« 2021年1月 | トップページ | 2021年3月 »

2021年2月

2021年2月28日 (日)

伊根マグロのカマトロ

 Img_7447 Img_7443 Img_7433_20210226090201 Img_9607 Img_7430 Img_7437 Img_7440_20210226090601 Img_7425_20210226090201   大間でも三崎でもない京都の丹後の伊根マグロって、どんなマグロだろう。大トロでも中トロでもない希少・極上のカマトロって、どんなトロか。京都寺町と河原町の間の三条通り商店街、回転ずしの大起水産。冬季限定、売り切れご免!と、伊根マグロのカマトロである。

 

 伊根町には、1階が海で舟置き場、2階が居室という舟屋が軒を連ねる。波静かな湾内に200軒はあり、国の「重要伝統的建造物群保存地区」である。人口2千人に年間30万の観光客がある。京都の北部、丹後半島北東の町。湾内、ブリ、マダイ、カンパチなど養殖は盛んで、沖合からクジラもたまに入ってくる。そこで育てられたマグロが伊根マグロである。

 

 天然みたいな養殖、養殖みたいな天然…業者は「天然の半養殖」という。夏に日本海で捕獲したクロマグロを伊根湾の生け簀でサバをエサに育て、脂が乗った冬場に引き揚げ市場に出す。大起水産の京都店三カ所で、2月から売り出し中と知って、三条店へ入って、脂がノリノリというカマトロ2貫500円である。アゴと背びれ三角の希少部位がカマトロ。口頭オーダーした。初めての伊根マグロ、初めてのカマトロ。さあ、どうか?。最初はグー!食べてもグー!。

 

| | コメント (0)

2021年2月27日 (土)

浮き城・琵琶湖文化館のトンボ

Img_7048 Img_7050_20210225110001 Img_7052 Img_7055 Img_7057 Img_7058 Img_7071 Tombo_h TomboImg_7761_20210226091101   今から60年前の開館当時、トンボは夜に眼を光らせ、灯台のようにクルクル回転していたという。大津市打出浜の湖岸に建つ3層5階の浮き城、県立琵琶湖文化館展望台の上である。今、老朽休館中だが、近くへ行くと♪~トンボのメガネは水色メガネ~♪かな?と仰ぐ。

 

 びわ湖ホールであった養老孟司講演へ、JR大津駅降りて、昼は開かないスタンド林屋前を通り抜けて、京阪電車石阪線踏切渡って5分、真ん前である。その昔、紫式部が父の赴任地・武生へ出発した場所である。開館当時、淡水魚の水族館があった。プールもあり、レストランもあった。滋賀県警の所は熱帯植物園だった。今も地下1階、貴重な仏像を所蔵する。

 

 国宝・重文は全国で5番目に多い滋賀の中心である。湖国の文化力・受発信という季刊誌「湖国と文化」は新年号で、琵琶湖文化館60年を特集している。開館当時のトンボ写真が出ている。万葉時代、日本は秋津島(蜻蛉洲)と呼ばれ、滋賀は日本の中心なので、トンボをシンボルマークにしたという。トンボはアキアカネ。湖面をスイスイ飛ぶように広い視野をもって~という。何で水色メガネか、童謡は♪~青いお空を飛んだから、飛んだから~♪と歌う。

 

 ※ 開館は昭和36年(1961)で、平成20年(2008)から休館している。仏像所蔵の後継施設は浜大津に建設が決まったが、現存の琵琶湖文化館をどうするかは未定。 ※ 琵琶湖文化館を特集の「湖国と文化」は、びわ湖芸術文化財団(びわ湖ホール内)などで販売している。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月26日 (金)

アオサギ単独インタヴュー

Img_7538 Img_7536 Img_7534 Img_7540 Img_7543_20210224094101 また君かあ。確か、前にも会っているよなあ。じっとして、ナニしてるん。ここにはエサはないと思うけどなあ。えっ?人間観察。そうか、通りがかりの人、多いからなあ。近くから君を見て、写真撮る人、気にならない。えっ?どう写っているか、それが気になるって?。

 

 ここ、親鸞さんの東本願寺って、わかっている?。エサ場の川じゃないよ。えっ?ねぐらがあるって。そうか、本願寺前の分離帯、高いケヤキの木に巣つくっているのか。鴨川近いもんねえ。いまは?一服中。嘴あけて、あくびして、失礼な。えっ?退屈やからって。それにしても、大きいね。サギの仲間では一番の90㌢か。青くないのに何でアオサギなん?。

 

 いい質問だって。冷やかしっこなしや。羽根は灰色でも、くすんで青く見えること、それと青い水の中でじっとしているから。そうか、そうなんや。単独行動が多いねえ。一夫一妻という相方は?お互いを信頼して、愛があるだって。いや、ごちそうさま。縁起のいい鳥とも言われているね。古代エジプトで、フェニックスの由来からかな。眼がよくって、悪い評判も聞くけど。釣り人のそばにいて、釣り上げた魚を横取りするって、ほんま?すいません。

 

 

| | コメント (1)

2021年2月25日 (木)

早春の草花展

Img_7662 Img_7596 Img_7599 Img_7607 Img_7611 Img_7614 Img_7617 Img_7622 Img_7637 Img_7641 Img_7644 Img_7648 Img_7651 Img_7658_20210223095601  テントの中、花のトンネルがずっと続く。♪~花は花は花は咲く いつか生まれる君のため~♪。植物園恒例の春を呼ぶ「早春の草花展」。出迎えは円錐形のビオラ飾り。テント入り、彩りに眼が眩み、芳香に方向失う。♪~花は花は花咲く 私は何を残しただろう~♪。

 

 冬なのに気温21.2度、早春どころか初夏。三寒四温、明日から寒戻りの予報。今年3度目、2月2度目で行った。植物園自慢の大芝生北側、特設テントは200㍍はある。豊かな香りはストック。八重が小さくて豪華。♪~咲いた、咲いた~♪のチューリップはご存知、赤白黄色。花穂が立つルピナス、群れるクローバー。幸運の四葉探し、これは苦労バー??。

 

 紫色の小さな勿忘草、ワスレナグサ。英語でforget-me―not、欧州に伝説が多いという。ホレ、アレ…、思い出してえなあ。ハナナは「花菜」。バナナやない。まあ、菜の花、お浸し、天ぷらにいいねえ。ギネスに登録という大きさ、桜島大根。フランス料理で中は白い黒長大根、イタリア料理の黒キャベツもある。これ、早春の草花番外編かな。出口は牡丹。寒牡丹でなく、春に咲くよう調整と。今年も植物園に♪~花は花は花は咲く~♪。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月24日 (水)

飲食店の客寄せ看板

 Img_7336  Img_7419 Img_7400Img_7399 Img_7377Img_7408 Img_7412 Img_6829 Img_7375 Img_7358 Img_7451  Img_7418_20210224070201 Img_7405 Img_7359_20210224070701 あれも、これも、それも~いいな、いいな!どれも食欲そそるなあ。客を引き付ける看板、上手い、巧い、美味い、旨い…誘い方がウマイ。コロナ感染者数が減って、ちょっと気が緩んで、繁華街の飲食店ぶら歩き。食べた気になり、これは~の三ツ星の看板を撮りまくった。

 

 まむし巻き。秘伝のタレをまぶしたご飯の中に鰻の蒲焼きを海苔と玉子で巻き上げたという。5個入り、3000円。蒲焼き、白焼きのまむし弁当も。お持ち帰り、英語でええっと何と言ったかなあ。そうそう、ヨヨイのヨイ、アウトセーフ?のテークでアウト!。美しさならカステラのフルーツサンド。三度どころか、なんど見ても彩りビューティフル!。

 

 野菜の湯葉巻きカツ。これは体重ヘルシー?。パックはパックでも唐揚げのいいとこどりパック。330円引き。パックパック、食べすぎ注意。唐揚げでは山盛りドカモリ丼。大盛りでも同じ値段?、カカッ~堪忍やあ。看板の写真撮り、パソコン点検したら100枚以上。焼き鳥、PIZZ、親子丼、オムライス、ちょい呑み、冬鍋、ビーフシチュウ、赤福、京とうふ、宮崎パイン牛…、まだまだあるけど、切りがない。このあたりで看板下ろそう?。

 

 ※ 写真撮り繁華街は三条、寺町、河原町、京都駅周辺など。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月23日 (火)

明治の日本画家・千草掃雲が描く「新聞舗」

Img_7281 Img_7285 Img_7284_20210221100601 Img_7282 Img_7283  立ち読み、新聞にどんな記事が出ているのかなあ。通りがかりの読み人は4人。人力車夫さん、金槌手にした大工さん、大きな風呂敷背負った職人さん、両手を後ろに組んだ少年、それと犬一匹である。首に鈴をつけた犬、興味なさそう。~ワンちゃん、待ってて頂戴な~。

 

 日本画家・千草掃雲が明治末に描いた作品「新聞舗」である。京都の人、掃雲は日本画を竹内栖鳳、洋画を浅井忠に学んだ。後年、日本画の革新を目指し丙午画会を立ち上げたという。太平記に登場する後醍醐天皇の側近だった千草忠顕の子孫。NHK日曜美術館でも「幻の画家」として、作品が紹介されている。明治の世を感じる「新聞舗」は、その一つである。

 

 京都国立近代美術館が所蔵している。いま、「描かれた建物」というテーマで開催中のコレクション展へ行って見た。瓦屋根の上、旭日看板と「文化堂」の看板。ガス灯もある。新聞戸別配達のない時代、新聞閲覧所か。掲示は読売新聞、真ん中に挿絵が見える。当時人気の新聞小説、金色夜叉かな。描かれた4人の足元、車夫と少年は裸足、あと二人は白足袋。帽子も鳥打ちなど3人3様。ナニ犬か、じっと座っている。絵の中に明治の末が垣間見えた。

 

 ※ 千草掃雲(1873-1988)。晩年、直系先祖の千草忠顕の石碑を戦没地らしい比叡山きらら坂に建てる。 ※ コレクション展は3月7日まで。

 

| | コメント (0)

2021年2月22日 (月)

養老孟司さんの講演

Img_7059 Oip5i8zzs5g Oipidvsaiek Img_7414 Img_7415Oip_20210222075501 Img_7322_20210222074701 「バカの壁」447万部、解剖学者で東大名誉教授の養老孟司さんは、コロナ新時代をどう喋り、どう解剖するのだろう。講演タイトルは「元気が出るのう(脳)」と洒落る。会場は大津市打出浜のびわ湖ホール。オペラ舞台で話す養老さんを3階席から見て、講演を聴いた。

 

 養老さん、演台を離れ、ずっと立って話す。鎌倉在住、今年7度目の年男84歳、白い頭髪はフサフサ。講演は90分、ゆっくり、丁寧に淡々とした語り口。~女性が多い会議は長くなる~と言うけど、どの統計ですかね~社会的話題から始めて、笑いを誘う。猫好き、昆虫採取標本10万箱、愛煙家。病院嫌いだけど、去年は梗塞症状で治療受けて、いまはこのように元気~と。舞台の白板に文字を書く。AI、情報、時間、変化…喋り終えるとまとめて消す。

 

 びわ湖ホールは客席1800席。コロナ禍の講演、席をあけ聴講500席に限定。3階席から演台ははるか下、養老さん小さく見えるけど、音響効果日本一のオペラホール、声はよく聞こえる。講演に壁はない。養老さんの本にはある。丸善で探すと、他人の壁、死の壁、無知の壁、AIの壁、京都の壁、老人の壁、自分の壁…、本の壁は次々に。講演の結論。「先のことは分からない。すべては移ろいゆく」。コロナもそのうちに~~。


 ※ 養老講演は文化経済フォーラム滋賀発足10周年記念として2月13日にあった。

 

| | コメント (0)

2021年2月21日 (日)

西陣に対する「東陣」は??。

Img_6621 Img_6622 Img_6634Img_6635Img_6636Img_6638 Img_6633 応仁の乱、西陣に対する「東陣」って、あったのかな。西陣は呉服・反物の町・西陣織で知られているが、今更ながら「東陣」って~と思う。読み「にしじん」は、スッと発音できるが「ひがしじん」、馴染みがない。「東陣」のこと、応仁の乱勃発の地へ行って、わかった。

 

 京都の古老が言う前の大戦は応仁の乱。戦端は文正2年(1467)、今から554年前である。町の中を戦場にして文明9年(1477)まで11年間も続いた。室町幕府衰退、戦国時代の幕開けの戦い。日本史に必ず出てくる。銀閣寺造営の室町第8代将軍足利義政、妻日野冨子ら背景は、ややこしい。50万部も売れた呉座勇一著「応仁の乱」が詳しい。

 

 応仁の乱は、地下鉄烏丸鞍馬口駅から南東へ200㍍、今の上御霊神社の中が始まりという。境内に東陣の大将・細川勝元の後裔、元総理大臣・細川護熙氏揮ごうの石碑がある。発端が御霊の森なので「御霊合戦」と記してある。京都市の駒札、洛中洛外図の御霊神社と東陣の地図も出ている。堀川通から西、北野神社辺りまでが大将・山名守全の西陣に対し、東陣は御霊神社含む今出川通りから北側辺り。西陣のように地名残らずの「東陣」はあった。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月20日 (土)

ツボノナカハナンダロナ?

Img_7276 Img_7278 Img_7279 Img_7286 Img_7288 Img_7291 Img_7292 Img_7295 Img_7296 Img_7297  ナンダロナ?ナンダロナ?~壺の中は何だろう。壺は壺でも、オヨヨ!大河内伝次郎は丹下左膳の、こけ猿の壺でも、浪越徳次郎の指圧のツボでもない。京近美4階コレクションギャラリーに並んだ4つの椅子に5個ずつ、計20個の壺である。壺の中…、ナンダロナ?。

 

 これ、新しい作品鑑賞のあり方を探る京近美のABCプロジェクト事業という。「A」は作家のArtist、「B」は視覚障害ある鑑賞者のBlind、「C」は学芸員のCurator。作品は京近美が所蔵する人間国宝、石黒宗麿さんの陶芸作品、壺「晩秋」。みんなが楽しめる展示企画は、陶芸を深堀研究する京都精華大特任講師の中村裕太さんが考えた。

 

 壺は大きいの、小さいのが並ぶ。一つ一つ、中はナンダロウナと覗き込んだ。どれもこれも、みんな陶器の陶片入り。石黒さんが京都八瀬の窯で焼いて、捨てた陶片という。隣の部屋に20個の干し柿を描いた石黒作品、壺「晩秋」がガラスケースに入っている。椅子に並ぶ壺の中、陶片を取り出し手に持ち、どうぞ触って下さいという。作品づくりの過程、作品の感じ方、学芸員がビデオ解説する。視覚障害ら誰にもわかる鑑賞ポイント、壺の中にアリ。

 

 ※ 石黒宗麿(1893-1968)京都左京区八瀬に「八瀬陶窯」を造り、晩年まで陶器づくり。1955年、鉄釉陶器の技法で人間国宝。 ※ 中村裕太。1983年東京生まれ。陶磁器を多彩な角度で学術研究。博士号を持つ。 ※ 展覧会は3且7日まで。
 

 

| | コメント (0)

2021年2月19日 (金)

つるりうどん

Img_7134 Img_7135 Img_7136_20210217101101 Img_7138 Img_7139 Img_7140 Img_7143 Img_7147 Img_7149 つるり、間違いない。帽子を被っていても、いなくても、つるり。自家製うどんの店名もつるり。つるつる食べて、腰が入って、つるり。間違いない。亀岡に出来たサンガスタジアム内のフードコートである。お隣はお握りの結び店。初めて行って、つるり店へ。親しみがわく。

 

 写真が映るセンサー検温で入った。37・5度以上は入場お断り、36.0度でパス、記念にデジカメ撮り。スタジアムは2万1千人収容の京都府の球技専用競技場。京セラ運営主体のJリーグ、京都パープルサンガのホームである。スタンド下フードコート、180席。ソーシャルディスタンス、離れて~の看板あって、つるり店の、つるりうどんは600円。

 

 洒落っ気のあるお店か、黒板書きで本日の気まぐれメニューはきんぷら・肉うどん。一度食べたらくせになる味という。きんぴらはトッピングもある。紀州南高梅と蒲鉾2枚、トナリにトロロ?の入ったつるりうどんにピリ辛きんぴら100円を加えた。大きなという南高梅は、何個かな?で1個入り。1個でも何個でも南高梅、間違いない。店飾りはスーパーマリオ君。密は避けひとり席へ。店名もうどんもつるり、つるり…、帽子脱いでも…つるり。

 

| | コメント (0)

2021年2月18日 (木)

折々の「街角ことば」

Img_6666_20210216094001 Img_7085 Img_7022 Img_6658 Img_6745 Img_6579_20210216094101 Img_6743 Img_6543 Img_6727 出歩くと、街角になるほど!思わす言葉がある。朝日新聞1面は哲学者鷲田清一さんが選ぶ「折々のことば」なら、ぶら歩きの発見は「街角のことば」。商店街アーケードに「今日も元気だ」、お寺の掲示板に「よい人生きちんと今を生きてこそ」。そうや、そうや~と思う。

 

 コロナ禍で逝ったコメディアン、志村けんさんのことば。「そうか、あの笑顔が俺を幸せな気分にしてくれるんだな」。どこの街角掲示だったかな。「その笑顔みんなの心軽くする」は、どこで見たかな。京都市動物園で、2頭の鹿の名前がちょい&まち。檻に「ちょい、待ちっ! しかと見よ、しかと読め!」。駄洒落も笑顔を誘う。鷲田さん、これも「折々のことば」?。

 

 高山光太郎の詩。「牛はとろとろ歩く 牛は野でも山でも道でも川でも 自分の生きたいところへは まっすぐに行く」は、渉成小学校の校門掲示。あわてず、思う道へ~かな。さまよい歩く俳人、山頭火は「ぽっかりとそこにある雲を仰ぐ」。この一句は、寺町三条上ルの天性寺さん掲示。東本願寺の親鸞会館で「自分の迷いにどこまでも鈍感という迷い」。もう一つ。「執着=私・あなた・物事は~こうあるべき~と思う心」。いや、いかんですたい。

 

 ※ 朝日「折々のことば」は鷲田さん休養で、2月2日から休載中。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月17日 (水)

新スタジアムと明智光秀像

 Img_7116 Img_7111 Img_7128Img_7172 Img_7174 Img_7120 Img_7108_20210215095601 Img_7117_20210215095901 Img_7184 Img_7207 Img_7186 Img_7206_20210215100401 Img_7109_20210215095701 駅を降り、北口を出ると、サッカーJリーグのサンガスタジアム、広い田んぼの中に威容を誇る。その向こうに保津川が流れる。南口へ出ると町の中。亀山城跡の一角、濠端に大河・麒麟の~明智光秀像が立つ。まだ、どちらも新しい。JR山陰線の亀岡駅周辺である。

 

 亀岡の麒麟大河ドラマ館、最終日入場は無料と知り行った。会場はサンガスタジアム内、ここを見るのも初めて、天気も良い。京都駅から嵐山超えて各停30分、亀岡は遠そうで近い。駅降りて、人の流れが出来ている。無料鑑賞効果、ドラマ館はなんと90分待ち。スタジアムはJ2サンガが鳥取と練習マッチ、サポーターの列も長い。鑑賞も観戦も諦め、駅周辺ブラリに変えた。

 

 亀岡は光秀が丹波攻めの拠点で築城した亀山城の城下町。明治2年、伊勢亀山との地名競合からか、亀岡市になり150年である。新スタジアム一周した。FIFAが「サッカーの最も古い形態」と認める蹴鞠像がある。サッカーボールのモニュメントもある。駅舎を超えて、町中へ出た。駅正面から200㍍、亀山城跡の一角、掘割公園に光秀の立像と両側に鯱瓦が立つ。大河記念、地元有志の献金という。新スタジアムとともに新しいシンボル。亀岡また来てや!近いでえ。

 

 ※ 亀山城跡は宗教法人大本教本部になっていて、石垣など残っていて、有料で鑑賞できる。 ※ 大河ドラマ館は無料の最終日1900人余の入場があり、10万人に届いた。 ※ 新スタジアムは京都府は球技専用グラウンドで建設、命名権購入でサンガの京セラになっている。

 

| | コメント (0)

2021年2月16日 (火)

植物園の洋ラン展

 Img_6941 Img_6927 Img_6926 Img_6923_20210214100301 Img_6922 Img_6920 Img_6915 Img_6891 Img_6889 Img_6888  今年2度目の京都府立植物園へ行って、観覧温室の洋ラン展である。2月の第2週、まだ春に早い。北山口から入り、いつもと反対の時計回りに歩き、洋ラン展へ寄らんか?洒落言葉が浮かび、入った。何度も何度も~の植物園なのにタイミングがあわずか、初めてだった。

 

 中国の孔子は「蘭は香りある植物の王」と言った文献があるそうだ。観覧温室、愛好家が持ち込んだ洋ラン200鉢、一鉢ごとの芳香が室内に満ちている。日本で古くからの東洋ランに対し、明治以降に欧州から入ってきた蘭を洋ランというらしい。蘭の種類、750属20000種。虫媒花、進化また進化している。極地ほかは世界どこでもランあり~という。

 

 開店祝い、白い胡蝶蘭は知っている。お花屋さんの値ははるも、ひと月は咲き続け、長持ちはする。カトレアは薄いピンク、寒さに強いのはシンピジウム…。「猿の顔」みたいなドラクラも~と案内にあったが、どこかわからない。猿で洒落て、去る者は追わず。品評会1等、2等、3等もある。~大株、向きを揃えて咲いている~など解説もある。植物園自生のランも。室内温度計は20度超え。香りあり、華やかさあり、暖かさあり…気分はランラン。
 

 

| | コメント (0)

2021年2月15日 (月)

司馬遼「城塞」の方広寺鐘銘事件

Img_7015_20210213110101 Img_7001 Img_6993 Img_7000 Img_7008 Img_7005 Img_7004 Img_7010 Img_7006 大坂城冬の陣引き金になった方広寺の鐘銘事件、どう書かれているのだろう。ブックオフで買った文庫本、司馬遼太郎の歴史長編「城塞」。秀吉祀る豊国神社と隣り合う方広寺境内、出歩きコースの一つで、よく通り抜けている。その場面、まだか、まだかと読み進んだ。

 

 NHK大河は、麒麟の光秀から渋沢栄一、来年は「どうする?家康」。信長から秀吉、そして、最後に戦国を制した家康ストーリー。関ヶ原から14年、大坂城冬の陣と夏の陣で、豊臣家をつぶしきった。司馬遼は「城塞」上巻で~豊臣家をほろぼす家康の悪智恵、古今に類がない~と鐘銘事件を書き始めていた。参謀・金地院崇伝が登場、言いがかりを策す。

 

 司馬さん、現場を見ている。「現今でも京に方広寺という寺があるが、旧観はまったくない。ただし重さ64㌧という大釣鐘だけは残っているが、訪ねる人はまれらしい」。いや、そのとおりである。山門なく、本殿どこかわからない。境内に「国家安康」「君臣豊楽」と記された鐘楼、それだけである。見学はたまにかな。大坂城陥落の道筋を描く「城塞」。司馬さん、鐘銘事件を詳しく書き、読み甲斐があった。出歩き見る鐘楼、思いの深さが増した。

 

 ※ 司馬遼太郎は余談ながら~として、家康は当時の豊国廟を打ち砕き野原にし、秀吉の墓石まで砕いた。維新になって朝廷は、方広寺跡、豊国廟跡の草原で霊を弔い、今の豊国神社を建立したと。 ※ 方広寺は東山区大和大路正面。

 

| | コメント (0)

2021年2月14日 (日)

「酒と魚とオトコマエ食堂」

Img_6830 Img_6866_20210212094601 Img_6836 Img_6840 Img_6846_20210212094401 Img_6861_20210212094501 Img_6862 Img_6863  酒と泪と男と女~に加えて、ジェンダーで平等な「酒と魚とオトコマエ食堂」という。ランチは、稲庭うどんと海鮮丼、特製ラーメンセット。造り付きお得な昼飲みもある。店員か、客か、だれがオトコマエなのか、気にかかる。店前の様子見通過二度三度、ついにランチで入った。

 

 店前から京都タワーがすぐ真上に見える。1964年東京五輪の年に出来た。日本で唯一ホテルがあるタワー、高さは当時の京都市民の人口131㍍。お店は電光掲示のあるビルの北、旅館通りの飲食店街、京都駅北東の裏通り。昼1時半ころ、入り口のカウンター席に座った。ランチメニューにオトコマエカレー600円がある。ホタテ150円トッピングした。

 

 夜メニューにはオトコマエ刺身盛りもある。男女3、4人の店員さん、若そう。尋ねたいこと沢山だけど、座ってすぐ、まだ早い。壁に高知出身、詩人ライーター、酒場放浪記で人気の吉田類さん色紙が見えた。来店2017年9月9日の揮ごう、そのころ開店という。カレーが残り半分、仕込みの店員さんが前に来た。店名はなんで?オトコマエならサービスあるの?その基準は?…。答え、いえ、店の心意気、やる気ですと。オトコマエには色々ある。

 

| | コメント (0)

2021年2月13日 (土)

出歩き発見は洒落とともに

Img_6770 Img_6812_20210211093101 Img_6758 Img_6746_20210211092801 Img_6761 Img_6766 Img_6783_20210211093001 Img_6785 Img_6795 Img_6803 鴨川の団栗(どんぐり)橋下に傘が3本ぶら下がっている。左甚五郎、知恩院の忘れ傘、まさかあ~!。地下鉄ゼスト河原町広場のストリートピアノ、男性が鍵盤を叩いている。だれ、なに?、アナタ、ドナタ、ソナタ!。出歩きの発見、一つ、二つ、三つ…いや、四つ、五つ。

 

 振り返れば、八坂の塔の八坂通りを西へ、若き今川義元がいた霊源院から建仁寺の専門道場わきの石畳を歩く。すぐ祇園なのに静寂。修行僧、毎朝の掃き清め、散り一つ落ちず。これでは、いつまでも山にはならない。鎌倉時代の重文・勅使門わきに巨石二つ。境内の切り株から野草の芽生え。開祖・栄西禅師は、ありのままの自然を教える。これぞ、英才教育?。

 

 鴨川を北へ、二条大橋から町中へ。イタリヤ料理店の前に木樽。立ちどまり、じっとみて「我ただ樽を知る」。竜安寺の蹲は「吾唯足知」。さらに歩いて、居酒屋さん前に1升瓶の銘酒ズラリ、その銘柄の一つに「酒一筋」。酒の強さは、上戸か、下戸か、それとも中古?。御池通りに金箔屋さん。店内を覗きこむと、金箔車体のチャリンコ。近藤真彦で「ぎんぎらぎんにさりげなく」値段を聞きたいけど、まずは箔づけ?。歩きの発見、洒落が寄りそう。

 

| | コメント (0)

2021年2月12日 (金)

第6代アニマル園長選挙、投票進む

Img_6553 Img_6565_20210210094401 Img_6566 Img_6567 Img_6570 Img_6578 Img_6584Img_6583 Img_6588 Img_6590 Img_6591 Img_6592  京都市動物園の第6代アニマル園長はどの動物になるのか。キリン、カバ、ヤギ、シカ、ヒツジ、ゴーラルの6頭が立候補、いま事前投票が進んでいる。丑年にちなんで、アッシの足は牛と同じ偶蹄目という皆さん。動物園まで足を運び、檻の前で、その折々の表情見てきた。

 

 みんな名前が付いている。キリンは「メイ」。大河の麒麟、最終回の視聴率は18・4%、動物園の盛り上げにも清き一票を~と言う。目線の高さが気になる。カバは雌の「ツグミ」。美肌がポイントという。夜行性とか、水面にもぐったまま、ガバッと出てこない。シカは2頭で「チョイ&マチ」。ちょっとお待ち!、死角なし、わたしシカない…洒落が過ぎるなあ。

 

 絶滅危惧種か、ゴーラルの名は「ホンホン」。本の読みすぎが気になるが、国内最後の一頭、激レアという。ヤギは子どもが触ってよしで「サワ」。得意という頭突きは要注意。ヒツジは「チョコ」。バレンタインデーが近い。寝そべって「メエ~んどくさいけど、いちおう頑張る」と言う。選管拝借の投票箱は園内2か所。世論調査?本命キリンをカバが追い、ヤギ、ヒツジ、シカは横並び、ゴーラルは独自の戦い。春、3月27日の開票が待ち遠しい。

 

 ※ これまでのアニマル園長は、第5代でハツカネズミ、それまではレッサーパンダ、アムールトラなど。

 

| | コメント (0)

2021年2月11日 (木)

人気の出町枡形商店街

Img_6663 Img_6665 Img_6675 Img_6661 Img_6672 Img_6667 Img_6674 Img_6678 Img_6677 Img_6679 Img_6680 Img_6682 下町というか、庶民的というか、ブラリブラリ歩いて、すぐに馴染み、溶け込む。妙に落ち着き、ほっこりする。まあ、そんな感じがする町の商店街。福井の敦賀から京都へ、鯖街道の終点・出町枡形商店街である。店は40店舗余り、コロナであかんのに人気、密ぽい。

 

 大河、麒麟がくる~の最終回の日、信長のお墓がある阿弥陀寺(寺町今出川上ル)へ行っての帰りに寄った。周辺は、京阪出町柳駅、鴨川デルタ、下鴨神社、京都御苑も近い。桜の頃ならシダレザクラの本満寺…、そして、この商店街である。アーケード下に大きな鯖のモニュメント、壁に天狗の鼻、海老天の尾っぽ…、きどらない、さりげないアートさがある。

 

 東から西へ、西から東へ、まあ2百㍍、どちらも入り口で出口。コロッケ1個40円、安い。阿闍梨餅もある。うまい。映画館は出町座、イラストの鞍馬天狗が懐かしい。古本屋2軒、客多い。鯖寿司2貫とうどんセット、売りきれ。籠に旬の漬け物、すぐき、すぐきがつく。古着屋に動かない古時計、2階から骸骨の妖怪、なんかようかい?。黒大福のふたば、長い並びも名物。パンツ全品400円、菓子どれも100円…見厭きない商い?が面白い。

 

 

| | コメント (2)

2021年2月10日 (水)

信長の本廟は「阿弥陀寺」

Img_6657 Img_6656 Img_6647 Img_6650 Img_6652_20210209092601 Img_6688 Img_6689 Img_6690_20210209092701 Img_6691 Img_6700  本能寺の変で、家臣光秀に討たれ、49歳で自刃・焼死した信長の遺骸は、どこにあるのだろうか。信長菩提寺・大徳寺塔頭の総見院か、安土城跡内の総見寺か、高野山内か、今の本能寺内か…、歴史の人・信長墓所は全国15カ所という。本当の本廟はどこか、気になる。

 

 コロナ禍で大河初の越年ドラマ「麒麟が来る」最終回、本能寺の変の日、浄土宗阿弥陀寺へ行った。駅伝のタスキ中継地、地下鉄鞍馬口駅から歴史探訪である。南東へ200㍍で応仁の乱勃発の上御霊神社、さらに南東へ1㌔、寺町今出川上ルで、阿弥陀寺だった。信長本廟の石碑がある。静かな境内入り、本堂裏に広大な墓地、信長・信忠親子のお墓があった。

 

 門前の駒札にお寺の歴史がある。元は今の西陣、今出川大宮東にあり、大河で坂東玉三郎演じた正親町天皇の勅願寺。織田家と親交深かった清玉上人が天文年間(532-554)開創という。駒札はさらに書く。本能寺の変を知った清玉上人が焼け跡から信長遺骸を持ち帰り埋葬したと。大徳寺で信長追悼で秀吉の遺骸引き取りを拒否したという。さらに南へ30分、現在の本能寺へも行った。光秀謀反を知り、信長最後の言葉「是非に及ばす」とは、意味深い。

 

 ※ 阿弥陀寺は信長命日の6月2日、法要を行い、本堂安置の信長木造を公開している。お墓は信長・信忠親子と森蘭丸ら家臣100体余りもある。

 

| | コメント (0)

2021年2月 9日 (火)

「海月(クラゲ)はなぜ海の月?」

 Img_6535 Img_6498_20210207094701 Img_6486 Img_6513 Img_6532_20210207094901 Img_6521 Img_6527_20210207094901 Img_6517 Img_6539 Img_6484_20210207094701  なんか、いろいろある。陶芸、染織、人形、木工、ガラス…、ジャンルを超え、200点もの作品がワンフロアに並ぶ。戦後すぐ組織して、創立75周年記念の京都工芸美術作家協会展、京都文博へ行った。会場クルクル回って、こんな作品がどうして出来るのか?と見た。

 

 作品づくり、発想の豊かさからか。タイトルから意表をつく。漆芸の廣田千絵さんは「海月(クラゲ)はなぜ海の月?」。縦長、蒔絵作品。大きなの小さなの、クラゲが自由奔放に泳ぐ。作品のタイトル見て、確かになんで海月かなあ。染織の人間国宝・森口邦彦さんは「増殖」。コロナウイルスのまん延意識か。黒が基調のデザイン、縮緬で伝統の友禅作品に驚く。

 

 陶芸の手びねり、生き物のユニーク作品が際立つ。縞馬ならぬ「縞豚の記憶」(西川勝)刺すぞ、刺すぞ~の「緑のハリセンボン」(堤展子)ワンちゃんスースー「あのころに感動」(西貞幸)…どこか微笑ましい。型染で「叡電ひとりきり」(日下部雅生)は、マスク乗車、今の今を感じさす。人形で「プリンセスとシャボン玉」(赤染恒子)は立体感が漫画ぽく、動いている。流水の壺、光秀の兜、ネギ畑、大きな独楽…、どう見るか、こまってしまう。

 

 ※ 「流水」(近藤高太郎)「光秀兜」(桶本忠弘)「ネギ畑」(井隼慶人)「独楽」(新開貴夫)で、協会側からネットで作品紹介のおり、作者名も一緒にと。 ※ 記念展は2月7日で終わる。 ※ クラゲが「海月」の由来。クラゲの頭が丸くお月さんのようだから~と。
 

 

| | コメント (0)

2021年2月 8日 (月)

早春の宮崎よりメール来たる

Dsc_0030 Dsc_0035 Dsc_0065 Dsc_0075 Dsc_0095 Dsc_0110 Dsc_0077 Dsc_0041 Dsc_0038 論語で「朋あり遠方より来たる」なら、パソコンで「知人あり宮崎よりメール来たる」。ともに「また楽しからずや」である。宮崎の知人はsadaoさん。メールは写真添付で、早春の宮崎。神の国で、さあサーフィン、それキャンプ、ああ青島、えっ!もう田植え?。

 

 関東で「春一番」が吹いた日の宮崎。郊外の丘陵を歩き、超早場米の田植え準備で、耕うん機の田起こし。土中かき起こされた幼虫狙いの鷺が耕うん機追跡が微笑ましかったと。3月田植え、7月収穫。ああ、はやっ!。自宅から8千歩で、海浜公園。南へ20㌔の長距離サイクリングで、鬼の洗濯岩の青島。マイカー10分で5球団キャンプの運動公園と書く。

 

 高さ150㍍余、シーガイアホテル一帯の松林に阿波岐原(あわきがはら)。天地創造、天孫降臨の神話伝説多し~と。祝詞に「日向の橘の小戸の阿波岐原に御祓へ給いひし~」の一節とは、さすが。池の石に亀2匹の写真添付。気温20度超す陽気、こうら甲羅干し。九州唯一、長さ100㍍3基の前方後円の古墳群、W杯ラグビー日本の練習地、限りない海の青と空の青、チリンチリンと風を切る赤白ツートンの愛輪…、宮崎メールまた楽しからずや。

 

※ 宮崎県はコロナで、県独自の緊急事態宣言も7日で解除。プロ野球、Jリーグは無観客でキャンプ中。

 

| | コメント (0)

2021年2月 7日 (日)

「黙食」

Bb1d6vwr Img_6444 Img_6445 Img_6450 Img_6220_20210206124201 Img_6459 Img_6225 出ている、出ている。ニュースになった「黙食」のポスターが出ている。明治元年創業、そばの老舗「田ごと」さん。新聞、TVで堀部社長がじきじき、コロナ感染予防対策の「黙食」を進めていた。本店の寺町三条店でもだが、京都ポルタ店へ行って「黙食」やってみた。

 

 ひとり、黙座して、静かに、静かに~である。カーリングの女子、モグモグタイムが話題になったが、似ている。セットの鯖寿司2貫とざるそば、寒いときなので、きつねそぼに変えてもらい1100円。検温36・3度、手に消毒シュシュして、4人テーブル席でひとり。出て来るまで「黙食」とは~と考えた。黙祷、黙約、黙殺、黙秘…黙々と「黙」が出て来る。

 

 明治の文豪、国木田独歩は「武蔵野」で書いている。山野だった明治30年代の渋谷村をひとりぼんやり歩き、~林の奥に座して四顧し、傾聴し、睇(てい)視し、黙想す~と。自然の静けさが黙視、黙想の質を高めるという。ひとりぼんやりがいいという。老舗の手打ちのそばが来た。葱に揚げ、ふわっと湯気が上がっている。好きな鯖寿司も一緒だ。仏教で「黙食」は禅の感謝という。コロナ忘れるひと時、スルスルスル、モクモクモク…ありがとう。

 

 ※ 「黙食」ポスターは熊本のカレーライス屋」さんがつくり、京都市が了承を得て、市観光協会など通じ、飲食店に店内貼りだしを呼び掛けている。

 

| | コメント (0)

2021年2月 6日 (土)

西本願寺の天邪鬼

Img_6140_20210205201101 Img_6131 Img_6139 Img_6137_20210205200701 Img_6136_20210205200701 Img_6138 Img_6133 Img_6132 西本願寺にひねくれもんの妖怪、天邪鬼がいる。国宝御影堂から流れる雨水を受ける重い石桶を4隅で支え持つ。御影堂が寛永13年(1636)に出来て以来、ずうっと~という。辛くて、しんどいはずなのに「へっちゃら、軽い、軽い」。まさに天邪鬼の本領発揮である。

 

 よくデジカメ撮りに行く天然記念物、大銀杏の前あたり。世界最大の木造建築、御影堂正面、階段の両側にある石造りの四角い天水受け。その下にずんぐりむっくり、小さな天邪鬼である。階段の両側なので、8人と言うか、8匹と言うか。身長は38㌢、頭が15㌢で、完全な2頭身。御影堂の親鸞聖人像がそこ、お参りの皆さんは素通り、気づかれない。

 

 偏屈、変わり者と言われる天邪鬼だが、仏教では煩悩を意味するという。よく見ると、それぞれに可愛い顔をしている。背中で支えて、重たさ故か、目を見開き、唇をかみしめ、両足を踏ん張っている。浄土宗、法然さんの知恩院には左甚五郎の忘れ傘など七不思議があるが、西本願寺にも七不思議があり、この天邪鬼もその一つという。見どころ看板がある。天水受けの雨は、仏説無量寿経では「法雨」。風雪に負けず耐えて頑張る天邪鬼に、ほっう!?。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 5日 (金)

口頭注文は「もちもちチーズまる・明太マヨ味~」

 Img_6282 Img_6281 Img_6404 Img_6405 Img_6468 Img_6470 Img_6469 Img_6435 ウン、確かに…舌にピリッときて、口にネバっときて…この味なら、発売から4日間で100万個、わかる、わかる。ローソン新商品名は長い「もちもちチーズまる・明太マヨ味&燻製ベーコン味」である。たこ焼きふう、4個入り216円。爪楊枝1本、貼り付けてある。

 

 スマホ画面のローソンニュースで発売を知り、町歩きでローソン店に入った。棚並びでなく、購入はカウンター横レジ、口頭注文と言う。「あの~う…もちもち…」~。若くないので、照れくさい。言いよどむと、店員さんから「チーズまる?。どっちですか」と聞いてきた。「それ、それ…、明太マヨ味です」。店員さん、ケース確認「すんません、売り切れです」。

 

 やはり、人気があるらしい。日を置き、別のローソン店。注文、今度はちゃんと言えて、ちゃんとあった。松竹新喜劇の故藤山寛美さん。直美さんのお父さん。阿保役で人気があり~あのう…、モチモチ…~の言いようと同じ。食感はもっちり。30代~50代に人気らしい。ローソンで発売4日100万個は、とけコロ、あふれメンチを抜き1番と。それにしても口頭注文「もちもちチーズまる、明太マヨ味…」は長い、辛い、照れる。モチモチ…、年かなあ。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 4日 (木)

作品は「118の除夜の鐘」

Img_6345 Img_6333 Takamine1452x300 Img_6339 Img_6336  わからぬまま行って、わからないまま体験して、ああ、そうか、そうか、そうだったのか~だった。元日銀京都支店、京文博別館で展示の体験型アート「118の除夜の鐘」である。多彩なアーティスト、高嶺格=写真=が現代社会を問う作品。煩悩の108でなく、虚言の118。

 

 新聞で京都府新鋭選抜展、別館は無料の特別展示と載っていたのを思い出し、三条通りを歩いて入った。入り口、黒い幕がある。くぐると、案内女性が「体験されますか」。来たからには、ハイと返事して、検温、消毒して、順番待って、もう一つの幕を分け中へ。広いホール、銀色パイプの丸いジャングルよう、ポツンと真ん中に椅子が一つある。

 

 担当の女性が「椅子にお座り下さい」。袋を出して「鉄球一つとって下さい」。女性は高さ3㍍、10㍍四方の鉄パイプの正面へ。袋から渡した鉄球を吊り上げ、一番上の穴へ。体験の始まり。鉄球が上から下へ転がり、ゴォーン、ゴォーン…、加速がつき、次第に音が大きくなって、最後に正面から出てきた。安部元首相、国会で118の虚言答弁。作品は、嘘は重なると、勢います~と除夜の鐘に例え、警鐘を鳴らす。耳音体験118は、煩悩オーバー。

 

 ※ 高嶺格さん、1968年鹿児島生まれ。京都市美卒、ベルリンなどで学び、演劇パフォーマンス、インスタレーション、映像など多彩に活躍する。原発問題などその折々の社会的な事柄を作品にする。 ※ 文博展示は2月7日まで。

 

| | コメント (0)

2021年2月 3日 (水)

コロナ節分の吉田神社

Img_6301 Img_6361 Img_6368 Img_6371 Img_6377 Img_6382 Img_6383 Img_6387 Img_6394_20210202095501 Img_6395 鬼に金棒の赤鬼、青鬼がいない。黒鬼も出て、追い払われる追儺式もない。交通規制はあり、疫病退散の参拝どうぞ!の、コロナ節分の吉田神社。前日祭の1日、京大時計台前の参道から本殿へ行った。境内800店軒の屋台はない。食べ歩き、豆巻き、年越し蕎麦…ない。

 

 節分と言えば2月3日なのに今年は明治30年以来、124年ぶりで2月2日が節分。一年は365日と60時間あまり。このプラス60時間が積もり積もって~という。緊急事態宣言中のコロナ節分、境内のびのび歩ける。お菓子の菓祖神社にキンカンの木、料理の山陰神社前、年越しそば販売所はこう配の地面がむき出し。いつもは参拝50万人の密で見えなかったものが見える。

 

 若宮神社にしめ縄のさざれ石、角の大きい神鹿像、参道の歌碑は三高、紅燃える~の文字が浮かぶ。一番上は大元宮、京都市内一望。大元宮の回り、飛騨、美濃、信濃…日本国じゅうの神さまが揃う。大同団結、コロナ払いを。近江・甲良大工の大棟梁・甲良豊後守宗廣は、ここの大元宮の造営で、豊後守の称号付与という。麒麟がくる~の光秀は風呂好き、吉田神社の浴室へよく入ったらしい。来週は最終回、本能寺の変。節分明け立春、今度は春がくる!。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 2日 (火)

気晴らし、大トロ巡り

Img_6227 Img_6234 Img_6232 Img_6156 Img_6154_20210201094201 Img_6064 Img_6058_20210201094201 Img_6017_20210201094001 Img_6016 Img_5934_20210201093901 Img_5933 Img_5822_20210201093701 Img_5820 静岡県には弥生時代の農耕集落、登呂遺跡があるが、とろはとろでも、青森は大間、近大養殖のクロマグロなど、トロの大トロについて書く。脂がのって醤油をはじきとばし、舌先でトロケルので大トロ。赤身でも中トロでもない大トロ、まあ、食べねえ!、食いねえ!。

 

 このコロナ時代、大トロを食べ歩き、気持ちを晴らしたい。でも、マスクして、密避けて、感染予防も大事である。平日の、客のう~んと少ない昼の午後3時前後を狙って、回転ずし店を中心に回った。京都駅周辺で、金沢のまいもん寿司、名古屋の海転寿司・魚河岸、地元・京都のむさし、河原町では、大阪の大起水産、近江屋跡のかっぱ、東京のすしざんまい…。

 

 平日一日一店、昼の谷間には客はない。大トロは1貫だけ。店ごと、皿の色が違う。値段が違う。最高値はむさしだった。税別で1貫463円、金色の皿。板さん、キンサラいっちょう!と威勢がいい。初せり3億3千万の記録を持つすしざんまいは、さすが脂のり一番の極上。トロ~リ、トロ~リ、おおっ、大間!。かっぱは400㌔の大マグロ仕入れ、過去最高とキャッチするだけあり、旨さ一等賞。今日も一日、孤独に歩いて寡黙に食べて、コロナに負けぬ明日がある。

 

 ※ 写真は左からすしざんまい、魚河岸、金沢まいもん寿司、むさし、大起水産、かっぱの順。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 1日 (月)

書初めは「我々は起つ」

Img_6178_20210131100601 Img_6193 Img_6192_20210131101001 Img_6188 Img_6185_20210131100901 Img_6184 Img_6183 Img_6180  Img_6210 書初めは、心を一つに「我々は起つ」だという。楷書から離れ、筆を自由にのびやかに走らす創書。京近美の1階フロア、白い壁面に作品が多く展示されている。「我々は起つ」は、いま開催中の企画展「分離派建築会100年~建築は芸術か~」の、分離派宣言文である。

 

 企画展、見に行ったわけではない。ぶら歩きの途中、1階疎水側フロアへ一服に行くのにコロナ検温、平熱通過し、無料入館の出会いだった。壁面にビデオ、何かナと見て、書道家西垣一川先生がお手本を示す「我々は起つ」。生徒は京博学芸員のお二人。たすき掛けの西垣先生がまず楷書、続いて創書で書き上げた。上手いなあ~と感心して、お二人のも見た。

 

 展覧会は大正9年(1920)東京帝国大学建築学科卒業の学生6人が、明治の偉そうで格式ばった堅い建築から離れ、建築に芸術性を~と、組織を旗揚げ100年記念という。宣言文は~過去の建築から眠っているものを目覚めさす~など決意を示し「我々は起つ」が3か所登場する。展示室は3階、若き建築家のモダンな設計図などが並んでいるらしい。学芸員お二人、習いながら展覧会の趣旨を述べる。その中で「我々は書く。だから、見に来てね」。

 

 ※ 展覧会は観覧料1500円、3月7日まで。 ※ 壁展示の「我々は起つ」の書初めはまだ募集中。詳細は京博HPで。

 

| | コメント (0)

« 2021年1月 | トップページ | 2021年3月 »