言葉は生きている
「本日臨時休業させて頂きます」の貼り紙に添え書きで~かんにんどすゑ~。京都の町家カフェ。どすゑ~が、優しおす。「日本の未来のために今は休みます」は、お酒の美術館の臨時休業。WE好き!(ウイスキー)が効いている。これはコロナ禍始まった頃、町中で見た言葉である。
言葉はいつの時代にも生きている。二、三日前の京都新聞朝刊一面コラム凡語。~辛抱という棒には花が咲く。「辛」に横棒一本加えて「幸」~。落語家桂小金治さんのネタだそうだが、辛抱また辛抱の今、明日がある。朝日新聞朝刊一面では、鷲田清一さんの連載「折々のことば」もある。書棚の整理で昭和32年発行、桑原武夫氏編の「一日一言」が出てきた。
茶色がかった「一日一言」のページ捲ると、元日は山部赤人~田子の浦打ち出でてみれば~で、写真は北斎の富士。以下、毎日毎日、李白あり、芭蕉あり、ルソーあり…365日365人の名言が並ぶ。岩波新書発行、値段は130円。いまも生きている言葉の数々…なんと重くて安いことか。現実に戻って、老舗うなぎ屋さんの店先。~コロナに負けるな~の言葉を添えて、鰻のまむし弁当が特別価額でなんと3千円という。ウナ電、至急モトム?。
※ 上の写真は京都、大津の町中で撮った。
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