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2020年7月

2020年7月31日 (金)

光秀の謎、ラジオで7時間聴く

Img_2781 Img_3651 Img_3559 Img_3618 Img_3619  光秀はなぜ 主君信長を本能寺に攻め殺したのか。天正10年、440年前の謎が謎呼ぶリンゴ殺人事件?いや、信長殺人事件である。著名な歴史学者・小和田哲男さんはNHKカルチャーラジオ・歴史再発見で、週1回30分、計14回7時間に亘り、謎解きに挑んだ。

 寝る前、スマホでNHKラジオの聴き逃し、ドキュメント・教養を引き出し、耳にした。TVの大河ドラマ・麒麟が来る~が始まり、コロナが騒がれだした3月末から6月末まで火曜の夜は「明智光秀実像に迫る」が続いた。小和田さん、71歳。静岡大名誉教授。大河では、今回の麒麟もだが、時代考証でよく名前が出る。古文書読み解く歴史書の著作も多い。

 

 光秀の出生地は、岐阜の可児か、滋賀の多賀か、年齢は?。小和田さんは、生まれの謎から始め、回ごとに道三、義昭、信長との関わりを喋り、本能寺の変は、怨恨か、天下取りの野望か、単独か、黒幕なら誰か~と解説して、最後の最後に、自説の真相をズバリ述べた。「武田勝頼を滅ぼし、傲慢になった信長。その悪逆は天下の妨げ、のさばらすわけにはいかなかったからでは」と。毎回毎回7時間の末の結論。喋る方、聴く方、お疲れ様でした。

 

 ※ 小和田さんの「光秀の実像に迫る」の聴き逃しは、いま11回分から再録、8月末で14回目が終わる。

 

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2020年7月30日 (木)

植物園の「ミゴロバナ」

 Img_2978 Img_2878 Img_2895 Img_2896 Img_2914 Img_2904 Img_2911 Img_2905  Img_2967 Img_2975 Img_2940 Img_2943 Img_2931 Img_2925 Img_2901   Img_2900 フワフワの八重、橙色の淡さ…、いいダリアやなあ~と見た名札は「大満足」。こっちのピンクも~とデジカメを向けたら「浮気心」。いや、参った、参った~マイケルジャクソン?。コロナ忘れでまた行った植物園。撮った花々をパソコン点検、いま再びの花の皆さんである。

 早いもので、京都新聞市民版に府立植物園のユリが一斉見頃~と載って、その日に行って、もう1週間経つ。梅雨の晴れ間の暑い一日だった。ヤマユリ、オニユリなど園内の7種がいっぺんに開花するのは珍しいという。同時咲きは三日間ほど~と出ていたので、慌てて行くと、そのユリも、朝開くハスも、ヒマワリも、夏の終わりから咲くダリアまで開花していた。

 

 行くとつい、あれもこれもと、撮ってしまう。5、60枚、もっとかな。パソコンで振り返り、コロナを忘れる。北山口に朝開き夕方に落ちる一日花は、タイタンビカス。赤、白、ピンク…花輪が大きい。水分の吸収力強く、水辺が好きという。オニユリの雄しべ、角の如くよく伸びている。ヒマワリも多様化、ゴッホ色だけでない。背の高いの低いの、黒色、茶色、赤色もという。園内好きに歩き回り思うこと。植物園はいつも「ミゴロバナ」が咲く。

 

 

 

 

 

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2020年7月29日 (水)

30歳代、若冲誕生

Img_3179 Img_3126 Img_3195 Img_3206  Img_3214  Img_3186_20200726103701  Img_3223 Img_3213  美術史家、辻惟雄さんが「こりゃあ、すげえもんが出てきた」と、仔細に見て驚いている。伊藤若冲が30代のころ制作「蕪と双鶏図」である。作品は京都嵐山の福田美術館に持ち込まれ、初公開という。若冲研究第一人者、辻さんが若冲初期のころと、お墨付きである。

 

 展覧会のタイトルは「若冲誕生」。コロナで会期延長、閉幕前に行った。ポスターは初公開の雄鶏の赤い鶏冠アップ、迫力がある。若冲は父が亡くなり京都・錦の青物屋を継ぎ、40歳で弟に家業を譲るまでは、商いか、絵師か~悩んでいたのでは~と、サブタイトルは「葛藤のむこうがわ」。館2階外側のビデオ、作品鑑定の辻さんがユーチューブで登場だった。

 

 展示作品は2階入って左側。蕪畑の中、番(つがい)の鶏を描く。雄鶏は首、胸、尾を真ん中、雌鶏は下、蕪畑にうずくまる。青物屋の裏庭か、日常の風景を写生しているような。辻さんは穴まであいた蕪は若冲流の写生、応挙以前という。雄鶏の4段重ねの尾羽、首まで続く白黒の点々の繊細な描写は、宮内庁所蔵「動植綵絵」の原型という。辻さん、腕を組んで感嘆し、右指示し~ここが凄い~と目を細める。いま、人気の若冲、この絵に始まる~と。

 

 ※ 会期延長だった展覧会は7月26日で終了。 ※ 伊藤若冲(1716-1800)京都生まれの江戸時代の絵師。

 

 

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2020年7月28日 (火)

鱧の「はも」は、京の夏料理

Img_3101 Img_3046 Img_3005 Img_3002  Img_2994 Img_2991   Img_2990 Img_2985 Img_2984 魚へんの漢字は195種もあり、鯖をはじめサバきれない、読み切れない。すし屋のお湯のみで学び、魚へん漢字クイズで、どう読みますか。鰈は年を重ねてかれい、鰯はいわし…なんども言わしないナ。鱧ははも、祗園祭は鱧祭り。ぶらり、今が旬の鱧を求め探し歩いた。

 

 鱧は、うなぎ、穴子と同じでニュルニュルと長いが、歯がギザギザしている。中骨、小骨が多く、料理が難しい。板前さん、腕を上げるに鱧の骨切り10年という。薄皮1枚残して、1寸を24回、シャキシャキ切る。これを湯ですっと通して、梅肉つけて、鱧のおとし。カロリー少なく、体重おとしにいい。白身は涼を呼ぶ。ゴルフなら石川遼?。高級魚、了解!。

 

 鱧天もよし、鱧しゃぶもよし…、京都伊勢丹食品売り場、鱧の梅巻き。京都の夏の味覚と言えば…と、鱧漢字の紹介。祇園石段下、漢検ミュージアムに「祇園祭は〇〇まつり」のクイズ。正解、鱧祭りと屏風祭りと。京の台所の錦を歩いて、はもの照り焼き、活けハモのぶっかけうどん、河原町の老舗・ひさご寿しは、鱧の棒寿司1万2千円、値段の棒引きなし。五条京阪で明治からの魚屋・近幸はイートインの鱧の天どん。京の夏はハモンドオルガン!。

 

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2020年7月27日 (月)

鴨川の気になる木

Img_2735  Img_2736 Img_2741 Img_2742 Img_2744 Img_2745 Img_2749 足まかせのブラ歩き、気になる木とときに出会う。日立CM、♪~この木なんの木、気になる木~♪である。いま、鴨川左岸に堤に立つ1本のクスノキが気になっている。七条大橋下流200㍍ほど、樹高10㍍はある巨樹、立ち姿がこんもり整っていて、見惚れてしまう。

 

 鴨川歩き、何年来と続いている。五条大橋から北へ北へ、鯖街道の終点・出町柳からさらに北へ、雲ケ畑あたり、一日かけて歩いたこともある。最近は京阪バス新路線の十条の陶化橋で降り、七条大橋へ右岸と左岸、今年は豪雨あとなど5度は歩いている。JRの宇治線、新幹線、琵琶湖線の鉄橋が並ぶ塩小路橋をすぎると、1本立ちのクスノキが目に入ってくる。

 

 堤の上、川岸から見あげて歩き、だんだん大きくなる。曇り空のときも、青い空のときも、ポツンと1本、よく似合っている。もう少し北のアーチ型の七条大橋は、日本最初の市電など明治の三大事業で完成、国の登録有形文化財。地元の人が毎月7日を清掃の日にして、キレイにしている~と京都新聞に載っていた。クスノキは樹齢どれくらいか、その活動の始まりも、鴨川のいい流れも、濁った流れも見てきている。名もなく美しく、気になる木である。

 

 

 

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2020年7月26日 (日)

「RAMEN」は「IPPUDO」

  Img_2871Img_2854  Img_2856 Img_2865 Img_2845 あの「一風堂」が…である。外国人客で溢れかえっていたのに…である。店内はいま、外から透けて見える。らーめんは「RAMEN」一風堂は「1PPUDO」、豚骨ラーメン店である。鬼の…、いや失礼、あんなに~の外国人がいぬ間、人気の「RAMEN」をすすってみた。

 

 一風堂は1985年創業、福岡博多に本店がある。横浜のラーメン博物館出店を皮切りに国内に店舗を広げ、いまや、NYから香港、ロンドン、パリと世界に網を張っている。外国人が京都に来て、観光で一番人気の伏見稲荷へ行って、SNSで「RAMEN」を探して「1PPODU」だった。それがこの世界的なコロナ感染拡大。店から外国人客がばたっと止まって、消えた。

 

 京都の「一風堂」は2店舗、錦店とポルタ店である。大丸北の錦店は、おでん「ハレルヤ」へ行くおり、いつも、どうしてこんなに外国人が…と見てきた。京都駅地下ポルタ店は最近はずっと空いているので、入って見た。人気メニューは、伝統味の白玉元味と革新味の赤玉新味。注文は赤玉新味にした。細麺、チャーシュー、辛みその豚骨スープ…、「RAMEN」はらーめん。店内にジャズが流れ、店前ビデオは外国人の笑顔があふれるのに、いまは日本人ぽつりぽつり。店は「RAMEN」の客、早く帰って来いよ~かな。

 

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2020年7月25日 (土)

阪急と嵐電の「西院」

Img_2815 Img_2828Img_2830 Img_2832 Img_2818 Img_2819_20200723084401 Img_2823 Img_2835 Img_2836 駅名「西院」は二つの駅で同じなのに読み方が違う。阪急は「さいいんーSAIIN」、京福嵐電は「さいーSAI」と読む。その西院にある市バスの停留所は「西大路四条」である。どうしてかな、なんでかな~と、市バスで現場へ行って、二つの駅を巡り、周辺を歩いた。

 

 四条通りでいえば、河原町、烏丸、堀川と西へ進んで、王将1号店のある四条大宮の次が「西院」である。地元の古老は昔から「さい」、いまの住民は漢字どおり「さいいん」と言う。洒落ると「さいん(サイン)はV」。交差点の西南は裏町酒場が多く、人気があるらしい。昼間なので、阪急と嵐電が地上と地下で重なる東北角へ行くと、そばに高山寺というお寺があった。

 

 石柱に「西院(さい)之河原―旧跡」。境内、大きな地蔵菩薩と無数の石仏…、三途の川の入り口、あの賽の河原かと思わす。賽は、西院なのか。嵐電の狭いホーム、駅名は「さいーSAI」。車庫も見える。EVで地下へ降りると阪急北口の無人改札。駅名は「さいいんーSAIIN」、河原町行き準急が来た。戻って書棚、京都の不思議(黒田正子著)は、平安時代、天皇の離宮「西院」あり、佐比川が流れていたと。いま、近くに「佐井通り」。トニー谷なら「さいざんす」。もう古い?かな。

 

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2020年7月24日 (金)

スポンサー花壇

  Img_2518Img_2512 Img_2468 Img_2490 Img_2519  Img_2444 Img_2445 Img_2461 Img_2460 Img_2453 Img_2456 Img_2482 神戸へ行くと、三宮からフラワーロードをよく歩く。天井川だった生田川の埋め立て、県道だという。海が近い東遊園地までサンチカ、神戸市役所を越え、広い西側歩道を彫刻と花々を見てゆっくり行く。この間は「スポンサー花壇」に目が行き、何度も立ち止まった。

 

 神戸市が募集して、企業がそれぞれに造る花壇という。1㎡いくらで、1年契約以上、企業のプレート名をつけ、維持管理代ふくめ、20万円から30万円とか。いま、ノーリツ、NTT西日本、阪急と阪神のH2など14社。四角てもマルイ百貨店前などまだ3カ所空いて、そこは市が夏の花、ヒマワリなどを咲かせ、只今、スポンサー募集中とPRしている。

 

 バス停前、樹木に自転車をよりかけ、サドルに桔梗、籠にも花が咲く。樹木に花飾りの麦わら帽…どこの企業か、創作花壇に仕立てている。大きな額縁を置いて、中に犬、猫の置物と四季の花を植える企業も。花壇で画壇?、ややこしい。切り株の中に小人の人形、彫刻裸婦とフラワー、ワー抜き、反対読めばラフ。スポンサー花壇を飾る花は四季折々…、アジサイがすんで夏、これからヒマワリ。企業の社会貢献にフラワー、なかなか華々しい。

 

 

 

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2020年7月23日 (木)

凡凡屋はオッサンや

Img_2755 Img_2760 Img_2762 Img_2770 Img_2765 Img_2767 Img_2768 Img_2769 両となりも、お向かいも一杯なのに空いている。店内はずいぶん広い。東京から関西へ、大阪も京都も感染者増えてきている。三密対策にいい。暫く食べていない好きなアジフライがある。店前、消毒液をシュッとして入った。お好きな所へどうぞ!。4人掛け1人で座った。

 

 京都駅地下構内、ポルタ東ゾーンのレストラン街「串かふぇ~凡凡屋(ぼんぼんや)」。串カツメーンに丼、うどん、定食、品揃えは、ええとこのボンボンや!というよりふつうのオッサンや。ひとりだけの先客、口から串を引き抜き、引き抜き、生のお代わりしている。豚汁付きアジフライ定食が来た。こげ茶色、カリッと揚がっている。豚汁、お椀が大きい。具沢山、いいねえ。

 

 これで780円、味もいいし、安いし、どうして?と思っていたら~オッサン1人また1人、女性2人、男性2人、家族連れ4人が入ってきた。先客のオッサンは串セット追加した。もう午後2時なのに倍々ゲームの客入り。店の福の神では~と勝手に思って支払いレジへ。多忙になった店員さん飛んできて~また是非おこしを~。もう一つのメニュー。串カツ3本、枝豆とドリンクのほろ酔いセット980円。オッサンの居酒屋、それでもボンボンや。

 

 

 

 

 

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2020年7月22日 (水)

神戸はいま、ありがとうパンダ

 Img_2413 Img_2411 Img_2407Img_2425 Img_2432 Img_2406   Img_2423 Img_2504 神戸は、いま、ありがとう!パンダで、パンダパンダしている。パンダの名は雌のタンタン(旦旦)24歳。震災復興で20年、神戸から生まれ故郷の中国四川省へ帰る。そのパンダは、名前どおり、たんたんとしているらしいが、雨降る日、神戸王子動物園へ面会に行った。

 

 神戸の100歳の叔母が入院10日間で元気に退院した日だった。叔母宅、陸上競技場、美術館、動物園がある阪急王子駅に近い。一緒に昼をしたあと、歩いて5分で行った。駅に、バスに、看板に、マンホールデザインまで、パンダまたパンダ。叔母も朝食は、パンダという?。王子動物園入り口は、笹持つパンダと「ZOO」の英文字。いつからか?ずっ~とだいう?。

 

 マスクして、検温して、入場券売り場へ。予約、まして兵庫県人でないとパンダ園舎は行けないという。係りの人、気の毒がり、ここにパンダ~と示してくれた写真がタンタン、たんたんと撮って、面会は諦めた。阪急乗り、すぐ三宮。東遊園地に移動中の花時計、今はパンダ。フラワーロードの道筋はパンダ旗が120枚。神戸市あげて、ありがとうキャンペーン中という。パンダ帰国はコロナ落ちついて秋。そうだ!それまで朝食はみんなでパンダ?。

 

 ※ 王子動物園のタンタンは2000年、日中共同繁殖研究で来日。オスのコウコウは2代目が死去。今回の帰国は中国との飼育期間満了に伴う。

 

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2020年7月21日 (火)

へそ石、池坊、観音さん、地蔵さん…六角堂

Img_2137 Img_2136 Img_2129Img_2122 Img_2131 Img_2114 Img_2107 Img_2105 Img_2138 Img_2101    六角堂には京の中心を示すへそ石がある。聖徳太子創建、本尊は秘仏・如意輪観音、本堂は六角形、縁結びの柳がある。室町時代、仏花・池坊はここから始まっている。烏丸通りのぶら歩き、三条から南へ下がって六角通、ちょっと東へ行って、境内を六角に一回りした。

 

 門前で駒札立ち読み1分、由緒が詳しい。正式には紫雲山頂法寺という。今は天台系、住職はお花のご縁、池坊家が務める。嵯峨天皇、花山法皇の関わりあり、親鸞聖人はここで100日籠って、真宗開祖の悟りを得たという。西国三十三所で18番札所。観音さんは、今月23日からコロナ延期だった草創千三百年記念の西国三十三所・聖地展で京博へ行く。

 

 朱印記入は売店の中、へそ餅も販売している。池に鵞鳥。噛みつき癖、注意の表示が出ている。通り側はスタバ、北側は湯葉豆腐の店が入るビル・池坊会館。EVから本堂屋根の六角がよくわかるという。境内歩き10分、金箔のお釈迦さん、池坊象徴の蓮を活けた銅像。笑顔の十六羅漢さん、わらべ地蔵、北向き地蔵、合掌地蔵、願い一つならのOKの一言地蔵…表情豊かなお地蔵さんが多い。土星、雪の結晶、蜘蛛の巣は六角、六甲はろこ?それ神戸。

 

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2020年7月20日 (月)

愛の花「アガパンサス」

Img_2438 Img_2499 Img_2498  Img_2495 Img_2493  花の名は「アガパンサス」という。明治の時代、南アフリカから日本に来て、アジサイほど知られてないが、梅雨のころ、ラッパ状に涼しそうに咲く。色は青紫が多く、ユリ科ともヒガンバナ科とも。ギリシャ語、アカベの「愛」とアンサスの「花」で、合わせて「愛の花」。

 6月の末に京都府立植物園へ行ったおり、今週のこの花探して!の企画で「アガパンサス」が出ていた。園内の地図上にこの辺りとあり、北山門近くへ探しに行ったが、わからず、入り口まで聞き戻り、案内してもらって~これです~と教えてもらった。花を見て、ああ、これ!、だった。町中の公園、花壇でよく目にしている花だ。名前は「アガパンサス」だった。

 

 知られているけど、名前までは~という花なのだ。書棚の山野草事典めくっても紹介はなかったが、このところ人気が出てきたのか、ネットでは詳しくだった。多年草で、園芸種が増え、花色は青紫の濃淡に白色があり、横向き、上向き、下向きに開いて、「アフリカンリリー」とか「紫君子蘭」とか、言われるそうだ。神戸の叔母が退院のおり、三宮のフラワーロード歩いていて発見、名前は知ってる、知ってる~と、「愛の花」のデジカメ撮り。花言葉はラブレター、今はラブメール。

 

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2020年7月19日 (日)

山鉾巡行のない祇園祭点描

Img_2594  Img_2597 Img_2642 Img_2644 Img_2656 Img_2659 Img_2661 Img_2662 Img_2667 Img_2675 Img_2682 Img_2683 宵山も山鉾巡行もない祇園祭、どんなだろう。八坂神社で疫病祓いの神事はあったが、コロナ居座り、梅雨はあけていない。ユネスコ登録、京都にあってよかった~と千年以上続く夏祭り。宵山と巡行がない町中、昼間にぶらり歩いた。以下、2020祇園祭点描。

 

 毎年なら観覧席特設の御池通。アジサイ植栽の歩道花壇に平安時代の扇に似たヒオウギが咲く。オレンジ色、祇園祭の厄除け花という。巡行なくても、コロナ去れ!と花開いていた。辻回しの四条河原町。高島屋1階フロア、紙と布づくりのカマキリ山こと蟷螂山。小が大に立ちむかう故事、勇気を示す。コロナに挑か。宵山の屏風絵は浴衣にマスクあり。

 

 祇園祭は鱧の旬と重なる。鱧祭りとも言われる。梅肉、湯引きのハモ落としは爽やかな味。それが棒寿司になると、1本1万2千円。コロナでハモの消費低迷と新聞に載っていたのに…、高値の鱧。宵山の鉾町から消えた駒形提灯。寺町商店街アーケードと京都市芸大生描く歩道柵デザインに。大丸ウインドウは長刀鉾フィギュア。自販機に巡行写真の町会所、チマキは完売という。♪~コンコンチキチン、コンチキチン、コロナ、コンチクショウ!~♪…、どこからともなく聞こえてきた。

 

 

 

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2020年7月18日 (土)

蜘蛛の巣になったフラフープ

Img_2207 Img_2202 Img_2200 Img_2241 Img_2236 Img_2235 Img_2233  Img_2243 Img_2251 思わず、う~んと両腕を組んでしまう。三角形の入り口、赤に青、黄色に黒…着色ガラスが様々に光る。床は手鏡、無造作にありすぎて、数えきれない。何の意味だろうと考える。地階は吊り下がるフラフープが蜘蛛の巣如く。腰より目が回る。う~ん、また腕を組み直す。

 

 京都市京セラ美術館、リニューアルオープン企画のひとつ、アーティスト鬼頭健吾のインスタレーション作品という。北西に新設した現代アートの「ザ・トライアングル」コーナー。作家と美術館と鑑賞者を三角形で結ぶ~という。その始まりが鬼頭さん。東京の新国立美術館オープニングでも作品を披露して、話題になった。今回は、その京都バージョンだという。

 

 インスタレーション、現代アートの表現方法の一つ。絵画、彫刻、写真などと並ぶ芸術として、1970年代から存在している。ある空間、ある場所で、作者が意図して枯れ葉を散らせば、それでインスタレーションになる。そうと理解しつつ、無料公開という三カ所に展示の鬼頭作品を見て回った。フラフープは2500本、手鏡はそれ以上か。日常の素材を組み合わせ、色彩と光を考える小宇宙の表現がテーマだという。無知の美、存分に腕を組んだ。

 

 ※ 鬼頭健吾さん。1977年名古屋生まれ。京都市芸大大学院卒、ベルリン研修留学、今は京都芸大教授。現在、京都と前橋を拠点に活動する。

 

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2020年7月17日 (金)

一人、一杯、一品の宮崎酒場えびす

Img_2049  Img_2053 Img_2322 Img_2320 Img_2319   Img_1652  Img_1653 Img_1777  良いのか、そうでないのか、行きだすと、ついつい~という癖がある。三日にあげず~というほどではないにしても週に一度、場合によって二、三度かなあ。コーヒー代わりのハイボール1杯と日替わりオーダーの一品、昼ひなたのカウンター席、店内時間は40分以内。

 

 宮崎に知人がいるせいか、宮崎への旅、何度かのせいか、どこか親しみを感じている。京都駅地下構内、ポルタ東ゾーンの「宮崎酒場えびす」。福岡の豚骨ラーメン・一風堂、近江牛のスエヒロ、金沢のまいもん寿司と並び、観光客が減って、どこも厳しいが、ここが客の入り一番いい。コロナ対策、チキン南蛮、冷や飯、味噌カツ…昼だけの宮崎ご当地定食もウケているようだ。

 

 ブラリ入ると、注文した一品の写真を撮り、パソコン保存している。点検したら~である。薄皮ポン酢、飫肥天、ピリ辛こんにゃく、ねぎまみれ奴、激辛よだれ鶏、鉄板鶏餃子、ゴーヤのおかかポン酢、長芋のたまり漬、宮崎夢想鶏コロッケ…。メニュー一覧は「宮崎を食べ尽くす!」。夜コースだけの宮崎牛すじコトコト煮は、まだだけど、その気になっている。一人で一杯一品にこだわって、千円以内。足休めぶらり入店、すこし店の顔になってきた。

 

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2020年7月16日 (木)

増水の鴨川、雨上がりの鳥たち

 Img_2154 Img_2140 Img_2146 Img_2160 Img_2167 Img_2346 Img_2344 Img_2328  Img_2335 Img_2336 雨また雨、鴨川は増水していた。いつも静かな川は、堰で怒ったように逆巻き、流れは川岸まで寄せている。当てのない出歩き日課、川の様子は?よく見る鳥たちは?と、下流の十条・陶化橋から七条大橋へ、二度歩いた。雨の合い間の右岸と左岸、一日置きに北へ行った。

 

 むかし、権力を手中の白河法皇が「鴨川とサイコロと山法師だけは~」と頭を痛めた一つ、暴れる鴨川である。いま、護岸整備されているが、いっときの豪雨に油断はできない。歩いた日、水かさが引いても流れははやい。こんなに~と思うほどの流木が川岸へ来て、所々で遊歩道を塞いでいる。飛び越え、飛び越え行って、中洲などで鳥たちの姿を見た。

 

 アオサギ1羽、増水の川を見ている。じっとすることが得意でも、ぼう然としているような。鵜の黒い頭が急流に見えた。流されている?と思ったら、水面から飛び立った。鵜はウ、雨中慣れしている。心配ご無用か。白鷺、、燕、鳩、雀…豪雨のとき、どうしていたのか、みんな戻ってきた。鴨の家族は8羽も草むらか出てきた。陽ざしが出て、草花も生きかえり、蝶も三密でない一蜜だけ吸いに来た。増水で不気味な鴨川より、静かな普通の鴨川がいい。

 

 

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2020年7月15日 (水)

六条堀川あたり…

  Img_2268 Img_2281 Img_2272 Img_1325 Img_1322  Img_1330  Img_2297   Img_1351    あのあたり、どうも歴史が重なり過ぎて、見えるものが、見えない。平安、鎌倉、室町、江戸…、ずっと存在感があったはずなのにいまは遺跡跡の石碑が一つ、駒札は傾いて朽ちている。西本願寺聞法会館の北、京都東急ホテルの南、六条堀川あたりである。

 

 遺跡の石碑は「左女牛井之跡」。駒札は文字がかすれている。由緒は石碑の彫り込みでわかる。源義経など源氏邸、南都の僧・村田珠光邸、足利義政来遊、茶人織田有楽斎、第二次世界大戦で疎開、撤去、地元の醒泉小学校100周年記念で建立…。近くの植え込みには「従是南 六条御境」の道標がある。駒札は、まるで読めない。少し北に「堀川楊梅」の地名表示がある。

 

 左女牛井は「さめがい」と読む。法衣の「井筒」がビルに左女牛井の名を残す。堀川通りの一つ東は、醒ヶ井通り。同じ「さめがい」。四条通りに菓子の老舗「亀屋良長」があり、店隣に「醒井の名水」。そこに左女牛井が生きている。六条は平安京時代は六条大路、貴族の屋敷が多く楊梅が植わっていた。吉川英治著「私本太平記」に近江源氏の佐々木道誉の京屋敷があった~の記述がある。湖北・醒井と重なる。この解釈、どうよ?。

 

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2020年7月14日 (火)

ことばは、時代とともに~

      Img_1891 Img_1913 Img_1787_20200711090301 Img_1804_20200711085901  Img_1783 Img_1616 Img_1655 Img_2065 Img_2190 Img_1856 Img_1881 Img_1696 「ことばには、意味がある」と、広辞苑はキャッチして売り込む。JR三ノ宮駅構内で厚労省が「三つの密を避けよう」のポスター、隣でJRが「みんなに、eよね!」と切符予約を勧める。「ことばは、時代とともに生きている」。ぶら歩き、ことばとの巡り合いが面白い。

 

 神戸三ノ宮センター街、アーケードの上から「靴下屋」の垂れ幕が下がっている。お店はどこ?下かな、足元かな。京都の七条通り、居酒屋「八八」。店名は「やや」。やや気になる。京都駅近くの民宿に「蜻蛉島(あきづしま)」。とんぼ、日本・やまとの枕ことば。これ、学びの屋号。7階建て新ホテル「御宿 野乃」。天然温泉付きも、まだ外国人客はノーノー。

 

 西本願寺前、老舗の仏具屋さん「骸骨堂」。ケースに骸骨見本、ナムアミダブツ。東本願寺前は、生き方あれこれ。「人間の煩悩に品切れなし」「世界中、あなたの代わりはない」。南方熊楠は「世界に不要のものなし」と。廃物利用の時代予言。84歳・横尾忠則さんは「老齢化でアートが見えてくる」と。後がない?でなく、アートがある。マスクを自分の目に付けて、現代アート。「来る人又来る人も福の神」…。ことばは、時代時代、生活とともに~。

 

 

 

 

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2020年7月13日 (月)

フルーツカービング展

   Img_1996 Img_2002 Img_1984 Img_1991 Img_1985Img_1999 Img_1998 Img_1988_20200710084501 Img_1995   カービングとは、彫ること、切ることだという。木彫りで、熊、魚がそうだし、鳥ならバードカービング。これが果物ならフルーツカービング、石鹸でソープカービング。野球で広島カーピング?これは違った。出歩きの日々、展覧会でスイカ、りんごのカービングを見た。

 

 京都の御池通りから寺町へ、いつも信長展開催の本能寺から少し南へ行ったOPTギャラリー。女性がたくさん入っているなあ~と誘いこまれた。フルーツカービング教室の生徒さん30人の作品展。先生はTV、雑誌によく出る福井生まれ、京都市在住の佐藤朋子さんという。表の看板でわかった。画廊内作品、スイカの皮が「三密回避」と切り抜かれている。

 

 炎が燃えるようなりんごもある。黄色いい薔薇になったメロンもある。冬瓜、オレンジ…繊細なデザインは、専用のナイフ1本で制作という。アヤタヤとか言われた700年前のタイ、王宮の子女が始めて、今や世界に広まっている。日本にもカービング協会出来、全国に教室増えて検定試験もとか。佐藤先生も年に一度は本場のタイへ行くという。タイではお祝い行事などに制作するらしい。見ているだけか、食べてもよいのか、それが悩ましい?。 

 

 ※ 佐藤教室展は13回目で、7月4、5日で終わった。 ※ 粘土などで制作の塑像はカービングと言わずモデリングという。

 

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2020年7月12日 (日)

レンブラント肖像画の変遷

Img_2081 Img_2084Img_2082  Img_2085 Img_2083  夜警など光と影の画家、オランダのレンブラントは生涯60点もの肖像画を描いた。ダ・ヴィンチ、ゴッホ…自画像を描かぬ画家はないにしても、質と量において、これほどはないという。本を読んでいて、若き1枚目と63歳の遺作を見つけ、デジカメで写し取った。

 

 本はエッセイスト・江國滋著「名画とあそぶ法」である。江國さん、週刊新潮記者から転じ、食道がんの闘病記をしたため62歳で逝った。人物論、俳句、落語など博学多識の筆さばきに惚れ、図書館で借りた本がこれだった。自ら絵も模写するなど、絵にも造詣深く、スコットランドのグラスゴー美術館でレンブラント自画像展を鑑賞して写真付き著述だった。

 

 旅の途中に入って、ルーブルなど、各国の美術館が所蔵のレンブラント自画像が30点も展示され、それも無料、幸運・至福の出会いだったという。展示2部屋を一巡して、自画像はカメレオンの如く、年々の表情変化が激しいと感想を書く。デジカメ転写は4枚。奥さんと一緒のエッチングは、江國さん模写して、クラークケーブルみたいな顔という。顔に影のデビュー作は23歳、紅顔の美青年26歳、賢者・解脱の63歳…、名画は顔とともに。

 

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2020年7月11日 (土)

今川義元生誕500年と新庭園公開

  Img_1961_20200708093001 Img_1960  Img_1941 Img_1964 Img_1965 Img_1963  Img_1953_20200708093101 Img_1945 Img_1942 岩と岩の間に隠れるように達磨さんが見える。中国五山で面壁9年、足が腐るまで座り続け、その代償に禅を悟ったという達磨太師の像である。茶色の石は、お釈迦さんが生まれたインドのブッタガヤから運ばれた坐禅石という。苔庭には、一休さん像が坐禅を組んでいる。

 

 臨済宗本山建仁寺の塔頭霊源院、新しくなった枯山水の庭である。霊源院は多くの学問僧を輩出、のち戦国大名になった今川義元も13歳から4年間、ここで学んでおり、今年は生誕500年という。門前に生誕記念の幟が立ち、同時に建仁寺小堀管長が「鶴鳴九昻(かくめいきゅうこう)」と名付けた新庭園の初公開である。境内通り抜け、八坂通りから入った。

 

 ガクアジサイの変種、甘茶が咲く甘露の庭でも名前が通っている。新庭園は島根の足立美術館の庭を造った中根金作さんを祖父に持つ中根行宏、直紀兄弟の作庭という。拝観500円。年輩のボランティア案内人、庭園前に立って、解説する。縁側に座って、耳をジャンボにして雨の庭園を眺めた。敷き詰められた白い砂石、砂紋は大海の波だという。くの字型の石は仏教伝来の船だという。インドあり、中国あり、日本あり~の庭園、それぞれに師あり。

 

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2020年7月10日 (金)

アカンベエ~マスク

    Img_1866Img_1977 Img_1842   Img_1885    Img_1869_20200707092401Img_1873_20200707092701 Img_1874 Img_1872  Img_1877 何だ、何だ…こらあ~何だ。東京都知事、2選の小池知事、支持率低下の安倍首相、NHKニュース9のキャスター…、べろ出しアカンベーマスクをしている。これがまたよく似合う。美術家・横尾忠則さんがツイッター発信するコラージュ作品である。こらあ~、面白い?。

 

 横尾忠則現代美術館で開催中の兵庫県立横尾救急病院・展1階フロア。べろ出しマスクのコラージュ作品、ビデオで映し出している。病歴そのままの横尾作品を見て、帰るところで見入った。デジカメ撮りして、ユーモラスさを楽しんで戻った翌日、朝日新聞夕刊社会面に記事が出た。見出しは「コロナの日常 アカンベー マスクアート量産、横尾さん」。

 

 記事を読んで、デジカメ撮り写真をパソコン点検した。マッカーサー元帥、お堀を泳ぐピンクガール、少年マガジンの飛雄馬、赤信号…、どれもおかしみがある。横尾さん1960年代、ベロ出しマスク作品を多く作っている。それが今はマスクの日常。記事の中で「コロナで国民1億人がアートマスク、アートが世界を変える」と。横尾さん、WITH CORONAをテーマに毎日ツイッター投稿、すでに120本という。コロナ生活はベロ出しマスクとともに~。

 

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2020年7月 9日 (木)

土佐清水、カツオのタタキ

Img_1909 Img_1895 Img_1894 Img_1904 Img_1905 Img_1908 Img_1911_20200706083401 タタキ…、数々あれど~である。母さんお肩を、君もういいよ~でもない。セメント土間でもない。サザエさんでもない。身を切り刻んだアジでもない。黒潮、一本釣り、表面を炙って刺身、カツオのタタキである。四国最南端、土佐清水のソウダ(宗太)カツオだそうだ。

 

 土佐清水と言えば、地平線が丸く見える足摺岬、大河ドラマを目指すジョン万次郎の故郷などである。去年秋、高知から愛媛へ戻るSTさんマイカーに同乗、観光案内で四万十川沿いを南下して、行ったのを思い出す。叔母入院見舞い帰りの神戸三宮。駅前の旧西国街道沿い商店街の居酒屋「土佐清水ワールド」である。もう2度目、昼をだいぶ過ぎて、入った。

 

 隣と間隔をとったカウンター席の斜め前、ガラス超しに炎が上がった。店の売り、カツオタタキの藁焼き。実演のパフォーマンス。白いマスクの店員さんがカツオ丸ごと表面を炙っている。~最初は藁の香りそのままは塩で~と出てきた。塩のあとはポン酢でも万能タレでもという。薬味は葱、玉ねぎ、にんにく。焦げ目、カツオ、身が赤い。レモンぎゅっと絞った。塩で一切れ、万能タレで一切れ…。身に脂、旨いねえ。これがコロナに勝つカツオ!。 

 

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2020年7月 8日 (水)

横尾救急病院・展を見る

Img_1813 Img_1814 Img_1822Img_1882 Img_1831 Img_1835_20200705084501 Img_1836 Img_1843 Img_1849_20200705084601 Img_1855  Img_1859 Img_1880  いったい、どういう意味の美術展なんかナ?と行って、作家自身の、こんなにもと思う病歴の数々をたどり、自己と芸術力を高めた生涯を絵にした回顧展とわかった。横尾忠則現代美術館の「兵庫県立横尾救急病院・展」。テーマは「病気と美術」、コロナにも挑んでいる。

 

 超常現象を持つ横尾だからか。世界がコロナコロナになる前からの企画。展覧会の開会式前日、WH0が中国武漢でコロナ感染を宣言している。開会式ではジョークで病院展だから~と、参加者にマスクを配り、記念写真。日本でもコロナが拡大、展覧会も一度休館して、再び会期延長して開催中。今は検温して、マスクなしには入れない。

 

 未熟児で生まれ、現在84歳の横尾のユニーク展である。神戸住まいの叔母の入院見舞い、大事ないと知り、病院から直行の病院展だった。王子動物園前、何度も行っている。今回はチケットが診察券、受付は白衣姿。展示会場は病棟にして小児科、外科、眼科…ベッドに点滴まで備え付け。喘息、骨折、不眠、顔面神経痛など横尾の病歴作品が並ぶ。「病気があって我が人生、我が美術」という横尾、今はマスクから舌を出すコロナ絵に挑み、コロナ、あかんべえ~。

 

  ※ 横尾救急病院展は会期大幅延長して8月30日まで開催。阪急王子公園前下車すぐ。

 

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2020年7月 7日 (火)

大阪新スポット「天芝」

Img_1486 Img_1491 Img_1492Img_1495 Img_1499 Img_1501 Img_1511 Img_1504 Img_1503 Img_1588 仰ぐと、すぐ上に日本一の高層ビル、300㍍のあべのハルカスがある。振り返ると、コロナで色が変わる大阪名物・通天閣が見える。ここは、天王寺の「天芝」。むかしの公園をリニューアル、緑の芝生が7千㎡、動物園まで広がる。大阪の一番新しいスポットになった。

 

 大阪市美のフランス絵画展へ行ったおり、周辺を歩いた。梅雨の晴れ間の土曜、密になりにくい芝生が広がる。地元、旧制天王寺中学出身二人の作家、洋酒天国の開高健も「何でもみてやろう」の小田実も知らない。青空カラオケの歌い手はいない。地下道入り口、一番上で花が咲くと梅雨が明けるという立ち葵がハルカスと高さ競うようにピンクの花を咲かす。

 

 まっすぐ進んで動物園、右にそれて大坂の陣の茶臼山、それずに市美。朝日新聞「めし」連載中に急死、林芙美子絶筆の文学碑がある。~昔 通天閣があったころは 放射状に通路が伸び…~。なんで昔?と調べて、ここから見える通天閣は2代目とわかった。鹿、兎、熊、笛吹く少年の彫刻は「いのちいきいき」。昭和62年開催の天王寺博覧会、天博のテーマという。天然芝の「天芝」でない天王寺の芝生で「天芝」…、ここから大阪の明日を見晴るかす?。

 

 

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2020年7月 6日 (月)

近江屋跡かっぱの白えび

Img_1713_20200702085101 Img_1711 Img_1710 Img_1718 Img_1715   Img_1717 Img_1716 Img_1719 Img_1726  富山湾の宝石、白海老がある。1巻300円、いいね、安いね?と注文パネルをタッチした。100円握りが売りの回る寿司・かっぱ。密にならない昼間の午後2時半に入って~である。「お客さまの商品が…」と音声がして、黒い鉢皿、青葉を敷いたに白い宝石が来た。

 かっぱはかっぱでも、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された京都河原町の近江屋跡の回る寿司かっぱである。一年に2度、近江屋考で原稿依頼あって、龍馬遭難の碑写真撮りに行って、ちょっとだけよ~と入った。コラムニスト嵐山光三郎の近著「ごはん通」の江戸前握りの始まり、貞享年間の人気店の一つは「近江屋」と出ていた。握り寿司にも縁があった。

 

 透き通るようなホワイト、醤油をちょっとたらした。いま、かっぱになった近江屋、龍馬の頃は土佐藩出入りの醤油屋さんだった。店前の駒札にも記述がある。これも、しょうゆう?いや、そういう縁を感じた。涼しい夏寿司メニュー、蝦夷あわびもある。2巻180円、コリッ、コリッとして、さすが蝦夷産、ええぞ、ええぞ?。これに静岡名産の釜揚げ桜えび、2巻でかっぱ本来の100円。取材絡めて一服して、外は雨。傘なくかっぱからげて出た?。

 

 ※ 料金は税込み1177円。内訳ハイボール429円、白海老330円、アワビ308円、桜エビ110円。

 

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2020年7月 5日 (日)

新世界の串カツ

 Img_1565 Img_1566 Img_1571 Img_1574 Img_1562 Img_1575 Img_1578 Img_1579 Img_1580 Img_1583 どこを歩いても、どう切り取っても…「大阪」が出て来る。日本一、世界一…、看板のオーバーさ、わかっている。大阪コロナ、夜は緑色が点く通天閣の新世界。大阪市美のフランス絵画展から心を緩くして、フグ提灯を見て、二度漬け禁止どうなった~の串カツだった。

 

 大阪名物、たこ焼きもホルモンもだけど、新世界は串カツ店が目立つ。333と数字を並べさざんが9の「さんさんさん」。顔出し看板の元祖「だるま」。顔も笑う、胃も笑う…もう1本!とキャッチする「カメちゃん」、老舗のてんぐ、新興の八重勝…、競争は下剋上の様相だが、客が店を知っている。コロナでも行列の店、まるで密のない店…現実は厳しい。

 

 客がほどほどいて、隣と間合いがある「ふじやま」に入った。午後2時半、タイムサービス中、店は広い。牛、海老、玉ねぎ…5本。店内、ソースは二度漬け禁止と出ていても、カンカンはない。ソースはチュウブ入り。皿に垂らし、衣にペタペタ…コロナ対策、今は仕方がない。店それぞれに秘伝のソース、油選びと油切りでサクサクの衣…、大阪の串カツはええでえ。~明るく暮らす、おいしく食べる、楽しく生きる~の看板を見て、新世界を出た。

 

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2020年7月 4日 (土)

鳥瞰図絵師・吉田初三郎

Img_1133 Img_1116 Img_1645 Img_1643 Img_1640 Img_1639 Img_1639 Img_1613 Img_1612 見える、見える…こうも見えるものか?と思う。昭和天皇即位の記念博があった京都市内から西は大阪の十三、東は日本ラインを越えて富士山まで描いている。眼は、空を飛ぶ超広角の魚眼レンズだろうか。地図にして、絵にして、大きく、細かく、描いて見せている。

 「大正の広重」と言われ、自らもそう言われることが自慢だった吉田初三郎である。大正から昭和にかけての、鳥瞰図絵師。友禅図案から洋画家、転じて国内中心に名所旧跡のパノラマ地図など6千枚を描き、今に残した。京都市出身、明治17年に生まれ、昭和30年まで81年間生きた。いま、JR京都駅正面右に日文研所蔵する吉田の京都鳥観図複製がある。

 

 立ち止まって見だすときりがない。平安神宮など大礼記念の博覧会場、チンチン電車、伏見稲荷の千本鳥居、琵琶湖からの疎水、大文字、嵐山…京都を丸ごと描いて、右の上に富士山🗻である。平凡社が雑誌太陽別冊で、20年前に特集を出している。観光ブームに乗った当時の避暑地、渓谷地などカラー図版、どう見たか、富士山の火口まで描き、いずれ飛行機の時代が来ると。吉田図絵の収集家、荒俣宏氏は「観光の涅槃図」の言葉を寄せている。

 

 ※ 雑誌太陽別冊「吉田初三郎のパノラマ地図」は2003年10月発行。吉田写真はその掲載から転写。 ※ 荒俣氏は作家、現京都国際マンガミュージアム館長。

 

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2020年7月 3日 (金)

大阪名物「ふぐ提灯」

Img_1561 Img_1559 Img_1556  Img_1553 大阪名物、すぼらやのふぐ提灯はどうなるのだろう。大阪市長はモニュメンで残しては~と言っているが、見ておこうと新世界へ行った。通天閣が見通せる煩瑣で雑多な賑わい、直径3㍍のとらふぐ提灯がぶら下がっている。黒い斑点、おちょぼ口…、姿と形に愛嬌がある。

 

 このコロナ、鍋料理はどうしても密になる。大正9年(1920)から創業100年の老舗も、先行きが見通せない~と4月以来の休業からそのまま9月で閉店するという。新世界、労働者が多い街なので、着の身着のままでどうぞ~と屋号は「ずぼらや」。道頓堀店と並び、安くて旨いと人気だった。大阪市美展へ行っての流れ、階段降りて、いま注目のとらふぐ提灯はいた。

 

 ふぐ、漢字で「河豚」。中国では、河にいて、豚のようにおいしいからという。世界で4百種、マンボウもカワハギも仲間。日本で2百種の一番はトラフグ、白身魚の王様という。天皇の料理番、秋山徳蔵は「肉は清澄にして光輝あり。味は淡にして薄ならず」と。あの味を天皇が御存知ないのは、おかわいそうだと言っていたと、朝日の深代淳郎は天声人語で紹介している。国内一番の消費地、下関は、濁らず「ふく」、福を呼ぶ。提灯もいつまでも~。

 

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2020年7月 2日 (木)

フランス公爵夫人と宮殿の野外宴

Img_1512  Img_1520 Img_1521 Img_1525  Img_1519 Img_1528 Img_1530 Img_1531  Img_1527 Img_1538_20200628091801 ここはロコ、いや何処? これは、ロココ美術。デッサンから色彩へ転換した18世紀フランス絵画、ベルサイユ宮殿である。王妃マリー・アントワネットに仕えた公爵夫人と宮殿の庭で宴たけなわ野外パーティー。会場展示2枚のロココ絵画をズームでアップした。
 
 「フランス絵画の精華~300年の愛が華ひらく」展である。コロナで会期途中休館の九州国博から大幅に会期延長して開館の大阪市美へ。自宅の京都山科から会場の大阪天王寺、半年ぶり地域をまたぐ移動で行った。ポスターは宝塚歌劇のベルサイユのばらを思う公爵夫人。花のブーケがある麦わら帽、柔らかそうな茶髪、白い肌…、女性の画家が描いたという。

 

 歴史風景画の17世紀古典主義、18世紀のロココ美術、印象派夜明け前の19世紀新古典主義…、油彩展示は68点、日本初公開17点。撮影可能な展示作品が2点あるという。ロコか、どこか~と会場回って、第2会場の一室がそうだった。ポスターの公爵夫人とベネチュワの庭。絵は1㍍もない大きさ、近くへ寄って、解説読んでデジカメ撮り。庭絵の右端、ギターの男性は作者自身とか。公爵夫人の絵、講釈はいらない??。

 

 ※ 大阪市美「フランス絵画」は8月16日まで会期延長。 ※ ポリニャック公爵夫人は1782年、女性画家ルブラン制作。ヴェルサイユ宮殿美術館所蔵。 ※ ヴェネチアの宴は1718年頃、ヴァドー制作。日本初公開。

 

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2020年7月 1日 (水)

一年の折り返し「夏越しの祓」

Img_1665 Img_1670 Img_1671 Img_1690 Img_1692 Img_1677 Img_1685 Img_1683  Img_1689 左から右へ、また左へ、~水無月の夏越しの祓いする人は…~と詠い、茅の輪を8の字型に三度くぐる。6月30日は一年の折り返し。これまで半年の穢れを祓い、これから半年の無病息災を祈る。「夏越しの祓」。コロナの昨日今日明日を思い、雨の中、平安神宮へ行った。

 

 朝のNHKマイあさラジオのふるさとだより。京都の青柳さんが、和菓子水無月と夏越しの行事を話しているのを聴いた。「水無月の外郎は冷たい氷、上に乘る小豆は鬼に見立て、夏越しの日に食べると、暑気と邪気を払う。水無月は京都発祥の和菓子。この日、社寺は茅(ちがや)を束ね、社殿前に丸く飾る。お参りの作法は~」など話していた。それで、行く気になった。

 

 地下鉄山科駅構内売店、道筋の饅頭屋さん、ともに水無月特売デー。5、6年前か、宮崎の青島で案内の知人が外郎購入、美味かったのを思い出す。京都は宇治茶の抹茶外郎が人気と、ラジオで青柳さんが話していたが、ちょっと待ちや!と売店を見たらあった。定番の白、沖縄・波照間島の黒糖、それに抹茶の3種類。行った平安神宮の夏越し祓は、朱塗りの応天門前。コロナ払いを願い、作法の「8」でくぐった。△の水無月、〇の茅の輪、×のコロナ!。

 

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