漢俳を学んで乾杯?
何時もどおり、司馬遷研究の青木五郎先生(74)登壇だ。事前に青木先生、手書きのA4プリントが配ってある。女性司会者がテーブルごとに喉を潤す乾杯を~と、気遣って、ミニ講話の始まりだ。青木先生が~皆さん、漢俳、ご存知ですか~と最初に問いかけた。
年二回ある東華菜館主催の春秋会だ。円卓テーブル10個、60人ほどの集まり。漢俳とは、日中友好で30年ほど前に生まれた俳句を模して作られた五・七・五の十七の漢字から成る短詩だ。青木先生の質問に各テーブルからは手が上がらない。皆さん、知らないという。う~んとため息ついた青木先生、~寂しいですね~と、プリント講義が始まった。
温家宝首相、ノーベル賞作家の莫言さんら七つの漢俳を紹介する。プリント下は和訳付きだ。北京の小学生のもある。「小小蒲公英 対宅軽軽吹口気 飛出小傘兵」だ。小さな小さなタンポポにそっと息を吹きかけると落下傘の兵隊が飛び出した~の意味だ。青木先生、漢俳に出てくる漢字で、紙窓は?黄鸝は?杜鵑は?と会場に聞く。お隣の知人が~障子です。鶯です。躑躅です~と、その度、正解を出す。たいしたもんだ。盃あげ、かんぱ~い。
※ 紙窓は〈しそう〉、黃鸝は〈こうり〉、杜鵑は〈とけん〉と読む。
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