« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »

2020年9月

2020年9月30日 (水)

空中径路の美女100人写真展

Img_6771 Img_6734 Img_6759 Img_6763 Img_6765  Img_6777 Img_6778  Img_6781 Img_6782 Img_6783 京都駅ビルの空中径路に美女が100人も~という。クレオパトラ?楊貴妃?モナリザ?オードリーヘップバーン?原節子?山本富士子?浪花千栄子?石原さとみ?ではなさそう。街角の写真家・甲斐扶佐義さんが撮った100人。どんな美女たちだろう。

 5月の会期をコロナで秋9月、10月に変えて開催の京都国際写真祭。英語でKYOTOGRAPHIE、略してKGという。今年のテーマはコロナからどう明日を見通すか~VISION。ヴィジョンだから美女?というわけでもないにしても、京都市内のあちこちで国内外の写真家の作品展を開催していて、美女展だけは~と、急いで空中径路へ上がった。

 

 京都市内を見渡す穴場スポット・空中径路、駅ビル京都劇場のある東側から7階へ、そこからエスカレーターでまた上がった。高さ45㍍、京都タワーは手が届きそう。長い通路、美女100枚の写真が順不同で並ぶ。街なかのOL、女将さん、子供たち、ひょっとして?若い?頃の由美かおる…、三条大橋、鴨川、四条河原町…、顔・かたちに表情を加えたその時、その場所の美女写真。甲斐さんが50年撮り続けた美女の輝き、甲斐さん撮りカイ?ここにあり。

 

 ※ 甲斐扶佐義、1949年、大分市生まれ。著作、写真家、エッセイスト。京都で喫茶「ほんやら洞」(寺町今出川)バー「八文字屋」(木屋町四条)など経営しつつ、モノクロで街角写真をとり続ける。90年代、京都新聞にフォト・エッセイなど連載。写真集多数。欧米でも個展開催。
※ 写真祭りは10月18日まで。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月29日 (火)

とん汁セット

Img_6823 Img_6821 Img_6819 Img_6814_20200928101401 Img_6813 Img_6812 Img_6811 とん汁セットがある。牛丼、親子丼とのセットではない。あくまでとん汁が主役、何を添えるか~である。サラダか、漬物か、卵か、竜田揚げか。単品もあるが、見栄えはセットがよい。セットは30円得といい、300円は超えない。とん汁の寄り添い、何がいいだろう。

 

 京都の四条河原町から河原町通りを南へ、五条交差点の北東かど「なか卯」。昼に出歩いて、よく入る。夏場は水分補給のアイスコーヒーで100円。女子店員さんも気が効いている。アイスコーヒー席へ運んで、本読みかけて、上から「薄いのでは~」と声がする。帽子を取ったあとで薄い。ナニ?と見あげると、女店員さんが「コーヒー、お取替えしましょう」。

 

 自販機アイス、たかが100円、されど100円でも店に気配りがある。そんなこともあって、この店が気に入っている。自販機のサイドメニュー。今はプリンととん汁。とん汁セットにしてお相手はサラダ、260円である。コロナ対策、フェード仕切りの席へ、トレー運び写真撮り。格好はついている。とん汁、チョキ、パーなく、グーばかり。人参、山芋、蓮根、大根、豚肉…、サラダは野菜いっぱい。夏の疲労回復にとん汁セット!。汁は濃い!?。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月28日 (月)

住職は那須与一から26代目

Img_6391 Img_6388Img_6396 Img_6394  Img_6422Img_6419Img_6420_20200928101801  Img_6784 Img_6441 Img_6442    お寺の玄関門、屋根瓦に扇の模様がある。弓矢で船上の扇的に一発的中、那須与一が名を挙げた源平・屋島の戦いから865年。与一の孫が開基した東近江市五個荘町、真宗大谷派弘誓寺の現住職は那須和範さん。本堂開催の絵画展で「私が26代目です」と挨拶があった。

 本堂の回廊を使って開催の絵画展、5年前から毎年に行って、今年は第16回。国画会会員、石井豊太さんの抽象画の大作展示が中心。今年は92歳、石井さんの画集刊行記念兼ねての開催。本堂前でのオープニングに合わせて見に行って、マスク姿の那須住職を初めて見た。画集にも衝立になった石井作品前に座る住職写真が載っている。26代目、まだお若い。

 

 弘誓寺は宝暦5年(1755)創建、滋賀県では延暦寺に次いで大きく、国の重要文化財指定を受けている。菩薩が悟り開き、衆人を彼岸へ~が弘誓寺。真宗、密教、禅宗、その名のお寺は全国に多いが、回廊絵画展はない。しかも何事も成す~那須家代々の古刹。セレモニーすんだ石井さんから~あそこの瓦に扇の模様~と聞き、表門まで出て、見上げて写真撮り。庫裏にも回って「那須」の表札撮り。扇の的から26代、コロナ禍でも成すべきは成す?。

 

| | コメント (0)

2020年9月27日 (日)

出迎えは白い彼岸花

           Img_6620 Img_6710_20200926115601  Img_6608 Img_6612_20200926115201 Img_6648 Img_6652 Img_6655 Img_6666 Img_6671 Img_6690  Img_6693 Img_6703 これだけ通っていても~である。知らなかった花に樹木、見ていなかった風景との出会いがある。コロナ忘れ、人出が急増した秋の4連休の翌日、また行った。今年何度目?の、京都府立植物園である。北山門から入って、白い彼岸花の群生、赤でなく白い髭が生えている。

 

 期待したコスモスは早く、代わって、赤と黄色の掛け合わせ「シロバナ・マンジュシャゲ」の出迎えだった。赤と黄色を混ぜて、白色~とはナンデだろ?。花の色素らしいが、しろうとにはわからない。樹木で迷彩服みたいな樹皮が目についた。孔子廟に植えられる中国原産「ハクショウ」という。漢字で「白松」、読みは薄情な?。樹皮めくれて、白と緑のまだら。

 

 ススキが若々しい。一番穂?、ホオッとみて、秋空にとともに。今日一番のベストショット。夏に頑張った蓮の葉、枯れ始め。枯れる美あり~と一枚撮って、我が指標に。ヒョウタンの「豆瓢」ぶら下がり。小さいのいっぱい。隣の棚には西瓜、南瓜みたいな丸いヒョウタン?。重そう。どんな駒、困らないかな?。パパイヤの実、いっぱいヤ。冬は観覧温室移動と。「甲子園」名の白いナス、春の選抜を待とう。ネコノヒゲ、ミズイモなど、皆さん、初めまして~。

 

 

| | コメント (0)

2020年9月26日 (土)

大観描く「竜虎」

Img_6005 Img_6025 Img_6003 虎が竹藪から出て来て、見上げてガオッと牙を剥けば、竜がゴロゴロゴロ…と雷雲を轟かせ、睨み返す。これぞ、竜虎相搏(う)つ~である。富士また富士が多い横山大観描く六曲一双屏風「竜虎」。嵐山の福田美術館で、近づいて離れ、離れて近づいて、二度三度と見た。

 十二支で虎は子、牛に次ぐ3番目で寅。一日に千里を走るというから、どうなとらあ~と思う。方角は北東、時刻は午前3時半頃、寝ている。虎の子、虎刈り、酔うと虎になる。竜は寅、卯に続く5番目で辰。時刻は午前8時、起きている。おはよう。想像上の動物、インドでは仏法を守る。空中を飛び回り、雲を起こし、雨を呼ぶ。風神雷神…俵屋宗達である。

 

 その竜虎、大観は明治45年、45歳のときに描いた。明治元年生まれ、年齢がわかりやすい。無二の親友、菱田春草が36歳で亡くなり、東京美術学校で追悼展を主催したあと、親友の死を乗り越え、さらに先へ進もうという気概を覗わせる作品という。大観、春草をテーマにした福田美術館の開館3度目の企画展。二人の朦朧体作品を見て、この竜虎だった。天に昇って竜になった春草が、現生を生き抜く大観を見守るように感じた。竜虎相搏つ…。

 

| | コメント (0)

2020年9月25日 (金)

哀歓、閉じる店あり、開く店あり…

Img_6605 Img_6508 Img_6509 Img_6511 Img_6510 Img_6512 Img_6514 Img_6515 Img_6516 年月の流れは人の世を変える。いまは、世界じゅうコロナ禍、まさか~である。先はまだ見えない。日常の出歩き、目的がないのは、ぶら歩きという。自然、ヒト、マチ…、思わぬ発見はある。108年続け閉店の店、コロナ禍でも開店の店…、年月はなお流れ続ける。

 

 夏の猛暑続きのせいか、彼岸花の咲きようが遅れた秋の4連休の出歩き。京博、三十三間堂前の七条通りから鴨川の七条大橋を渡ってすぐ、釣り具屋さんと空き地挟んで隣りあう居酒屋さんである。女主人の永塚釣り具店は明治45年創業の看板を外し、閉店セール中。元力士オーナーの居酒屋さんは相撲茶屋「和(なごみ)」の看板、提灯を派手に挙げて営業中。

 

 歴史を閉じる店と歴史に向かう店…、時代の変遷を感じて、デジカメを持ち二つの店前を行き来した。信号渡り向かい側からも撮った。釣り具屋さんの女主人、何代目か、イラスト絵に「何かが違う。昔ながらの釣り具店」の木造り看板。貼り紙は~コロナと店主の体力、店内15分以内~の断り書き。相撲茶屋さんは、ドスコイ、ドスコイ、客コイ、コイ!の看板の設え、ちゃんこ鍋提灯は、これから、これから。出歩きで見たまちかど風景に哀歓あり。

 

| | コメント (0)

2020年9月24日 (木)

書道家・紫舟個展、初めて見て…

Img_6177 Img_6154 Img_6172 Img_6168 Img_6164 Img_6158 Img_6178 Img_6185 Img_6186 Img_6192 平面の書が立ち上がった。彫刻になり、版画になり、書道が新しくなった。書道家・紫舟さんの個展、京都高島屋6階画廊で初めて見た。テーマは祈り。「産んでもらっただけで、一生かけても返せない恩がある」。書道家の書、しょうか、しょうか…と言っていられない。

 

 米国製舶来ボールペン・CROSSの芯を交換に文房具売り場の6階へ上がって、同じ6階フロアだった。広い画廊2部屋使っている。お祝い花束も多い。高級ゆえか、ボールペンのは千円だったけど、から「紫舟」さんって知らなかった。展示会場、おおらかに写真撮影可という。北斎は立体を平面にし、紫舟は平面を立体にしたアーティストだという。

 

 愛媛県四国中央市出身、本名は福崎紫(ゆかり)。6歳で8時間も書習い、小学生で8段、大学卒0Lから書家になって、いま、大阪芸大教授。ルーブル開催のフランス国立美術協会展で書の彫刻で最高賞など、国内外で名前が売れている。会場に本人ビデオ、40歳代だろうか。作品、書を超えている。絵と彫刻は「吉鳥」「如来」「金の恩」…、書は「ほどほど」「ええ塩梅」「適当」「ええ加減ね」…。書に古い形はない。「今ヲ生キル」と篆刻もしている。

 

 ※ 高島屋展は15日で終わった。次は東京・恵比寿ガーデンプレイスで10月10、11日にある。

 

| | コメント (0)

2020年9月23日 (水)

院政の象徴、八角九重塔は82㍍

Img_5853 Img_6216 Img_6219  Img_6220 Img_5870 Img_6208 Img_5872 Img_5869 文化史学者・林家辰三郎は、その著、岩波新書の「京都」で、~高さと形状は空前絶後、院政時代の象徴~と記す。高さ82㍍、法勝寺の八角九重塔である。千百年前、白河天皇が造って、259年間も建っていた。今の京都市動物園の中、観覧車が回る所が遺跡である。

 

 何となく知っていて、しっかり知ろうと現場確認に行った。京都市地下鉄蹴上駅、動物園への案内がある。疎水下の駅で、動物園のZOOだからか、ずっと長いエスカレーターが続く。ホームから改札、改札からさらに地上へ、V字に曲がって3度乗り換えるほど深い。南禅寺わき、傾斜鉄道、琵琶湖疎水記念館…、観光兼ねてだいぶ歩き、動物園東入り口である。

 

 園内の遺跡発掘調査は10年前にあった。園内東の展示室、発掘で出た瓦と八角九重塔の想像図が絶滅危惧種のツシマヤマネコの生態調査といっしょの紹介。サル山、象舎越えて、観覧車近くに九重塔跡と記した石碑が立っている。ゴリラ檻の近くには「法勝寺八角九重塔とは」の八角形の説明板が発掘の礎石とともにあった。林屋氏は~逢坂山を超え京へりの人々が最初に眼をみはるのは、この塔の高さ、意匠の奇抜さであった」と書く。九重塔の八角、とうとう発覚?。

 

 ※ 法勝寺は、今の動物園全域。金堂、講堂、薬師堂、阿弥陀堂など。動物園は岡崎法勝寺町の地名。白河院の名も私学共済宿泊施設としてある。付近には「勝」の名を持つ六つの寺があり、法勝寺がその最初で、ほかに尊勝寺、最勝寺、円勝寺、成勝寺、延勝寺が岡崎近辺にあった。 ※ 八角九重塔は落雷、焼失など再建2度。 ※ 東寺五十塔は高さ55㍍。京都ホテル、京都駅ビルは高さ60㍍、京都タワーは130㍍。

 

| | コメント (0)

2020年9月22日 (火)

ぼんやりの時間

Img_6141 Img_6140 Img_6137 Img_6136 Img_6146 何もしない、何も考えない、ぼおっーとする。漢字で書けば「無為」、つまりは「ぼんやり」である。出歩いて京都御苑のベンチに座る。帽子をとり、マスクを外す。スマホも文庫本も置いて、スニーカーまで脱ぐ。「ぼんやり」の始まり、ウイズコロナとともに~である。

 

 ぼんやり―、辞書でも世間でも評判はそうよくないが、朝日新聞で天声人語を書き続けた辰濃和男氏は定年退職して、「ぼんやりの時間」を著した。赤表紙の岩波新書、10年前に第1刷発行、書棚にある。辰濃氏、ぼんやりに憧れ、ぼんやりを礼賛する。長野の山奥に「懶だ庵」(らんだあん)まで造り、鴨長明の方丈記の如く、ぼんやりの時間を実践したという。

 

 そうまでは出来ないにしても、広くて緑の豊かな京都御苑がある。木製ベンチがに随所にあり、間隔は十分、密はない。今はトンボ池がある御苑東南側のベンチへよく行く。正面、サルスベリの木が大きい。脱いだスニーカー回り砂利道、アリがきた。10匹ならありがとう?。孤高の画家・熊谷守一は、庭のアリを一日じゅう見続け、6本足の左から2番目が最初の1歩と知ったという。どうだろう、どうだろう…、ぼんやりの時間が過ぎて行く。

 

| | コメント (0)

2020年9月21日 (月)

大観と春草の「朦朧体」

Img_5980 Img_6008  Img_6012 Img_6014 Img_6015 Img_6017  Img_6028 Img_6036 「朦朧としている」とは何だろう。意識か、空気か、酔った眼か、絵の描き様か。辞書を引いた。「もやっとしている」と出た。京都嵐山の福田美術館へ行って、横山大観と菱田春草の「朦朧体」の絵を見た。明治の時代、古典画から脱却した新しい日本画と説明があった。

 

 展覧会は「大観と春草~東京画壇上洛」である。大観は明治元年、春草は明治7年生まれだが、東京美術学校では1年違い、岡倉天心立ち上げの日本美術院では同期で、お互いの絵を認め合う無二の親友だったという。大観80歳没、春草36歳没。二人の年譜が出ていて、会場は、二人が初めて世に出した西洋の空気遠近法とう「朦朧体」作品の数々が並んでいた。

 

 春草の「春庭」「青波舟行」「晩渡」…、大観の「月明」「竹の里」「波濤図」…、よく見ると、輪郭線があるようでない。二人の師、岡倉天心の~空気のような絵は描けないか~が始まりだったという。二人は西洋画を見、中国の水墨画を見…、絵具に絵筆も考え、カメラのピント調節の如く、近くをはっきり、遠くをぼんやりさせて、距離感を出した。最初は不評もやがて喝采、日本画近代化の流れにという。絵の奥行きもやっと、「朦朧体」ですたい。

 

※ 展覧会は10月11日まで。

 

| | コメント (0)

2020年9月20日 (日)

知恩院の国宝、三門と御影堂

Img_5953 Img_5955 Img_5959 Img_5967 Img_5966   Img_5969 Img_5970 Img_5971 Img_5973 国宝の高い三門、ヨイショヨイショと上がり、国宝・御影堂の長い廊下、キュッキュッと踏んで歩いた。浄土宗総本山の知恩院、三門は高さ24㍍、廊下は一周550㍍。ひたすら念仏することで浄土へ~と説いた法然さん思い、上り歩き、南無阿弥陀仏、ナムアミダブツ…。

 

 一般の寺院の門が「山門」なのに知恩院の門は「三門」と書く。なぜか、悶々とすることはない。門前に駒札の説明がある。空門、無相門、無願門、悟りを得る解脱の門という。徳川秀忠が建てた日本一の門。秋の文化財特別公開、ロープ沿いに上がり、お釈迦さんに狩野派絵師の飛天…、コロナの下界も見渡し、五右衛門の南禅寺門でなくても絶景かな、絶景かな。

 

 堂内は暗く、撮影も禁止。下から見上げた楼上「華頂山」の額、畳み二畳分、霊元天皇の筆という。同志社大古都研の学生さん、勉強の成果をボランティア解説する。八百年遠忌記念、8年かけた御影堂大改修、コロナで控えめの落慶法要。だれもがお参りできる。三門は千円、ここは無料。男坂、女坂を上がらず、高齢化時代のシャトルバスが出る。廊下は鴬張り、天井に忘れ傘…、昔も今もアッコちゃん、不思議、不思議…七不思議中の二つ。

 

| | コメント (0)

2020年9月19日 (土)

丼はカツとじか、親子か?

 Img_6113 Img_6116Img_6119 Img_6120 Img_6125   丼は丼でも、カツとじにするか、親子にするか、二者択一である。♪~ア・サテ、ア・サテ、もう一つア・サテ~♪は、何が出来るか、南京玉すだれ。いまは昼どき、びっくりドンキーのカツとじか、なか卯の親子か。ア・サテ!、あなたな~ら…どうする、どうした!。

 

 東に行けば、頼山陽が庵を構え山紫水明処と言った鴨川、西なら京都御苑、北は出町柳、南は京都市役所、そこは河原町丸太町交差点である。暮れに高校駅伝、新春に女子駅伝が行きと帰りに走る。びっくりドンキーは東南かど、なか卯は西南かど、交差点を挟み向かいあっている。カツとじも親子も、店前の大きな看板がとろ~り、とろ~り…、ガマの油の如く誘う。

 

 出歩き、昼どきの交差点、ア・サテである。食通エッセイスト嵐山光三郎は、丼の発祥地はタイ国トンプリ地方~という。有田焼のアリタ、独のマイセンの如く、トンプリ地方でどんぶり鉢を製造しているからと自説を述べる。トンプリでどんぶり?プッと吹き出しそうだけど、まあ丼は丼。再び嵐山さん。日本七大丼で、人気がある順番は①親子丼②うな丼③天丼④カツ丼⑤牛丼だという。それで、どうした!。丼人気①、なか卯「黄金の親子丼」。

 

| | コメント (0)

2020年9月18日 (金)

「地下鉄に乗るっ」

Img_5891 Img_5889 Img_5912 Img_5892 Img_5894 Img_5888 Img_5896 「地下鉄に乗るっ」「マスクをするっ」「映画に行くっ」って、使われる言葉の「っ」て何だろう。友達への誘いかけ言葉か、自分の意志を表す言葉か…、どうなんだろう。京都市交通局の人気のマスコットキャラ・太秦萌ちゃんらが、語尾で可愛く流すように使う「っ」である。

 

 促音かな~と新明解国語辞典と広辞苑を引いた。新解さんは「次の音が発せられる直前の状態を保ったまま一拍分の間を置く発音行為」という。事例は「もっぱら」。広辞苑は格調が高い。「語中にあって次の音節の初の子音と中止的破裂または摩擦をなし、一音節をなすもの」。事例も説明も「さっぱり」?。つまり、つまる音。「っ・ッ」の小文字が間に入る言葉。

 

 とすると、である。萌ちゃんの「地下鉄乗るっ」の「っ」は、語尾使用なので、促音ではない。言語学者の杏林大学特任教授・金田一秀穂さん(66)が「今どきの日本語」テーマの文化講演会をNHKラジオ聴いた。今の日本語が乱れているのでなく、時代の流れという。日本語、国語より以上に、流行り言葉を考える教育も大事と理解がある。つまる促音に対し、つまらず登場の若者言葉が「乗るっ」。様々に新しく生まれる現代の言葉、少しは考えるっ。

 

| | コメント (0)

2020年9月17日 (木)

9月は季節のリレー月

 Img_6103_20200917065001 Img_6104 Img_5917 Img_5482_20200916183901 Img_6206 Img_5928 Img_6199 Img_5841 Img_5760 晩夏から初秋へ季節が移る9月、旧暦で長月、英語でセプテンバー。太田裕美は♪~セプテンバー、レイン、レイン、9月の雨は冷たくて…~♪と歌う。日々の流れ早く、その9月も半分過ぎて、朝晩に涼を感じる。以下、出歩いて、気づいて撮った季節リレーの一枚一枚。

 

 ベティ人形、まだマスクしている。春から夏へ、秋になってコロナはどうか、毎日の感染者数が気になる。スポーツ用品店のウインドウに「襷」。出雲駅伝、全国女子駅伝中止、正月の箱根駅伝はどうなるのだろう。レスリング・吉田沙保里さん、次はニッポンの五輪ポスター。一年延期になっても2020東京五輪、コロナでも開催とIOC委員のお言葉あれど…。

 

 赤い百日紅から小さい萩へ、返事は?ハキハキがいい。稲穂垂れ、実りの秋、収穫の秋。ポスター9月9日は救急の日だけど、重陽の節句でもある。盃に菊の花浮かべ、まあ一杯。菊が長寿に効く?。お彼岸と敬老の日の連休、動物園も平均寿命をこえた動物の檻に長寿看板で祝う。嵐電駅改札にまん丸お月さんと兎さんの飾り。再びの月面着陸、兎さん再確認。食欲の秋、サンマ回避して唐揚げグローブ揚げで。読書の秋、芸術の秋…秋の夜長は日に日に。

 

| | コメント (0)

2020年9月16日 (水)

向田邦子、県名で洒落る。

Img_5944 Img_5934 Img_5936 Img_5942 Img_5940 本を読んでいて、文中、洒落が出てニタニタすることがある。脚本家、作家、エッセイストの向田邦子が書いた「冬の運動会」。県名で洒落る会話が次から次へ。面白く懸命に読んだので紹介したくなった。県名は、長野県、秋田県、和歌山県、鳥取県、島根県、大分県…。

 

 父の詫び状、あ・うん、思い出トランプ…向田さんの本は、日常ドラマがそのまま映像になっている。「冬の運動会」は、向田さんが乳がんを克服して、またひと皮むけたと言われる作品。県名で洒落るのは、堅物のはずの年老いた元判事と若い女性の愛のすみかでの日常。狭い部屋の掘り炬燵、二人はチャンチャンコ姿、ポップコーン食べつつの会話である。

 

 元判事、どっこいしょ!と言ったら罰金100円。「一日長いよ長野県」で始まり「こういう暮らしが秋田県」の返し。ポップコーン、口に入れるたび洒落て「そう言われると大分県」と来て、「あたしも年を鳥取県」でまたひとつ。「いやいやまだまだ和歌山県」「こっちの気持ちも和歌山県」とやりあう。そこで、どっこいしょ!と元判事さん、立ち上がって、罰金100円言われ、「しまった、しまった島根県」。日常会話?詩がある、滋賀県がある。

 

 ※ 向田邦子、昭和4年(1928)東京生まれ。直木賞作家。昭和56年、台湾への途、飛行機事故でなくなる。51歳。寺内貫太郎一家などテレビドラマなど著作多数。
※ 最後のしまったしまった~の島根県、滋賀県はオリジナル。

 

| | コメント (0)

2020年9月15日 (火)

西国三十三所の観音さん展

Img_5595 Img_5596 Img_5599 Img_5605 Img_5606 Img_5637  Img_5607 Img_5604  Img_5631 Img_5625 Img_5621  手、手、手…、顔、顔、顔…、千手観音、十一面観音が来ている。湖北の竹生島・宝厳院、和歌山・粉河寺の観音さんもはるばる来て、一緒に並んでいる。京都の六角堂からは秘仏の如意輪観音坐像、これは滅多に拝めない。清水寺、三井寺、石山寺、興福寺などからも…。

 京博の西国三十三所草創1300年記念「聖地をたずねて」展である。コロナ休館で延期開催。もらった拝観代1600円の招待券1枚、ずっと大事にしていて、夏の終わりに行った。検温、消毒…屋根に残暑の入道雲湧く平成知新館へ。入り口、様々な観音像看板。上から時計回りに醍醐寺の十一面観音、兵庫・円教寺の如意輪観音、京都・松尾寺の馬頭観音…。

 

 観音の聖地、近畿から岐阜へ西国33所は1千㌔に及ぶ。始まりは平安時代、閻魔大王のお告げで、奈良・長谷寺の徳道上人が人々を救う観音霊場、33の巡礼路へ誘ったという。会場3階の古文書、六道絵巻など見て、1階に観音さんが静かに立つ。顔一つ、手と足2本ずつ、普通の聖観音から変化した准てい観音、不空絹索観音など七観音勢ぞろい、これが見どころ。国宝、重文多い。フロアに三十三所お寺のスケッチ。鑑賞拝観、1時間で千㌔の旅。

 

  ※ 展覧会は9月13日で終わった。 ※ 看板の観音像は上から写真まわりの十一面観音(醍醐寺)如意輪観音坐像(圓教寺)馬頭観音(松尾寺)秘仏・如意輪観音坐像(露六角堂)千手観音(粉河寺)不空絹索観音(京博)聖観音(竹生島)菩薩半跏像(岡寺)の順。 

 

| | コメント (0)

2020年9月14日 (月)

新聞の全頁広告に思う

 Img_5831 Img_5834 またまた出ました、丸坊主の鈴木健二さん。北陸富山のお薬屋さん、すっかりお馴染みになった。通販の新聞全頁である。そうかと思えば、見開いて右も左も真っ黒な全頁広告。これナニと思わす動画会社の売り込み。この大仰な、新聞広告の費用対効果のほど、如何に~である。

 

 インターネット広告は昨年、新聞、TV、ラジオ、雑誌のマス4倍体広告をまとめて、抜き去って、売り上げの首位に立った。TVに抜かれて久しい新聞広告、販売部数の減少とともに売り上げはバブル期の4分の1という。コロナ不況も加わって、厳冬の時代の新聞広告。月に何度となく載って、或いは観音開きのカラーでぶち抜いて、その値段はいかほどなのか。

 

 新聞の発行部数も広告料金も、ネットで公式に出ている。けれど…、どうも、表もあれば裏もあるような。富山のお薬通販広告、あんなに載れば、年間で云千万だろうし、黒また黒で苦労?がわかる動画会社の企画広告も、全国規模で云千万…は堅い。値段は広告会社と新聞社の駆け引きだろうけど、新聞部数も減り、広告料安くなっても、それに見合う効果、動画でどうか。それが不明でブラック?。ひざ痛の薬リョウシンJV、広告値段も良心的??。

 

 ※ 薬広告写真は京都新聞と朝日新聞、ブラックの動画広告写真は朝日新聞から。

 

| | コメント (0)

2020年9月13日 (日)

アートとは何だ!

Img_5561 Img_5574 Img_5581 Img_5583 Img_5726  Img_5737 Img_5747 Img_5231 Img_5236 Img_5237 Img_5230  Img_5358  雲に足が3本の鉛筆絵…妖怪のアートだ。即席めんの空袋創作マスク…コロナ封じの若者アートだ。西陣織でゴッホのヒマワリ絵…伝統のアートだ。森のライトアップに本物の枝を添えた奇をてらい、写真のアートだ。ギャラリー会場を巡り、アートとは何だ、何なんだあ!。

 

 Artとは、ラテン語から来ており、ギリシャの言葉を翻訳という。熟練の技術、新しい発想という意味。アーティストとは、それらを身につけた人々であり、困ったことを解決してくれる人々という。アッと驚く為五郎(ハナ肇ギャグ)も遠からじか。河原町荒神口のギャラリーは、粘土で、鉛筆絵で、妖怪の数々。水木しげるを超えるニューヨーカイが出た。

 

 この妖怪アート、木村康一さんのアウトサイダーアート。烏丸三条の京都伝統工芸館、方言マスクなど若者思考の創作マスク80点が並んだ。コロナ挑みアート。開館1周年の西陣織あさぎ美術館、多彩な絹色で琳派、印象派を織る。これ伝統で織り成す甦るアート。寺町三条で、京都芸大教授・奥田輝芳さんの抽象画個展。山に見え、星に見える作品…、コロナの時代、絵を描いていることは~と自問する。アート思考、あとからあとから湧き出る?。

 

 ※ 写真中、木を添えた森のライトアップ写真は、京都写真美術館(岡崎神宮道)の清水安雄さんの[REAL]展。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月12日 (土)

平安神宮に「時代の扉」

 Img_5521 Img_5783 Img_5787 Img_5788 Img_5791 Img_5800 Img_5803 Img_5805 Img_5808 Img_5822 平安神宮へ行って、初めて「時代の扉」を見た。縦2㍍、横1㍍、朱色の鉄の一枚扉、左側にノブがついている。開けると、桓武天皇から孝明天皇へ、そろりぞろり~の時代行列。どらえもん、どこでもドア?。いま、時代はコロナ。今年の祭は中止、ドアは開かない。

 

 京都・時代祭館「トニトニ」の東側入り口前、床几と日除け傘と並んでいた。「トニトニ」は平安神宮の敷地、3年前に出来た複合文化施設。毎年10月22日の時代祭にちなんで、十と二十二で「トニトニ」と名前がついた。観光客向け、ショーあり、実演あり、老舗店のお土産あり、和風の二階建て。コンセプトは~時代まつり、365日ここにあり~。

 

 応天門前通り、お面に模擬刀、たこ焼き…、常設屋台は消えた。「トニトニ」で装い一新、向かいはロームシアター京都と平安建都1100年碑がある休憩所だった八つ橋・西尾。今年は2月以来のコロナ。国内外の観光客は消えて、バスプールにバスはない。「トニトニ」は365日ここにあり~なので、閉められない。店舗は撤退、休業が相次ぎ、漬物の大安さんら部分営業、ガランとしている。「時代の扉」が開くのはは、コロナ次第、どらえもん次第?。

 

| | コメント (0)

2020年9月11日 (金)

もしもし、モスモス…モスバーガー

Img_5696 Img_5695 Img_5672 Img_5677 Img_5676  Img_5675   Img_5674  Img_5683 Img_5673 もしもし、モスモス…、電話ではない。亀さんではない。米国発祥のマクドでなく国産のモスバーガーである。出歩いて、店前を通るたび、モスがなぜか、もしもし…に。もしか、モスか、もし貴方ならどうする、どうなる~と、ひとり勝手に洒落て、もしもし、モスモス!。

 

 モスバーガーは1975年、日本生まれである。国内1275店舗、海外400店舗という。照り焼きバーガーでマクドの向こうをはる。モスのMOS、Mはマウンテン、Oはオーシャン、Sはサンと創業者が名付けた。山のように、海のように、太陽のように~。再来年2022年50周年。京都に18店舗の一つ、四条河原町店へ、コーヒーの朝モスで入った。

 

 高島屋の西、四条通り。店内飾り、富士と太陽のイラスト絵4枚が目立っている。富士と太陽とバックの色の組み合わせが効いている。通りがかり、いつも見ていた。斜めから見あげるカウンター席へ座った。全体、英文字で「バーガー、日本から世界へ」と綴っている。富士絵に1枚1枚、ジャパン、フロム、バーガーなどスペルが入る。店前の垂れ幕は千両箱の招き猫のラッキーキャット。左手挙げての呼びかけは、もしもし、モスモス、モスバーガー!。

 

| | コメント (0)

2020年9月10日 (木)

日本画家・木島桜谷の鹿

Img_4983 Img_4982 Img_4981 Img_4980  Img_4979  Img_4978 Img_4977    Img_5573 四条派の日本画家・木島桜谷の描いた鹿をしかと見た。京近美コレクション展、六曲一双の屏風絵「遊鹿図」である。雄鹿、雌鹿、子鹿のバンビ―たち…、草むらでのんびりと、静かに、平和に群れている。眼、耳、角、足、毛、斑点…鹿の描写が精緻にして微細である。

 

 木島桜谷―「このしま・おうこく」と読む。本名は文次郎だが、師の今尾景年が桜谷と名付けた。明治生まれ、京都の人である。大正から昭和へ、安田靫彦が推す東の横山大観と今尾景年推す西の木島桜谷、二人が当時の双璧だった。皇居買い上げ作品も多いのになぜか戦後に名前が消え、最近になって「忘れ去られた京都画壇の俊英」と再び、光が当たっている。

 

 鹿、獅子、熊、鷲、狐…、動物画が多い。とりわけ、鹿好き、特にである。明治40年、第1回文展で最高賞は秋の野を行く鹿の群れ。進学校・洛星中高西側にある衣笠の桜谷文庫に674冊もの写生帖、鹿が目立つ。奈良の春日へ行き、年間パスポートで京都の動物園へ通っている。いま、京文博でも、市美京セラ常設展でも、桜谷の鹿がいる。京都の日本画では竹内栖鳳もだが、桜谷もである。以上、桜谷の鹿について、かくかくしかじ?と述べた。

 

 ※ 木島桜谷(1877-1930)京都市中京区生まれ。

| | コメント (0)

2020年9月 9日 (水)

東郷青児大壁画の記憶

  15325459_7tka_yuq4y4jec5hq0qxse8zefcymxh Img_5699  Img_5707  Img_5702 Img_5703 Img_5705記憶  の甦り、どう だろう。今の70歳でぎりぎりかな。むかしの京都朝日会館に大壁画、覚えておられる方、どれぐらいだろうか。河原町三条上ル、まだ市電が河原町通りを走っていた頃である。東郷青児画伯が描いた「平和と団結」。縦28㍍、横23㍍の大壁画だった。

 朝日新聞京都総局が入るビルは御池通りに移ったが、大壁画が消えた京都朝日会館はいまもある。朝日カルチャー7階、京都市観光案内所1階、各階にテナントが入っている。耐震化で近くリニューアル、一時退去になるらしい。ぶら歩き、大壁画の記憶がかすかにあり、ビル回りを探しに行ったら~である。正面北側角、ミニサイズのコピー版が展示してあった。

 

 飛んでいるような裸の女性3人、シマウマ3頭に白鳥2羽。デフォルメされた東郷青児、得意の画である。どうして描いたのか、ネットで検索また検索、しだいにわかってきた。東郷青児50歳、アールデコ風の絵画に円熟した頃という。今もある古本「キクオ書店」後ろの旅館大文字屋2階から望遠鏡と拡声器を持って、壁面の梯子の画学生を使い3か月係りで完成させたという。向いのお寺の土塀から撮った壁画の写真も出てきた。まさに大壁画、記憶が甦ってきた

 

  ※ 京都朝日会館、東郷青児壁画は昭和27年(1952)から昭和50年(1973)まであった。

 

| | コメント (0)

2020年9月 8日 (火)

釜あげデーは30%割引

Img_5502 Img_5498 Img_5492_20200907193901 Img_5496 Img_5493 Img_5500  盛りは…盛りだくさんである。大盛の上は特盛り、その上に特特がある。並み盛りの少し上はちょい盛りという。玉も玉手箱のよう。3玉、2・5玉、2玉、1・5玉、1玉…坂東玉三郎もたまったものでない。値段も特特500円から並み290円まで、きめ細かく刻む。

 

 京都駅構内東側の地下通路、改札前にある「つくもうどん」である。毎週水曜は30%割引、9月の水曜は釜あげデーと出た。2台ある自販機前に立った。30%割引つかって、千円で、貯金用の500円硬貨釣り狙い。釜あげだけでは寂しい。少し色をつけて、なすと舞茸つけ汁の並み、これに竹輪のトッピング。チャラン、お釣りは500円玉含め630円!。

 

 この店、省力化の最先端を行く。自販機即オーダーで、並んでいればカンターから出て来る。見せる化もしていて、並びながら手打ちから湯揚げまでみんな見える。自席に運んだトレー、長い竹輪が2本で110円。竹馬の友?。つけ汁に舞茸も刻んだ茄子入り、みんな合わせて370円…、まいったけ?。まだある。茄子は何事も成す。源平合戦、扇に矢の的中は那須与一。釜あげデー、皆さん安いのデーオ、デーオ…浜村美智子のバナナボート?と並んでいる。

 

| | コメント (0)

2020年9月 7日 (月)

司馬遼と東寺の御影堂

Img_4872 Img_4899 Img_4900 Img_4891   Img_4890  Img_4892 Img_4895 Img_4896   御影堂といい、太師堂といい、西院ともいう。弘法太師・空海が10年間住んでいたという東寺の住居、平安京から1200年経ち、国宝になっている。大作「空海の風景」がある司馬遼太郎は~京都の社寺案内はここから始めるのが礼儀~と言い、傍にその立て札がある。

 

 毎月21日の弘法市はコロナで中止になっているが、4年がかりで修復完成した御影堂は、この夏から公開、久々に行った。参拝のあと、司馬遼の立て札記述を改めて読んだ。昭和51年、中央公論の司馬遼エッセイから抜粋である。毎年の暮れから正月、京都のホテルで過ごし、知人から連絡があると、御影堂で待ち合わせと言い、その理由を書いている。

 

 京都の社寺歩きは、平安京の遺構が残る東寺出発点がふさわしい。住居建築としても御所より古い御影堂を見て行くのが、京都への礼儀と述べる。昨年、東博で60万人集客の東寺展開催のおり、読売新聞コラム・編集手帳も、この司馬遼エッセイを引用している。御影堂、新しい桧皮葺の屋根の流麗さに見惚れる。再び司馬遼立て札。~空海に対する私の中の何事かも、御影堂とのなじみと無縁でないのかも~。「空海の風景」の着想、起点は、御影堂?。

 

 

| | コメント (0)

2020年9月 6日 (日)

和菓子の「とらや」

   Img_5193 Img_5195 Img_5221 Img_5213  Img_5214Img_5201  Img_5199 Img_5204   Img_5197 Img_5198  セミの鳴きがまだせわしい昼、京都御苑の蛤御門を出た。烏丸通の金剛能楽堂を北へ、一条通りの和菓子の「とらや」。地下鉄で同志社大、相国寺がある烏丸今出川駅、車内テープは~和菓子のとらやがあります」とも言う。その「とらや」へ、かき氷の涼を求めに行った。

 

 漢字で「虎」ひとつ、平仮名では右から読んで「とらや」。老舗も老舗、始まりは後陽成天皇在位の室町時代後期に遡る。当主は代々黒川家。明治2年、第12代光正店主のおり、天皇にお供して、東京へ移った。本社は赤坂御所の近くのビル。京都の烏丸一条店は発祥の地である。名物羊かん、本社東京土産か、発祥京都土産か…ようかまないと判断が難しい?。

 

 コロナなのに流行っている。20分待ちという。餡入り抹茶の宇治金時、水色羊かんと抹茶グラッセのセット、待たねばならない。待てば発祥の地の「いま」がわかる。店の奥に池庭と鳥居、17代店主の風景写真を飾るギャラリー。歴史書収めた文庫もある。待って案内は表側の外の席。生け花に巻き線香、すだれ格子に灯篭、羊かんにくろもじ、随所に張り子の虎…。さすが5世紀に及ぶ老舗、伝統と革新、とらやは、トライまたトライ?。

 

| | コメント (0)

2020年9月 5日 (土)

彦根へ来て思うこと

Img_4136 Img_4149 Img_4137 Img_4146 Img_4142_20200905065501 Img_4138 Img_4399_20200903182801 Img_4397 滋賀の彦根と言えば、お城かな。国宝のお城。直政、直弼…代々徳川譜代・井伊家のお城、金亀城という。「こんき」と読む。昭和50年代ころまでは、お殿様が市長、奥さんは琉球王朝のお姫さん輿入れ。JR彦根駅降りると、人気のゆるキャラ、ひこにゃんが出迎える。

 

 お城、町歩き…もう何度も行っている。お城の桜、これぞ爛漫と咲く。京都と隣り合う南の県都・大津に対する彦根。お城の存在あってか、市民か、町か、どこかプライドがある。平成の合併は稲枝まで、隣接する多賀、甲良、豊郷はまだ。気象台も大津になく彦根。今は大津も出るが、かつて滋賀の天気予報と言えば彦根。二巡目の国体、主会場は彦根である。

 

 昭和51年にでき年4回発行の季刊誌「湖国と文化」。歴史文化だけで43年も続く。秋号173号の連載取材で甲良町へ行くのにJR彦根駅から近江鉄道乗り換え。時間があるので、改札前通路歩きで、国宝彦根屏風のジャンボ複製。本物はお城の中の博物館。16年前、築城400年記念で地元のNPO法人がつくった。江戸初期、京都の遊里の風俗絵。通路の東に佐和山城跡、関ヶ原の戦い三成の一句「残紅葉」。感慨と雑感、電車に乗る時間が来た。

 

 ※ 三成の残紅葉「散り残る 紅葉はことに いとほしき 秋の名残は こればかりぞと」

 

| | コメント (0)

2020年9月 4日 (金)

夏から秋へ~植物園

 

 

  Img_5388 Img_5386 Img_5406Img_5429  Img_5433Img_5414 Img_5467 Img_5452Img_5456 Img_5427   夏の終わりと秋の始まり、植物園の草花はどうだろう。例によって京都市地下鉄で行って、北山門口へ。おでこの体温チェック36・2度、気温も猛暑日の36度超え。梅雨明け以来の日照り続きで、植物園ピンチと京都新聞に出ていた。明日から秋9月の月曜の昼だった。

 

 入り口の案内でスズムシバナが咲いているという。晩夏から初秋、鈴虫が鳴く頃に咲くので和名「鈴虫花」の由来。朝開き、昼過ぎにはしなびて落ちる一日花という。早く早くと、生態園へ行って、探した。名札が出ていて、まだ咲いていた。青紫、ラッパ型、小さく幾つも花芽をつけていた。入道雲は今までほどモリモリしていない。夜は鈴虫、リーン、リーン。

 

 近くにサワギキョウ、エゾミソハギ。秋は来ている。四季彩の丘、シュウメイギクは蕾が膨らんでいる。青い空に赤いカンナ、背が高く勢いがある。ヒマワリもうつむきながら咲いている。夏はまだ残っている。ヘチマは大きくなりすぎた。袋をかぶせ落下防止の吊り下げ、ほほえましい。水槽鉢の水草展、竹輪の始まりガマ、茎細いのに品種名フトイ、絶滅種寸前というカガブタ…。強い秋台風は嫌やけど、水が欲しい植物園、いま、移ろいの季節である。

 

| | コメント (0)

2020年9月 3日 (木)

京近美カルタ、読み札募集中

      Img_4990 Img_4992 Img_4994 Img_4996 Img_4988    Img_5003   Img_5001 Img_4991  Img_4993 Img_4995  Img_4997 Img_4989 芸舞妓3人を描く日本画家・三輪良平の「八朔」がカルタ絵に。どんな読み札がいいだろう。ええっと、そやなあ、夏の立ち話みたいやしなあ。~あついなあ、ほんまやなあ、帰りに冷たいもんでもたべよか~の「あ」でどうかな。ああ、それそれ。お手付きなし、はーい。

 

 平安神宮大鳥居の前、京近美4階ロビーへ、行ってである。美術書などある書棚の上、京近美カルタ読み札大募集中と出ている。コレクション展見て、帰るおりに気がついて、募集の方法を見ると、いま開催中の企画展「京(みやこ)のくらし~二十四節気を愉しむ~」の作品が事例のカルタになってコピー展示してある。竹内栖鳳、山口華揚、土田麦僊……。

 

 作品写真を見て〇の中に最初の一文字入れて、どう読むか。コロナ禍のホームステイ、展覧会場へ来なくても、京近美のホームページから展示のカルタ作品をPDFにして、応募できるという。応募事例が壁貼り紹介。香取秀真の香炉作品「みみずく」は、とりすましたように見えて「あっちむいてほいではまけへんで」と読んで、〇の中N「あ」。麦僊の日本画「鮭」なら「鮭届き今夜はこれでひとり酒」。これ自作。京近美の作品カルタ、どう語る。

 

※ 京近美の「京(みやこ)のくらし」展は9月22日まで。展示作品は京近美所蔵。

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月 2日 (水)

「トレロン」と「つぼ焼き」

Img_4621 Img_4618     Img_4623 Img_4697 Img_4703 Img_4707  Img_4714_20200831102501 Img_4715 それはロングなパン「トレロン」と、隠岐の島トレトレさざえ「つぼ焼き」のことを書く。神戸三宮、阪急高架下沿いを歩いて、見つけて、入ったお店の商品。パンは生田ロード道の「イスズベーカリー」、さざえは高架下の居酒屋「茶々」である。どんなんかナ、紹介紹介!。

 

 「トレロン」とは、ナイロン、テトロンの三大合成繊維の一つ、まあ、糸を意図して、商品名に。粗挽きソーセージがフランスパンの生地に長~く入る。太さ3㌢、長さは75㌢。これはなかなかの、ロングロングであろう。戦後まもなく昭和21年創業「イスズベーカリー」の名物。民放TVのここにしかないご当地「鎖国メシ」という。課題はどう持ち帰るか。

 

 「つぼ焼き」は隠岐の島海士町から産地直送のさざえという。お店は阪神名酒場100選に掲載のレトロぽい居酒屋「茶々」。昼呑みも、カウンター一人呑みも可。店前トロ箱にさざえの書き込み、店内生け簀にさざえ。刺身にするか、つぼ焼きか、値段339円で変わらず、つぼ焼きチョイス。長い爪楊枝で、白い肝、苦い肝を引っ張りだし、汁まですすって、旬の味わい。パン、つぼ焼き…写真写真と撮って、季節は晩夏。ゴルフの課題はバンカー?。

 

| | コメント (0)

2020年9月 1日 (火)

見た、見た!高御座と御帳台

Img_5246 Img_5258 Img_5260 Img_5263 Img_5270 Img_5272 Img_5275 Img_5277 Img_5279 Img_5290 このチャンス、両の眼にどう見えるだろう。夏の太陽ギラリ、警備員ジロリ…、柵ロープに沿って玉砂利を進んで、来た。真ん前に来た。左近の桜、右近の橘、京都御所の紫宸殿である。天皇即位の儀・高御座(たかみぐら)と皇后の御帳台(きちょうだい)、見えた、見えた。

 

 木陰のベンチ一服のつもりで入った京都御苑。昨年10月、皇居松の間であった天皇即位の高御座と皇后の御帳台がまた京都に戻ってきて、紫宸殿で一般公開中、その日が最終日という。歩きの出会い、そうはない機会…行かねばと行った。整理券もらって、手荷物検査、手に消毒液シュッとして、47番の入門証を首からぶら下げ、清所門からそろりと入った。

 

 冬に東京での公開、1時間以上の待ち時間。京都はコロナで7月10日から延期開催だった。その最後の日の午後、随所に2㍍の間隔とコロナ看板が立つが、猛暑のせいか、10㍍前にしか人はいない。宜秋門、清涼殿、御車寄…源氏物語を感じる。昨年10月、雨中の即位宣言、来賓の万歳三唱、晩餐会、パレードの展示写真を見て歩き、建礼門北の承明門の前通り、日華門から入り、紫宸殿の中である。高御座、御帳台…今ここに~と目に焼き付けた。

 

 ※ 紫宸殿出て小御所には、即位の儀で使用の弓、鉾、太刀、盾など威儀物のほか、束帯などの即位関連の服装した人形の展示も。京都御所の高御座、御帳台一般は7月27日で終わった。 ※ 展示の高御座、御帳は大正天皇即位のおり製作。

 

| | コメント (0)

« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »