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2019年5月

2019年5月31日 (金)

閑院宮旧邸の「床みどり」

 Img_0271_1 Img_0263 Img_0279 Img_0260 Img_0261 Img_0445 ちょっと、屈みこんで、どうかな。うん、まあ、まあかなあ~。床に映り込んだ緑のデジカメ撮り。新聞写真みたいには~だけど、まあ60点くらいか。京都御苑内にある閑院宮邸跡の「床みどり」。梅雨前、まだ5月なのに気温30度続きの夕方、避暑兼ねて~行ってみた。

 

 桂宮、伏見宮、有栖川宮と並ぶ4親王家の一つ、閑院宮旧邸は京都御苑東南にあり、環境省が管理、一般公開している。地下鉄丸太町駅北東出口から5、6分。池のある庭園、宮家、建物の歴史、御苑の生態系展示も。無料だし、よく、ぶらりと行く。ここの南棟の「床みどり」が2年前に京都新聞、今年も朝日新聞の朝刊社会面に載った。それで、また、写真撮りで行った。

 

 青モミジ、床みどり…、古い広辞苑にはない。俳句の季語にもない。平成から令和へ、新しい季節語か。「深緑」と書いて「ふかみどり」がある。これは広辞苑、季語にある。青みと黒みの強い濃い緑色、季節が新緑から少し進んだ頃か。黒光りする床に映り込む「床みどり」の色合いが、この深緑だろう。太陽の差し込まない午前中の曇天が「床みどり」の写真撮りに良いそうだが、夕方の閉館間際に入って、この「床みどり」の写真、まあ、ゆかった?としょう。

 

 ※ 朝日新聞記事は5月23日掲載、行ったのは2日後の25日。 ※ 閑院宮は「かんいんのみや」。公開は午前9時半から午後4時半。

 

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2019年5月30日 (木)

女の子の列の先はタピオカ

Img_0257   Img_0254 Img_0228 Img_0396 Img_0400 Img_0395 この、女の子の長い列は何だろう。アイドルかな。いや、そうでもなさそう。一番前まで行くと白くまマークのお店「オツモパール」。生タピオカの専門店だという。ミルクドリンクのカップの底に黒い粒々、ストロー差し込み、ニコニコ顔…、みんなタピオカ、タピオカである。

 

 タピオカ、ご存知かなあ。南米産のキャッサバという根芋が原料。すりつぶして、加熱して、乾燥して、精製して…という。これが台湾で人気のスイーツになり、日本に飛び火、若い女の子の間でブーム化、専門店が増えている。最初に長い列を見たのは、京都の三条通り、蟹さんの寺町を西へ、御幸町の元毎日新聞京都支局が入っていたレトロなビル1階だった。

 

 ここが、人気絶頂の「オツモパール」。ファッションデザイナーNIGOがプロデュースとか。女の子の列、半端やない。20㍍どころか、30㍍は…。奈良へ行ったおり、一服で入ったお店メニューにタピオカ入りミルクジュース。どんなかナと頼んだ。太いストロー、ミルクと一緒に黒い小さな粒のタピオカ一つ。甘くて、モチモチして、食感は杏仁豆腐。若い女の子には、これが、いいのか、タピオカ、タピオカ…。名前は覚えた、タピオカ!。

 

 ※ 写真は「オツモパール」(5月3日開店)のほか、新京極蛸薬師に出来た専門店も。 ※ 管理栄養士によると、タピオカはカロリー高く、栄養価は低いと。

 

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2019年5月29日 (水)

曜変天目茶碗の輝き

Img_0160 Img_0166 Img_0133 Img_0132 Img_0168 Img_0170 ガラスケースの中、小さなお椀が瑠璃色に輝いている。斑文一つ、二つ、三つ…小さく、大きく…宇宙に浮かぶ星の如く~と形容される不思議な優美さである。お椀だけに光があたったガラスケース、背伸びして、時計回りで、ゆっくり、ゆっくり、上から覗き込んだ。

 

 奈良博で開催中の藤田美術館所蔵、国宝お椀の輝き。日本にある世界で3つしかない曜変天目茶碗の一つ。4月半ば開催から1か月少し、会場前に祝10万人突破~の表示、人気が凄い。輝き見たさ、ガラスケース前へ平日でも40分、60分、80分待ちという。行ったからには~で、そろり、そろりして、ドキドキして…、世界の輝きへ、40分でたどりついた。

 

 世界で三つの輝き。今、この奈良博と滋賀県信楽・MIHOと東京・静嘉堂文庫美術館で同時開催である。みんな中国・南宋時代、12世紀から13世紀、福建省の建窯で焼きだされて、日本に渡り、なぜか、本家の中国にはない。不思議、不思議…不思議の曜変天目茶碗。MIHOに展示の大徳寺寂光寺所蔵の輝きは、内覧会で見た。奈良博で二つ目の輝き見て、次は三つ目である。東京静嘉堂の曜変天目茶碗鑑賞はいつ?、よう返事はできない。

 

 ※ 三か所の曜変天目茶碗展、奈良博の藤田美術館展は6月9日まで。静嘉堂は6月2日まで。信楽・MIHOは5月19日で終わった。

 

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2019年5月28日 (火)

興福寺国宝館へ入る

Img_0157 Img_0137 Img_0199 Img_0144 Img_0196 Img_0138 Img_0201  Img_0210 Img_0209 Img_0203 ある、ある…さすが国宝館、あれも、、これも…、それも、国宝である。奈良・興福寺の国宝館。中へ入って、真ん中に高さ8㍍の千手観音、回りに仁王さん、地蔵さん、お釈迦さん、10体の十大弟子像、8体の八部衆…、見るもの、見るもの、ぜ~んぶ国のお宝である。

 

 興福寺の起源は、天智天皇の時代に京都山科にあった山階寺。いま、三条通り、京都薬大近くに旧蹟碑がある。中臣鎌足の病気祈願で、奥さんの鏡女王が建立して、飛鳥から平城京へ都が移り、和銅3年に鎌足の息子、比等人が建立した。今、我が住まう山科の歴史がここに~と思うと感慨あり。南円堂、北円堂、五重塔、三重塔、講堂…、興福寺の境内は広い。

 

 平成30年、朱色も鮮やか、中金堂が再建した。駐禁?それはそう。隣り、奈良公園側の国宝館は大勢の僧侶の台所だった食堂跡に建てたという。国宝の数々、中でも思わず見惚れるのは八部衆の阿修羅像。美しいお顔が三つも、細くしとやかな手は六つ。古代インド語で、生命を与える意味の「アスラ」が阿修羅に~という。今は釈迦を守護する八部衆の一つになって役割を担う。国宝館案内の看板、ポスター、出口のビデオ…、今日も明日も阿修羅?。

 

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2019年5月27日 (月)

奈良で習う釜めし並び

Img_0162 Img_0180 Img_0178  Img_0190 Img_0187 Img_0191  奈良で習うことは?…、世界で奈良しかない人と鹿の共存もだけど、奈良博で毎年開催、人気の正倉院展で長い列を並ぶことも。奈良と並びと習う…これは洒落。この並び、曜変天目茶碗の奈良博の藤田美術館展で並び、釜めし屋さんでも、長い並びを習った?。

 

 グルメで奈良名物と言えば、何か?。しか煎餅は鹿のデザートだし、何だろう。奈良漬け、柿の葉寿司、茶粥…これというのがあまりなく、ネットで検索して出てきたのが、なぜか、釜めし。博物館前、奈良公園前に創業50年の「志津香」という専門店。確かにたくさんの人が並んでいる。平日の昼を回って、暑いのに店前での並びの列はズラリ15㍍以上。

 

 曜変天目茶碗の鑑賞で並びを習って、その「志津香」へ。一釜ずつ炊き上げに20分という。店の女性が出てきて~今だと60分待ちですが~と注文を聞きに来た。並びの奈良の釜めし、かまへん、かまへん?と並んだ。長崎の中学で英語教師の米国人女性、母と弟を呼んで3人で奈良へ、大阪のおばちゃん一人で並びのウワサを聞いて来た~と。これ、並び待ち中の交流。事前注文の効果、着席すぐ注文の奈良七種釜めしが出た。海老、蟹、穴子、鶏、ごぼう、椎茸、人参…、おこげ付きで、かまへん、かまへん!。

 

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2019年5月26日 (日)

奈良はしか、鹿、シカ…仕方がない

 Img_0236 Img_0128 Img_0159 Img_0235 Img_0152 Img_0225 Img_0194 Img_0156 Img_0193 Img_0222 奈良はしか、鹿、シカ…である。ヒトとシカの共存は、世界で奈良でしかない~というから仕方がない。道路を横切っても、叱れない。しかめっ面は出来ない。なんせ、国の天然記念物指定、神の使いである。JRでも近鉄でも駅からの奈良案内はシカ看板、しか!と見た。

 

 シカのダ洒落、かくかくしかじか…、幾つ出たかな。奈良博で開催の曜変天目茶碗展示の藤田美術館展へ行って、駅から歩いて、まずシカ。奈良に鹿が住まいして1000年以上、戦時中は激減したと言うが、今は増え続けている。史上最高の1630頭もという。駅から公園への道のり、観光客、修学旅行生とシカ、鹿、しか…。奈良公園のシカ煎餅は10枚で150円。

 

 鹿にとって、煎餅はデザート。主食は公園のノシバ。黒い糞が一杯だけど、コガネコロガシが食べて綺麗にする。共存共栄という。ふ~ん?そうだったのか。これ、奈良へ行く前、ぐうぜん、NHK日曜夜「ダーウィンが来た!」で奈良のシカ特集を見て、知った。5月は出産期、子育て鹿は警戒心が強い、気の荒い鹿は柵囲いの鹿苑で保護、夜の寝ぐらは春日大社の森、お乳は生んだ鹿にしかという。写真は視界に入ったシカ様ざま、しか!とどうぞ。

 

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2019年5月25日 (土)

飛雲閣の特別公開

Img_0080 Img_0079 Img_0099 Img_0082_1 Img_0083_1 Img_0088 Img_0092 Img_0110 Img_0105  Img_0107 一層、二層、三層…柱が細くて、障子が多くて、空に浮かぶようにふわふわしているので、飛雲閣という。西本願寺境内に建つ三層柿葺の楼閣建築、国宝である。いま、改修中で、こけら屋根の葺き替えだけがすんだので、親鸞さん誕生日に特別公開があり、見に行った。

 

 飛雲閣、秀吉の聚楽第遺構という。金閣、銀閣と並ぶ3閣目、大徳寺の前田家菩提寺・芳春院の呑湖(どんこ)閣も入れて4閣。円山公園近く大倉喜八郎の山鉾を模した祇園閣を含めて5閣か~と思ったが、これは銅閣。歴史的に金閣、銀閣と同格ではないにせよ、伊藤忠太建築、風格はある。調べると、5閣目は東福寺の伝衣(でんね)閣が、そうでんねん!。

 

 かくかくしかじか、元戻りで3閣の飛雲閣。一層は舟入り間、産経新聞の宗教記者だった司馬遼は西本願寺の記者クラブからここへ来て、昼寝して小説構想にふけっていたとか。二層は板戸に36歌仙の定家さん、小町さんら…、三層は星が掴める星掴楼。非公開特別公開で何度か行ったおり、庭からでも撮影禁止だったけど、親鸞さん誕生日の特別公開、事前申し込みなしなのに、写真もどうぞ、どうぞ!。親鸞さん845歳、おめでとうございます!。

 

 ※ 飛雲閣改修は2年前からで来年春に終える。屋根葺き替え公開は親鸞降誕会の5月20、21日にあった。 ※ 飛雲閣は、境内の東南隅にある滴翠園の池に建つ。

 

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2019年5月24日 (金)

国宝「一遍聖絵」を見る

 Img_0047_4 Img_9694 Img_9686 Img_9688 Img_0051 Img_0046_2 Img_9693 Img_9691 Img_0048_2 国宝の「一遍聖絵(いっぺん・ひじりえ)」全12巻が17年ぶり、いっぺんに公開中。京博で「時宗の名宝とともに~」の展覧会。NHK日曜美術館でも紹介され、会場の京博は三十三間堂前、町ぶら歩きの道筋だし、いっぺんは行っとかないと~と見に入った。

 

 「一遍聖絵」は、南無阿弥陀仏と唱えて踊れば極楽へ~と、いっぺんでなく、二へん、三べんと全国を回った一遍の生涯を描く。絹本の全12巻、長さは135㍍。時は700年前、蒙古襲来の世情不安な鎌倉時代。一遍は時宗を開祖、庶民の中に入って、念仏札を授けて、自らナムアミダブツ、ナムアミダブツ…と踊りまくり、一大ブームを巻き起こしたという。

 

 特別展は3階会場からの始まり。EVで上がって、まず空也上人像。食うや食わず?の念仏行脚の仲間。続いて、う~んと唸っても読めない文書類見て、2階も見て1階へ降りた。TVで見た国宝の聖絵が並んでいる。大きな日本地図看板も特設、一遍の足跡が示してある。修行の岩屋寺は愛媛県久万高原…、知ってる。知人案内、ゴルフ場へ行った。踊りの始まりは長野県佐久、今、高校駅伝の強豪校で覚えている。富士山、臨終の場面…、見切れない。次週、もういっぺん行くかな?。

 

 ※ 一遍(1239-89)聖絵と時宗の名宝展は6月9日まで。 ※ 上の写真は一部、NHK日曜美術館からデジカメ撮り。

 

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2019年5月23日 (木)

美的にカレーライス

Img_0006_12 Img_0008_14 Img_0014_20 Img_0016_18 Img_0003_19 ラッキョも福神漬けもなかったが、レーズンがある。落花生がある。パインに胡瓜漬けもある。最初に入ったおりは、レーズンだけだったので、心残りになっていた。二度目、白いカレー皿、ライス回りに少しずつ、ぜ~んぶ並べてみた。いいねえ、綺麗だねえ、納得だねえ~。

 

 JR大阪駅中央南口から地下歩いて1分の「サンマルク・カレーハウス」。とんかつのKYKのヨーロピアンカレー版。大阪梅田店を中心に京都高島屋など全国展開しているが、はじまりはこの梅田店。端から端へ大理石のカウンターがどうだろう、20㍍はある。客30人は座れて、店員さんも7、8人、流行っている。大阪へ立て続けに行って、最初にいい味を感じて二度目だった。

 

 最初はナスビカレー690円。カレーはカロリー多いと判断してナスビ。マラソンランナーの中でも、特にタフで粘り強い川内優輝選手は、レース前日は必ずカレー。スタミナ効果あるようだが、二度目はナスビでなく、海老フライとヘレかつ2品入り980円。ヘレかつ単品だけでも980円なのに~と損得勘定が出て、色合い美しい春野菜カレー780円もやめて、これだった。まあ、二度目の思いは、レーズン、落花生、パイン、胡瓜漬けの揃い踏み。美的に満足なり!。

 

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2019年5月22日 (水)

展覧会は「これ、鉛筆画です」

Img_9973 Img_9972  Img_9975 Img_9981 Img_9967 Img_9969 Img_9979 「これ、鉛筆画です」というタイトルの美術展、どこに? どこが? と見に行ったら~である。これ、写真じゃないの?と、よ~く見たら、マス目に一つまた一つと描き込んだ気の遠くなるような、普通をはるかに超えた「超絶技巧」の技。恐るべき「これ、鉛筆画です」。

 

 駅同士の交流か、東京ステーションギャラリーから京都伊勢丹美術館「えき」へ巡回してきた展覧会。作家は63歳で早逝の山口県防府市出身の吉村芳生さん。最初の展示は金網。それが壁面に17㍍、限りなく続き、網目は1万8千個という。名前の出ない頃の吉村さん、ドローイングで70日間もかけ、金網、金網…と、檻に入った如く描き続けた作品という。

 

 それで驚いていたら~である。第2会場は「365日の自画像」。新聞を写真でマス目に転写して、題字、写真、記事と点点点で描き写し、日々泣き笑いの自画像を上から描いている。精緻さ、再びの驚異。吉村さんは57歳で脚光浴びる遅咲きの画家。スランプ脱却は色鉛筆の花々。見開きチラシの藤は長さ7㍍、2年かけた。写真でない色鉛筆画。新聞の自画 像で、世の中と自分をみつめ、描くこと、生きることを求め続けて「これ、鉛筆画です」。

 

 ※ 展覧会は6月2日まで。

 

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2019年5月21日 (火)

三井寺山門前で見た緑の今

Img_9902 Img_9912 Img_9917 Img_9905_1 Img_9908 Img_9903 Img_9919 Img_9910   この緑、今が旬の緑、どう表現するのがいいのだろう。芭蕉は奥の細道で、この時期、日光を旅して「あらたふと青葉若葉の日の光」と詠んでいるけど、ここは大津市の三井寺仁王門前である。参拝客誘う「あお若葉競演」の看板があって、お寺回りに緑を感じた。

 

 滋賀県美術協会展の大津歴史博物館、琵琶湖が見える高台にある。行きは京阪石坂線大津市役所前の駅で降り、帰りはJR大津駅まで4千歩は歩く。その途中に円満院、三井寺、三尾神社、琵琶湖疎水があって、道筋はずうっと緑々している。クスノキ、カエデ、エノキなど樹木が重なりあう。瑞々しい若葉から色濃くなって、いま、様々な緑がある。

 

 緑の色々、SNSで調べると、黄緑、緑、橙、淡青緑、濃緑、青緑、赤紫、濃青緑…とある。葉の緑色をつくるクロロフィル、黄色をつくるカロチノイドの割合の変化で、葉の色が変わるという。三井寺仁王門前、行って戻って、また行って、緑の木々を写真撮りした。箒のような穂が下がる新芽、山を橙色に染める樹木、種子が飛行機みたいに飛ぶ青モミジ、山門を額縁にする緑…、♪~おお、お寺はみどり、よく繁ったものだ、ホイ~♪。

 

 ※ 写真は5月15日に撮る。 ※ 若葉季語の句は[ざぶざぶと白壁洗ふ若葉かな 小林一茶] 「両岸の若葉せまりて舟早し 高浜虚子」なども。
 

 

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2019年5月20日 (月)

永久保存、陶板名画の庭

 Img_9625 Img_9623 Img_9602 Img_9593 Img_9620 Img_9601 Img_9599 Img_9626 屋外鑑賞では世界初の陶板名画は、最後の~、最後の~と出た。ミケランジェロの「最後の審判」とダ・ヴィンチの「最後の晩餐」である。京都の北山通り、京都府立陶板名画の庭は、出来てもう四半世紀。よく行く植物園のお隣さん、久々も久々、十数年ぶりに寄った。

 

 野外展示というか、青空展示と言うか、雨の日も、風の日も、猛暑の日も~である。永久保存という名画は8点。コンクリート打ち抜き建築が得意の安藤忠雄さんが設計の建物、入館料チャリンと1枚、100円で入った。同じ陶板名画、徳島の大塚国際美術館は、展示点数1000点で入場料は3100円。鳴門海峡近く、この違いは、どうなっとる??である。

 

 京都の観光スポットの一つ~とはいえ~かな。京都市地下鉄北山駅降りて、洋風の粋なお店が並ぶ北山通り散策はしても~なのか、名画の庭には、にわかに?入場はないような。閉館午後5時の30分前に入って、鳥羽僧正の鳥獣戯画、蛙に兔にを見ても去らず、続いて、スーラ―、ルノアール、ゴッホ、モネを鑑賞、最後の最後に「最後の審判」を見あげた。原寸大の縦14㍍、横13㍍。キリスト、マリア、聖パウロ…画面の半分、夕日が落ちていた。

 

※ ほかの展示の作品は、モネの睡蓮、ゴッホの糸杉と星の道、ルノアールのテラスにて、スーラのラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後、中国清朝時代の清明上河図。

 

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2019年5月19日 (日)

平安神宮神苑、いずれ菖蒲か杜若

     Img_9808 Img_9831 Img_9839 Img_9833 Img_9830 Img_9840_1 Img_9865 Img_9815  Img_9828 まあ、似ている。あまりに、似すぎて、ややこしく、こんがらがる。菖蒲と書いて<しょうぶ>とも<あやめ>とも。花は異なる。花菖蒲ともまた違う。<あやめ>の菖蒲と<かきつばた>と読む杜若も違って、「何れ菖蒲か杜若」。どれがどれで、どっちがどっち~である。

 

 5月から6月へ、困惑の4種類の花が咲く。平安京の始まり桓武天皇、平安京の終わり孝明天皇を祀る平安神宮の神苑、今が「何れ菖蒲か杜若」と咲く。1枚600円の神苑入場券が手元にあり、見分けられるかな、どうかな~と入った。谷崎潤一郎の小説「細雪」、美人3姉妹が歩いた神苑。南苑、西苑、中苑、東苑。広さは3万㎡、水は琵琶湖疎水からひく。

 

 最初の南苑、伊勢物語などに登場の王朝の草花が植わる。「文目」と書く菖蒲の<あやめ>発見、地から出ている。「文目」の表示がわかりやすい。西苑、花菖蒲200種2000株という。池畔に紫の花が楚々と咲く。中苑、7代目小川治兵衛作庭の池泉式回遊式。三条、五条両大橋の石柱で飛び石、右に左に龍のごとく池を渡って、杜若である。光格天皇遺愛、命名という珍種の杜若「折鶴」も咲く。睡蓮、これはわかったけど、まあ「何れ菖蒲か杜若」!。

 

 ※ 平安神宮は明治28年(1875),平安京創建から100年後、往時の8分の5の大きさ、東京ドーム1個分。神苑のうち、南、西、中苑は創建時からだが、東苑は花菖蒲、杜若はないが、明治末期にでき、紅枝垂れが多く、一番広い。橋殿と言われる泰明閣は京都御所の移築、池は栖鳳池という。

 

 

 

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2019年5月18日 (土)

シルバー川柳、出歩き読み

Img_9936 Img_9934 Img_9933 Img_9938 Img_9932 Img_9931 う~ん、優秀賞を選ぶとすれば、どれかなあ。ウインドウの「笑いのタネ」で貼り出されたシルバー川柳20句。どの句にも積み重ねた人生の哀歓があって、味わい深い。まずはこの一句かな。「オーイお茶 ハーイと缶が 転がされ」。妻強し~、の情景が浮かび出ている。

 

 大津市歴史博物館の県美術協会展を鑑賞して、三井寺からアーケードが続く大津市ナカマチ商店街へ来て~である。大津市民が世代を越えて集う「まちなか交流館―ゆうゆうかん」。水曜休館だが、窓ガラスにこの川柳だった。「健康に 粗食が合うと 手抜き妻」「化粧品 ムダだと妻に まだ言えず」…退職して、妻との同居、忍耐、我慢…男は辛いねえ~。

 

 シャッター店が増え、賑わい消えたアーケード商店街、クルマも通らないけど、そうヒトも歩かない。シルバー川柳は目立っている。「中身より 字の大きさで 選ぶ本」「若作り した日に席を 譲られて」「入場料 顔見て即座に 割り引かれ」…これもまあ、加齢、年輪と思えば~かな。「年金と 相談をして 義理を欠き」。これは切実な一句。「同時期に シュウカツをする 孫と爺」。100歳時代の一句、人生の積み重ねはどこまで続くのだろう。

 

 

 

 

 

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2019年5月17日 (金)

大阪・中之島、難波橋から天神橋へ

 Img_9733 Img_9736 Img_9737 Img_9749Img_9754 Img_9756 Img_9764 Img_9761 Img_9774 Img_9750   渡る風、滴る緑、陽ざし、水辺…みんな良しの大阪・中之島、初夏に歩いた。堂島川と土佐堀川に挟まれた中州、難波橋から天神橋へ。始まりは、大きなライオン像がいて、ライオン橋とも、ナンニャ橋ともいわれる難波橋は京阪電車の北駅…、ウオークにはまった?。

 

 ライオン像、天王寺動物園のライオンを模したという。百獣の王、いい顔している。交差点の向こうにも背の高い像。信号渡って、行って、見あげて、五代友厚。朝ドラ、朝が来た~で、モデルの男前俳優、ディーンフジオカが演じた。薩摩出身の五代は明治11年に大阪株式取引所の開設に奔走した。今は複合ビルの大阪取引所前、志しも高く立っている。

 

 もう中之島名物になったバラ園、♪~バラが咲いた、バラが咲いた、真っ赤なバラが~♪とマイク無しで咲く。89種4000株。マイク真木のヒット曲レコードは35万部。日曜の昼下がり、これまた大阪名物、水上バスが航跡を描く。芝生はモック、モック…裸で日向ぼっこ外国人男性もいる。中之島のゴールは淀川、京阪天神橋駅。大阪の有名人、安藤忠雄が設計「剣先」から30分に一度の放水のような噴水、この暑さ、浴びたいなあ!と見た。

 

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2019年5月16日 (木)

阪神スナックパークの「えきそばメシ」

Img_9709 Img_9707 Img_9705 Img_9699 Img_9698 Img_9703 Img_9701 単純というのか、大阪って、まあ、わかりやすい。庶民が丸ごと、顔を出す。親しみがある。まあ、安いし、まあ、うまいし…まあ、ほっとする。大阪梅田の阪神百貨店地階のスナックパーク。天丼で「天ぷらの山」オムライスで「たまご丸」…。店名からして味がある。

 

 「カドヤ」は店が角にあるから?。食べる前かから「うまかラーメン」、初めから名物「阪神名物いか焼き」…、どの店も店名で直球を投げる。打ちやすい?。画業60年、集大成の画集発行パーティーで、大阪へ行ったおり、スナックパーク入り。駅のそばで蕎麦屋の「えきそば」。きつねそばは360円。安いねえ。注文したのはコラボぽい「えきそばメシ」。

 

 これが、◎やった。フライパンみたいな皿にアツアツと出てきた。中華麺を切り刻んで、ソース味の混ぜご飯。ど~んと半熟卵、サイコロ状の牛すじとコンニャク。これがポイント、黒いけど、味がジュワッとしみている。紅生姜。これに青海苔をサッサと振りかけると、なんとも美しい、ビューティフルである。これで、大阪値段の500円なり。千円だして、お釣りは500円玉貯金。そばのお立ち台で皆さんと一緒の昼メシ、なにもかも庶民、それがいい。

 

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2019年5月15日 (水)

安土で信長像、京都で秀吉像、江戸で家康像

 Img_9175 Img_9174 Img_9176 Img_9654 Img_9662 Img_9652 Img_8377 Img_8379_1 Img_8378 信長、秀吉、家康…戦国の天下制した武将3人、銅像を見た。鳴かぬホトトギス、殺せ!の信長、考えよ!の秀吉、待つのだ!の家康である。信長像はJR安土駅前広場、秀吉像は京都・東山の豊国神社、家康像は東京・両国で見た。天下とり3人の銅像写真、どうぞ?。

 

 令和の銅像復活は秀吉像。京博の北側、大仏さんあった方広寺の南側、秀吉祀る京都・東山の豊国神社境内。阪神大震災で台座が壊れ、秀吉像は収納庫入りしていたが、令和の始まりで24年ぶり復活、国宝の唐門前にお目見えした。顎髭は長く、やや頬こけた晩年の秀吉像、扇子を膝に衣冠束帯姿がりりしい。町ぶらでよく行くが、座り心地、この場所がよさそう。

 

 駅前整備で姿を消していたJR安土駅前広場の信長像も、今年2月に再登場した。近江八幡市のグループ展のおり、安土まで行って見た。右手に扇子、左手に太刀の立ち姿、吾ぞ!の天下布武宣言。4月の東京行では、江戸東京博物館北側の緑地帯で家康像。亀のような贔屓に乗り鷹狩り姿である。東京五輪控え、江戸消防庁が東京は江戸開府の家康あってこそ~と寄贈。天下取り3人、お手を拝借、よおっ!三々七拍子、チャンチャンチャン!。

 

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2019年5月14日 (火)

駅弁、明石名物はゴジラVSタコ

     Img_9645 Img_9650 Img_9647 シンからゴジラがタコのツルツル頭を大きな爪で抱え込んでいる。タコはタコで八本足でゴリラのお腹へ巻き付いている。東宝特撮生まれのゴジラVS明石生まれの名物タコの戦い。舞台は大橋をスタンドにした明石海峡。さて、勝負の行方は?と、タコ壺を開けた。

 

 これ、明石名物の駅弁。明治36年創業の淡路屋さんが出すタコ壺入りの駅弁。山陽本線の西明石駅、列車がつくたびに~ええっ、弁当えっ、弁当~の売り子さんの呼びかけから10年、20年、30年…もう100年という。地元に山陽新幹線、明石海峡大橋が出来た。淡路屋弁当も新商品相次ぎ、人気のひっぱりだこに続いて、ゴジラとタコ対戦弁当である。

 

 全国の駅弁を集中販売する専門店は今、東京、大阪、京都の駅構内に誕生、観光客が来る。京都駅2階の南北自由通路の八条口へ出るところ、通りがかりにこの弁当、勝負の行方が気になって買って、持ち帰った。1300円。パソコン前で壺の蓋を開けたらゴジラの紙の爪が出てきた。オオッ!吠えているような。紙爪をとると、黒っぽい足が、タコはあっしでゴザンスと出てきた。混ぜご飯、穴子、うずら…、蛸壺の中、どう戦うのか、見えてこない。

 

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2019年5月13日 (月)

新皇后のお印、ハマナスの花が開いて…

Img_9572 Img_9569 Img_9525 Img_9526 Img_9577 Img_9512 Img_9556 Img_9557 Img_9580 Img_9564 Img_9582 Img_9578 Img_9523 雅子皇后さまのお印のハマナスの花が開いた~と、朝日新聞に出て、続いて京都新聞にも出た。いま、初夏の花々が花盛りの京都府立植物園。ハマナスは2株、園北西の四季の丘に赤く咲く。新聞掲載で問い合わせ多いか、「これがそうです」と、→付きで紹介されていた。

 

 ハマナの花は如何に~と、写真撮りで植物園へ行くと~である。立てばシャクヤク、座ればボタンも咲けば、いずれがアヤメかカキツバタも咲く。どこをどう見て、どう写真撮りするか、目は〇△□。あっちこっちと回り、シュン中のシュンの花は「エキウム・ウイルプレッティ」。背がひょり、一株の花数は2百?、2千?、2万?~かと、植物園はてなクイズ。

 

 観覧温室前の花で1,2,3…と数えだしたら、半端やない。途中で数えるのをやめて、そらあ、答えは2万!。数えきれない、多すぎる。どこか原産か、カナリア諸島の表示。黄色い鳥もカナリア、南国同郷のようだ。ひょろ長い花は他にもあって、細く上へ伸びるツルボラン、黄色く下へ垂れ下がるキングサリ…花の個性が華々しい。森の中に分け入って、頭はツルリ、樹木はツル?幹から絡んで森じゅう緑々、目に青葉、山ホトトギスの初夏である。

 

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2019年5月12日 (日)

湖北・虎姫の「田川カルバート」へ

 Img_9416 Img_9412 Img_9404 Img_9400 Img_9413 Img_9423 Img_9417 Img_9422 Img_9421 Img_9424 どこやろう、どんなんやろう~、初夏の昼下がり、歩いて、歩いて、また、歩いた。川と川が立体交差する「田川カルバート」って?と歩いた。滋賀県は湖北、JR北陸線で長浜と高月駅の間、虎姫駅を降りて、三つ折りパンフの「駅からまっぷ」手にして、見に行った。

 

 それで、歩き効果あった?かと言うと~である。発見できたようで、出来なかったようで、まあ、採点すれば〇△□かな。川は三つ。日本史の教科書にも載る姉川の戦いの姉川と滋賀県では鯉のぼり群舞で有名な高時川と町の中を静かに流れる田川。この三つの川が町境の西で一つになり、琵琶湖へそそぐ。それが過去は、氾濫と洪水で、田川カルバートが出来た。

 

 カルバート?、排水路トンネルのこと。穴のこと、マンポ。戦国時代、信長・家康連合VS浅井・朝倉連合が戦った姉川は一番大きく、高時川はそれに次ぐ。田川は一番下で一番小さく、二つ川水が溢れて、浸水の歴史が続いた。江戸の井伊大老の時代にやっと、別の水路を作って、水を逃がし、村人を守ったのが始まり。今は3代目があるそうだが、初代の遺跡跡だけは見た。そばに水引神社、これは見ず?に帰れない。見ず知らずの町、よう歩いた。

 

 ※ 田川カルバートは国道8号の酢交差点か、姉川橋北から西へ錦織橋のそばで、びわ町と接する。田川側に喫茶店タイムあり、初代遺跡と水引神社も。正面に伊吹山、長い錦織橋を渡ると錦織神社があり、びわ町の山本山が見える。

 

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2019年5月11日 (土)

天皇即位、秘仏開帳の長楽寺

Img_9454 Img_9457 Img_9459 Img_9479  Img_9475 Img_9476 Img_9468 Img_9465 Img_9467 Img_9478  天皇即位の今の今だけよ~と、本堂の厨子が開いている。京都・円山公園の奥の奥、東山の山すそに建つ長楽寺ご本尊、准胝(じゅんてい)観世音菩薩が見える。龍に支えられ、左右に18本の手が伸びて、慈悲深い。天台の祖、最澄作。秘仏中の秘仏、開帳さなかである。

 

 祇園の八坂神社境内抜け、円山公園へ入り、大谷本廟の北隣、長い階段を行く。東山三十六峰、清水寺の音羽山から続く長楽寺山に本堂がある。お寺は桓武天皇勅願、最澄の天台宗に始まり、法然の浄土宗に変わり、今は一遍上人の時宗。本堂の中、観音さまを真ん中に法然像あり、一遍像あり、印度、中国、日本の土で作った泥の布袋像…、デイダイ?とある。

 

 本堂の隣には、壇ノ浦戦いから出家した建礼門院ゆかり宝物館、衣姿の建礼門院像、幼い安徳天皇の衣服などの展示。時宗の僧の像も一遍上人だけでなく、二遍も三遍も?。庭は銀閣寺と同じ相阿弥作庭の池泉式回遊。平安の滝わきから山道を上がると、京都市内が一望出来て、徳川慶喜ゆかりの尊攘苑、水戸藩士の中に頼山陽、大石良雄の医師・寺井玄石などの墓がある。秘仏の御本尊に始まり、万華鏡の如く、これも、あれもと出てきて、歴史が混み合っている。

 

 ※ 京都非公開文化財特別公開も兼ね、御本尊開帳は6月16日まで。 ※ 、准胝(じゅんてい)観世音菩薩の准胝はサンクリスト語で、清純の意味。 ※ 最澄が入唐で海難おり、龍が出て、船を支え、観音さまが出てきたことが由来。

 

 

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2019年5月10日 (金)

クマのプーさん展を見に行く

Img_9232 Img_9235 Img_9233 Img_9259 Img_9238 Img_9255 Img_9251 Img_9263 Img_9254 可愛いかナ?高いかナ?場違いかナ?と、はるばる行った。大阪は天王寺、あべのハルカス美術館で開催の「クマのプーさん展」。フィギュアスケートの羽生結弦さんが好きなプーさん、赤いシャツ着たディズニーアイドル、人気のプーさん、どんなんかナ?と見た。

 

 大阪梅田から地下鉄御堂筋線。近鉄デパートで美術館、美術館~と表示を探し、エレベーター直通で行って、ハルカス300㍍まで3分の1の14階で降りた。プーさん展、招待券1枚持つオジサン1人、子ども連れ家族の中、紛れ込むように入った。観賞券は、大人1500円と高い。美術館階も80㍍と高い。ガラス越しは赤いつつじ、出るとビル群を見下ろす高さ。みんな高~い。

 

 展覧会、プーさんの始まりは英国の児童文学。作者は作家のミルンさん、どう見るんか?。挿絵は知人のシェパードさん。ワン、ツー?どころか、絵本は世界中に広がった。出版以来、この90年で、世界で50以上の言語翻訳、出版5000万部という。原画は英国のV&A美術館が所蔵、今回のプ~さん展は英国から米国、そして日本へ巡回して、東京から大阪へ来た。のんびり屋のプーさん「ん~と、ん~と」とゆっくり。百エーカーの森の仲間たちの名前、馬はイーヨ、虎はトラー、とらいしてそんな名前になったのかナ。

 

 ※ 展覧会は6月30日まで。 ※ 英国のV&A美術館はビクトリア&アルバートの略。 ※ 会場原画の撮影は禁止で、イメージ造作物は写真撮り可。プーさんのいる百エーカーの森など再現している。 ※ 人形のクマが階段に頭をぶつけながら降りてくるのは、1926年の最初の画。

 

 

 

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2019年5月 9日 (木)

供養の山吹、山吹地蔵前に咲く

    Img_9430 Img_9436 Img_9431 Img_9432  今…、今がまさに歴史のロマンの時、供養の時なのだろう。山吹地蔵の前、黄色い山吹が一輪、二輪と咲きだした。慕う木曾義仲を病身で追い、ここまできて、敵の刃に倒れた山吹御膳を弔うお地蔵さんと句碑が立つJR大津駅ロータリー南側、TX乗り場の前である。

 

 山吹御前って、ご存知だろうか。義仲の愛妾、巴御前なら~だろうけど、山吹御前も木曾から京都まで一緒に~の愛妾の一人。木曾義仲はモテたということが基礎になって?話は進む。大津駅が大正10年に出来るまで秋岸寺という古寺があり、逢坂山を超えてきた山吹御前は、粟津が原の戦いで敗れた義仲に会えないまま、このお寺の竹藪で討ち取られた。

 

 お寺は移転して、鉄道宿舎の主婦らが境内にあった山吹御前のお地蔵さんを守ってきて、昭和50年の駅改修と同時に祠が出来、山吹と山桜などが植わった。以来、誰言うとなく「山吹地蔵」と。大津勤め10年以上、何度も見ている。満開の桜も知っているが、地蔵前で山吹咲くタイミングは初めて。信楽行き、同乗マイカー待ちの間、今が供養の時とデジカメ撮りしつつ、刻まれた「木曾どのを したい山吹 ちりにけり」に、山吹御前の無念を感じた。

 

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2019年5月 8日 (水)

虎御前山、丹羽長秀陣地跡で

Img_9333 Img_9339 Img_9338 Img_9311 Img_9368 Img_9323  Img_9329 Img_9310 Img_9361 初夏、好天、自然と歴史、静寂…、野草が絨毯のように広がる。真っ青な空、とんびがヒューひょろ、ヒューひょろ…。飛ぶ黄蝶は2羽、つかず離れず…。田植え始まって蛙の声、蝉の鳴き声も。何という贅沢な空間、~おらあ死んじまっただあ~、ここは酒も姉ちゃんもない天国か。

 

 湖北の虎姫、今年になって取材3度目。駅から徒歩20分ほど、標高230㍍の虎御前山へ。戦国時代、織田信長が浅井長政の小谷城攻めで設営した砦。南側から上がって、武将・丹羽長秀の陣地跡。遺跡を示す石碑がポツンと一つ。よく整備されただ敷地が広い。コンビニも、自販機もない。屋根付きベンチに座って、束の間の天国が過ぎて行った。

 

 虎御前山、南北に長い尾根が続く。北側、秀吉陣地の最前線は小谷城とは500㍍という。各武将も、尾根におねおね方油断なさるナ?と陣地を構えた。丹羽陣地跡は、矢合神社、田んぼアートが見える展望台を超え、100㍍ほどの中腹にあった。元キャンプ場、長浜市が遺跡跡に整備したという。東に伊吹山、西に山本山、琵琶湖の竹生島も見える。史上初の10連休は後半入りのみどりの日、人は来ない。戦国の丹羽風がグリーン、グリーンと吹いていた。

 

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2019年5月 7日 (火)

初公開、観音さまは身長252㌢

Img_9143 Img_9144 Img_9157 Img_9145 Img_9166 Img_9168 Img_9158 Img_9162 Img_9491 Th どんな仏師が彫ったのだろう。頭に乗せた小さな仏さんから台座の足元まで、身長は252㌢もある。奈良時代制作、かやの一木造りという。京都山科、安祥寺の重文・十一面観音立像である。山奥の薄暗い観音堂の中、凛として、スラリとして、1千年の時を経て立つ。

 

 初公開の安祥寺、JR山科駅から坂道上がって、疎水べりの洛東高校から西へ200㍍ほどか。春は桜、秋は紅葉がいい。環境のよい住宅街、新喜劇の故藤山寛美の自宅もあり、今は娘の直美さんが住む。自宅からバスで15分。お寺はずっと非公開だったが、今春の京都非公開文化財公開特別公開で初めて行った。近くて遠く、遠くて近い安祥寺、ご近所意識で見た。

 

 この事業に特別協力する朝日新聞。見開き4頁の特別紙面で、安祥寺の十一面観音立像は5段抜き、長身そのままに長く載せた。初公開と紙面効果か、鑑賞者が多い。平成から令和へ、御朱印帳の列も長い。少し前、京博寄託の五智如来坐像は国宝答申、お堂の中で写真だけ展示。学生ボランティアさん、十一面観音を解説。~お顔は後ろにもあり、四方八方から世の中を見ておられます~と。それにしても身長、252㌢とは、背がお高い。お顔も慈悲深い。重文価値、十分あり。初公開の安祥寺で 、あんじょう?見た。


 ※ 安祥寺は嘉祥元年(848年)、仁明天皇皇后、文徳天皇母・藤原順子の発願で、入唐僧・恵運が創建。真言宗寺院。かつて上寺、下寺と広大だったが、応仁の乱などで焼失。現在の安祥寺は上寺。

 

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2019年5月 6日 (月)

京に飛んできたお薬師さん

Img_9032 Img_9018 Img_9023 Img_9024 Img_9017 Img_9285 Img_9140 Img_9134 Img_9141Img_9138    如来さんは如来さんでも、ちょっと違う。京都の烏丸高辻に建つ因幡堂平等寺の御本尊、薬師如来立像。どう違うか~というと、千年ものむかし、鳥取の因幡から京都へ飛んできたそうな。桜の一木、どうもインドの天竺造りとも言う。ええ~そうなん?の伝来挿話多い。

 

 今、この重文の薬師如来さん、西本願寺前の龍谷ミュージアムで開催中の企画展「因幡堂平等寺」にお出まし中。お寺の内装工事で、一時避難を兼ねて、ほかの寺宝63件と一緒に展覧中である。展覧会サブタイトルが「京都に飛んできたお薬師さん」。その由来を書いた東京国立博物館所蔵の重文「因幡堂縁起絵巻」に詳しく、これも東京から飛んで?来ている。

 

 京阪バスの新ダイヤ、山科の自宅前から終点、西本願寺前まで行く。客少なく、便利で、飛んでもないのに早い。15分で着いて、簾みたいなミュージアムの地階で受付、4階へ上がって、鳥取の海から出てきたというお薬師さんを見た。左手にがん封じの薬壺を持って、展示会場にスラリ立つ。嵯峨清凉寺のお釈迦さん、長野善光寺の阿弥陀さんとともに「日本三如来」のお薬師さん。お寺は火災何度もだったが、そのたびに避難、今もお…飛んで飛んで~南無阿弥陀仏。

 

 ※ 由来は、国司・橘行平が因幡の勤務終えて、京都へ帰りおり、病気にかかり、お告げで海の中の板木を引き上げると、それがお薬師さんで病気が治った。そのお薬師さんが京都に戻った行平のところへ飛んできたという。 ※ 展覧会は6月9日まで。 

 

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2019年5月 5日 (日)

令和元号制定記念の特別メニュー

Img_9188 Img_9198 Img_9186 Img_9191 Img_9199 Img_9197 Img_9196 Img_9189 Img_9193   丸い蒲鉾に「祝」の文字が浮かぶ。紅白の団子は4つ、もちろん、モチモチしている。メーンの海老は3尾も入っている。彩りに黄色い錦糸玉子、青い葱もねきにある。新元号「令和」制定記念特別メニュー「海老天づくしうどん」。心ときめかせ、ツルツルした。

 

 JR京都駅地下東口、改札口前の生麺「つくもうどん」である。長崎県佐世保、湾が美しい九十九島ご縁、いりこでいい出汁がでるうどん屋さん。開店から間もなく1年、自販機で買ったらそのまま注文が出来ていて、黙って並んでいればよい。手軽さ、安さ、流行っている。サービスのいりこ雑魚、好きなのでもう2度行って、新元号記念うどんで3度目である。

 

 毎月1日はうどんの日、全品30㌫割り引き。5月1日は令和元号制定が重なり、特別メニュー「海老天づくしうどん」は780円が540円、めでたいし、ありがたいし…。令和にバンザイ、30㌫引きにバンザ~イ。お店据え置きのいりこも小皿に取り、「ありがとう平成、ようこそ令和」で、窓ぎわのカウンター席へ。コシのあるつくもうどん、昨秋、長崎九十九島の美しい湾、一人でワンと眺めたのを思い出し、蒲鉾「祝」を最後まで残してスルスル、新元号・令和に礼はした?。

 

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2019年5月 4日 (土)

虎姫駅の虎明神、タイガース選手の背番号ボード

 Img_8899 Img_8902 Img_8879 Img_8895 Img_8898 Img_8900 Img_8894 Nz035_img_06  JR北陸線でまた長浜駅の隣、虎姫駅へ行った。駅舎隣は虎明神さん。頑張れ!阪神タイガース参拝である。祠のボード、矢野燿大監督以下、今シーズン期待の選手名が書き込まれている。必勝祈願看板、メガホン、球団旗…、とらい?なっているのか、気合が入っている。

 

 初めて虎姫へ行ったおりは無かったボード。背番号付きの選手名は黄色い板に3段。背番号1番と言えば、2千本安打の鳥谷。今季はここというとき、代打よろしく。背番号3は、どっしり4番定着の大山。ホームラン出ている。今季はちゃうね。5番は新人、トップ打つ近本。勝負強いし、足速いし…さすがドラフト1位指名。今、ドラフトビールが旨い?。

 

 背番号7番は糸井、8番は福留の両ベテラン。若い2番北條、9番高山は明日あり…、ひとケタが、いいねえ。ボードの背番号、ぼおっと見続けて、33番糸原は主将、44番はウメちゃん捕手、梅野。共にチャンスに強いねえ。55番陽川、当たればでかいし、ようあるよ。00番上本、99番ナバーロ。重なり数字は、永久欠番・熱血投手・村山11番以来の伝統。ちょっとマテヨ、今年期待の外人マルテは31番。本塁打31本なら〇テ、阪神優勝だよ!。

 

 ※ ボードには.22番藤川ら投手陣、60番中谷、0番木浪らも。 ※ 昨日3日は甲子園で延長10回、DeNA戦に大山がサヨナラ打。

 

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2019年5月 3日 (金)

陶工・河井寛次郎展

Img_8997 Img_9007 Img_8996 Img_8989 Img_8995 Img_8992 Img_8985 Img_9000 Img_9002 Img_8981 Img_8983 Img_8974 Img_8973 Img_8972  陶工・河井寛次郎には、生涯一つの窯、好きな、好きな登り窯がある。自宅兼ねた京都五条坂の「鐘渓窯」。窯からは数多くの壺、鉢、皿、碗が生まれた。パリ万博、ミラノ・トリエンナーレのグランプリ壺が焼き出てきた。京近美で開催中の河井寛次郎展を見た。

 

 展覧会は「河井と川勝―友情が生んだ珠玉の大コレクション」という。友、川勝堅一郎は元高島屋東京支店宣伝部長でのち総支配人。河井作品にほれ込んで、集めに集めた425点そっくり京近美に寄贈した。京近美での河井展は4回目、14年ぶり開催。京都新聞創刊140周年記念を兼ねる。展示会場の3階正面、注連縄をまいた鐘渓窯の大きなモノクロ写真が出ていた。

 

 用の美、民藝運動で心を一つにした棟方志功の版画が表紙になったチラシの裏に「鐘渓窯(しょうけいがま)」とは~の説明。窯の所在地名、五条坂鐘鋳町と、近くの方広寺「国家安康」の鐘と渓流(音羽川)から。島根県安来生まれ、東京で学んだ河井が京都を拠点に創作したのは、この窯の存在があったからという。壺、皿、碗…と展示を見て回り、鉢で鉢合わせせず、~ひとりの仕事でありながらひとりの仕事でない仕事~という河井寛次郎を感じた

 

 ※ 展覧会は6月2日まで。 ※ 河井寛次郎(1890-1966)自宅の五条坂の鍾渓窯は現在、記念館に。

 

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2019年5月 2日 (木)

京都に立ち食い寿司、とうとう?出来る

Img_8955 Img_8966    Img_8959 Img_8960 Img_8962 Img_8963 Img_8957 Img_8967   Img_8964  Img_8965 白い暖簾が初々しい。立ち食い寿司「涛々(とうとう)」。出歩く日々、京都では見かけなかった寿司の立ち食い店である。京都タワー、東本願寺のお膝元、烏丸七条の東北角、京都駅からでもすぐ。店名の「涛々」に洒落を重ねて、とうとう出来たか?と暖簾を分け入った。

 

 白い割烹の板さん3人。へい!いらっしゃい~、みなさん、元気がいい。店内、広く、奥まである。入り口近くのカウンターに立った。まあ、ハイボール。出てきたカップがメガ。大きいので驚くと、店の特徴です~と。穴子から入って、これなら~と、味をしめて、鯵へいき、カッパと一本穴子、白菜の握りで〆た。これでなんぼかな~のレジ、2千円で釣り少しでた。

 

 合間合間に板さんと立ち食い対話。京都で寿司の立ち食い初めて?と聞くと、もう一軒とか。そや、観光客化した錦市場に1軒、「英」と言う店があった。行ったのを思い出した。あの店は客5人で満席。ここは奥の奥までズズ、ズイである。トロ、平目、鯛…ネタもある、ある。造りも、一品も出来る。一人立ち客多い。出来て1か月、令和元年連休は無休と言う。女性店員いない。レジも、握りも、3人の板さんが、店名とおり、淀みなく「涛々」と~。

 

 

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2019年5月 1日 (水)

植物園で昭和、平成、令和の三世代交流

 

 

 Img_9043 Img_9046 Img_9053 Img_9048 Img_9075 Img_9068 Img_9065 Img_9062 Img_9083 Img_9091   Img_9093 Img_9087 Img_9090 Img_9115 Img_9123 Img_9117 Img_9131 世代渡りというのか、平成の夜が去り、令和の朝を迎えた。昭和、平成、令和と生きて、どうメモリアルするか。京都府立植物園へ行って、初夏に咲く花々とともに「時」を感じた。撮るのは昭和の人、撮るデジカメは平成生まれ、育つ花々は令和…、三世代の交流である。

 

 いつも通り、北山門から入って、あの黄色さは何だ!。フワッ、フワッとして、ポピーかな?違う。花札見たら「カシュウイモ(宇宙芋)」だって。上から目線、屈んで下から目線、微笑むように揺れている。赤いのは何かな。「アネモネ」。地中海沿岸咲くって、植物園便りに…。あの情報、頼りになる。こっちは、花びら重なって「西洋十二単か」。なるほど~。

 

 紫の群生は「ムラサキハナナ」。中国三国志の諸葛孔明に由来「諸葛菜」とも。株分けで増えて食用にもなるそうな。ピンクの「ナデシコ」一輪。パリで女子W杯サッカー、ニッポンばんばれ!。「ゴテマリ」の白、雪が積もったよう。池に「青モミジ」の二重映し、東山魁夷の絵みたい。九条ネギの「ネギ坊主」、拉麺ではどうなるかなあ。真っ赤な「シャクナゲ」の背景は「ヒマラヤスギ」、コラボがいい。「ツツジ」は紅白…令和元年を祝っている。

 

※ 写真は順不動、アトランダムに。平成31年4月29日撮影。 ※ 平成10年秋、天皇皇后陛下の視察あり、観覧温室前に記念碑建つ。

 

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