若沖さんちと蕪村さんちの距離
さあ、ここからや。朝日夕刊コラムに「若沖と蕪村、890歩の距離感」と載って、ホンマかな?と歩いた。スタートは蕪村さん宅跡。烏丸仏光寺西入ルで、68歳で没した地に石碑と駒札が立つ。ここから、四条烏丸を超え、青物問屋だった若沖さん生家跡までや。
いま、滋賀・信楽のMIHO MUSEMで、生誕300年、同い年の天才絵師「若沖と蕪村」を開催中。東京・サントリー美術館では14万5千人が鑑賞した人気の展覧会。朝日新聞の生活文化部長・山盛英司さんは、2人がご近所同士と知って、美術館鑑賞帰り、京都まで来て実際に歩いて検証した。その結果は「890歩、12分だった」という。
コラムは「近所同士なのに手紙のやりとりの記録もなく、異なる画風とライバル意識で、微妙な心の距離があったのでは」と奥深く書いてあるけど、我が方は執筆した山盛さんの歩行検証の、その検証。仏光寺通りから烏丸へ出て、東から北へ、1歩、2歩、3歩と頭で歩数を読み、信号待ちで汗も拭きつつ歩いて、錦市場の若沖生家跡を示す鶏の絵看板へ。さて、どうや!、820歩、10分。山盛さんより、短く早く着いた。この差、足の長さ?、エッヘン!。
※ 伊藤若沖と与謝野蕪村はともに正徳6年(1716)生まれ。若沖は彩色鮮やかな花鳥図を得意とし、蕪村は俳人として名声あり、文人画技法に山水図を描き、2人は江戸時代、京都画壇を代表する絵師。 ※ 信楽のMIHO MUSEMの展覧会は8月30日まで開催。
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