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2018年10月

2018年10月31日 (水)

神戸・湊川神社で尊王の歴史と出会う

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神戸・湊川神社と言えば、尊王の歴史である。御祭神は大楠公(だいなんこう)こと、楠木正成。後醍醐天皇を崇拝、戦い抜いた。社殿の紋どころは天皇家の菊紋と、正成が討死した湊川を重ね合わす菊水。境内行くと、水戸光圀、吉田松陰…横山大観ら尊王の顔が出てくる。

 

 境内の神能殿であった能楽鑑賞に行っての出会いである。阪急河原町から十三駅で乗り換え、三ノ宮から各駅停車で高速神戸駅、改札出たら湊川神社である。海側はJR神戸駅、ハーバーランド。能楽鑑賞は観世流の羽衣と牛若丸の烏帽子折。休憩でフロア出たら世阿弥の像。何でかな~と謂れを読むと、楠木正成の妹が能楽の祖、観阿弥・世阿弥の親戚だった。

 

 能楽、どうして湊川神社と思ったが、神能殿はそんな縁で出来ていた。3時間の鑑賞すんで本殿参拝、境内歩いた。横山大観描く武者姿の楠公とその一代記が絵で掲示してある。~青葉繁れる桜井の~場面、赤坂千早村の戦い…。酒どころ灘、社殿に菊正宗の酒樽も。尊王攘夷の水戸光圀が書いた「嗚呼忠臣楠子乃墓」の墓碑あり、お墓4度も来て、墓碑拓本して松下村塾に掲げ、楠公崇拝の吉田松陰のイラストも。明治へ、尊王の始まりは湊川にあり。

 

 湊川神社は明治5年の創建。戦後、建て替え。本殿の狛犬、獅子は平櫛田中の制作。

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2018年10月30日 (火)

南座のお練り、どう見たか。

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 見たあ~? 「南座改修のお練りのことかいな?」 そや、テレビ・新聞で見たけど、現場へ行って見たんやろ? 「うん、見たは見たけど…」。 幸四郎親子、猿之助、愛之助、獅童、中車ら凄い顔ぶれやんか? 「そうみたいやねえ~」。 えっ、見たんとちゃうの?

 

 「山科の自宅からバスで15分やし、南座前はよう歩いているし、なんちゅうても、日本最古の劇場、出来て400年やし、3年かけて耐震改修完成やし、記念のお練りは5年前の東京歌舞伎座改修より多い史上最高の役者さんや言うし…、そらあ、行ったけど…」 行ったけどって? 「それが、出遅れて…、いつも四条通り走るバスは迂回、それも渋滞して…」

 

 それで何を見たん? 「鴨川の四条交差点渡って、歌舞伎発祥の阿国の像も喜んでるやろと、写真撮って、レストラン菊水前から押し分け、押し分け、南座前まで行ったけど、そこで身動きできなくなって…。見たんは、勘亭流招き上げ、400㍍先の八坂神社、マスコミのカメラ群、ビル屋上の人、人、前列スマホ撮りの手、手、横断幕裏側と1万5千人の観衆…、役者さんは翌日朝刊で見たんや」 そやったっんか、もう遅いけど、練り直しやなあ?。

 

 京都南座耐震改修記念のお練りは役者さん69人た総勢150人で、10月27日午後2時半からあった。 ※ 南座恒例の顔見せは11月1日からで、今年は2か月間ある。 ※ お練り写真は朝刊から。

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2018年10月29日 (月)

円山公園のサクラモミジ

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秋のサクラは、葉がいいなあ。暑い夏を耐え、冷えてきて、ぽおっと色づいて、枯れて、朽ちて、落ちて…。枝先は春を待つ小さな小さな芽を出している。頑張り、侘しさ、寂しさ、華やかさ…いろいろ表情を変えて、一年を過ごして…、今は「さくらもみじ」の秋である。

 

京都の桜の名所の一つ、国の名勝・円山公園へ行った。発祥400年南座改修完成記念、歌舞伎俳優のお練りが四条通りであった日である。役者さん見えず、人しか見えず、心を静めに行った。規制が解けた八坂神社西門の階段上がり、境内通り抜けた。広い公園、「桜紅葉」と書くサクラの木々の葉、カエデ、イチョウの紅葉に先駆けて、いい色を出している。

 

サクラの葉は小判のよう。赤みを帯びて、枝から垂れさがっていると、小判の鈴なり、見るだけで心豊かに。青いままの若い葉、茶色になった年寄の葉…白と黒が混ざり合ったオセロゲームみたい。ラジオ塔、茶店、瓢箪池、祇園祭の山鉾収蔵館…公園はサクラとともに。名物の枝垂れサクラ、坂本竜馬・中岡慎太郎像前のサクラ…、一本一本、それぞれに秋の色がある。色づいて群れて…、一枚、二枚とぶら下がって…、次第に秋は深まり行く。

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2018年10月28日 (日)

愛媛の輝安鉱は世界の石

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そうか、それほどまでに価値がある石なのか~とまじまじ見た。現存で最大サイズ、世界でトップクラス、これからの発見は不可能に近いという。京都大学総合博物館に展示の「輝安鉱(きあんこう)の群晶」である。100年前、愛媛県西条市市之川鉱山で出土した。

 

 京都岡崎のみやこメッセであった石ふしぎ発見展で、国の石は2年前の学会投票で翡翠に決まったと知ったが、国石5候補の一つが輝安鉱だった。投票では現在発掘されていないなどで敗れたが、大英博物館、ワシントンのスミソニアン自然博物館では、輝安鉱が今も日本の石の代表として紹介展示されており、国内でも京都大学に標本がある~と聞いていた。

 

 京大レストランで先輩と食事した帰り、博物館へ行って、探して見たら~である。入った正面、博物館の説明の右隣、ガラスケースの中にあった。京大は各分野で学術研究、200万点もの標本を所蔵しているのにイの一番の展示である。解説はさらに~これほど美麗な結晶は世界に例がなく、博物館はこのような貴重な標本を守り抜く使命がある~とまで書く。輝安鉱は愛媛の石、京大の石、日本の石…、なるほどザ・ワールド!ストーン。


 市乃川鉱山は明治8年から昭和32年まで、輝安鉱など多く採掘した。現在は閉山。 ※ 輝安鉱は鉛灰色で金属光沢をもつ鉱物。アンチモンの主要鉱石。

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2018年10月27日 (土)

巨大こけし「花子」さん、今日はどこ?

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あの巨大なこけし人形、今ごろはどこにいるのだろう。名前は「花子」さん。すっかり懐かしくなった女の子の名前である。こけしも、お土産さんに今はそう売ってない。「花子」さんは高さ12㍍、台座に足湯付き。京都・岡崎の市美別館前の広場に立っていたのを見た。

 

今年の京都国際映画祭アート部門に出て、広場に1週間ほど登場だった。新聞には載っていたらしいが、毎日のぶら歩き、岡崎まで来て、初めて知った。いや、大きい。唐破風の市美市美別館の屋根と高さは同じ。テントが並ぶイベント会場からも首がにゅっと見えた。京都造形芸術大出身の山脇弘道さん、木崎公隆さんが2011年制作、大阪でデヴューという。

 

花子さん、大阪を皮切りに愛知、東京などイベントがあると立ちに行っている。制作した山脇さん、木崎さんは現代アートのユニット「Yotta」(ヨタ)を結成、失われ行く日本の良さを独自の発想で創作する。ネットで調べると、徳島名物の鳴門金時の石焼き芋屋台、トヨタの高級車で制作「金時」と名付け、2015年に第18回岡本太郎現代芸術賞を受賞している。石焼芋の「金時」さん、郷土こけしの「花子」さん、今日はどこの会場かなあ。

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2018年10月26日 (金)

神戸三ノ宮で酒場の「青森ねぶた小屋」

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それはもう青森、青森している。店の外も中も、見上げた天井も、飾りは、ねぶた、ねぶた…している。跳人、ハネト…らっせーら、らっせーら…、青森の夏本番の祭りである。行きたかった神戸三ノ宮、大衆酒場の「青森ねぶた小屋」へ、湊川神社の能楽鑑賞帰り行った。

 

 JR三ノ宮駅の大阪側歩道から東、西国街道の石碑がある商店街を入って100㍍。高知の土佐清水店の斜向かい。去年夏、土佐清水店へ行って、青森ねぶた店知っていて、今度また三ノ宮来たら~だった。同じ祭りでも、青森市内はねぶた、弘前市は、ねぷた。「ぶ」と「ぷ」、発音が異なる。この店は「ぶ」の青森ねぶた。知っているねえ、いや、そんなあ~。

 

 ずっと昔、日本海側を走る五能線(五所川原~能代)で、弘前、青森へひとり旅した。平安建都1200年祭、日本の祭り招待、ねぶたを呼んだ思い出もある。青森・八戸出身の知人もいる。多少の感慨あって、奥にカンター席、ひとり座った。大間のまぐろ、海峡たこホルモン、八戸せんべい、ほやの塩辛…、ほや!ねぶた漬けは?あった、あった。青森ポテサラ、新さんまの造り…、京都へ帰るちょっとの間の大間、三ノ宮でねぶた、らっせーら~。

 

 経営はワールドワン。この青森店ほか、土佐清水、沖縄、北海道などと提携して、その土地の冠で、地元食材を出している。

 

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2018年10月25日 (木)

時代祭り、着席でぜんぶ見る。

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 明治維新から平安時代へ、時代行列は2千人、2キロ…行進時間は2時間。毎年10月22日の時代祭りは去年、雨で中止、2年ぶり開催である。祭りは不思議なほど数字の「2」が出てくる。知人から観覧招待券が届き、京都御苑、建礼門前のパイプ椅子でぜんぶ見た。

 

 写真は後ろに観客がいて、そうは立てず、首伸ばして、座り撮り。行列始まる直前に着いたので、よく見える前の椅子は埋まっていた。まあ、仕方がない。ポイント絞って、何をどう見て、どう撮るか。行列の人か、時代衣装か、調度品か、歴史をみるか。行進は維新から始まった。NHK大河の西郷どん、いる、いる…。自然体のお腹をポンと出して歩いている。

 

 桂小五郎、龍馬らも…、京都青年会議所の皆さん。時代祭りポスターは白馬の巴御前、ホンモノが北から来た。義仲さん命、凛々しい、恋しい。和宮、淀君、清少納言と紫式部…、京都の芸舞妓の皆さん。ここは少し、立ち上がって見た。江戸、安土桃山、室町鎌倉…、~花いりまへんか~の白川女は行列参加50周年、頭の籠の花が特別多い。最後の見どころは、孝明天皇、桓武天皇の鳳輦二つ。ゆ~らり、ゆらり。鳳輦のてっぺん、鳳凰飾りが美しい。ほ~れ、ほおっつ!。

 

 祭りは平安建都1100年を記念、明治28年に始まった。5月の葵祭り、7月の祇園祭と並ぶ京都の三大祭りの一つ。桓武天皇を祭神とする平安神宮の祭り。行列2千人は京都市民など平安講社で組織する。 ※ 写真は行進とは順不同、アトランダムに掲載。

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2018年10月24日 (水)

足裏見せる馬頭観音立像

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正面の顔、かなり怒っている。眼が吊り上がって、右手に棒まで持っている。お顔は3面、右の顔も左の顔も怖そう。手が身体じゅうから出ている。1、2、3、4…なんと8本もある。頭の上、馬の顔が冠。足は2本だけど、かかと立ち。いや、けったいな仏像さんである。

 

これ、馬頭観音立像~という。観音像の姿形は様々ある。顔が一つ、手が2本の聖観音、これはふつう。顔が11面の観音さん、手が千本の観音さん、膝を崩す観音さんなど。ここのは、頭に馬、顔3面、手8本、怒る観音さんは珍しく、ことに急ブレーキかけるように足裏を見せるのは、ここだけという。近江は西浅井町の庄という山里、徳円寺の御本尊である。

 

 JR湖西線今津駅からバスで行った。成安造形大近江学現地研修の最初。事前に拝観予約でないと、本堂は開かない。バス降り、坂道をそうとう上がり、曹洞宗のお寺。出迎えの新しい住職の説明があった。~今日は特別ですが、御本尊前は33年に一度開帳の秘仏。秀吉さんと遠縁のお寺で、姉川の戦いで秀吉の馬がケガして、家来が代わりにお参りしたら治ったという話が伝わっています~と。伝説にしても、馬頭観音の御利益、うまいこと話す?。

 

 馬頭飾りは諸悪魔を下す力を象徴し、煩悩を断つ功徳があるとされる。 ※ 徳円寺の馬頭観音は最澄作と言われ、カヤの一木造り。高さ78・2㌢。脇侍は不動明王と毘沙門天。

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2018年10月23日 (火)

琵琶湖の奥、菅浦を歩く

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 琵琶湖の北の奥の奥、そこを「菅浦」という。標高400㍍の山が湖に切り込むように落ちる土地である。「琵琶湖の奥座敷」と言い、随筆家・白洲正子は「隠れ里」と書いた。掟など村の文書は最近、国宝になった。鏡の湖と石垣の集落など国の重要文化的景観である。

 

 車でないといけない菅浦、成安造形大・近江学現地研修のバス2台80人で行った。国民宿舎つづらお荘で昼食をとり、地元民の運営組織「惣村の会」の案内で4班に分かれ、集落を歩いた。散策パンフ付きガイド案内は1人千円、4人以上という。東西南北、村の出入りをチェックする西側の四足門前で、全体説明があり、C班に組み込まれ、グルリと回った。

 

昔は琵琶湖の水が生活の水、そのまま飲めたという。歩きながら見る湖、透けている。一枚板のように凪ぐ。北側から見る伝説の竹生島、ぽつんと浮かぶ。石垣が集落の民家前に並んでいる。これ、どう見んか?、荒天、波除けという。色づいた柿が大きく、多い。今年は成り年だから~と。廃帝・淳仁天皇を祀る須賀神社、参拝は土足厳禁、スリッパ履き替え…。大鹿、イタチの剥製、白い花、柚子の木、緑の松…。散策1時間半、湖北・菅浦を見た。

 

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2018年10月22日 (月)

腹帯観音すくった台風21号

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ニュースにならなかったニュースって、あるものだ。近江は湖北、西浅井町大浦の十一面観音立像を祀る腹帯観音堂と近畿直撃の台風21号の話題である。直前の20号台風で杉の巨木がお堂側に傾いていたが、21号は逆に吹き、お堂と反対側に倒れ、難を免れたという。

 

 もしも、20号と同じ風向きだったら~である。高さ15㍍の巨木2本がお堂を押しつぶし、観音さんもどうなっていたか。成安造形大学の近江学現地研修でだった。丸子舟の館を見学、近くの観音堂まで行って、お堂を守る村人に話を聞いて、瞬間最大風速50㍍もの台風21号、ここではお堂を救う風になったと知った。観音さんが21号に言い聞かせ、良風に変えたのか。

 

 観音さん、平安時代後期、最澄・伝教大師作と伝えられるカヤの一木造り。身長1・48㍍、お顔が11個の立像。お腹にさらしを巻く。安産祈願お参りの妊婦さん多く、美智子妃殿下も、やがて皇后の雅子さんも~という。村の過疎化で村人が減り、十一面観音を守るのは、今「11人観音」とか。説明を聞いて、観音さんに手を合わせ、お堂裏へ回ると、巨木が2本、根こそぎドスンと倒れている。観音堂を守った台風21号、グッドニュースである。

 

 姉川の戦いで戦火回避で蓮池に。88年ぶり発見。観音さん泥をさらして清めたことが縁で、腹帯信仰に。平成15年に盗難にあうも見つかる。昨年5月、お堂修復完成。

 

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2018年10月21日 (日)

平安時代の今様、今に見る

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立烏帽子の白拍子二人、歌に合わせ、扇子をかざし右に左に、ゆるり、ゆるり…、舞い姿が美しい。京都御苑内、旧九条家別邸の拾翠亭。戸障子が開かれ、池の向こうから雅な秋の風が800年の時を越えてくる。平安時代に流行った「今様合の会」、そこで見た。

 

京都の嵯峨に事務局がある日本今様謡舞楽会の創立70周年を記念する「十五ケ日連続今様合」である。上賀茂神社に始まり、六波羅蜜寺、寂光院など社寺を変え、毎日続いている。見に行ったのは拾翠亭での10日目だった。10畳の茶室、床の間に「今様召人」の軸が掛かる。見学は無料、写真撮り可、正座でなく胡坐でも良し…、初の今様、縁先で待った。

 

 今様とは?、今様合の会とは?、15日連続とは?、無知のままの見学。まあ、度胸千両の無法松である。厚い着物、公家装束の皆さん、白拍子入れて8人。見学は6人。そうは見られない「今様合の会」が白拍子の舞で始まった。色紙に即興の歌を綴る10日目のお題は「位」。左方、右方に分かれ、皆さん熟考している。見学席へ、白拍子さんが来た。ご一緒に「位」をおり込んで一句~と。いや、この道、まだくらいんで?…、出来たかな?。

 

 今様は平安時代中頃に成立、鎌倉時代初期にかけ流行った。当世風、現代風の意。ことに後白河法皇は今様狂いと言われるほど好きで、承安4年(1174)9月、15夜にわたり「今様合」を開いたほか、今様歌の「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)を編んでいる。~遊びをせんとや生まれけむ…~は有名。平成23年NHK大河ドラマ平清盛」の主題歌にも。 

 

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2018年10月20日 (土)

「パンの田島」さん。

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 「パンの田島」って?どこの田島さん、やったかなあ。ご近所ではないし、大学の先輩にはいたけど、アメリカ在住やしなあ。なんかあ~、東横線の綱島、自由が丘、吉祥寺で「パンの田島」「パンの田島」言うて、昔のコッペパンで人気が出て、名前が売れ出したそうや。

 

 その田島さん、東京近郊だけやったのにこの春、京都の新京極にも表札出して、関西で初めての「パンの田島」さんやって…。三条通りを下がって、映画館の前あたり、金のから揚げ店の南側。焼き立て、揚げたて、作りたて~こだわりのコッペ、練乳ミルクやチョコ入りや…色んな種類があって、田島はん、田島はん~と人だかりがして…。新京極歩くと、よう目について…。

 

 まあ、お付き合いも大事やし、イートインもあるようやし、一度こんにちは~言うて、入って見たら、レトロな学校ふう。1階はパン工場、2階は喫茶室…入り口に教室みたいな表示。喫茶室はテーブルというより、勉強の椅子、机…、食べ残し用か、バケツも。頼んだコッペは、作り立てのビーフ。一緒のコーヒーは、ドトールコーヒーとコラボで、安い。2階窓ぎわ、新京極通り見て、ゆっくり出来る。「パンの田島」さん、これからもよろしうに~。

 

 

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2018年10月19日 (金)

「書GAL展」って?

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「書GAL展」って、どんなんやろう。ギャラリーと古書店が並ぶ本能寺がある京都寺町通り。月替わりの伝道板、よく山頭火の一句を出す天性寺の前あたり、三条通りを少し北へ行ったギャラリー。どんなGALの、どんな作品かな~、通りがかって入った。

 

ギャラリーの立て看板。作品を出すGAL7人の顔写真が半分写った案内のポストカードが貼り付けてある。百恵ちゃん、彩加ちゃん、萌ちゃん、史乃ちゃん、留依ちゃん、恵未ちゃん、あゆみちゃん。GALはギャル、若い女の子。歴史好きな女性が「歴女」なら「書女」でもと思うけど、これは発音的にはややこしい。ギャル、それも、GALの表現があう。

 

書GAL7人の作品を見た。「トキメキ」のカタカナ。書体はつらつ。1字が1㌢もない細い書。「誰かの記憶に残るような人生をお薦めします」。眼を細めて読んで、記憶に残った。「陽炎」は墨がもやっと滲んでいる。「わんこアタック」~なんやろう。飼い犬のことかなあ。GALの皆さん、ひとり、ひとり、思い、思いの書である。習っている先生は、NHK大河ドラマ「軍師・官兵衛」タイトルを書いた書人、祥洲さん。しょういう書だったのかあ。

 

 書GAL展は14日で終了。祥洲さんは1958年生まれ、京都市出身。立命館大卒。古典をベースに新しい書を目指す。この道54年、現代書家。

 

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2018年10月18日 (木)

街角の「ザ・フェイス」

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顔は、絵になり、漫画になり、写真にもポスターにもなる。真ん中に鼻、上に目と睫毛、下に口…、世界の人口75億万人、日本の人口1億2千万人、同じ位置にあっても同じ顔は一つとしてない。出歩いて、街角のあんな顔、こんな顔…「ザ・フェイス」と写真に撮った。

 

 大阪で愛嬌がある顔と出会った。頭ツルリ、タレ目のおじさん。西梅田スクエアの吉本劇場、ぬいぐるみ着て、来てね!。出会いその2は、梅田の居酒屋イラスト看板。~あいとるかあ~「あいてません」~どないかなるか~「どないもならん」…、言葉の吹き出し、吹き出しそう。ホテルに女性の写真、くねらせ、歪め、引き伸ばし…、どう見せているのか。

 

 阪急河原駅で、「アートたけし」展のポスター、ビートたけしがアート、アートがビートたけし…、ややこしい。似顔絵見ているだけで、会場へ行ったような。細密銅版画の入江明日香展、きょうか、あすか、いつ見るか。水木しげるの魂の漫画展、妖怪は愉快なり。ビタミン2種の美容液PRに黒メガネのがい骨、こんなに細く~。「188」の縫いぐるみは消費者庁マスコット「イヤヤン」。世の中、それぞれに顔がある。心がある。洒落がある…。

 

 

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2018年10月17日 (水)

粟田祭の灯篭山車

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今年はどんな造り物の灯篭山車がでるのだろう。青森ねぶたのルーツと言われる粟田神社の粟田祭、粟田大燈呂である。高さ4㍍もの灯篭山車、180年ぶりに復活して10年目、今年も10基。夕闇が濃くなり出した頃、粟田神社参道から境内へ、あわてずに見に行った。

 

 神社は京都七口の一つ、粟田口にある。三条神宮道、近くに青蓮院、本殿は階段を上がって、平安神宮を見通せる高台。例祭は毎年10月の4日間、石見神楽、夜渡り山車、剣鉾と神輿巡行など、一千年続くという。毎年、新しくなる灯篭山車は京都造形芸術大学が全面協力、これが興味深い。和紙の山車、神社と地元の歴史がある。ア~ッと驚くアート性がある。

 

 見に行ったのは夜渡り巡行の前日。参道のあちこちに運び込まれ、灯かりがともる。地蔵さんと背中合わせの天女さん。暗くなるほどグラマーに。粟田神社の蔡神、大蛇退治のスサノオノミコトこと牛頭天王は、鬼の如くゴズゴズして、凄い。白兎を救った大国主命。子宝でウリ坊の多いイノシシ。島、波、霧を司る海の3女神。平家武士を蹴散らし奥州へ行く蹴上の義経…、それから、ええっ~と、来年の干支?戌。さすが山車の戌、舌をだしている?。

 

 今年の粟田祭は106日、7日、8日と15日にあった。写真は6日に撮った。

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2018年10月16日 (火)

秋の植物園と野外彫刻

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パッパッパッ…、パパイアの実。ぶら下がり会見?。池に入ってはいけません。池の中、蛙たちが流木の盤で将棋を指す。晩でない昼。蛙の将棋大会、王手でもケロッとしている。ザリガニと猫。池の上と下「ともだちになれるかな…」と見つめあう。ニャンとかなるかな。

 

 青い空と白い雲…いい天気。地下鉄乗って、また秋の府立植物園へ。第50回京都野外彫刻展開催。毎年のように見て、作家さんの作品傾向がもうだいぶアイシーに。ザリガニと猫~の山本由香さんのコメント。~みんなのこころがあったまる彫刻つくりたい~。材質はテラコッタ…、そういうこったった。見上げると空、うろこ雲が出て、モミジ葉が絵のように。

 

 埴輪のような作品「マン」の作者は、窪田万太郎さん。制作代、ナン万円かなあ。EHOを北山杉で制作する山田実さん、今年の恵方は、南南東。ナントなあ。寺池厚志さんは毎年「ふれていし」。どうぞ、自分の意志でふれて~と。観覧温室前の花壇は、だれもトランペットが逆さまに開き、秋なのにヒマワリが咲く。台風21号の倒木、チェーンソーの切り株に新しい芽が出ている。紅葉池に鴛鴦が泳いでいる。植物園と彫刻、秋にようオウタム?。

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2018年10月15日 (月)

国の石は何だろう?答えは…。

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国歌は君が代、国旗は日の丸…これは、まず知っている。では、国の花は…桜ともう一つ、誰に聞くかな、菊。国の山と言えば、文句なし富士山。滋賀には近江富士。国技は話題の多い相撲、そして国鳥はキジ、国蝶はオオムラサキ、国魚はニシキゴイ…、ではでは、国石は何だろう~。

 

 は~い、日本!その国籍でなくて、国の石の国石。実は2年前、金沢であった日本鉱物学会の総会、専門家の投票で決まり、ニュースにもなった。ご存知かなあ。この間の連休中、京都岡崎のみやこめっせで「石ふしぎ大発見展」があり、国の石の特別展示と、国の石を決めた講演会。岡崎界隈ぶら歩き、入って、見て、聴いて、初めて国の石を知った。

 

 それは何かと尋ねれば…、ベンベンである。講談やない。この原稿はもう後段になった。学会での決め方、専門家と一般からの国石候補を11、さらに5に絞って投票した。自民党の党首選と同様、過半数に達しなければ、上位2点の決戦投票。結果はどうか。5候補とも過半数に届かず、まず花崗岩、輝安鉱、自然金が落ちた。上位2つ、水晶と翡翠の決戦投票。そして翡翠が71票で、水晶52票を上回り、国の石に輝いた?。答え、じらして、イッシッシ?。

 

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2018年10月14日 (日)

祇園・八坂神社のインバウンド屋台村

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 これもインバウンド効果というのだろうか。中国、台湾、韓国、米、英、仏…、外国からのお客さん、いるいる。京都の祇園さん、西楼門入り、すぐの八坂神社参道。着物姿、日本人とちゃう、ちゃうバンビ―?、屋台の立ち食い、やったいな、けったいな、賑わいである。

 

 屋台の一つ、狛犬前に蟹肉棒。ズワイガニと白身魚のコラボ~と出ている。1本500円。歌人吉井勇さんの~かにかくに祇園の下に…~にあやかったわけでもないだろうが、とにかく?流行っている。本殿参拝前にまず1本。ホンデ?味のほどはどうかな。やきとり屋台、珍しいのか、とりあえず並んでいる。着物姿の立ち食い、似合う、似合わない、気にしない。

 

 商売繫盛の神様、えべっさんの隣り、金の小籠包屋台。台湾夜市風で、オレ流の看板が出ている。1個100円だけど、3個以上は購入のこと。落合博光さんに似た若いお兄ちゃん、オレ流で、具をこねて、丸めて、皮に包んで、ジュジュッと蒸して…、やっぱり流行っている。もう一軒「Only Beef」の屋台は牛肉串。1本500円。米国の観光客見て、オオ!ノー、もうサンキュウ?。八坂神社参道は、万国インバウンド屋台村。

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2018年10月13日 (土)

大阪堂島夜景

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ここ、何処って?さて、どこでしょうか。ビル、川、風…、キラッ、キラッと、夜の光が輝いて、静かです。何時ごろって?午後7時頃だったかな、ここ、大阪なんです。川は土佐堀川。中之島の堂島、そこで、どうじましたって?ハイ!夜景の写真撮りましたあ~。

 

 都会の喧騒、さんざめきは聞こえない。勤め帰り、一人、二人…、都心なのに不思議なほど静寂。近くに京阪の地下鉄中之島線の渡辺橋駅。ネオンの北新地からもそう遠くない。JR、阪神、阪急の梅田から15分ほど。そう、長い足で…、読まれているなあ。地下道を熟知なら5分は短縮できるかなあ。見上げると、ビルまたビル。どのビルも競うように高い。

 

 初めて国立国際美術館の夜間鑑賞へ行っての帰り。美術館はアメリカ建築家・ベーリー設計。銀の管が蜘蛛の巣のよう。向いは大阪市立科学館、北側で新しい大阪市美術館の整地が始まっている。関電、NTT…、田蓑橋からツインの朝日新聞ビルが見える。窓の光、細かい点を重ねる印象派シスレー、点描画のよう。梅田への帰り道、土佐堀川沿いを歩いた。川面を風が走るよう。ビルの明かりが囁くよう。大阪夜景、やけに良かった。

 

 写真撮りは10月5日。国際美術館から土佐堀川の渡辺橋まで。

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2018年10月12日 (金)

モネ「草上の昼食」の謎

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絵は、どこか謎めいた要素をはらんでいるという。睡蓮のモネが26歳の若い時に描いた「草上の昼食」である。大阪国立国際美術館で開催のプーシキン美術館展で、日本初公開。主催の朝日新聞が特集で、そう紹介していたので、展覧会会期末の夜間開館、謎解きに行った。

 

 金曜と土曜は午後9時まで開館、午後5時からは写真撮影が可能という。それでインスタ鑑賞の入館者が増えている~と記事になっていたが、若い女性が確かに多い。モスクワのプーシキン美術館の所蔵は70万点、とりわけフランス絵画は有名。今回はその中の風景画を選んで、モネ4点はじめ、ゴーギャン、ルソー、クールベなど印象派作品など65点が来ている。

 

 宵の口、写真良いと言われて、第1章・近代風景画の源流からこれも、あれも~と撮って、モネ展示の第4章・パリ近郊・身近な自然…~へ来た。縦1・3㍍、横1・8㍍の「草上の昼食」は、スマホ撮りで盛り上がっている。隙間から謎はどこ~と見ると、木にPとハートマーク、木陰に不審な男、流行ドレスの女性5人、揃ってモネの恋人・カミーユに似ている。犬の足は特に短い。森に光あり、影あり…。若きモネ、印象派への序曲が謎のようである。

 

 プーシキン美術館展は10月14日まで。 ※ モネ「草上の昼食」はマネに同名作品があり、モネが刺激を受けたという。 ※ クロード・モネ(1840-1926)で草上~は1866年制作。

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2018年10月11日 (木)

隣り合う西行庵と芭蕉堂

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 歌人西行の庵と俳人芭蕉のお堂が隣り合っている。京都円山公園の北南、野外音楽堂の北側、北政所ねねの高台寺への道筋、北へ行くと京料理菊乃井、もっと北だと大谷墓地…ワンワン…ポチが鳴く。東山山麓の真葛原(まくずがはら)…、風流でも、寂しい所ではある。

 

 このあたり、知っているつもりでも、西行と芭蕉は知らなかった。大谷本廟、大雲院、祇園閣…のんびり公園から歩き、すっと行き過ぎていた。京の夏旅・特別公開の長楽館の確認で、付近の案内地図を見ていて、歌と句を詠みながら全国行脚の二人が昔、ここにいたことを知った。見に行くと、芭蕉堂は今、レンタル着物兼業、その北側が茅葺の西行庵だった。

 

 どうして、ここに~と、駒札を二つ読んだ。西行法師は晩年、ここで庵を結び、72歳で没し、今の庵は明治の画家・富岡鉄斎は浄財集め再建した。西行はここで~柴の庵と 聞くやくやしき 名なれども よにこのもしき 住居なりけり…~と詠んでいる。西行を心の師と仰ぐ芭蕉は、この庵へ旅して~しばの戸や 月はそのまま あみだ坊~と西行を忍んだ。お堂は芭蕉の門人が建てた。人里離れ、世を忍ぶ最高(西行)の場所(芭蕉)であった。

 

 西行、芭蕉は写真の駒札に詳しく書いてある。西行は平安時代の1118年生まれ、今年生誕900年。 ※ 芭蕉堂の庵は弟子、高桑蘭更、木造は森川許六が刻んだ。

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2018年10月10日 (水)

SINCE1850の天狗の麺

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これは~と思うと、つい足が止まる。つい、どんなんかな~と入ってしまう。興味を持つことはいいことだ~と言われ、今日もまた…だった。真っ赤な天狗のお面が飾ってあり、立て看メニューの一つに「牛肉焦がしねぎ(味玉入り)ささめん」。もう気になって気になって…。

 

 鴨川の西、京都御所の東、河原町通りを北から南へ歩いて、バス停荒神口あたり。白い提灯は店名の「天狗」。定食など麺類のお店である。ガラスケースに天狗面、デジカメのレンズを吸盤のようにくっつけ写真を撮って、店内へ入った。神棚、TV、著名人色紙、雑誌そのた書籍…テーブル席は5つ…、昔ふうである。注文は立て看で見た「牛肉焦がしねぎ…」。

 

 メニュー表を捲ると、焦がしねぎの説明が出ている。~細切りのねぎに熱した油をかけて、麺に乗せている~と。麺は自家製、細さにこだわり、それで「ささめん」。メニューさらに捲ると、イラストの中に小さく「SINCE1850」。英和でSINCEは~以来の意味であり、まあ創業年。とすると江戸の時代からで、今年で168年にもなる。焦がしねぎ、ねきにが来た。味玉目立ち、ささめん細い。天狗の麺、麺は麺でも綿々と続く麺。

 

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2018年10月 9日 (火)

変化する秋空模様

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いや、わからないなあ。秋だからかなあ。女心と一緒かなあ。何をブツブツ言うてんのや。天気のことや。急にザザッときたり、パアッと陽が差したり、折り畳みは開いて、閉じて…。あの日の天気、一日中、気まぐれやった。見上げる空は、黒く、白く、青く、赤く…変わった。

 

 また台風と言う日だった。21号、24号と来て、25号。進路は北九州から日本海へ~という予報である。だれも止めない出歩き業務。一番小さな折り畳み、ポケットに突っ込み、本一冊で自宅を出た。気温下がり、ずっと秋が来ていたのに新潟などで10月初の30度とか。京都も25度以上、背広はいらない。バス、地下鉄…、イベントの多い岡崎へ来た。

 

 地下鉄東山駅出て、急に雨が降り出した。朝一番に続いて今日2度目の雨。小さな傘、濡れて疎水まで歩いて、もう青い空に。降雨タイムは5、6分。西の空、白い雲がワクワクしている。入道雲?夏空。雨あがり、ちょうど2時、虹が出るのでは~と東山三十六峰を見ると、出はじめた。平安神宮の大鳥居に薄くかかった。みやこメッセの「石のふしぎ発見展」ぶらり入って、講演まで聴いて、出てきた夕方、東に西に絵のような空。そらあ、写真撮ったあ。

 

 写真は10月3連休の6日土曜。疎水、市美前、三条神宮道で写す。

 

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2018年10月 8日 (月)

秋入り、今も咲く芙蓉

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もうそろそろ終わりかなあ。初夏から咲き始め、夏じゅう咲いて、まだ咲いている。朝に開いて、夕方にしぼんで落ちる一日一日の芙蓉。どこか、はかなくて、花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」という。もう少し出会ってたいけど、進み行く秋、もう終わりかな。

 

 この夏は、地下鉄東山駅降り、岡崎の京近美、図書館への行き帰り、白川沿いでよく見た。10月オクトーバーに入っても咲き続いて、これは一目オクトーバー?と、洒落たくなる。清らかな白と淡いピンクの一重、今は秋の花・萩とも一緒に咲いている。木は高くても3㍍ほど、落葉低木。白く朝に咲き、次第に色づいて、夕方に酔うが如く赤くなる酔芙蓉もある。

 

 八重もあるけど、柔らかく、弱弱しい一重がいい。もちろん酔芙蓉もいい。出会って見るたび、写真を撮る。ついこの間は知恩院さんの黒門坂で見つけた。白いの撮って、ピンクの撮って、勝手にドキドキした。花に耐暑性、耐寒性があるという。だから暑い夏に強く、秋で寒くなっても咲く。よく似ているけど、韓国の国花・ムクゲとはコリアは違う。南国・沖縄が似合うハイビスカスとも違う。人知れず咲き終わる芙蓉、もう少し必要でいてほしい。

 

 芙蓉とムクゲ(槿)の見分けは、葉がポイント。芙蓉は葉が大きく濃い。ムクゲは反対に小さく、薄い。同種のアオイ科フヨウ属、ほかにはモミジフヨウ、アメリカンフヨウなどがある。

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2018年10月 7日 (日)

温故知新の正面通りを歩く

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どういうのだろう。歴史の郷愁か、温故知新か。一度歩いて、二度三度と歩いてみたい道がある。格好よく言えば、ヒストリー・ストリート。豊臣政権時代、~後ろの正面だあれ~、大仏さんがいた正面通りである。歴史の甦り、古くて新しい。以下はウオーク&ウオーク。

 

 今はない大仏さんのお隣が秀吉を祀る豊国神社、国宝・唐門前は毎月8の日、おもしろ市が出る。21日の弘法さん、25日の天神さんに対抗して、8、18、28で太閤の豊国さん。知られてないけど、何か掘り出し物ありそうな。秀吉の朝鮮侵攻思い出す遺跡、耳塚は歴史の事実として感じて、近くに鰻屋さん。かば焼き1尾1500円、専門店の匂いがする。

 

鰻は今度今度で、寛政年間創業の京料理「道楽」。美濃吉、菊乃井ほど知られてないけど、扁額に風格あり。一度行きたい~と思わす。饅頭屋さん、甘春堂は慶応元年の創業。店内に「豊太閤」の軸が見える。銭湯は正面湯、正面から入ってみたい。八百勘さん、順子さんのかぼちゃ、のぶえさんの南瓜と売り出す。大根ではない。眼具の歴史博物館の隣は、かるた・トランプ製造元の銘板、よく見ると山内任天堂。世界の任天堂の始まり、ここからだった。

 

 正面通りは七条と六条の間の東西の通りで、大和大路から千本通りまで続く。途中、東本願寺の別邸・渉成園、東と西の本願寺で途切れる。 ※ 紹介の正面通りは鴨川、高瀬川超え、豊国さんから河原町まで。

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2018年10月 6日 (土)

「百」との出会い

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百とくれば、何かな。百人一首、百花繚乱、百科事典、議論百出、百発百中…など色んな百がある。辞書で「百」と引くと、10の10倍と出る。まあ、99の次の数字である。人生は百歳時代に入り、ゴルフは百切り課題が続く。ここは、町歩きで出会った「百」。

 

店の暖簾、電光看板は「百」。京都のオフィス街、四条烏丸から東側歩道を北へ、錦通り、蛸薬師通りを超えたあたり。店名は「烏丸ダイニング・プレミアム百」。ずっと前から気になっていて、ビルの2階へ初めて上がった。昼はランチ、夜は居酒屋。メニューの値段をみると、税込み100円、300円、600円…。お店は〇百円の「百」にこだわっている。

 

昼をだいぶ回っていた。2種選択のランチ、ハンバーグ+海老フライ選んだ。味噌汁、ごはんお代わり自由で漬物付き。前金制の600円、1100円出し、貯金対策500円硬貨のお釣り。狙いはぴたり。店内は広い。30人は入れる。出てきた海老フライの海老、でっかい。目玉焼きまである。夜メニュー見ると、一人鍋300円、造り300円、ドリンク全300円…、安い。店内の色紙は「しあわせはいつも自分のこころがきめる」(相田みつを)。

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2018年10月 5日 (金)

置屋に近藤勇の書

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筆跡は、筆太でゴツゴツしている。何と書いてあるのか。屏風の右上から婦人、いや、帰人かなあ。白楽天、十六年…はわかる。漢書の書き写しかな。最後に「近藤勇」。あの新選組隊長、近藤勇の筆跡である。京都島原の置屋「輪違屋」に現存している。しょうかあ~。

 

 京の夏の旅、文化財特別公開で9月末に行った。読み?わいや~みたいな「輪違屋」。平仮名<>を違に送って<わちがいや>と読む。デザイン、幸せを示す〇の二つ重ね。今も太夫さんが出入りする置屋さん、江戸時代から続く現役である。元の名は「養花楼」(ようかろう)、1階に軸がある。いつの間にか輪二つの方が有名になって、輪違屋で<よかろう>

 

幕府公認の花街になって、六条から今のJR丹波口近くの、ここへ引っ越したおり、長崎の島原の乱の如く大騒動だったので、島原の~が冠が付く。京の夏旅で、輪違屋は太夫道中に使う傘絵の間がメインポスターになったせいか、団体客ら多い。ガイドさん解説、江戸は花魁、ここ島原は太夫~と、その違いを話す。近藤勇の筆跡について。詩歌、茶道など教養ある太夫さんと会うのに恥ずかしくないよう書を学んだのでは~と。しょうだったのかあ?。

 

 今年の京の夏の旅は9月30日で終わった。

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2018年10月 4日 (木)

アオサギ君との出会いを語る

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また、君かあ~。アオサギ君やねえ。よく会うねえ。ペリカン属のサギ科だって。背は1㍍ほどかな。コサギ、オオサギ、ゴイサギ…のサギ仲間で、一番大きいんだってねえ。ユーラシア大陸のマダカスカル島なんかにも仲間が多いそうだねえ。いやまあ、こんにちは!

 

 しかし、いつ会っても、人見知りしないというか、物事に動じないというか、いつも堂々としているねえ。今日は夕方、台風24号来る予報なんで、早めに出て、京都岡崎の府立図書館へ本返しの途中なんだけど、君はまた餌さがしかな。この白川って、浅瀬で、川幅3㍍、水がきれいで、上からでも小魚がいるのがわかるしねえ。えっ、水辺が元々好きだって…。

 

 そう言えば、前に会ったのも鴨川の水辺だったねえ。確かに水辺って、方丈記の鴨長明じゃないけど~行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず~で、人の世の無情も感じるし、気持ちが落ち着くところでもあるし、いいよねえ。今日は君との距離が随分、近いねえ。アップで写真を撮ろう。首もだけど、足が細くて長いねえ。よう似ているなあ、足長の友達になれそうだねえ。写真、君の動きに合わせて色々撮ったよ。気に入ってくれるかな。

 

 写真は京都近美前の疎水との分水界から三条通りへ流れる白川で、9月30日昼に撮る。

 

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2018年10月 3日 (水)

京都、大津…北緯35度物語

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北緯35度は古い東洋の文化線~いいねえ。古代中国の徐州、洛陽、西安…、日本では島根から入り、京都、大津、東京、千葉を抜けて、今も文化度は高い。緯度、経度で台風接近情報ピタリ。北へ35度見上げると北極星キラリ。様々な「北緯35度物語」~、いいどっ!。  

 

 京都一番の繁華街、四条河原町に北緯35度のモニュメント。むかし新阪急、いま〇いの丸井前、交差点で言うと東南角、そこの植え込み。△に地球の〇がくっついて、赤道上35度に線が引いてある。雑踏の中、気づかず通りすぎるけど、ここが「東洋の文化線」とは、格好いい。丸井前、余計に〇?。京都駅から9分、大津駅も北緯35度の線上に位置する。

 

 山科駅から4分、元の勤務地・大津へ、2年前までは、北緯35度を毎日通過だった。米原行き上り線ホームの西端に「地球は青い」のモニュメント。琵琶湖線100周年記念事業、もう30年前から。駅前のスタンド林屋で懇親会のおり、ホームの西端まで行って、写真撮り。電車通過を意図?して撮った。滋賀の文化に特化、40年も続く季刊誌「湖国と文化」秋号が届き、開けると、山好きな編集長が「北緯35度と私」の原稿。この偶然、いいど、いいど?。

 

 京都・四条河原町のモニュメントは洛陽ライオンズクラブ建立。作者は木村光佑さん。実際の北緯35度は南へ60㍍。 ※ 「湖国と文化」は大津市のびわ湖ホール内、びわ湖文化財団発行。年4回、定期購読2520円。 ※ 北緯35度は地中海のクレタ、キプロス、バクダッド、テヘランなども通る。

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2018年10月 2日 (火)

台風来ても「すしざんまい」休まず~

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写真で見たところネタネタしている。山盛りのネタ、ご飯は見えない。これに大椀の汁付き。これで、値段は税抜きの1500円。見本とおりなら安い。台風24号接近の昼、どの店も臨時休業多いのに、ここは年中無休、しかも24時間営業…、みなホンマかいなあ~。

 

 自宅でじっとしていればいいのに~である。一日一度の出歩き業務?午前中なら~と出た。♪~止めて下さるな、妙心殿。毎日の日課じゃ。いかねばならぬ、いかねばならぬ~♪。気分は三波春夫が歌う大利根無常である。JRも私鉄も運休でも、地下鉄は動いている。河原町通り、日曜なのに歩くのは外国の観光客ばかり。本の丸善も高島屋もシャッターが降りている。

 

 回る寿司「むさし」は休業の貼り紙、三条の大起水産は営業も外国人客が並ぶ。歩きながら思い出して今年京都に出店の「すしざんまい」へ。やはり、開店している。3度目のカウンター席。注文は前回メニュー写真でみた海鮮丼。前からどうぞ!と出てきた。トロ、穴子、ヨコア、海老、ホタテ…、写真どおりのネタが溢れている。好きな穴子、うまい。味噌汁のお椀は両手持ち、豪華…。台風来ても、しばしも休まず~、握り続ける寿司の鍛冶屋の「すしざんまい」。

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2018年10月 1日 (月)

天神さんで猿回しを見た

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テケテン、テケテン~、テンテンテン~、この音、この響き、このリズム…いいねえ、懐かしいねえ。テケテン、テケテン~、ほれ、ほれ…、小太鼓の音に合わせて、お猿さんが、立って歩いて、逆立ちして、ジャンプして、竹馬に乗って~、いいね、いいね。ハイ、拍手!。

 

 見るのは、何時以来かなあ。学問の神様と言えば、菅原道真の天神さん。縁日の25日、京都五花街の一つ、上七軒から行って、東門から入り、本殿参拝、絵馬所まで来て、テケテン、テケテン~である。江戸から続く伝統芸能「猿回し」。テケテン、テケテン~さあ、始まるよ…と音がする。のぼり、縄張り、折り畳み椅子…、見物客が一重、二重と増えてきた。

 

 お猿の名前は、二助さん。最初に小太鼓を打つ猿使いの三助さんから紹介があった。二ホン猿の7歳、神戸モンキーズ劇場から来たという。赤いチャンチャンコが赤い顔と似合う。口にワイヤレスマイクの三助さんは江戸小紋の法被姿。写真はどうぞ、どうぞ、席は前へ前へと勧める。主役の二助さん、師匠の三助さんとずっとコンビを組んできた。赤い絨毯の上、縦横に跳んではねて…。天性の身軽さ、鍛えぬいた猿技。拍手また拍手。去る見物客はない。

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