の社会、政治、災害の出来事…、ああ、そやった、そやったと思い出が甦る。

 

 いつまでも感慨にふけっていては~と次の会場へ進み、なんやこれは~である。頭も目もこんがらがる。床に踏んでしまうコイン、暗がりに耳、ピカチュウの剥製、乱雑な寝床、ゴミ箱、日本画に対する東北画、AI美術教育、水中エンジン、おっかさん!の番場の忠太郎劇場、階段状の橋を渡ると、作品は「突然、目の前がひらけて」。平成の時代を振り返る現代美術、まあ、ようやってくれる。意図は令和への誘い、平静に平静に??。

 

 ※ 展覧会は4月11日まで。

 

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2021年4月 6日 (火)

講演「明治維新という過ち」

 Img_0191 Img_0190 Img_0172 Img_0186 Img_0180 Img_0178 Img_0158   細身のからだに秘める語りの情熱というのだろうか。声小さく静かに静かに始まった講演は、次第に熱を帯び、無制限1本勝負の如く続いた。テーマは「軍国日本を生み出した二つの維新」。演壇に立つのは、「明治維新という過ち」の著者・原田伊織さん、75歳である。

 

 京都市生まれ、彦根東高から大阪外大、東京で広告代理店に10年勤め、番組づくりなど担当して独立、執筆活動という。本名は原正和、原田伊織はペンネーム。講演は「明治維新という過ち」を読んだ滋賀の国会議員からの始まり。有志が地元にお呼びして、話を聴こうと企画、コロナで2年越しに実現した。会場は桜散り行く大津市の三井寺事務所講堂だった。

 

 原田さん、著書どおり明治維新とは何なのか~と問いかけて、戊辰戦争は革命じゃない。王政復古の失敗が始まり。長州も薩摩も土佐もテロ集団。だれが明治維新と言ったのか。公教育の教えに嘘がある~と言う。見た目のか弱さに比べ、手を広げ、出て来る言葉は激しく熱い。予定1時間半の講演は、あの日本陸軍は、水戸学の影響を受けた吉田松陰の思想そのままの軍国日本、それが昭和維新と結論をだし、あれもこれもの3時間に及ぶ講演1本勝負であった。

 

 ※ 講演会は参加費2千円で4月3日にあった。参加は会場ほぼいっぱい50人。主催は講演実行委員会、後援は大津の町家を考える会。

 

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2021年4月 5日 (月)

あの滋賀会館がNHK大津放送局に

Map 808171b8acfc5b33a4db3b6453fbcdf1640x427 Img_0066_20210402092501 Img_0074 Img_0068_20210402092501 Img_0077 Img_0079 Img_0083_20210402092601 Img_0085       あの滋賀会館がNHKになり、4月から開局、どんなかなあ~と行った。滋賀会館内の机に座っていた懐かしさ、湖岸から移転した新しいNHKの変わり様…、スタンド林屋で3人懇親会へ行く前、京阪石坂線島ノ関駅で降りて、旧東海道側から新局舎の回りを歩いた。

 

 存続運動の甲斐なく、閉鎖になり、更地になり、県がNHKに売却、新庁舎が完成して、開局するまで、長かった。滋賀会館は昭和28年に出来、閉鎖の平成24年まで60年余り、滋賀県内きっての複合文化施設だった。大ホール、シネマ、図書館、ホテル、結婚式場、地下には食堂街があって、滋賀県庁本館へ道路の下を地下道で繋がっていた。今はもう何もない。

 

 北館、南館…広かった。引っ越しNHKは、湖岸通りにあった庁舎3倍以上、京都放送局の2倍はある。新庁舎、穴太積みの石垣、音羽山からの樹木植栽、駐車場も広い。電波塔は高い。開局は4月1日と行ったけど、19日からという。館内シャッター降りて見えない。旧東海道に大津市の地理案内、まだ「滋賀会館前」の表示がなぜか嬉しい。かつて会館前で遅咲きだった山桜は県庁前で咲き、古関裕而作詞の県民の歌の歌碑なども…。どこかにまだ滋賀会館!。

 

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2021年4月 4日 (日)

平安神宮の紅枝垂れ桜

Img_0096_20210403101801  Img_0101_20210403101801 Img_0110 Img_0113  Img_0115  Img_0117_20210403101901  Img_0121 Img_0126  Img_0128  Img_0133  Img_0134 Img_0136   谷崎潤一郎の「細雪」に登場する平安神宮の紅枝垂れ、今年はどうかな~と行った。新聞の桜だより、遅め開花の平安神宮なのに4月1日でもう「満開」と出ている。1週間は早い。やはり最速かと、いそいそと足運んで応天門わき看板は「神苑 紅しだれ桜見頃」とあった。

 

 JR東海が主催する夕暮れの紅枝垂れコンサートはコロナで去年に続き中止だが、昼間はいつもどおり。特設受付、密を避ける幅広コーン、入苑代600円。「細雪」で神苑入り口から1歩入った4姉妹は「ああっ!」と声をあげている。谷崎はその枝垂れぶりを「紅の雲の糸を仰ぎ見るごとく」と書いている。同じように朱の門をくぐって、おやっ?!である。

 

 枝垂れてはいるが、かなり散って、ボリュウーム感がない。まだ、見頃と言えば…だけど、ちょっと遅かったかな。国指定名勝の神苑は1000坪と広い。南苑、西苑、中苑、東苑と回り、白虎池、蒼龍池に花びらが漂っている。散りいくサクラを愛でて歩いて、栖鳳池の泰平閣でドレスの花嫁、後ろ姿を写真撮りして本殿前へ出た。期間限定の桜記念品、桜絵はがき、桜みくじ、満願成就の結び木のピンクを見て、最後に艶やかな芸舞妓さんたち、「ああっ!」。

 

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2021年4月 3日 (土)

黒板チョークアートの現場

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 お二人のうち、お一人がチョークアーティストの早坂陵(りょう)さん。この道15年のインストラクター、日本ボードアート協会代表理事という。ウインドウわき、顔写真と肩書説明などの掲示があった。お絵かきは、高島屋の開店とともに始まり、もう6時間近く、おおかた出来上がっている。縦1・54・㍍、横4・5㍍の大黒板、絵は楽しそうで、目立つ。

 

 実演は、高島屋のランドセル販売、新一年生のお祝い、チョークアート普及を兼ねている。オーストラリアから入ってきた新しい看板スタイルう。俳句詠みで視聴率の高いTV番組プレバドの特番、ホリデーズカフェの絵看板でも見ており、じわじわ浸透していそう。早坂さん、大阪で教室を展開している。翌日、京都新聞開くと、「黒板アートに新一年生」と写真付き記事に。チョークアートの現場、そう、ちょ~くちょ~く?とはである。

 

 ※ チョークアートは、黒い板に「オイルパステル」と呼ばれるチョーク画材で描く。指でぼかしながら描き、立体感、手描きの風合いを出す。 ※ 早坂さんは北海道出身、41歳。新聞記事は4月1日掲載。 

 

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2021年4月 2日 (金)

町の薬屋さんの手づくり看板

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 きよしさんと言えば、漫才のやすし・きよしの西川さん。貴教さんと言えば、滋賀県出身、人気のソンガー・西川さん。滋賀県の近江商人の一つ、ふとんの西川さん。手作り看板のお薬屋さんは、京都市上京区河原町荒神口上ル、西川薬品である。昔からの小さなお薬屋さん。ぶら歩き、店がある通り側を必ず行く。ドラッグストアにないさりげなさ、健康看板の一家言がいい。

 

 「カゼなら休んで充電しましょう。イチにスイミン、ニにエイヨウ」。薬屋さんなのにキャッチコピーは、薬レスである。店中を覗くと、栄養ドリンクは置いてあるのに、欲がない。看板に説得力あり、納得する。新しいキャッチの一つは「笑いと感動は元気の素」。イラストのカエル、ケロケロ笑う。もう一つ。「シニアの眠り=時間×深さ」。イラストはお星さんと時計の顔。針は午前2時40分を指す。おじさん、何を夢見てか、スヤスヤ眠っている。

 

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2021年4月 1日 (木)

植物園は春や春!

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春や春…、春はやはり植物園かな。サクラもハナモモも、レンギョウもハナナも、ユキヤナギも乱れるごとく咲く。弥生3月の月末、春うららな平日、黄砂の濃さ?が気にはなったが、行った。どの花見ても満開、京都府立植物園の春スプリング、やっぱし、いいなあ~。

 旧婚、求婚…同じ響きの球根ガーデン、北山側の噴水わき。紫の小さな草花が群れている。中国南部の草地に自生「インカルナタ」という。花の名に馴染みのないけど、裸婦像とも黄色いのラッパスイセンともよく似合う。お隣さんは、♪~咲いた、咲いた~♪と、歌うチュウリップが赤白黄色…と咲く。球根ガーデンは今が旬、写真どう撮っても、とってもいいなあ。

 

 植物園のサクラは桜守・第16代佐野藤右衛門さん監修、園内に200種500本が植わり、代表はソメイヨシノとシダレ桜。今年は史上最速の満開、いつもよりずいぶん白く咲いていた。この雪の如く白さと、燃えるようなハナズオウ、黄色のレンギョウとの色の組み合わせが魅力的。ボケや!ボケや!と聞き捨てならない赤いボケともマッチする。シダレも平安神宮と同じ八重紅枝垂れなど見所多い。今日から4月始まり、植物園の春はまだまだ続く。

 

 

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