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2012年10月

2012年10月31日 (水)

漢俳を学んで乾杯?

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何時もどおり、司馬遷研究の青木五郎先生(74)登壇だ。事前に青木先生、手書きのA4プリントが配ってある。女性司会者がテーブルごとに喉を潤す乾杯を~と、気遣って、ミニ講話の始まりだ。青木先生が~皆さん、漢俳、ご存知ですか~と最初に問いかけた。

 年二回ある東華菜館主催の春秋会だ。円卓テーブル10個、60人ほどの集まり。漢俳とは、日中友好で30年ほど前に生まれた俳句を模して作られた五・七・五の十七の漢字から成る短詩だ。青木先生の質問に各テーブルからは手が上がらない。皆さん、知らないという。う~んとため息ついた青木先生、~寂しいですね~と、プリント講義が始まった。

 温家宝首相、ノーベル賞作家の莫言さんら七つの漢俳を紹介する。プリント下は和訳付きだ。北京の小学生のもある。「小小蒲公英 対宅軽軽吹口気 飛出小傘兵」だ。小さな小さなタンポポにそっと息を吹きかけると落下傘の兵隊が飛び出した~の意味だ。青木先生、漢俳に出てくる漢字で、紙窓は?黄は?杜は?と会場に聞く。お隣の知人が~障子です。鶯です。躑躅です~と、その度、正解を出す。たいしたもんだ。盃あげ、かんぱ~い。

 

 ※ 紙窓は〈しそう〉、黃は〈こうり〉、杜は〈とけん〉と読む。

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2012年10月30日 (火)

幻の中華そば、滋賀からj京都へ

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 こうも押しボタンがあると迷ってしまう。あっさりのにぼ一朗は麺の量が少なめ、一朗半は普通、にぼ次郎は大盛り、にぼ三朗は超大盛り…、兄弟みんな太麺で値段は同じ680円。路地のずっと奥、京町家の引き戸をガラガラと開けて、すぐ右側が自動販売機だ。

 店名は〈幻の中華そば加藤屋 四条にぼ次郎〉だ。滋賀県庁前に同じ〈幻の中華そば加藤屋〉があり、ここはサブ店名が〈もり~んの章〉で、スープの湖国ブラックが有名だ。同じ幻の屋号なので、帰りに聞くと、滋賀発祥のチエーン展開で、今や滋賀、京都で11店舗という。量少なめの〈あっさり にぼ一朗〉のボタンを押して、カウンターに座った。

 壁紙に~極太麺で茹で上がりに時間かかる~の断り。確かに待つこと、5分から10分だ。野菜増し、脂増し、タレ増しー全無料で、どうしますか、と聞かれた。野菜と答えたら、もやし山盛りで出てきた。スープは煮干し鶏がら入り。麺は確かに太~く、うどん並みだ。もやし、シャッキリな、シャッキリな…、麺はシコシコ、シコシコ…、お店は四条室町西入ル、祇園祭月鉾の手前、コンチキチン、コンチキチン…。味◎三つ、ミッシュラン…。

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2012年10月29日 (月)

ご当地新グルメはひこね丼

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 いや、これは、これは…のフレーズだ。どんなんかと言うと、~どん!DON!丼をたべよう~である。彦根市政75周年で始まったご当地グルメ・ひこね丼のことだ。彦根の殿様、井伊家の家紋・井桁に肖った食の丼で、お城で太鼓がドンドンなっているみたいだ。

 今、彦根と言えば、ひこにゃだ。国宝彦根城に通じるキャッスルロードであった全国ゆるキャラ祭り。全国から140体が出場して、8万人も見に来たそうだ。人気NO1のひこにゃんは1時間に1度のお出ましだったとか。ひこね丼はひこにゃん余波第2弾企画、去年の市政75周年に彦根新名物で登場、2年目という。さて、さて、どんな丼かである。

 ひこね丼選手権を企画、市民がレシピを競い合い、優秀作が今、彦根市内のお店でメニュー化してある。JR彦根駅前の観光案内所で聞いて、その一つである平和堂6階の「四季菜」へ仕事帰り、同僚と行った。ここは、舞茸と川エビを乗せて〈彦天丼〉と名づけている。もう一つのメニュー、石田三成の旗印〈大一大万大吉〉マーク入りソースかつ丼も。どっちも680円だ。三成が関ヶ原で負けてもかつ丼?。さあさあ、どんどん食べよう!。

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2012年10月28日 (日)

大原美術館で見たモネの睡蓮

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モネと言えば、代名詞は睡蓮だ。何せ生涯に大小300点以上の睡蓮を描いた。名前の似た画家マネもマネできない。クロード・モネ(1840-1926年)は、晩年パリ北西の農村、ジベルニーにアトリエを持ち、瓢箪池に睡蓮を咲かせ、朝昼夕に描いたという。

 光の変化の中で池の中の睡蓮を見つめ、晩年ほどどこが睡蓮?というほど形が消えて行ったという。岡山県倉敷にある大原美術館にモネが1906年、66歳ごろに描いた睡蓮が展示してある。倉敷紡績オーナー、大原孫三郎の資産で、画家児島虎次郎が現地でモネと直接交渉して買い上げた作品だ。大きさ50号。色とりどり、小さな睡蓮が咲いている。

 地元の山陽新聞社OB通じて、団体鑑賞だった。本館へ入る前、学芸員の解説があった。モネと睡蓮と虎次郎の関係聞いて、問題が出た。~これから鑑賞いただく睡蓮、何時ごろの絵でしょうか。正解を考えて下さい~と。睡蓮の前で佇んで見た。池がもやってしている。朝だろうか。睡蓮の花が開き始めか、しぼみかけか。昼にも夕方にも思える。学芸員に正解は?と聞くと、~答えは一人ずつの鑑賞眼です~と。印象派モネ、見方も印象なり?。

 

 ※ 写真の睡蓮はポストカードからの転写。

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2012年10月27日 (土)

岡山名物黃ニラって??

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 韮をニラと読む韮は、どう睨んでも韮だ。ネギ属の一つで、多年草の緑黄色野菜という。料理でニラレバ炒め、地名で山梨県韮崎市…と書き進んで、本題は黄ニラのことだ。黃ニラの紹介は、まず韮からと思ってだが、実はこの黃ニラが岡山名物って、全く知らなかった。

 岡山と言えば、桃太郎、吉備だんご、マスカット、祭り寿司、ママカリ…、それに一年中よく晴れるので、晴れの国など思い出す。そこに全国の7割を生産するという黃ニラがあるという。東京勤務時代の、仲間の集いがあり、JR岡山駅降りて昼だった。構内の和風レストランのメニューに〈黃ニラ大穴子そば〉だ。好物の穴子に黃ニラ、アナアッだ!。

 はみ出た大穴子に短冊切りの黃ニラだ。匂いは青ニラみたいに強くなく、優しい香りで、しゃきっとしている。まあ、上品な食材だ。寿司の握りもという。地元の知人に聞くと、黒いビニールで太陽を遮って栽培、色白で、味はほのやかという。長く出しておくと、青く変色してしまうそうだ。岡山行1泊2日、帰りの宴会にもまた出た。祭り寿司のすまし、甘味があり、食が進む。居酒屋庄やの看板にも岡山名物と出ている。気になる黃ニラ…だ。

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2012年10月26日 (金)

左いせ 右京の道標

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さあ、どっちへ行こうか、どうしょう?。あてもなく、歩いて、行先案内の道標に出会う。立ち止まって、どうしょう?考える。だから、道標というのだろうか。それ、違うかな。うん、やっぱり違う。それって、病膏肓のオヤジギャグやがな。どうしょうもない?。

 現代アート展の「よむこと・紙出来」へ行った。地下鉄京都市役所で降り、歩いて5、6分の三条通御幸町角のギャラリー「PARC」だ。知人の石川亮さんの案内だった。発音は〈いしかわりょう〉だけど、ゴルフの〈いしかわりょう〉と、りょうが違う。漢字で亮と遼の違いだ。知人の亮さんは、成安造形大非常勤講師で、売り出し中のアーチストだ。

 亮さんの作品、2階へ上がる会場の入口にあった。それが最初に書いた、どうしょうの道標だ。左は伊勢のいせ 右は京の京都で<左いせ 右京>の表示だ。亮さんによると、平成の合併で東近江市になった八日市の八風街道と御参内街道の所にあり、フィールドワークしていて、展覧会に出品の作品はこれだ!とひらめいて、拓本とって、制作したという。本物と同じ1・28㍍、紙貼りの道標。右行くも、左行くも人生、さあ、どうひょう?。

 

※ よむこと・紙出来の展覧会は、10月21日で終了。石川亮さんら6人の作家が本を読む、歌を詠む、心を読むなど、様々なよむ言葉を紙で表現したら…というテーマで作品を出した。石川さんは大阪生まれ、京都精華大卒、41歳。

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2012年10月25日 (木)

夕暮れに日野のダリア園へ

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Img_2961 陽が落ちかけた秋の夕暮れ、日野のダリア園の看板があって、車を停めた。〈大輪咲きを増量!〉〈120種類、1万2千本!〉と書いてあり、1人500円で、11月初めまで開園中と出ている。金網越しに赤いの、白いの、大きな花が見えるが、人っけはまるでない。

 近江八幡、五個荘と並ぶ近江商人発祥地の一つ、滋賀県蒲生郡日野町鎌掛である。鎌掛はどこも痒いとことがなくても〈かいがけ〉と読む。難解地名読み、びわ湖検定に出るかなあ。職場のゴルフコンペが近江ヒルズゴルフゴルフ倶楽部であっての帰りだ。観光案内板には、正法寺という藤の寺あって、天然記念物の屏風岩などが近くにあると出ている。

 ここまで来たからには…である。まずはダリア園と入口を探したが、もう閉園なのか、人がいないので、ようわからない。園の周りを回って、背伸びして、デジカメ高く上げて、4倍ズームで何枚か撮ってみた。無断撮影??…、いかん、いかん。園の中から~あんたダリア?~。幻聴洒落かな。兎も角、ダリア園にはダリアもいない。山側に行っての臨済宗妙心寺派という正法寺へ。名物の藤は樹齢300年とか。陽が暮れて、鑑賞は棚上げ?。

 

  

 

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2012年10月24日 (水)

わけあり定食のわけ

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うん?、なに?…、わけありの定食?。どういうことだろう。お店は京都駅前、京都タワー地階レストラン街「味楽座」だ。店前看板、定食の案内が色々あり、12:30からのタイムセールは「まかない丼」と「わけあり定食」の表示で、ともに800円だ。

 時間制限の飲み放題宴会で夜に一度行ったが、昼は初めてだ。この「わけあり」のわけが知りたくて、つい、ふらふら入ったというわけだ。広い店、各テーブルにお客さん一杯だ。奥へと誘われ、座敷に上がった。早速、お茶出し女性にわけありって?と聞くと、お造りと煮魚と吸い物だと言う。定食の中身のわけを聞いたんと違うのに勘違いしている。

 
トレーで、わけありが出てきた。どんなわけか、トレトレだ?。運んできた女性がさっきと違うので、また聞いた。~はい、崩れているんです~と正しくわけを言う。マグロの刺身は三角切り、鯛の煮付けは骨のきわ…、調理した魚の切れ端なのだ。口に入ればまあ一緒、見た目より味だ。店内の張り紙。10食限定5百円ランチは早いもん勝ち、平日午後3時から早割、月曜はハッピーマンデーで生中半額のハピマン…、わけ多様のお店なのだ。

 

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2012年10月23日 (火)

聖武天皇の紫香楽宮跡へ行く

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発掘跡の礎石が浮かび上がって、古えの都が幻のごとくだ。ここが中門、そっちが講堂、向こうが鐘楼、うしろ側に僧坊…、いや、いや、なるほどザ・ワールドだ。滋賀県信楽へ行って、聖武天皇の天平時代、3年間だけ都があったという紫香楽宮跡を一人、歩いて見た。

 日本六古窯の一つ、信楽焼きの信楽には同じように〈しがらき〉と発音するもう一つの紫香楽がある。ゴルフ場も同じカントリー倶楽部名で、信楽と紫香楽国際があり、ややこしい。平日の特割で行った紫のしがらき帰り、紫香楽宮跡→の道路表示を見つけて、ハンドルを切った。夕暮れ近く、人の気配は全くない。車停め、案内板で木立の中を行った。

 案内板によると、聖武天皇が東大寺より先に大仏造立を発願の場所という。それが甲賀寺だそうだ。昭和58年からの発掘調査で、国史跡の宮町遺跡(宮殿跡)に指定されている。創建当時、地震があったり、政治状況が複雑だったりして、大仏さんは立ち消えになり、都もまた奈良の平城京に戻ったという。看板地図みると、周辺は山城の恭仁宮、大津宮、平城京、藤原宮、難波宮…と宮宮している。遺跡ようみや?と言われているみたいだ?。

 

※ 白洲正子著「近江山河抄」にも紫香楽の宮の項があり、東大寺が出版の〈聖武天皇御伝〉に天平14年からの紫香楽の宮行幸の記述があるという。信楽地名も一般には思われているのとは反対に、天皇御伝によく出てくる信楽が古いとも。

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2012年10月22日 (月)

石巻港の金華さば

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それは、まさか、まさかの、ご馳走さまだった。大津の職場にいて、宮城県石巻の金華山沖の、それも京都ふうの鯖の姿寿司である。ここの鯖は醤油をはじくほど脂が乗って、プラチナ鯖と言われるのに、1本950円だという。サバ読み?違う、違う。本当の話だ。

 

 はるばる宮城からだ。どういう仕入れか、わからないけど、話はこうだ。新聞折り込みに大津市長等商店街の食品スーパーの広告チラシが入っていた。〈数量限定超特大の鯖寿司〉と出ていたので、買ってきたら、それがまさかの金華さばだったという。仕事終わって、~食べてみない~と言われて…だった。もとより大好物、晩御飯代わり4きれも頂戴した。

 味?、どうしてそんなに安いのーと思う美味さだ。馬でもないのに、うまか!、うまか!なのだ。三陸リアス式海岸の金華山沖は、親潮と黒潮が混ざり合って、プランクトン多く、世界三大漁場の一つ。鯖は回遊魚だが、ここの鯖は居心地よく、ずっと居候しているので、脂がよく乗るそうだ。鯖寿司の包装紙。鯖のイラスト付きで石巻港の金華鯖の表示。製造は仙台市若林区卸町、ミヤイチで、~お早くお召し上がり下さい~。そりゃあ、もちろん!。

 

 ※ 震災の影響で、石巻港は壊滅的被害を受け、「金華さば」の水揚げはほとんどなかったが、最近やっと流通経路の乗ってきたようだ。 ※ 世界三大漁場とは、一般的に三陸沖、アメリカのニューファンドランド沖、北海辺りがあげられている。

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2012年10月21日 (日)

昼食は連子鯛ですタイ

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 同じ点数はタイスコア、テニスの延長ゲームはタイブレークと言う。さて、さて…、タイはタイでも魚の鯛の話ですタイ。実は昼食に行く大津市菱屋町商店街、魚料理の魔季詩で、鯛を続けて、2度食べた。一度はレンジで焼いた鯛、もう一度は煮た鯛、タイタイだ?。

 

 県庁前の職場から歩くと10分はかかるけど、スッポンのその後も気になって、2週間ぶりに行った。バイト女店員さんが拾ったというスッポンだ。飼われた先が何せ魚屋さん。首を伸ばしすぎて…もう天国行ったかと心配したが、まだ健在だった。水槽の中、確認したら首をぐっと引っ込めて、生きていた。それはめでたいことなので、昼食は炊いた鯛だ。

 

 メニュー掲載になく、お勧めは?たずねての鯛だ。敦賀で揚がった天然の連子鯛。店先のトロ箱、100㌘250円、9尾いる。選挙になると、鯛はモテル。当選祝いに真鯛で、事前には連呼また連呼で、連子鯛だ。この洒落、どうだい。いいのが出ると、嬉しい。タイガーウッズ、最近は成績にウッズウッズかなあ。これは、もう一つかなあ。連子鯛、みんなで泳いで怖くないそうだ。小ぶりだけど、骨のきわまで身ほじって、猫君、どうだい。

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2012年10月20日 (土)

バーン・ジョーンズの美・上手

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おやっ、ちょっと待てよ?。あれ、洒落ているのかなあ。ギリシャ神話などを描いた英国人画家「バーン=ジョーンズ」の展覧会だ。ハテナと思ったコピーは、〈美、上手。〉だ。チラシ、看板、ポスターに画家名のジョーンズと、日本語表現の上手が重なり合っている。

 頭が洒落づいているのか、直観でそう思ったが、当たると雖も遠からずあろう。~坊さんが上手に坊主の絵を描いた~の早口言葉で、~ジョーズが上手にジョーズの絵を描いた~は、どうかな。どれだけ早く、上手に言えるかな?。展覧会は兵庫県立美術館で開催していて、神戸に行ったおり鑑賞した。ジョーンズの全貌に迫る日本初の本格的展覧という。

 正式には、エドワード・コーリー・バーン・ジョーンズだ。19世紀後半に活躍した作家さんで、ラファエル前派の系譜に連なる巨匠だそうだ。主催者は~甘美な幻想と豊かな色彩に満ちた美の世界~と紹介する。鮫のジョーズ不在?も、王様に大蛇にビーナスに神話神話している。チラシの<美、上手。>に出ているグリム童話「眠り姫」も見た。王子さんの登場まで100年の睡眠とか。まだ晩でもない「バーン=ジョーンズ」展の中だった?。

  兵庫県立美術館のバーン・ジョーンズ展は1014日で終了した。ジョーンズの「眠り姫」は連作「いばら姫」の一つ。ダブリン市立ヒュー・レイン美術館(アイルランド)蔵で1872~74年ごろの制作。

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2012年10月19日 (金)

芭蕉の幻住庵にグランプリ

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審査員の日本画家、西久松吉雄さんは、その作品の魅力は巧みな構図だという。第17回湖国を描く絵画展でグランプリに輝いた油彩「春を待つ幻住庵」である。~厳冬期の山中に佇む庵を、雪の三角形の美しい空間の頂点に配している。その視点が素晴らしい~と。

 

 作者は大津市国分の鍋島悟さん(75)だ。この冬、自宅近くの近津尾神社境内から木立の先、雪の斜面のずっと向こうの幻住庵を見て、4か月掛りで描きあげたという。草津市にある「しが県民芸術創造館」の展示最終日、表彰式があり、お話を聞いた。熊本県ご出身。商社マンだったが、30年前に堺市から大津市へ来て、画歴は実質20年だそうだ。

 

 幻住庵-、江戸時代に芭蕉が4か月間暮らした草庵だ。JR石山駅からバスで10分、峰の反対側そこは京都だ。もう何十年前だろう。竹下首相の1億円ふるさと創生事業で、大津市が再建した。一度歩いて行って「先(まず)たのむ椎の木もあり夏木立」の句碑があったのを思い出す。作品の前、賞状入りの黒筒を持つ鍋島さん夫妻に来てもらい、写真を撮った。句は詠まれないという。代わりに1句。~まずたのむグランプリあり雪木立~。

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2012年10月18日 (木)

春夏冬中の暖簾

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 大きいのと、小さいのと、ご飯茶碗をカウンターの向こうから出して~どちらにします~と言う。神戸の阪神電車岩屋駅前の居酒屋庵さんだ。店名はいおりでなく、ああ~んのあん、看板にふり仮名つきだ。兵庫県立美術館帰り、日替わりランチの看板見て、入った。 

 

 職場の同僚は大きいの、こちらは小さいの。若い女将さんは女性用にこんな小さいのも、とまた茶碗を出す。~おばあちゃんが西脇市の隣、神社の社と書いて、やしろと読む社市にいて、お米作ってくれているんです。大事なお米、残されるの辛いので…~と、お茶碗選択をはっきり言う。この日の日替わりは秋刀魚の煮付けに南瓜の煮たのなど家庭料理だ。

 JR灘駅向かって上り坂、この辺りでと入った。居酒屋さん、夜が中心だろうが、昼も流行っている。秋刀魚、骨まで食べられた。料理の腕は確だ。カウンター席から入口に掛かっている暖簾、何気なくみた。白色に「春夏冬中」の4文字熟語だ。季節はいま、秋なのに、その秋がない。どうしてなのだろう。女将さんに意味は?~と聞いた。~はい、今、秋のない〈商い中〉なんです~。質問ぴったし。ツボにはまって、しまったあボート!!。

 

 

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2012年10月17日 (水)

兵庫県立美術館の屋上に美カエル

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 これは確かにハッとする〈ハット神戸〉の象徴だ。JR灘駅を降りて、海側をみると、はるかビルの屋上にカエルが見える。兵庫県立美術館は建築家安藤忠雄設計で、王寺動物園近くから新築移転して22年経ち、もっとわかりやすくと、去年秋にカエルさん登場だ。

 

 ハットとは「Happy Active Town」の略称。阪神・淡路大震災復興の新都心として整備された町だ。金沢21世紀美術館に人人人を呼ぶアイデアを出し、この県立美術館に転任してきた蓑豊館長(71)のアイデアという。カエルはギョロ目で、緑と黄色の縞々ボディ、それに派手な三角帽子。幅10㍍、高さ8㍍、誠に目立つカエルだ。

 講演依頼に行って蓑館長に会った。気さくな館長さん、グッズ作って、どんどん売り出しますと言う。あれ風船ですか?と聞くと、そう、気球みたいなもんで、六甲おろしの強い風吹いたら空気抜きですと。オランダ人の現代作家のデザインで、美術館にえっつ?カエルと意外性をついたとか。愛称募集で、カエルは美術鑑賞の美的センスを持ち帰る〈美(み)カエル〉という。蓑さんの雑談も誠に面白く♪~帰ろかな、帰るのよそうかな~♪。

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2012年10月16日 (火)

二軒茶屋中村楼の味

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 京都に住まいしているからには、時には老舗料亭探訪も…である。そのうち、そのうち…は近いうち?になってしまう。祇園八坂神社の鳥居前、二軒茶屋中村楼は室町末期の創業で450年たって、現在のご当主は14代目だという。どんなんかな?と今日は!した。

 正面の扁額は右から左へ「中邨楼」だ。崩し書体に歴史の重なりを感じ「村」が「邨」で表してあるだけに、会席のもてなしもムラがない。案内は椅子に座って、庭を愛でて、食事を楽しむ鶴亀松の間だ。桜あり、楓あり…奥が深い庭だ。明治になって料亭、室町の茶店時代の初心忘れずで、茶釜もあって、湯気上がって、料理の仕上げ、ちょっと抹茶だ。

 水泳なら4コースあたりがトップ級だが、客人のコース選びは老舗の会席コースだ。先付けで松茸に春菊が出て、次の焼き鱧の吸い物にそうも待ってないのにまたも松茸入り。まさか韓国産では…と聞いたらわかった。和歌山産だった。そりゃあ、京の老舗だ。朴葉焼きの甘鯛ほおばっていたら~名物です~と、祇園豆腐がデデンと出た。二軒茶屋由緒の田楽だ。蓮根蒸し、鴨ロース、穴子ご飯…、品目数40種。味のほど?勿論、オブコース!。

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2012年10月15日 (月)

乗合バスの座席は女性また女性

   

001032 こういうことって、再々あるわけではないはずだ。乗ってくる人、乗ってくる人、みんな女性なのだ。電車なら女性専用車両ってあるけど、乗り合いの民間バスである。女性乗車率100%の不思議?。秋始まりの連休、そんな偶然に出会った思い出、そっと書く。

 京都の山科区内を走る京阪バスだ。京都市地下鉄の東西線が誕生、市バスがなくなり、京阪バスが市バスの路線を継承している。赤と白ツートンカラー。伏見の醍醐に車庫がある。いつも乗るのがJR山科行き29号系統で、ダイヤは大体1時間に2本しかない。あれは9月の連休、彼岸入りの22日と23日、昼から仕事を兼ねて、出かけたおりだった。 

 席は空いていれば、車両全体が見渡せる一番後ろに行く。土日は女性の乗車が多い傾向だが、あんなのは初めてだ。本を読んでいて、山科団地南をすんだあたりか、ふと顔を上げると、写真のとおりなのだ。5、6人なら驚くことはないけど、数えて30人は…だ。老若男女、いや、老若女性また女性…。これぞ、いま、女性が元気な証だ。翌日もまた同じ頃、左の写真のとおりだ。どうした男性!と思いつつ、バックからシャンと撮った??。

 

 ※ 後ろから写真撮影の許可得ず、すみません。洒落気とお許し下さい。左が9月22日、右が9月23日の写真。

 

 

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2012年10月14日 (日)

野外彫刻展のふれていし

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わかる!、わからない!、わかる、わからない!…、自問自答しての鑑賞、それはそれで奥深いのかな。毎年秋恒例、京都府立植物園である京都野外彫刻展だ。秋の草花、今年のコスモスは今年もモスコスかな??と行って、園内を歩いていて、彫刻展との出会いだ。

 正面入口からまっすぐ観覧温室の前だ。緑色に塗った木の上に石だ。大理石だろうか、ふっくらしていて、3~4センチ四方か。寺池厚志さんの作品で、題名は〈ふれていし〉となっている。~石にふれて、ふれて、自分の気持ちにもふれて下さい~という。上から写真撮って、ふれていしーしてみた。いや、それはもう、頭ツルツルの、イッシッシッだ。

 ちょっと行くと、また石だ。佐野腎さんの作品は白御影石の〈石のマニア〉だ。どんな意思が働いているのだろう。また少し行くと、河田博子さんが木を組み立てた〈ある世界とない世界〉だ。虚と実をテーマにした作品の一つという。そんな世界、二人の世界なのかも。くすのき並木の彫刻は、題名が難解だ。〈関係〉に〈man〉に〈終わりの為の始まり〉…、みんな腕組みして鑑賞。三冠・野村がいた南海ホークス?だ。わかんないかなあ。

 

※ 京都野外彫刻展は9月29日からで10月14日で終了した。

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2012年10月13日 (土)

院展の松尾敏男さんと清水達三さん

 
 
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画家はその域に達すると、人生を描き、故郷を描くのだろうか。京都市美術館であった再興第97回院展へ行って、松尾敏男さんと清水達三さんの絵に鑑賞の心がゆれた。お二人の絵は第一室の真ん中、向かい合わせの展示だ。見惚れて、一歩また一歩、絵の最前線だった。

 波が岩にあたって、飛沫を上げている。黒い岩、青い海、白い波…、絵が3Dになって、波が飛び出て来るようだ。和歌山県有田市箕島広浦の海岸、静かな海を風が動かす<波おこし>を描いている。この海を見て育った清水さん、76歳の作品だ。紀州半島の自然100選の景勝地だ。毎年のように海を描く清水さん、故郷の海へ強い思いがこもっている。

 今年で86歳、院展理事長の松尾さん、水墨画で白糸の滝を描いた。右下になぜ、水墨画かーのコメント。日本画の墨は重要なテーマ、人生の終わりが見えてきて、今やらねばと、初めて挑戦という。~墨には、五彩ありとは先人の言葉ですが、私にできたのは一彩かせいぜい二彩、しかし、それを諦めずに三彩、四彩と究めていけるよう、新たな出発です。<人生の終わり>ちょっと待って」と。来年98回院展、松尾さん、何彩の絵だろう。
 

 
 ※ 院展巡回展の京都展は終わり、10月10日から16日まで大阪大丸・心斎橋店で開催のあと、島根、金沢、名古屋へ。

 

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2012年10月12日 (金)

東の京都は東京都

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 目の錯覚?それとも頭の錯覚?…。東京なのか、京都なのか…。見た目は東京、所在は京都。決して間違いじゃないけど、脳が一瞬こんがらがって、オオ、ノーだ。<ホンダカーズ東京都>。

新車、中古車、整備、車のことならの、ホンダの正規ディーラーさんだ。

 かつては国道1号、いまは三条通り、ずっと前は東海道だ。近くにJR東海道線陸橋があり、ちょっと歩くと、天智天皇の御陵で日時計もある。町名は京都市山科区御陵中筋町、京都薬科大とはお隣さんだ。お店はそんな所にあり、よ~うわかる。京都市内からは、東の京都そのものだが、要するに山科区なのだ。山科であっても東の京都、確かに…である。

 行きつけの散髪屋さんが引っ越して、このお店が目印になっている。通るたびに店名表示みて、東京都、いやいや、ここは京都と。無いなりに刈ってもらい、無いなりに整髪して、スカッとした所で、帰りに歩道橋を渡り、モヤモヤ解消の写真を撮った。<Honda Cars 東京都>。ほれ、東京都でしょ!。でもまあ、東の京都、正解は正解…。でもでも…、西にも南にも北にも京都、京都で、あんまり多いと、キョトキョトするなあ。

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2012年10月11日 (木)

イケ麺バトルの金の塩ぶっかけ

   

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020どの店の列が一番長いだろう。列の長さは人気のバロメータだ。前回の覇者・博多とんこつかな、地元滋賀初で鶏しおかな、いやいや、大阪ラーメンの金の塩ぶっかけが長そうだ。イケメンに免じてなのか、麺にごめんなのか、その名も<滋賀イケ麺バトル>大会だ。
 去年に大津港一帯で初めてあって、今年は大津祭りに合わせ、滋賀県庁前で開催だ。諺に所変われば品変わるーとある。意味は違うけど、場所も開催日も変えて、大ブレークだ。大津祭りの宵山と巡行、2日間開催で15店舗が出た。1杯500円、食べた箸の投票でバトルだ。敷地提供の県、イケメンに参ったのか、賑わい思ってか、イケンと言わずだ。 

  会場は職場のご近所、宵山の日に25分並んだ。考えようで前へ、前へ進むのも、いいもんだ。これも前向き思考の一つ。やっと最前列へ来て、金の塩ぶっかけだ。正式な店名は「彩色ラーメンきんせい」、テントの看板に講談社主催の関西ラーメングランプリ初代大賞店、それで長い列かな。金の塩が売りと思って、どんな塩?とイケメン風のお兄さんに聞いたら~あのう…~と口ごもり、塩が得意なもんでとか。金なし?、それはイケメン?。

 ※ 彩色ラーメンきんせいは、大阪府内で11店舗ある。太麺で、白葱に大葉に水菜など和風ラーメン。看板には次世代ラーメン選手権第2回優勝とも。

 

 

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2012年10月10日 (水)

石山寺縁起絵巻すべて公開

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それは長~い、長~い絵巻である。全7巻33段で110㍍もあって、描き継がれて480年という。今、滋賀近代美術館で開催中の「石山寺縁起絵巻の全貌」展である。初めての重文7巻、一挙公開という。多分、ロングロングアロ-であろう?と内覧会へ行った。

 絵巻を描いた絵師たちは、鎌倉の高階隆兼派に始まり、江戸の谷文兆一門へ、時代を超えてのリレー。みんな、宮廷絵師というからえ~しの絵師さんだろうか。石山寺の鷲尾座主らの挨拶とテープカット終わり、全7巻はガラスケースの中だ。身体傾け、覗きこんで長~い列だ。壁面に絵巻写真があっても、やっぱり重文、十分みたい。覗きは長~くなる。

 絵巻のテーマは寺の永続願って、最初に構想が出来ていたらしい。石山寺の観音さんに因んでか、見開きの観音開き特集を組んだ京都新聞にそう出ていた。真ん中に源氏物語を着想の紫式部を描いた第4巻第1段の絵巻写真をレイアウト、紙面に仕切りのない観音開き効果を出している。いい紙面だ。広告もしっかり、抜かりはない。ざっと見積もって150万くらいでアローか。これ、余談で巻4段?。鑑賞の列に戻り、面白さは段ごとにだんだん?。

 

※ 展覧会の会期は11月25日まで。会場はJR瀬田駅からバスで7、8分、文化ゾーン下車で、歩いて3分。

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2012年10月 9日 (火)

カルビランチの秋に思う

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 店表の看板でラーメンを注文したけど、席のメニュー表見て、気が変わった。店員さんに~焼肉のカルビランチに変更出来る?~と。昼なのに店内はガラ~ンとしている。愛想のよさそうな店員さんだ。厨房に向かって、すぐ~ラーメンのオーダー、ストップです~と。

 浜大津アーカス3階の焼き肉「やさか」だ。昼に職場出て、足まかせで歩いて久々のアーカスだ。琵琶湖汽船直営の湖の駅で昼食ーと思ったが、気が変わって、3階へ上がっての出会いだった。以前は中華バイキングの東方見聞録だったが、2年前から焼肉屋さんになったという。昼だけメニューの魚河岸ラーメンで入店したが、秋はどうも心変わりする。

 窓際席、琵琶湖が見える。遠くに近江富士、近くにミシガンも…。この景観がレイクヴュー。比叡おろし、風もビュー?。テーブルの網焼き、火が付き、ランチが来た。店員さんが~ご飯は食べ放題です~と。ドリンクの飲み放題あるが、ご飯は???だ。カルビ肉は何枚か、網に乗せて勘定すると11枚だ。帰りに店前看板で確認、150㌘だ。これに野菜にスープで、なんと930円だ。昼のひと時、静かなお店、経営は?、気になる秋だ。

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2012年10月 8日 (月)

イベリコ豚を削って削って…

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 銀紙から豚の足が1本、ニュッと出てきた。スペイン原産の黒豚、どんぐりを食べるイベリコだという。蹄付きの豚足、重さは8㌔。これを自分で削って、生ハムにして、ワインをたしなむ粋な会、案内は先着12人だ。豚で、トンなことになるのか、飛んで行った?。

 会場はワインバー市川さん。地下鉄四条烏丸から北西へ3分、路地の中だ。ワインは白が出て、赤が出て、どちらが勝つか、運動会を思う。豚足は鈍足にも通じると思いつつ、フランスワインの講釈を聞いて、まずは野菜サラダだ。葉っぱに掛けて、64、64…ムシムシと食べて、さあイベリコ削り。右足、左足、蹄の親指を見ても、トンと分からない?。

 

豚は卸屋さん仕入れで、ハモン・セレーナと言う。ハモンは後ろ脚で、セレーナは?と聞くと、等級らしいが、詳しくはセレーナとか。4本足の一つ、与作が木を切る如く♪~トントントン、トントントン~♪だろうか。いや、どうも、頭が豚でとんでもない方向へ行く。イベリコ削りは12人の交代だ。太いの、厚いの、薄いの、細切れの…、削っても削ってもだ。スペインからの豚さんは歌う。♪~骨まで、骨まで、愛して欲しいのよ~♪

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2012年10月 7日 (日)

熱病の清盛人形

 

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いったい、どれくらいの高熱だったのだろう。熱発で臨終を迎えた平清盛だ。高島屋京都店で、辻村寿三郎さんの人形展「平家物語縁起」があり、熱病の清盛人形を見た。半開きの口、左右で異なる眼…、すごい形相だ。裸身の胸も露わに…アツツ、アツツのようだ。 


 
 平家物語巻6巻にそのあたりの状況が出ている。「入道相国、やまひつき給ひし日よりして、水をだにのどへも入給はず。身の内のあつき事、火をたくが如し」だ。古文はどう読み解くのか、難しい。これを訳すと、だ。高熱を癒すために水風呂に入れるとお湯になったーだ。だとすると、熱は50度以上?。蚊のマラリア熱説もあるが、まあ眉に唾かな。

 第72代白川帝、待賢門院璋子、安徳天皇を抱き入水の時子…など、祇園精舎の鐘の音…で始まる平家の盛者必衰ドラマ、80体余の辻村人形が展示してあった。ポスター、看板の熱病の清盛人形は、展示会場の最後だ。大きなきな数珠を首に、金刺繍の法衣を羽織っている。人形のキャプションは遺言だ。~死後の仏事は無用だ。東国の頼朝を討って、墓前に首を供えよ~と。急な熱病で清盛没して64歳。死しても遺言、アツアツなり!?。 

 

※ 京都高島屋の人形展「平家物語縁起」は10月1日で終わり、日本橋、横浜の高島屋へ巡回。

 

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2012年10月 6日 (土)

鼎泰豊の小籠包

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そうか、日本に上陸して16年にもなるのか。ニューヨークタイムスが世界10大レストランの一つに挙げた台湾・台北の「鼎泰豊」だ。読み方は鼎がDINでディン、泰がTAIでタイ、豊がFUNGでフォンだ。続けて<ディンタイフォン>である。ホントだ?。

 新宿の高島屋開店のおり出店、すぐ人気になった。それが16年も前だ。今は、国内に広がり、京都の高島屋にも店がある。10年ほど前だったか、東京勤務時代に四国新聞のFHさんと新宿店に入ったことがある。「鼎泰豊」はそれ以来で、初めて京都店へ行った。3階、婦人服売り場の奥だ。秋コレのメニュー、これこれと、きのこ麺セットにした。

 新宿店の時は椅子待ち入店だったが、京都店は即入店だ。きのこ麺のセットで、小籠包(しょうろんぽう)が出てきた。丸い蒸籠に4つ入りだ。秘伝の薄い皮包、どんな論法?で作り上げたのか。秋コレ記念、まずコレからだ。酢醤油でひと~つ、肉汁が口の中でジュワと広がった。ふた~つ、みっつ、よっつ、一気だ。店名の「鼎泰豊」は、鼎も、泰も、豊も、一字ずつの祝い字だという。~うまか、めでた~や、ディン・タイ・フォン!。

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2012年10月 5日 (金)

居酒屋トミオの夫婦経営

   

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居酒屋トミオのお母さんは中野裕子さんで63歳、ご主人は正和さんで65歳だ。お母さんが客の注文と裏方、ご主人は仕入れと調理を担当する。夫婦二人三脚で月曜から金曜まで毎晩、頑張っている。お店は四条富小路下ル、2代目の経営で、もう60年である。

 兎も角、まあ、驚くほど安くて、美味しくて、お母さんの愛想がいい。お店のこと、何度か紹介したが、また書きたくなった。この前は、端のカウンターで、瓶ビール1本に切り干し大根、焼き鯖、野菜天ぷら。ご夫婦には娘さん一人。男のお孫さんが2人で、写真が店内に一杯貼ってある。可愛いねえ!とお孫さんの話題から、あんな話こんな話である。

 元々は麺類と丼物のお店だった。四条通りに証券会社が多く、午前11時ごろから忙しく、100鉢は出たとか。夜の居酒屋も兼ねていたが、裕子さんの体力続かず、5年前から夜だけに。お客さんはサラリーマン、顔なじみになって転勤、2~3年で入れ替わる。仕入れは市場と高島屋で材料吟味だ。愛想のいいお母さん。注文にも勘定にも~おおきにエッ!~と語尾が上がる。あの夜の勘定、なんと1200円。こちらこそ、おおきにエッ!?。

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2012年10月 4日 (木)

スッポン何時まで居候

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 スッポンが路上をスッポンポンで歩いていたという。大津市長等の西友大津店近くにある自宅に通じる道筋、土曜午後7時半ごろとか。こらあ!どこへ行くのよ?、と、甲羅をひょいと持ちあげ、バイト先の魚料理店へ持ち込んだという。これ、話の始まりである。

 魚料理のお店は、あの摩季詩さん。昼食に行って、見て見てーと言われて、青い水槽の中を覗きこんだら首をにゅっと伸ばしている。どうしたん?と聞いて、今の話だ。バイト女性、最初は亀だと思ったらしいが、女性店主が、こらあ、甲羅が柔らかいからスッポンよと。亀の甲羅は背骨の変形で骨、スッポンは触ってふにゃとした皮膚だという。

 水槽で飼われて、もう2週間だそうだ。店主によると、何も餌を食べないという。お客さんに言われ、最初はトリ、次にシジミ、今はブルーギルの小魚を泳がしているが、酸素を吸いに時々、首をにゅっと伸ばすだけで、ずっと端っこでにいるそうだ。体重は1.4㌔、首伸びて長さ35㌢、時価3千円相当とか。水槽にデジカメ向けたが、動かない。代わりにバイト女性の携帯写真のスッポンを撮った。魚屋さん居候、首洗っているのかなあ。

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2012年10月 3日 (水)

光秀はなぜに諸説あり

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 怨恨説あり、突発説あり、野望説あり、黒幕説あり…、まさに諸説ふんぷんである。どうして光秀は信長を攻めたのか、動機は今もって不明だ。光秀の菩提寺、大津市坂本の西教寺で成安造形大学近江学研究所・木村至宏所長の講演があり、諸説を切々と聞いた。

 大河ドラマは清盛から新島八重、その次に光秀説が出ている。滋賀経済産業協会歴史部会主催の講演、最初に会員が~ホントでしょうか~と聞くほど、今、渦中の人物である。西教寺は天台宗系のお寺で、信長の延暦寺焼き打ちで全焼したが、焼き打ちの功績で坂本城主になった光秀がお寺の復興に力を貸した縁あり、毎年6月14日に命日法要を営む。

 木村講演は光秀関連略年表を配布、それを読み解くように話す。永禄10年(1567年)の光秀40歳から本能寺の変の天正10年(1582年)まで19年間だ。山場はなぜ本能寺へ踵を返したか。家康饗応で辱めを受けた怨恨説、朝廷や足利将軍や家康などの黒幕説を話して、木村さんは~私は…~と自説を言う。~あの時、信長家臣団は遠く、いるのは百人の兵、光秀は1万3千の兵、下剋上の時代ですしねえ~と。兵の差、へえっ?。

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2012年10月 2日 (火)

長崎の鯨カツ弁当

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 ここはそぼろ、ここは竜田揚げ、これがカツ…、売り子の女性、自分に言い聞かすように説明する。長崎名物、鯨カツ弁当の中身だ。暫くご無沙汰だったJR京都伊勢丹の全国食べもの催しコーナーである。岩手の豚餃子、兵庫の牛肉弁当の次、長崎の鯨カツ弁だ。

 販売、鯨だから9時?ではない。伊勢丹開店と同時、朝の10時からだ。行った時間は閉店間際の8時前だ。説明する女性に割引は?と聞いたら、していません~と言う。目の前の弁当みたら、三つしか残っていない。値段が一つ1050円、よく売れているのだ。素直に頼んで、どこの鯨?と聞いたら、赤いバンダナのお兄さんが浮上する如く出てきた。

 ~南氷洋の黒ミンクです~と、にこやかな話しぶり。調査捕鯨のおこぼれ?って聞くと、~ちゃんと契約してあります~と。包み紙、歌川国芳の浮世絵だ。去年、佐川美術館で見た「宮本武蔵と巨鯨」だ。いいねえ!と言うと、~転載権契約してありまして~と。お店は長崎の鯨専門店で4代目くらさき。ながさきで、くらさき?ややこしい。例によって10階の拉麺小路テークアウトまで浮上して弁当開いた。う~ん、美味い。芸(鯨)は身を助く?。

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2012年10月 1日 (月)

TVドラマに滋賀会館地下通路

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職場のある滋賀会館の地下通路、どんな場面なのだろう。NHKテレビの土曜ドラマスペッシャル「負けて勝つ」の第3回だ。戦後を創った男、吉田茂を取り上げた土曜ごと5回シリーズの政治ドラマである。放送は9月22日午後9時から1時間20分間だった。

 滋賀会館は昭和29年に開館、58年経つ。もう大ホールは廃止、建物の耐震性がないので、県は条件つけ民活の方向性を出す。地下通路は県庁前から一般道の下、200㍍だ。薄暗く穴倉みたいで、アナッと思う。嘉田知事は時に通路へお客さんを案内する、ちょっとした名物地下道だ。滋賀会館3階に勤務、6月16日にロケがあったことを知っていた。

 地下通路は吉田茂の外務省同期で、戦犯に問われ死刑囚の広田弘毅・元首相が処刑場へ連行される場面に登場した。会館担当者によると、ロケは立入り禁止で、効果を出すためスモークがたかれたという。第3回放映は吉田茂が再び首相になり、総選挙大勝、戦後復興へ舵を切る展開だ。まだか、まだかと、その場面を待っていたら、放送終了20分前に映った。広田役の佐野史郎がシャツ姿で通路を歩くシーン、僅か5、6秒、シーンとしていた?。

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