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2015年1月

2015年1月31日 (土)

重文の「安南渡海船額」って

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 日牟禮八幡宮の社宝「安南渡海船額」って、御存じだろうか。日牟禮は〈ひむれ〉と読み、近江商人の守護神とも言われ神社で、JR近江八幡駅から北西へ徒歩30分。信長ご縁の左義長祭りで知られる。その神社の絵馬堂に掛っているのが「安南渡海船額」である。

 

 重文なので、京博に寄託してあり、掲額は複製で、行けば、いつでも見られる。どんな謂われがあるかというと、1623年(元和9年)20歳の時に長崎から安南へと渡り、貿易商として活躍した近江商人・西村太郎右衛門が奉納した額という。団翁のような帆をはった船が白波を蹴って進んでいる。船内には、鳥帽子、団扇の人物などが描かれている。

 

 安南は当時、朱印船貿易の一つで、ベトナム。安南って、そうなん!と洒落たくなるけど、太郎右衛門はそこに20年近く滞在。1647年(正保4年)に財を成し、長崎へ戻ってきたが、鎖国政策で上陸が許されず、失意の中、安南に戻った。そのおり、長崎の絵師に描かせ、故郷の日牟禮八幡宮に奉納させたという。奉納から360年余り、絵馬堂にある複製を見上げた。鎖国で望郷の思い果たせずの額絵。日牟て?、遠し。

 

 

 滋賀県百科事典によると、額は正保4年(1647)3月の銘があり、絵師は菱川孫兵衛。は64.2×72㌢。1635年(寛永12)に日本人の海外渡航・帰国を禁止する鎖国令が出されて11年たった年で、西村太郎右衛門の近親者が安南国に居住する肉親の望郷の念を思い、帰国をねがって奉納したものと考えられると記述がある。

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2015年1月30日 (金)

重量挙げ中学生女子、がんばらんば

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がんばらんば!で、エイ、ヤーと差し上げたのだろうか。去年秋の長崎がんばらんば国体6日目。全国中学生重量挙げ女子選抜大会48キロ級に出た滋賀県高島市、湖西中学3年の中里梨花さんは、スナッチ、ジャーク、トータル3部門で中学日本記録を達成した。

 

JR湖西線近江高島駅構内の掲示板。地元の中里さんの活躍で、高島市らが写真付きで祝福の大きな看板を掲げた。京都方面の電車が出る1番ホームの階段上り口、縦2㍍、長さ5㍍はある。近江歴史回廊大学の北国海道を歩く現地研修、帰りの電車待ちで知った。スナッチ53キロ、ジャーク71キロ、トータル124キロで、みんな中学新記録という。

 

写真は右足を一歩突き出して踏ん張り、バーベルを肩まで差し上げたジャークの一瞬だ。長崎国体の愛称は、頑張らなきゃ~を意味する長崎弁の「がんばらんば国体」。女子重量挙げの正式競技採用を目指す日本協会が、昨夏の全国女子中学生選手権で、トータル100キロ以上を記録した選手5人が全国から集めた選抜大会だった。長崎新聞の取材を受けた中里さん。「記録更新、嬉しい」と素直なコメント。がんばらんば国体で、がんばらんば!。

 

 ※ 中里さんの新記録は10月17日、県立諫早農業高第1体育館。写真左は長崎新聞掲載のジャーク日本記録71キロを差し上げた場面。

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2015年1月29日 (木)

春夏冬から初雪食堂へ

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ああ!、これ、知ってる!、知ってる!。近江八幡の旧市街を歩いて出会った「春夏冬 二升五合」の飾り幕文字。秋が無いからアキナイ、マスが二升でマスマス、五合は1升の半分でハンジョウ。~アキナイ マスマスハンジョウ~や。さすが、近江商人発祥の町である。

 

町歩きの発見と出会い、面白い!と思うアンテナ大事。民家の玄関に瓢箪と大きなカボチャ。ウン、何でかなと思って、デジカメでズーム撮影。マスマスづいて、カボチャはマスマスジャンボ?。かつて酒蔵で、いまギャラリーの酒游館に入って「おさけ」の扁額発見。~ひとつぶの 米のいのちが 酔わせてくれる~。米の一粒一粒、ういやつじゃ!ウイッ~。

 

近江八幡は駅前大通りのブーメラン通りに対し、旧市街の出町通りは近江商人ご縁のてんびん通り。その道筋、ヴォリーズ建築の旧八幡郵便局から近江牛のまるたけ西川。店内入って、羊年にちなんだ言葉が筆跡麗々しく。「ひるまずに つっぱしり じゅうじつした どりょくを し続けたい~と。ひ・つ・じ・ど・しーは赤文字。今年の年賀は羊年のマトン。阪神のマートンさん、どうかな。店でたら初雪食堂。春夏秋冬ずっと初雪?なんでかなあ。

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2015年1月28日 (水)

「切符をもたない旅」という名の展覧会

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 展覧会のタイトルが「切符をもたない旅」という。どんな展覧会なんやろう?、JR琵琶湖線で山科から近江八幡まで、切符をもって行った。あっ、そうや!切符はもってなかった。ICOCAのチャージ入力で、イコカの行こか?やった。電子マネー時代、切符はもたない。

 

 会場は「NO-MA」。近江商人の野間清六さんの古民家を改装したボーダレス・アートミュージアムで、野間さんのお名前からノ-マという。ニューヨーク近代美術館はモダンアートの殿堂で、英語の頭文字から「MOMA」(モマ)。意識して似せている。駅の観光案内所で聞いて、地図に○を付けてもらい、バスに乗らず、旧市街を歩いて、歩いて2㌔…。

 

切符をもたない歩き、町並みがわかる。会場は江戸の昔、朝鮮通信使が通った旧朝鮮人街道沿い。春日八郎が歌った「お富さん」の歌詞に出てくる♪~粋な黒塀、見越しの松~♪の松だってある大きな古民家。さて、展覧会どう見んか?。生の芸術というアール・ブリュット作品の展示。鉛筆、水生ペンなどで描いた絵が和室や倉に。湖国のメディア芸術に取り組む主催者は「作品の潜在的な魅力に出会えるになったでしょうと」。ハイ!度々なった?。

 

 展覧会は滋賀県文化振興事業団主催で、1月23日から2月1日まで。無料。

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2015年1月27日 (火)

ねこまるニャンニャン

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 ニャンとまあ、ニャ~ニャ~していることか。あれもニャなら、これもニャで、わけがニャにかあるのかと思ったけど、何もニャアとか。何時ごろからか、NHK京都放送局は黒猫のねこまる君をキャラクター起用、ポスターやブログで「みニャさ~ん、よろしく」という。

 

 京都市美から京都文博へ、地下鉄乗り降りの美術館巡り。烏丸御池駅ホーム、乗降客の転落防止で、新しく可動式ホーム柵が出来て、ニャンとコスプレのねこまるイラストだった。今年2月、駅近くにNHKの新しい放送会館が完成するPR兼ね、大河ドラマ主人公になって、~みニャ様をお見送りニャ~と出ている。龍馬、篤姫、清盛、官兵衛…になったんニャ。

 

ホームの端から端へ、柵に描かれた大河ドラマの主人公は10人。京都行き電車着くまでと、デジカメ撮ったんが、上の写真ニャ。戻って、HHK京都のHPをチェックしたらねこまるブログ。いや、読めば読むほど、ニャアニャアして、顔までほころんで、ニャアけてくる。どんニャか、紹介するとニャ~、ニャ~、カメラマンさん」「ちょっと触らせてぇニャ」焦るニャ…>」などなど。猫言葉だらけで「結構毛だらけ猫灰だらけ」でニャア?。

 

 「結構毛だらけ~」の言葉は、かつて猫は暖を取るのに、火の消えた囲炉裏やかまどの灰の中に身をうずめ、冬場の飼い猫は毎朝灰だらけだったからとか。 ※ 寅さん映画の「男は辛いよ」でもよく出てきた台詞。

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2015年1月26日 (月)

おでんの変、世界初

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変と言えば変である。どう変かというと、うどんを肉で巻き、揚げで巻き、世界初のおでん種という。昨年暮れ、京都山科に開店した「晴天家」。雨の日でも<ハレルヤ>と読ます居酒屋のおでんとおばんざい店で、この変はおでんメニューの中に「変」として書き込んでいる。

 

 揚げのきつねうどんが250円、肉うどんは350円。「おでん屋はじめました」というチラシは、JR山科駅から徒歩3・5分と書く。山科京極から三条通りを渡って、すぐで、ジンギスカン、シチュウ、パスタ、魚料理の店が向こう三軒両隣に並ぶ場所に新規開店。我が性格は初モノ、珍しいモン好き。言われる前に言うように~で、入ってみた。変かなあ。

 

 さすが、おでん専門店、カウンターの向こう、おでんデンデン。湯気ふわっと上がって、ステンレス鍋のおでん仕切り10以上ある。青首大根、京芋、もち巾着…、メニュー見たらおでんリストと出ていて、そこに「魚」「肉」と並んで「変」だった。世界初、どんなんかなーと、肉、きつねと頼んで、上の写真である。うどんを束ねて巻いて、ネギを乗せて、おでんの出汁につけて…。まあいえば、肉と揚げのうどん巻き。味はどうか、そりゃあ、変や。

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2015年1月25日 (日)

彦根城で写真を撮る

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 どれかな、どれかな、どの写真がいいかなあ。近江歴史回廊大学の現地研修で、国宝彦根城で撮ったデジカメ写真。パソコンに移し、クリック、クリック…。左は天守閣をローアングル撮影。幾つもの屋根の重なり、瓦の曲線美、白い壁との対比…、美しいなあ。

 

 三重三階の彦根城は、防御より装飾の城という。講師は「火灯窓、破風の間など、金閣寺に似ている。書院づくりです」と。そう聞いて、何枚か撮った一枚が左の写真。よく撮れている。自画自賛の◎。2枚目からは石垣の写真。講師が修復に2年かかったと話す黒門の山道を抜けて、振り返った。苔むした石垣、楠の大木…、遠くに城も見える。いいアングルや。

 

 人生もそうだが、振り返りも大事。視点が変わり、見える世界も変わる。石垣は牛蒡積み、落とし積み…、色んな積み方がある。石の種類も溶岩、花崗岩など様々という。いや、まあ、それにしても~と思うほど、石また石である。集積、誰の意思だったか?。江戸初期の築城から400年、風雪に耐えて、重々しい。3枚目は遥かなる石垣幾重にも…、4枚目は堀端の石垣どこまでも…。スケール感のある景観、イッシッシ?。

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2015年1月24日 (土)

彦根城の天秤櫓を学ぶ

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国宝・彦根城に重文の天秤櫓(てんびんやぐら)がある。どうして天秤櫓かというと、両隅に2階建ての櫓、真ん中に門があり、両端に荷物を下げる天秤の形をしているからという。近江歴史回廊大学の現地研修講座。なぜ天秤櫓は重文か、勉強その1、その2、その3…である。

 

物事を知ることは現場にあり、だった。この天秤櫓、現場へ行って、講師の説明を聞いて、本丸を守る要の櫓とわかった。ポイントは門の中央へかかる堀切の廊下橋。いざ、戦となれば、外してしまい、敵は天秤櫓の高い石垣を登らないと侵入できない。それで、別名は落とし橋。天秤櫓の中の格子木は菱形木材使用。敵を上から弓、鉄砲で広角に狙える。

 

徳川譜代、井伊家の築城から400年。戦いこそなかったけど、いや、賢い、賢い。城門としての堅固さ、その工夫に感心する。加えて、天秤様式というのか、左右対称の美しさ、こんな櫓は例をみないという。石垣も見どころの一つ。これは左右で石の積み方が違う。廊下橋の下、向かって右は築城当初の「牛蒡積み」、左は幕末に積み替えた切石の「落し積み」。一目瞭然、古い牛蒡石、苔が生え、ゴボゴボ?。これみな、知識は現地にあり。

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2015年1月23日 (金)

ひじきとポップコーンときずし

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なんでこんな注文の仕方をしたのだろう。店がサービスで出すポップコーンに加えて、本日の一品というひじきを頼み、次に店18番の鶏のから揚げ骨つき2個へいって、仕上げは鯖のきずし。一品ずつデジカメ撮りしてあって、振り返ると、何とも脈絡がない。

 

 どの店で、そんな頼み方したかというと、京都で一番古いビアホール、ミュンヘン。店は四条河原町上ル、高校陸上部OB会の懇談会があって毎月一度行く。それが、行く日を1週間勘違いして、まあいいかと、何時もの2階テーブル席でなく、初めて1階にあるカウンター席へ一人で入った。一般紙にスポーツ紙、雑誌、テレビ…、生中一杯でなかなか寛げる。

 

 カウンターに座り、店内表示の「BEER STAD」を見て、佛大4年生のバイト君とBEERはビアと読むか、ビヤーと引っ張るのか、雑談しつつ注文だった。ビアスタンドか、ビヤースタンドか、いずれにしても、ひじきのメニューとは珍しい。本日の一品、切り干し大根も出ると言うし、これまたビアかビヤーに合うのかなーと思う。きずし、これまたしかり。ポップコーンをつまんで、ビアかビヤーにひじきANDきずし…わかんないなあ。

 

 BEERの日本語読み、ビール、ビア、ビヤーと場所、場所で様々?。

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2015年1月22日 (木)

ランチはおまかせ

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003_2006ついつい、行きだして、週に2回か3回は行く。大津市の滋賀県公館前、神戸でシェフ50年の看板で店を出した「仲良し」さん。オーナー店長と、店の名前どおり、仲良しになり、昼のランチ注文もメニュー外メニュー。シェフ50年の腕に任せて、おまかせにしている。

 

 どんなおまかせランチが出たか、パソコンに写真撮りの履歴がある。今年の最初はカキフライとエビフライ。これに付いたタルタルソースはすご腕。マヨネーズに何を加えたのか、フライにかけたソース味、十分足るに足る。豚のロースも出た。ソースはニンニクを利かせて、ウマウマやった。その時、調理具合を聞いて、ソースか、ソースか、そうですか!。

 

昼遅く行って、ライスが切れて、スパゲティー・ナポリタンも。粉チーズ乗って、ケチャップ色、ハム入り。これが昔のスパですと。チーズの好き嫌い、おまかせなので言えない。少し赤身がある牛ステーキは牛タンつき。大根、じゃがいも、ネギも。これはおまかせで過去最高メニュー。仲良し効果、高価に出た。コーヒー頼み、願いましては千円。交代でお店を手伝いに来るオーナーの娘さん、息子さん、娘さんの旦那さん、みんな知って、仲良し!。

 


 

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2015年1月21日 (水)

萌ちゃん、咲ちゃん、ミサちゃん

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ポスターのキャラクター写真、左から萌ちゃん、咲ちゃん、ミサちゃん。ちゃんと名前の由来を説明すれば、3人とも京都市地下鉄の駅名から。萌ちゃんは太秦萌、ミサちゃんは小野ミサで、東西線に駅名がある。咲ちゃんは松賀咲で、南北線の松ヶ崎にあやかっている。

 

 皆さん、京都市営地下鉄を応援している。合言葉は「地下鉄に 乗るっ」。萌ちゃんに始まって、だんだん応援の輪が広がり、最近ではこの3人に加え、フランスからの帰国子女、烏丸ミユさんも登場している。産みの親は、地下鉄烏丸御池駅近くにある国際マンガミュージアムだそうで、烏丸ミユさんもマンガが趣味という性格づけ。ポスター、どこでミユかな。

 

 キャラ先輩3人のポスターは、京都市東西線の東山駅、EVへの通路で揃っている。京都市内の高校に地下鉄を使って通う高校2年生だそうな。駅を乗り降りするおり、可愛いいなあと思っていて、年明けに写真を撮った。みんなミニ、元気で快活そう。地下鉄に乗る理由も、萌ちゃんから順番に①②③と説明している。①待たずに乗れる②オトクな一日乗車券③乗るたびに優しいスマートムーブ。さすがに地下鉄応援団。そんな理由なら「乗るっ~」。

 

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2015年1月20日 (火)

釜飯・・・鶏に穴子

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いいね、いいね、釜飯~、何を入れても、かまわない釜飯~、いいね、いいね。お米に醤油と調味料を少々、何を入れるかな。鮭?、いいね、いいね。釜飯といえば、鮭はさけられないねえ。鯛だっていいよ。何で?そりゃあ、魚の王様は鯛。そうですたい、そうですたい。  

 

ちょっと、まあ、最近の晩御飯大会。なんかあ~、釜飯づいていて、JR山科駅周辺の釜飯経験、紹介したくなった。かまわないかな?。いいとも~!。これ、一人芝居の一人書き。安くて旨いのは、鳥貴族かな。駅から三条通りまで出て、外環状線西。おススメ一番はとり釜飯。なんせ302円。携帯燃料で炊き込み待ち30分、湯気がでて、うまし待ち5分。

 

釜ふた、あたふた?取ると、いい香り。釜飯記念?かまぼこ小さく、人参、牛蒡入り。かき回して、お茶碗に一膳、二膳…、最後の三膳目はこげ飯付き。いいね、いいね。もう一軒は駅から東へ10㍍のはたごや。メニューに名物・釜飯と載っている。五目、鯛、鶏、たこ、穴子などあり、選べるのが、いいね、いいね。それでえ~、穴子。あらあ、好きなのねえ~。ハイ、鯛じゃないけど、好きですたい。味、ご飯に良く染みて、旨かあ~。いいね、いいね。

 

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2015年1月19日 (月)

デザイン・縄のれん

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いろはにほへと~も、123456~も、春夏秋冬~も-である。文字、数字、漢字…日常のそこにあるものは、どんなもんでもデザインになる。それは、型絵染の人間国宝・芹沢銈介さんの天性の才にかかったら、である。屏風、暖簾、カレンダー、どれにも才が歳々…だ。

 

 生誕120年記念展、京都高島屋で開催していて、元高島屋宣伝部勤務のAKさん(6?)から招待券が届いたので見に行った。これまでも芹沢作品はなんどか見ているけど、「縄のれん文のれん」がいいなあ。会場では撮影禁止、図録は高価なので、チラシ裏に載っていたのをデジカメで接写した。ちょっと一杯の縄のれん、真ん中からのれん分けて、今晩わ!。

 

 生誕地の静岡市立芹沢美術館でも今、120年記念展を開催して、こちらのテーマは「柳宗悦と芹沢銈介」で5月10日まで開催という。民芸運動の祖、柳さんが芹沢さんの才を見抜いて、芹沢さんも師と仰いだ関係である。会場前に芹沢さんが描いた和紙に描いた柳像のチラシがあって、これまた、拙者は接写した。1970年ごろ制作。~柳と芹沢。二人の天才が織りなす、美と暮らしの世界~とある。用の美の民芸作品の数々、いかにみんげい??。

 

 生誕120展は朝日新聞主催。京都高島屋では1月19日まで開催、続いて1月22日から大阪高島屋へ巡回する。

 

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2015年1月18日 (日)

小品盆栽の総理大臣賞

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 これをお見事!お見事!と言うんだろうなあ~。「掌上の芸術」といわれる小品盆栽の展示会へ行って、内閣総理大臣賞の前に立った。毎年、京都・岡崎のみやこめっせで開催の「雅風展」で、今年は第40回だった。京都新聞主催、招待券があって、どんなもんかナだった。

 

 手のひらに乗る小さな盆栽、広い会場一杯である。どれだけ歳月を掛かけたのか、丹精込めた作品が並んでいる。出品者は北海道、愛知、熊本、神奈川、京都…、全国各地からで、ずっと見て回って、内閣総理大臣賞は東京の鈴木一さん。どこが良いのか、素人鑑賞なりに知ろうと見た。鈴木さんの作品は黒松、梅、くちなし、楓に用なくても五葉松などの棚飾り。

 

 ここまで洒落二つ、わかってもらえたかな。小品盆栽の展示は色んな飾りようがある。平飾り、丸卓の飾り、棚飾りなどで、全体を席飾りという。えっへん、ごっほん…は咳。3点だけ並べる平飾りは床飾りともいい、とこに?飾っても。会場内、愛好家向けの席飾り講習会を開催中。皆さん、熱心な聴講、寂(せき)として声なし。講習が終わり、総理大臣賞の良い所は?と聞きに行った。「木が良いからです」。いや、お見事回答。聞かなあ、良かった。

 ※ 写真右から2番目、鈴木さんの内閣総理大臣賞。

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2015年1月17日 (土)

カニポスター、いかにも?

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 いまの季節、いかにも~というのか、駅々で、カニキャンペーンが続いている。JR西日本の各駅、それはもう、えきへきするう~。ポスターあり、チラシあり…。それがまあ、よく洒落ている。いかに見るか、ヨコヨコかな。まあ、毎日がカニカム!エブリデーや。

 

 北陸線との乗り換え駅と言えば、新幹線も停まる米原駅。石山寺の鷲尾座主講演で、米原へ行ったおり、改札フロアのポスターがカニまたカニで、もう、がに股になりそうなカニづくし。北陸の越前カニと、山陰・北近畿の松葉カニ。この駅ならどちらへでもで行けて、ポスターテーマは冬の味覚対決。ここで洒落一つ。「あなたはどこへ行くカニ!?」

 

 米原は名神インターは〈まいはら〉と濁らず、駅名は〈まいばら〉と濁る。読みがバラバラ、米原のせい?。駅フロアに句が二つ。「己が求める 蟹…北陸にあり」と「蟹 食べずして 冬が越せるのか」。いかにも、いかにも。翌日、野洲駅で降りたらまたもカニポスター。「鳥取県へ、ウエルカニ!」。わりにきつく洒落ている。鳥取県は蟹の水揚げ日本一で、宿泊するとカニが当たるというキャンペーン展開中とか。いや、それはそれはウエルカニ!。

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2015年1月16日 (金)

石山寺のご本尊とお前立ち像

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どれだけ歴史上の人物が登場したことだろう。紫式部はもとより、弘法大師、源頼朝、淀殿こと茶々、信長、良弁僧正…、清少納言、島崎藤村…、仏さんだって、ご本尊の如意輪観音さんに始まり、大日如来、お釈迦さん、毘沙門さん、不動明王…、頭の中に索引がいった。

 

 創建は天平19年(747)という大本山石山寺である。今年が2014年だから747年引くと、2015年前の創建。思わず、そうけえ~と洒落てしまう。今のお座主、鷲尾遍隆師(68)は何代目かというと、52代目という。何とも凄い歴史の重みを感じて、鷲尾講演を聴いた。お寺発行のカラー冊子・石山寺宝物編とパワーポイントで見る写真が教科書。

 

 壬申の乱から始まった講演は2時間。これでもか、これでもか、だったけど、33年に一度のご本尊開扉、来年だという。西国33カ所、13番札所の如意輪観音さん。冊子で紹介があり、複写したのが上の写真の左。奈良時代は塑像、平安時代から今の木造で重文。閂の掛かったお堂の前にも如意輪さん像=写真右=。これは桃山時代の木造で、ご本尊の前なので、お前立ち像と。おまえさん!わかるかな。えっ!前々から知っている!。それは失礼!。

 

 石山寺の国宝12件、重文41件。 ※ お座主講演は1月10日、滋賀県文化振興事業団主催の「アートマネジメント人材育成講座~滋賀のアイデンティティを学ぶコース~」として、米原市の県文化産業交流会館であった。

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2015年1月15日 (木)

京都疎水の鴨さん

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鴨は鴨でも、何という鴨だろう。おしどり、マガモ、コガモ、かいつぶり…、冬に渡って来る鴨さん、種類が多い。京都岡崎、芸術劇場に生まれ変わる工事中の京都会館前の疎水の中。寒いのに1羽、2羽、3羽…と泳いでいる。通りがかりに発見、へい!、カモン!。

 

地味な茶色の羽は雌の鴨や。派手な青い色は雄の鴨。疎水の上から見て、オス同士の挨拶、オッス!。最初見た二羽、寄り添うようで、仲が良い。おしどり夫婦?、おしどりかな。いや、頭の後ろに冠がないので違う。2羽だけかと思ったら、後ろからもう一羽来た。嘴は黄色で、頭は艶々した青や。オッス!また挨拶や。水かきの足を忙しく動かし、速い、速い~。

 

川の中は長い藻が友禅みたい悠然と。ちょっと洒落てみたあ。藻をもう?とも言わず、泳いで、先に仲間がいた。みんな嘴が黄色で頭は青、オッス、オッス、オッス~。雌の茶色も1羽いて、みんなで5羽や。交代交代、いわゆる代わりベンタンで、水中に頭を突っ込み、足とお尻を水面に出して、逆立ち潜りで、餌を探している。大きさからカイツブリでも、コガモでもない。泳ぎようがどうもまじめ、一生懸命、真顔や。そうや、これはマガモ!。

 

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2015年1月14日 (水)

ベトコンラーメンって?

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 ラーメン屋さんの店名が「ベトコンラーメン」だって。何で?と聞いて、ベストコンディションの「ス」と「ディション」を省略した店名とわかったが、最初はびっくりした。戦争は随分前に終わったけど、米軍を苦しめた勇猛果敢なあのベトコン、南ベトナム解放戦線を思い出したからだ。

 

 お店は京都山科の京都薬大南校舎前、三条通りから50㍍ほど入ったところ。いつも行く散髪屋さんの道筋にあって、整髪の度にそのうちにと思っていて、やっと行った。台湾ラーメン、野菜ラーメンなどあっても、注文はベトコンラーメン。どんなんかなあだ。店内は細長いカウンター、丸椅子が10個並ぶ。ご夫婦経営、開店は昨年6月6日という。

 

 店前に「ベトコンラーメン、京都初上陸」の看板。奥さんに聞くと、本社は愛知県一宮にあり、チエーン店という。東海地方には前からベトコンはよく出ているらしい。注目のベトコンがモヤシ山盛りで出てきた。値段は税込み680円。スープの色濃く、ベトコン?している。鶏がら醤油スープ。ニラもニラッと入っている。ニンニクは白いのが丸ごと。味はどうか?、ウワッ、粘っこい。ニンニクでスタミナ満天、これでベストコンディション!。

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2015年1月13日 (火)

京都駅0番線のおばんざい定食

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烏丸側の京都駅中央改札入って、すぐ朝昼晩営業の「塩小路カフェ」がある。北陸方面の列車が出る0番線ホーム、山陰線方面寄り。えっ?そんなお店って、あったけ、いや、確かにあった、あった。乗降客は一日平均63万人の京都駅、知る人ぞ知る~の穴場店である。

 店名の塩小路は駅前ロータリーの北側が塩小路通りだからか。駅構内で、客がこない?というわけでない。改札へ入らないとで、意外と知られていないけで、朝はモーニング、昼はランチ、夜は居酒屋メニューがある。最近、ちょっと知ったので、年明け、職場の大津からランチに行った。プレートで小分けしたおばんざい定食770円、当店の一番人気という。

 大津から京都、山科駅通って府県越え9分。近いんやけど、その近さがそう知られてない。大津駅降りたらすぐ日本一の琵琶湖あるのに。店内はカウンターとテーブル席、なんとなく落ち着く。店の外でおばんざい定食メニューの写真撮って、店内で出てきた本物のおばんざい定食、また写真撮って~。縦横3×3=9のプレート。真ん中、万願寺唐辛子の炊いたん。鴨ロースに焼き鯖…、小芋、大根の煮つけ、右下はどう言わば~の湯葉…、これぞ、おお!万歳?。

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2015年1月12日 (月)

「そして、」から始めよう、~

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さあ、どう見えるかな。まん前で見て、う~んと離れて見て、さあ、何かな、何かな?。大津市雄琴にある成安造形大学の卒業制作展と進級制作展のポスターデザインである。今年も京都市美、大津歴博などであって、絵画、イラスト、写真など沢山の学生作品が並ぶ。

 

 

ポスターも学生さんの制作で、今回はこれだという。文化・経済フォーラム滋賀の会議があって、スタッフの成安造形大地域連携の職員さんが、職場に貼って下さいと持ち込んで、皆さんに披露した。う~ん、顔文字かな。まあ、半分当たりかな。答えは、作品展のテーマになっている<「そして、」から始めよう>~にヒントあり。そう、正解は顔デザインの「そして」。

 

 そして、もう一度、よく見たら、なるほど、そして。チラシに意味が出ていた。「そ」は卒業制作の「そ」で、そうなんや。「し」は進級制作の「し」で、してやったり?かな。そして、「て」はというと、点の「て」で、ここで終わりでなく、続いていく~という、……の点々という。洒落るなら、良い点とって、卒業したか、進級したかの点かな。まあ、作品も、湖西にある大学、個性にあふれて、てんでばらばら??。そして、明日へ続いて行く。

 卒業・進級制作展は1月28日~2月1日は京都市美、2月18日~22日は大津歴史博物館、2月19日はファッションショーが京都文博である。

 

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2015年1月11日 (日)

そんなことアルデンテ

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パスタはパスタでも、そりゃあ、なんちゅうても、それは、そんなことアルデンテや。イタリア語で“Al dente”と綴って、アルデンテ。意味は歯ごたえがある~。ゆがいたパスタに芯が残った状態。まあ、うどん、そばでコシのあるような、そんな感じかな。

いやまあ、アルデンテのこと、格好よく書いたけど、JR大津駅前の立ち飲みスタンド林家の客同士の会話で聞くまでは、実は、そんなことまるで、アルデンテだった。店長の林さん、イタリア料理の中でも、ピザとパスタが得意分野というので、年明け行ったおり、早速、アルデンテ!と注文した。何のパスタか?というので、いやまあ、兎も角、アルデンテ!。

 

カウンター席と調理場は至近距離。例によって、白ワイン片手に真後ろから見る。作りかた教室1、2、3…や。パスタをゆがく、芯を残す茹で時間。パスタの種類で違うらしい。3分から5分、ときおり、パスタ1、2本引き揚げて、試食する。ここが、ポイントかな。フライパンで菜の花、ベーコン、トマト…、チーズ粉末も。さあ、アルデンテやでえ~。どうやあ。うん、芯ある、ある。歯ごたえある。denteは伊語で歯、でんて知らんかった?。

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2015年1月10日 (土)

銭湯ラムネと番台ばあちゃん

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 瓶のくびれにあるビ―玉を突くと、ポン、シュー~。瓶を逆さに、ゴクン、ゴクン~、甘い炭酸味がノド越しにお腹へしみて行く。銭湯へ行って、風呂上りのラムネ1本。誰にも遠慮のいらないパンツ1枚…うまいなあ。贅沢、贅沢、天国、天国、いいな、いいな~。

 

 京博、平常展示の平成知新館帰り。七条通り、北側の歩道ほどほどのペースで歩いて、銭湯へ行った。赤い「ゆ」の字と富士山イラスト暖簾。どこか、郷愁をそそる。東山区本町新6丁目、大黒湯。洗面道具なし、手ぬぐい借りて420円。脱衣箱の番号、誕生日ご縁の9番。男湯、誰もいない。湯舟三つ、あっちへこっちへ。ああ、いい湯だな、ハハン!。

 

浴室出て、身体はホカホカ。ラムネ1本120円飲みながら番台のおばあちゃんに声かける。おばあちゃん93歳。岐阜から嫁いできた。この銭湯は100年以上経つ。岐阜の実家は副総理になった故大野伴睦さんの近所で、行き来した。耳が遠い分、大きな声で、聞かないことまで喋る。午後2時に座って新聞読む。午後6時半なったら晩御飯。嫁さんに番台任せてもらって幸せ。番台のお金は間違えない。人生は色々やなど、ゆ~ゆ~と?。

 

 京阪「七条」駅から東へ100メートルほど。奥まった入口、暖簾のすぐ奥にある空豆地蔵。一説によると、歯痛のときに空豆をお供えするといいとか。

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2015年1月 9日 (金)

ぞうさん~ぞうさん~

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ぞうさん、ぞうさん。やっぱり、お鼻が長いねえ~。京都山科のリサイクルショップ、本物そっくりの置物の象さんがいる。耳だって大きいし、牙だってにゅっと出ているし、何たって、お鼻が長いし、眼はそれはそれは、細くて、可愛い。ぞうして、そこにいるんかな?。

 

どうしてやのに、ぞうして~。象となると、ぞうしても洒落てしまう。洒落の日常性、ぞうしてかなあ。象さんのいるお店は「タウンタウン山科」。場所は、浄土真宗中興の祖といわれる、本願寺第8世・蓮如上人が山科本願寺を建てたあたり。新幹線と並んで走る国道1号の東山トンネルから東へ2㌔くらいか。地名は西野。近くに京阪バスの停留所がある。

 

ぞうさん、ぞうさん。随分前からそこんところにいる。売り物というより、お店の看板代わりか。自宅から山科駅への行き帰り、ずっと見続けて、どうだろう20年以上か。姿形、写真撮って、ネットで点検した。アフリカ象のようだ。京都市内に積雪21㌢、60年ぶりという雪が降り、バスが来なかった正月、しょうがないので駅まで歩いて、久しぶり間近にみた。♪~ぞうさん ぞうさん おはながながいのね~♪。ぞうして、そんなに長いのかな。

 

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2015年1月 8日 (木)

冬の落日、その輝き

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あっ!西の空が真っ赤や。凄い、凄い!あっ!もう沈む、沈む!早う、早う!。デジカメ、デジカメ!~。こっちから、いや、あっちや。デジカメ、12倍ズーム。夢中で撮って、1枚、2枚、3枚…、ああ、沈んだ。冬の日没、一瞬の輝き撮影、ここに~である。

 

 積雪の年明け、京都国立博物館の平成知新館へ行った。ニューヨーク近代美術新館を手掛けた世界的な建築家、谷口吉生さんが設計。完成まで6年がかり、昨年9月に開館した常設展示館である。音声ガイド500円で、番号のある展示品中心に鑑賞して~午後5時閉館です~のアナウンス聞いて、ギャラリーコーナーで一服して、館の外へ出てだった。

 

 中庭、積雪が所々に残っている。噴水前には、ロダン作「考える人」のブロンズ像が見える。真っ赤な太陽はその向こう、大方、西の山の端に落ちかけて、あかね色に空が染まっている。夕日は今や落日寸前。もっと早く気がつけばーと思いつつ、急いで、急いで撮った写真は5、6枚である。パソコンに移し替え、プロパティーで撮影時間を確認したら1月4日16時43分から46分まで。日没まで所要時間3分、彼岸の輝き、撮ったあ!。

 

 ロダン(1840~1917)はフランスの彫刻家。「考える人」は1880年に制作。思索にふける人物を描写した像としてあまりにも有名。

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2015年1月 7日 (水)

もうかの星=サメの心臓

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これは、ちょっとや、そっとでは~、店前のメニュー表みて、直感閃きだった。刺身メニューの一つ、赤ライン付きで「サメ心臓480円」と出ている。そんじゃ、そこらには~と、思って、まあ、入った。いつも満員~そんな評判が立っている、海鮮と魚介の専門店である。

 

お店の名前は「浜風屋台 防波堤」。いや、名前からして、海の匂いがする。JR山科駅から山科茄子の風船が並ぶ山科京極を抜け、三条通りの信号を渡って、すぐ。駅から歩いて3分かな。向かい側はジンギスカン料理、お隣はシチュウ専門店、わりにユニークなお店が並んでいる。入ると、予約客で一杯だけど、それまでの時間なら~と、座敷へ上がった。

 

注文はサメ心臓一筋。そう時間かからず出てきた。う~ん、さすがに心臓や。肝々して、ヌメヌメして、赤い。どう食べるか、生姜醤油や。一切れ、口に放り込んだ。ああ~あの味。そうや、馬刺しの食感や。何のサメ?と聞くと、気仙沼でしか水揚げされないモウカザメで、普通はネズミザメと言うそうな。気仙沼では漁獲量は年間4千㌧、地産地消の食材という。遠来客多く、地元では、さめの心臓のことを「もうかの星」。それでえ~、もうかりまっか?。

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2015年1月 6日 (火)

野口英世の生涯、千円札に

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 教科書の人、伝記の人、千円札の人…、細菌学者・野口英世を読んだ。故渡辺淳一が野口の生涯を赤裸々に書いた文庫本「遠き落日」上下巻である。第14回吉川英治文学賞受賞作で、生前、著者自身が講談社の「渡辺淳一ベストセレクション」の一冊として紹介している。

 

 読み応え、実にあった。偉人、野口の知られざる二面性を掘り下げて、これでもか、これでもかーと暴くように書いていた。福島県猪苗代出身、1歳のおり囲炉裏に落ち、左手を大火傷、貧困家庭から勉学に励み、単身、米国に渡り、ロックフェラー医学研究所で数々の論文発表、黄熱病研究のアフリカで病死まで、51歳の生涯、表と裏を浮き彫りにしている。

 

 借金魔、浪費家、遊郭通い…今の貨幣価値で数億円を巻き上げ、素知らぬ振りの悪癖があった一方、他を圧するほど勉学に熱中する気概。著者はそんな野口の激しい生き様に惹かれたと、あとがきで綴り、千円札の肖像画が真ん中から二つ折りにすると、その表情は好対照という。向って右半分は気性の激しさを示し、反対は儚ささえ感じるほど自信なげに見えると。財布の千円札取り出し、写真に撮って、右と左を見比べた。そう言われれば、そうかあ。

 

 千円札の肖像は1918年、黄熱病研究のエクアドルで撮った写真からという。 ※ 野口は1876年―1928年。勲二等瑞宝章受賞。2004年から千円札の肖像。

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2015年1月 5日 (月)

カレーうどんが変わった!

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JR山科駅前の「麺家」さん。新しいポスターは「カレーうどんが変わった」。えっ!どう変わったんやろう。そう客を思わす巧みなキャッチコピーや。写真は420円の肉カレーうどん。好物やし、値段も高くない。変わりぶり、駅前を通るたびに気なって、ついに点検に行った。

 

 自販機前、3人目で並んだ。一番前は杖をついたお年寄り。千円札出して、投入口を探している。ちゃうちゃう、そこは硬貨口や。時間がかかると思ってか、若い客に先にどうぞ!と譲った。若い男性、すぐすんで、またお年寄り。自販機、苦手なようだ。お札の投入口、お釣り出口、アドバイスや。カレーうどんも変わった。時代も変わった。新年は一日一善。

 

 肉カレーうどん、カウンターへ。この色、この色…、どろっとした茶色、カレーうどんはこの色。真ん中にネギ、中には細切りのあげ、たまねぎも。うどん?、讃岐うどんか、こしがある。カレー色に染まった肉、いい肉や。ポスターコピーの添え書き。「じわっと身体の芯から“ぽっかぽか”。カレーは自家製。コクの決めては当店仕込み」と出ていた。コピーに媚び~ることはないけど、旨かった!。どう変わったか、わからんように変わった?。

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2015年1月 4日 (日)

初詣は嵐山、干支の羊像

 

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いた、いた、いたあ~。今年の干支、羊がいたあ。京都の名勝、嵐山の法輪寺である。本堂へ階段を上がり、すぐ右側だった。大きな角、赤い前掛けの羊さん、しめ縄飾りの社の中、足を束ね、石の台座の上に行儀よく座っている。初詣の人々、メイメイにお参りしている。

 

 毎年の初詣は干支に絡んだ社寺を探して、参拝している。今年の羊はどこかな?とネットで探したら名古屋に羊神社があったけど、京都、滋賀の近場にそうなく、出てきたのが、法輪寺だった。本尊は虚空蔵(こくうぞう)菩薩で、虚空とは、大空(宇宙)を意味するという。枕草子・平家物語に記述があり、ずっと昔、十三参りで知恵を授かり行ったお寺である。

 

 丑年と寅年生まれの人の護本尊でもあり、本堂前には牛像、寅像がいる。それやのになんで、もう一つ、羊像なんかな?と調べると、羊は虚空蔵菩薩の使いと伝えられているかららしい。元日の午後、雪が降り積もる中、自宅の山科から出かけた。JR京都駅、地下鉄四条烏丸駅、阪急桂駅乗り換えて終点の嵐山駅である。渡月橋方向へ歩いて5分、願い叶って羊さんと対面だった。石造り、毛はない。境内は雪の中、メイることはないのかなあ?。

 

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2015年1月 3日 (土)

雪景色その1、その2、その3…

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 雪ダルマからにゅっと細い手が伸びている。よ~く見ると、いまにも折れそうな枯れ枝や。両脇から2本、左右対称に差し込んである。ピノキオみたいな鼻、小さな目…、顔も大小の枯れ枝仕様。いや、面白い。この枝で、洒落るなら、なかなか、え~だ!、え~だ!。

 

 元日早々、新沼謙二が♪~雪雪雪また雪よ~と歌う津軽恋女みたいな雪が京都に降った。雪がやんだ翌日の朝、雪景色を見にガチガチした氷道をそろそろ歩き、京都駅前から東本願寺あたりへ出て、発見だった。木々の多い広い中央分離帯の中、誰が何時、どれだけコロコロしたのか、雪ダルマは身長1㍍20㌢はある。頭の上に小さな枯れ葉は帽子、可愛い。

 

 ダルマの正面に枯れ葉二つ、ボタンや。東本願寺さんのご教示は「生まれた意義と生きる喜びを見つけよう」。雪ダルマさん、簡単に解けたらあかんでえ。山科からの雪景色デジカメ行。まずはダルマさん写真で、いいね、いいね。蓮型噴水の先、雪をかぶった枯れ木の向こうに京都タワー。雪とアナの女王じゃない雪とマツの景色。自然の美、いいなあ。駅前の雪と椿だっていいよ。細く伸びた枯れ枝の先っぽに咲く雪の花もええでえ。でもなあ、み~んな、今だけよ!。

 

 ※ 京都市内に1日夕15㌢、2日夜から3日未明にかけ21㌢の積雪。昭和29年以来、60年ぶり。

 

 

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2015年1月 2日 (金)

古代エジプトの新王国に女王さま

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いやまあ、古い古い。それはもう、メッチャ古い。なんせ、絶世の美女、クレオパトラより1500年前だという。神戸市博の古代エジプト展~女王と女神~を見に行って、その古さのほどに震えた。オーバーさ加減は洒落、わかってもらえたかなあ。洒落に、ブルブル??。

 

 古代エジプトが誇大でなく、どれだけ古いかというと~である。勿論、紀元前のことで、ナルメル王がエジプト全土を統一、第一期王朝成立が前3100年。それから第3期以降は古王国、前2100年の第11期が中王国、前1550年の第18期が新王国という。展覧会はその新王国の王様、女性ファラオだったハトシェプスト女王を中心に展開している。

 

 古代エジプト通ならファラオも、ハトシェプストもご存知だろうが、一枚1500円もする高価な観覧料の招待券があって、神戸へ行った流れの鑑賞である。古代エジプト史の概略年譜見て、いや、そうか、そうか、そんなに古い女王かと思って、展示会場の第一室、イの一番にハトシェプスト女王像の頭部である。看板、ポスターに登場の目玉展示、国内初公開という。在位20年、内政と外交に長けた女性ファラオ、ハッとして、ファッとして-見た。

 

 ハトシェプスト女王像の頭部、新王国時代、前1473-1458頃、石灰岩、彩色。古代エジプト史上最も重要なとして知られる女王。今回の展示では、彼女の残した偉大な功績を、自身が造営した巨大葬祭殿の発掘品などを通して紹介している。展覧会は1月12日まで開催。メトロポリタン美術館所蔵で、展示200点はすべて日本初公開という。

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2015年1月 1日 (木)

祝え祝え 琳派で祝え

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 町人も武士も、アラ!エッサッサァ~と踊っている。正月から浮かれて、浮かれて、めでたい、めでたい~と踊っている。JR京都駅前の地下街「ポルタ」中央広場、赤い絨毯の上に屏風パネルが一つ二つ三つ、時代を超えて、屏風の中、アリャサ、コリャサと踊っている。

 

 今年の京都は、政財界挙げて琳派400年記念イヤー。ポルタさんの新春企画も「祝えや祝え 琳派で祝え」である。屏風絵は明治の琳派画家中野其玉(きぎょく)の「元禄踊図押絵貼屏風」を分割して、祝え、祝え~エッサッサァと展示してある。会場に吊るされた絵は、琳派元祖の俵屋宗達が描いた重文「松図」という。謹賀新年、今年はリンパで立派に祝え!?。

 

 琳派って?、国宝紅白梅図を描いた尾形光琳の「琳」の一字をとって琳派。なんで400年か?、光琳の流れをくむ本阿弥光悦が元和元年(1615)に徳川家康から京都の北、鷹が峰に土地を拝領して400年だって。へえ~、そうかいな、そんなら~と、実行委員会つくって一年中、リンパ年にと。いやあ、そんなイヤー?。風神雷神の宗達さん、光琳さんと乾山さん兄弟、光悦さん、江戸は酒井抱一さん、鈴木其一さん…リンパ絵のみなさん集合や。

 

 

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