漬けもん屋さんの聖護院かぶら
売り物でなく見せもんだ。店の真ん前、さあ、見て、見て!と置いてある。冬の京漬物、千枚漬けになる聖護院かぶらだ。清水寺に通じる参道、二年坂に出店の京漬物大手の西利さん。店先に樽桶が4つ、その上にかぶら、かぶら…と、これみよがしにかぶらしてある??。
聖護院かぶら、京野菜の一つである。ちょうど、大人の頭ぐらい大きさだ。西利さんの店先かぶら、下に10個、次に9個、7個とピラミッド型に積み上げてある。後ろからみたら葉っぱ付き。観光のお客さん、写真撮って、店内へ入って行く。見せもん効果は十分、売りにつながっているようだ。同じ漬けもん大手の大安さん、どう見せているのかなあ。
気になって、大安さんの本社へ行った。岡崎公園東側、あった、あった。緋毛氈をかけた床几の店先、よく水洗いしたのだろう。大きなかぶら、真っ白だ。紅葉したカエデをあしらい、見せ方は情緒がある。店の中、小さく切った千枚漬けは試食用だ。塩が効いて、とろっと糸をひいて、いい味だ。白ご飯に包んで、少し醤油つけて、食べると、ついつい、くせになって、一枚、二枚、三枚と食が進む。まあ、四枚目あたり、おしまいがいいかな?。
※ 千枚漬は江戸時代後期からで、聖護院かぶらを塩漬けにして、昆布とコラボしてある。四斗樽で約千枚、それで千枚漬けとか。 ※ 聖護院かぶらは京都市左京区聖護院生まれ。近江かぶらの種を植え、改良を重ねたという。現在で左京区内の栽培農家は80戸、府内の1割に満たず、亀岡、園部など南丹地域で栽培面積が広がっている。
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