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2012年9月

2012年9月30日 (日)

評判の山崎麺二郎

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店内は既にして満席だ。玄関はガラスの格子戸、桟のすき間から店内が見える。カウンター席は一杯、後ろでウエーティング中のお客さんもだ。店名は姓名フルネームの「山崎麺二郎」だ。何の店かと思うが、評判のラーメン屋さんである。麺二郎なので、麺なのだ。

 

 京都市北区のJR円町駅から西大路通りへ徒歩5分だ。ラーメン専門のブログを書く知人のKTさんがイチ押しのお店だ。近くへ行ったおり、満席だったけど、待って入った。店の表で10分、店内で10分、カウンターに座って10分だ。店内は注文とりの男性と、麺を湯掻いて、出汁を作って、麺を盛り付けて、一人で頑張る、その名も麺二郎さんだ。

 

 店内の飲食証明書を見た。店主が本名で記入してあり、山崎健次郎さんだ。健の一字を麺に改めての店名が「山崎麺二郎」なのだ。メニューはらーめん、塩らーめん、つけ麺の三種だ。待っている間に注文のらーめんが出た。白ねぎがふわっと乗って、湯気がふぁっと上がって、さあ、美味いぞ、美味いぞーとレンゲでスープだ。鶏ガラの醤油味。麺二郎さんの顔をみた。品がありますねえ。細い麺、こしも入っていますねえ。さすが、メン1本!

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2012年9月29日 (土)

西陣・千両ケ辻の商家

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へえっ、しょうか、しょうかと、古い商家が並ぶ町並みを歩いた。第10回西陣伝統文化祭「千両ヶ辻」である。西陣織の中心地、今出川大宮あたりだ。辻は人名でなく、通りのことだ。交差点を現わして、そこの四つ辻!とか、路地裏を称して辻裏!とか言う辻だ。

 時代劇に出てくる辻斬り、あれもそうだ。伝統文化祭を開催した辻は、大宮通りの今出川通りと一条通りの間だ。陰陽師、安倍晴明を祀る晴明神社が近くだ。晴明の読みご縁、姓名判断もする神社だ。千両ヶ辻の名称は、江戸時代からだ。立ち並ぶ糸問屋や織物商が一日に千両もの商品を売買したからという。高校同級生の案内メールで、初めて行った。

 開催はもう10回、同級生で役員の写真家水野克比古君は「京都新聞掲載で、今年はよう賑わっている」と。辻は南北5百㍍。一条通り近くは呉服商の富田屋さん。とみたやーでなく、とんだやと読む。滋賀県湖北の人形浄瑠璃、冨田人形もとんだにんぎょうだ。読み間違うと、とんだことに??。冨田屋さんは職住一体、大店の商家だ。大店は、おおだなと読む。すぐ北の生糸問屋・北原家もやはり大店商家。どこも皆、しょうか、しょうか??。

 

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2012年9月28日 (金)

月見うどんを食べ比べて…

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名は体を表すーという故事ことわざがある。月見うどん!、これほどイメージしやすいうどんはない。中秋の名月を思って、ポコンと生玉子が浮かんだ月見うどん、老舗店と立ち食い店で食べ比べた。加えて、うどんの生玉子をどのタイミングでどう食べるかも、だ。

 最初のお店は寛政年間創業の尾張屋さんだ。四条新京極の南東、バス停前の階段を降りた地下店内、風格がある。名物は蕎麦だけど、月見うどんある!と聞くと、あると言う。切り揃えたったほうれん草、白身が薄くはった黄色い生玉子、味付け海苔も一枚…。レンゲで出汁ひと口、ウマウマ感が舌に走る老舗の味だ。レジ支払い787円、値段も老舗だ。

 納得いったような、いかなかったような。尾張屋の向かい側、信号渡って、立ち食いの都そば。月見うどん290円、値段に納得だ。カウンターの真ん前、うどんを湯掻いて、スプーンで出汁掬い、生卵をポンと割って、刻み葱…、早い、早い。庶民の味は即席だ。生玉子、尾張屋では最後までつぶさなかった。今度はどうしよう。悩んだ末、再び情緒ある食べ方を選択して1句計上。~生玉子 うどんより長く 鉢の中~。いや、うまい?。

 

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2012年9月27日 (木)

木島櫻谷邸の梅干しは還暦?

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梅干しは梅干しでも、60年位前の梅干しだという。京の夏の旅で、初めて公開された日本画家・木島櫻谷邸の台所にあった。壷の中を覗き込むと、真っ黒で炭みたいになっている。築100年の邸宅、梅干しも見せ、60年と説明付きだ。還暦梅干し、感激である?。

 京都新聞にも載った。梅干しではない。邸宅の初公開が…だ。木島櫻谷の読み方が難しい。きじまーではない。あの島、この島の、このしまーだそうだ。櫻谷がまたややこしい。おうこくーだそうだ。櫻あり、谷ありの、王国と覚えて、<このしま・おうこく>だ。秋分の日に行って、説明聞くと、櫻谷の名前は京都画壇の大家、今尾景年師の命名だそうだ。

 この櫻谷さん、画才溢れる人物だったという。昭和13年、62歳で急逝したが、当時は竹内栖鳳と並び称され、岡倉天心がその絵の繊細さに惚れたという。文展、帝展の入選何度も、審査員も。櫻谷さんを慕って、印象、麦僊、平八郎、火曜…いや、違う。山口華揚ら大勢の日本画家が近くに住み、この辺りは<衣笠絵描き村>と言われた。今は立命館大があるが、衣笠山の麓だからだ。櫻谷さんの重文邸宅は2千坪、梅干しもまた壷の中?。

 ※ 邸宅は所蔵品を含め、昭和15年から櫻谷文庫が管理している。所在は京都市北区衣笠等持院東町で、洛星高校の西側。バス停、嵐電の駅は白梅町。 ※ 京の夏の旅公開は30日まで。櫻谷文庫では不定期に公開予定と。

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2012年9月26日 (水)

頭をぶつけてください!

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 居酒屋さんの玄関に「!頭ぶつけてください!」と出ている。腰を折って、頭を低くして入る格子の開き戸だ。頭の所に木の横棒。ご丁寧に↓の赤い矢印が七つ並んで、ぶつける所は、ここ、ここーと示してある。言葉で逆手をとった注意喚起…、逆もまた真なり?。

 お店の名前は、炉ばた家見聞録。京阪電車浜大津駅から徒歩3、4分だ。宮崎地鶏のもも、せせり、肝、何言ってんテバの手羽など、鳥また鳥で、土日の店内は若者で飛ぶ鳥を落とす勢いのような。近くの旧大津公会堂で落語会あって、終わって寄るお店が先約あって、代わりに探したお店が、何でも見て見よう、聞いてみようのマルコポーロ店だった。

 表は焼き杉の黒塀、砂地に石があって石庭ふうだ。頭を下げて入った店内、掘りごたつテーブルとカウンター。金曜の夜の賑やかさ、お隣はおんな三人寄れば…で十分なのに6人もの女子会、賑やかさも2倍だ。雰囲気に飲まれて、低料金にまたも頭を下げての帰り口、今度は「!頭上注意!」と正攻法だ。バイトの女子店員さん、見送りに出て来たので、何で?何で?と聞いた。~すみません、茶席のにじり口風なんです~と、茶化しをわびた?。

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2012年9月25日 (火)

飲茶Q楽の名物皿うどん

 

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これまた、穴場の一つかなあ。駅に近くて、安くて…、具も沢山で、味も申し分ない。JR京都駅前、中国飲茶料理の「Q楽」だ。この店が名物と名付けて、メニュー掲載しているのが、半ライス付きの皿うどんだ。値段は600円、メニュー表の中でもっとも安い。

 店の穴場ぶり、頼まれた訳でないけど紹介する。京都駅地下東口の改札を出て、真っすぐ北へ2分だ。よく行く京都タワー地下街の向かい側にSKビルのEVがあって、店へはそこから2階へ直行できる。店内は赤揃えだ。店長の帽子も中国服も、テーブルの椅子も赤い。どうして店名が「Q楽」か、急に聞くのもと思って、ともあれ、名物の皿うどんだ。

 職場の大津から府県境越えの昼食だ。ゆっくりはできない。往復1時間以内が目安だ。夜2度来店しているが、昼も皿うどんも初めて。出てきた皿うどんの器、味がある。信楽焼きだろうか、備前だろうか。皿うどんに乗った具、沢山だ。食べつつメモを取ってみた。肉系は海老、イカ、豚肉だ。野菜は白菜ヤングコーン木耳に竹の子に人参…たっぷりだ。これにご飯がお茶碗に半分で、600円なのだ。お店が窮することないのだろうか?。

 

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2012年9月24日 (月)

重文建築の柱は石貼り、中は木造

 

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実際は木造だけど、石材を貼りつけ、洋館に見せている。これを木造石貼りの「擬洋風建築」といい、国が重要文化財に指定している。西本願寺境内にある龍谷大学大宮学舎本館である。京の建築美をテーマにした文化財特別公開、招待券があり、初めて行って見た。

 

 本館は寛永16年(1639年)に開設した西本願寺の教育施設「学寮」を源とする龍谷大発祥の地だ。校舎の入り口、赤レンガの守衛室も、正門も、本館も、南校舎も、北校舎も、渡り廊下も重文だという。招待券、本館入り口で出して、2階へ上がった。かつて畳み百畳、生徒は正座して授業をうけた講堂で、大学関係者の女性か、ガイド中だった。

 

 ~正面はお釈迦様がお入りになっているお厨子です~と紹介中、外からズシズシと音がした。これ、本当だ。黒光りの廊下、年輪のせいか、よく響くのだ。ガイドさんの説明で、柱が石貼りと聞いて、外へ出て、確認してみた。本当に中は木造かなあ、トントンと拳骨で叩いてみた。がっちりして、木造の柔らかさはない。どうみても石だ。かつて外国人居住の横浜などにはあったが、現存は極めて珍しいそうだ。今も強い意思で建っているのだ?。

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2012年9月23日 (日)

信州の戸隠蕎麦、今ここに

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これ、これ、この蕎麦や!。信州は戸隠の蕎麦屋さん、店名は大久保西の茶屋。創業は寛永元年(1624年)というから400年も前だ。京都高島屋恒例の味の百選で、初出店という。書の古谷蒼韻さん、米寿記念展で7階会場へ上がって、そばを通って知った?。

 頭か舌か、蕎麦なら戸隠蕎麦と思いこんでいる所がある。長野冬季五輪、もう随分と昔になったが、事前の会場視察、1泊2日で長野県内を回った。須坂から山道を右に左にクネクネ、標高千㍍もの戸隠へ行って、昼食で入った蕎麦屋さん。回りは山また山、あの蕎麦の味がずっと忘れられずにいる。渓流の岩魚の天麩羅も、そんなとこでイワナと出た?。

 店の前、渓流の流れが澄んでいた。店内、職人さんの蕎麦打ち、そばでこれぞ手打ち!と見ていた。その店が、今ここに出店の大久保西の茶屋かどうか、思い出せない。雰囲気はある。即席の店内、1450円の食券で、天ざるそばだ。丸いざるに二つ折りの蕎麦の束が乗っている。真ん中に4つ、左右に二つ。天麩羅は茄子に南瓜に菊菜にかき揚げに海老に…。一品で野沢菜も。蕎麦一束に天麩羅一つ、う~ん、美味い。そばからそばからだ?。

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2012年9月22日 (土)

京町家の長江家住宅

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文化財特別公開で、京町家の呉服商・長江家住宅へ行った。お名前どおり、長えっ?と感じた。玄関の間口が13㍍なのに奥へ、奥へ、何と54㍍もある。昔は間口の広さで税を徴収、税金対策の知恵だったという。これが、いわゆる京の鰻の寝床、それで長江家?。

 長江家住宅は祇園祭りの船鉾飾りの家だ。仏光寺通り新町上ル、地下鉄四条烏丸から南西へ徒歩5分だ。店舗、玄関、住居、土蔵など職住一体、昔ながらの佇まいがある町家で、京都市指定有形文化財だ。特別の町屋で、待ちや!と言われることなく、料金600円、招待券で入った。案内は年配ボランティアガイドさん。お名前の名札が□□未明さんだ。

 もう4、5年前からの公開、何時からご担当か、慣れたものだ。糸屋さんなので、糸格子になっている。米屋さんは米格子で幅が広いけど、この辺りは呉服屋さんばかりで、みんな糸格子です~と。お名前が未明?どう読むのか、昼なのにと邪念がよぎる。職場にも夏でも春でも、△△常秋さんって、おられるなあと思いだす。当主は現在8代目で、代々世襲の長江伊三郎氏。商家を守って190年間、ずっと居続けて伊三郎さん、いい名前だ。

 

 

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2012年9月21日 (金)

ダレかな、ダレかな?デューク更家

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 あれ、ダレ?、ダレ?っと、口々に言う。大丸心斎橋店の入り口、人だかりだ。本町筋で買ったゴルフのアイアン抱えて歩いていた。俳優か、歌手か、店の宣伝かーと輪の中を見ると、黒いバンダナ、金縁眼鏡の中年男性だ。ダレ?米国のダレス元長官?違う、違う。

 ダレス長官、御存知ない。そうだろうなあ。アイゼンハワー大統領時代の国務長官、日米安保の生みの親だ。歴史の話ではない。みんなに取り囲まれ、交代で写真撮影中の人物はダレ?なのだろう。暫くその場にいて、ウオッチした。日曜の心斎橋通り、混雑して、凄い人気だ。ダレ?ダレ?のつぶやきの中、~デューク、サライエよ~とダレかが言った。

 あまりTV見ないせいか、そう言われても分からない。男優さんかなーと、笑顔のデュークさん、よくみた。黒の背広に長いマフラー、トレーナーズボン、金色の靴…、左手に珊瑚の腕輪、小指と薬指にも大きな指輪だ。中年モデルかなあ。店の宣伝でもなさそうだ。通り掛りに見つかって始まった写真撮影みたいだ。輪の中、更に男性に聞くと、ウオーキング指導のデューク更家と言う。そう聞いても、更家さんって、更にダレかな?だ。

 ※ デューク更家さん、1954年生まれの58歳。和歌山県出身で、気功、呼吸法、バレエ、武道などから健康によい独自のウオーキング方法を考案、TVなどで人気を得て、著書も多数という。大阪経済大卒。

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2012年9月20日 (木)

豆腐出汁巻きは創業以来の味と値段

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そんなに安くて、いいのかなあ。居酒屋「利やん」の豆腐出汁巻きである。アツアツで、フワフワで、食べやすく、味がよくしみ込んでいる。大きさ、皿からはみ出そうだ。一人一人前だと、スプーンで何度、口へ運ぶことだろう。値段は、それで280円だ。

 JR大津駅から西へ3、4分、寺町商店街の中だ。創業の先代店主がインパクトのある料理と考え出した一品。二代目店主の光山幸宏さん(48)も創業以来の味と値段を引き継いでいる。中日新聞が2003年8月29日付け県版、近江の味一品という企画で取り上げている。今から9年前だ。店内の壁、セピア色に変色した切り抜き記事が貼ってある。

 光山さん、今も昔も変わらない利やん店名入り店着で写っている。おでんの豆腐とだし汁、卵3個をかき混ぜて、フライパンで焼いている。髪型は今より長い。お顔は今の方が穏やかに見える。フライパンからお皿に移し、葱たっぷり、一味唐辛子と大根おろしをかけて出来あがり。記事によると、先代のもとで18歳から修業を積み、1992年にお店を継いだと。光山さん、ふんわり焼くにはコツが必要と言う。この道30年、コツコツだ?。

 

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2012年9月19日 (水)

石山貝塚の貝層を見る

  

021017016 掘っても掘っても、そうかい、そうかい…と貝が出たそうだ。昭和15年から数次にわたって、発掘された石山貝塚の話だ。真言宗石山寺の東大門近くの駐車場あたり、今から7000年から8000年前、縄文時代前期の貝塚があったという。へえっ、そうかいな?。

 大津市埋蔵文化センターで、石山貝塚で蒐集された貝の塊を見た。センターの展示は古代の唐橋復元だったが、トイレへ行ったおり、何気なく研修室を覗いて、見つけた。畳1畳分が二つ、壁に立てかけてある。松浦俊和所長に許可を得て、写真を撮り、説明も聞いた。貝塚のあった今の駐車場の地層からはぎとって、合成樹脂で固めたホンモノだという。

 貝塚は琵琶湖岸、瀬田川河口近くの推定。発掘によると、南北40㍍、東西10㍍で、貝層は最も厚いところで2㍍という。はぎとりの貝層、隙間のないくらい貝がぎっしりだ。見ていて、背中もカイカイ??。貝の種類は、8割までセタシジミだという。大きさは2~3㌢あり、今のより、うんと大きい。猪、鹿、スッポン、鯉の骨に栗、トチなどの植物も出土、縄文人の豊かな食生活がわかるとか。説明聞いて、また、そうかい、そうかい?。

 ※ 大津市埋蔵文化センターは京阪石坂線南志賀駅から山側へ徒歩10分、八幡神社の北側にある。

 

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2012年9月18日 (火)

オニオンフラワー

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 これ、何と思う?と聞かれた。白い皿に乗った揚げ物料理だ。珊瑚みたいだし、笠の開いた松ぼっくりみたいだし…。何かな、何かな…、う~ん、う~んだ。あまり時間がかかるので、それじゃ!と答えが出かけたおり、玉ねぎ??とぼそっと言ってみたら当たった。

 ベルギービールの当てに出てきた当て、食通のあて(私)としては、当てないとだ。寺町錦上ル、ウイズユービル2階<パリ21区>のコックさん、自慢料理の一つだろうか。当てて褒美がでるわけではないが、これでまあ、堂々食べられる。聞くと、オニオンフラワーと言うそうだ。花びらの一枚一枚、手で、ちぎっては食べ、ちぎっては食べ…である。

 香ばしくて…、甘みがあって…、いい味だ。どうして作るかなあ。家庭ではそうは簡単には…だろう。わからない時は、ネット調べだ。<オニオンフラワー>と検索、すぐ出た。わりに有名な料理、Xマスなどで登場するようだ。玉ねぎ1個、上を少し切って、皮をむいて、塩コショウつけて、根本を残して放射線状に切り込み入れて…、冷やして、小麦粉つけて、油で揚げて…だ。ここで1句。~玉ねぎは 包丁一つで 花開く~。どうかなあ。

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2012年9月17日 (月)

ベルギービールの数々

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京都にあって、パリ21区だそうだ。パリは20区まで、21区目は姉妹都市の京都と粋に洒落た店名である。オーナーがパリ通、ワイン通のウイズユービル2階、寺町四条を北へ100㍍だ。そこでの出会いはワインでなくベルギービール、その数々を紹介する。

 ベルギーのビール地図がテーブルに掛った。店長・露口鉄平さんの配慮、気が効いている。ベルギーの隣国はフランスとドイツ、首都はブリュセルだ。地図に有名な小便小僧、首からカメラ、左手にビールを持っている。未成年、いかん、いかん。飲んだらいかん。持つだけ、持つだけ。パリ21区なのにベルギービール揃い、最初にホワイトビールだ。

 白濁して酸味が舌にシュッとくる。ベルギービールは云百種類、銘柄ごとにカップも違うそうだ。木枠入りの砂時計ビールが出てきた。馬上杯…、馬車に揺られて一杯…、ビール好きのお国柄象徴だ。フルーティーな青リンゴビール。銘柄はニュートン、アメリカと違うけど国際交流かなあ。鱒マークのビールは、何処にオラバァル?。口に咥えているのは伯爵夫人が泉に落とした指輪だそうな。禁断の実ビール、あっ!、飲んだ。知らないよ?。

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2012年9月16日 (日)

名物料理はマグロの近江富士

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山は山でも、これはこれは…と思う山である。胡瓜巻きをピラミッド状に重ね、マグロの赤みを貼りつけてある。料理は<近江富士マウンテン>と名付け、真っ赤な山だ。ヒト皿というか、ヒト山というか、値段は1980円。料理長さん、よく考えたものであ~る。

 川端康成の名作「雪国」の書き出しは、~国境の長いトンネルを抜けると雪国だった~だが、京阪電車石坂線浜大津駅の短い階段を降りると琵琶湖庄やだった。びわ湖ホールの会議すんで、恒例の居酒屋での懇親会である。名作「雪国」に譬えて、居酒屋「琵琶湖庄や」紹介は初めてだ。そこの店前に立てかけた黒板に<近江富士マウンテン>と出ていた。

 お店のよほどの自信作か、名物料理と書いてある。近江富士は三上山の愛称、標高432㍍。滋賀県野洲市にあり、俵藤太の大ムカデ退治の伝説がある。低い山だけど、富士さんそっくり、琵琶湖の回り何処からでも見える。宴の終わりかけ、赤い山が出た。14、5人の宴、気のきく幹事だ。標高?50㌢くらいだろうか。皿は二つ、ふた山だ。箸が前から横から伸びて、マグロの山肌ははぎとられ、胡瓜巻きの山は、内部から一気に崩れた。

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2012年9月15日 (土)

ゴルフ場のピン蕎麦定食?

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さあ、グリーン狙いの三打、おらあ!サンタだ。遠い昔、NHKラジオの鐘の鳴る丘を思い出す。兵庫の三田から来た知人と一緒に回って、三打目だ。ああ!、グリーンから大きく外れた。しまった、しまった…、島倉千代子。♪~人生いろいろ、ゴルフいろいろ~♪。

 南丹市のるり渓ゴルフクラブへ行った。同伴のメンバー氏によると、ここは丹波の軽井沢と言われていると。京都市内から京都縦貫道を亀岡で降り、湯の花温泉を超え、坂道をあがって1時間20分あまり、標高700㍍、確かに涼しい。朝一番に回って、クラブハウスで、早めの昼食。おすすめメニュー料理になんと、憧れの?<ピンそば定食>が出た。

 

 午前の不振挽回は、ピンそばしかない。三打で失敗しても、四打でピンそばならパー4でボギーだ。これこれ!と、お握り抜きの単品1100円にした。山芋とろろに青海苔ふりかけたグリーン、胡瓜に穴をあけたホール、三角に切った海苔フラッグ、ボール見たての半熟玉子…。ゴルフ場ならではの手のこんだ料理である。ピンそばイメージしての昼からのラウンド、誰が呼んだのか四打目、親子のシカが出て=写真=、しかと見ていった?。

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2012年9月14日 (金)

最古級の土偶を見る

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何とまあ、小さいことか。ガラスケースに顔をくっつけて見た。縄文時代の最古級の土偶だそうだ。紀元前13,000年で、草創期前半の頃という。草創期の土偶、そうそうは?…お目にかかれない。その古代ぶり、大方、氷河期だと思うと、表現は誇大になる?。

 

 滋賀県信楽の「MOHO MUSEUM」で開催中の「土偶・コスモス」展。国宝3点を含む国内120か所から出土の220点…、これまで最大規模の土偶展だという。その一つ、平成22年5月に東近江市の永源寺近くの相谷熊原遺跡で発見の土偶だ。報道で知っていたが、実物の拝見は初めてだ。高さ3・1㌢、幅2・7㌢、重さ14・6㌘である。

 土偶年譜表のある次の部屋だ。同じように紀元前の最古級、三重県の粥見井尻遺跡発見の土偶と並んで展示だ。胸はふっくら、腰もくびれている。若い女性だろうか。首の所に穴があり、足や手はない。三重県のより、地元意識があってか、美しく見える。それにしても小さい。一体、だれが、どんな意味を込めて、つくったのだろうか。考古学者さんも後顧の憂いないよう謎解きに懸命と聞くが、なにしろBCの時代、びしっとは決まらない?。 

※「土偶・コスモス」展は9月1日から12月9日まで開催。 ※ 粥見井尻遺跡は<かゆみいじりいせき>相谷熊原遺跡は<あいだにくまはらいせき>と読む。

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2012年9月13日 (木)

海老フライのシッポの味

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007_2このところ、海老フライのシッポに凝っている。シッポは好む、好まない、人それぞれである。ずっと食べなかったが、今は興味半分、意識して食べている。昼は天ざるを注文、海老フライシッポの食感、カリカリ味わっている。シッポを残さない、悪いことではない?。


 先週は三日間連続だった。四条烏丸東南の地下ビル、信州そばのそじ坊さん。海老天の大きいの?と聞くと、年配の女性店員さん、メニュー表を捲って、これでしょうか?と。車海老天ざるそばだ。おろしわさび付き1280円、生わさび付き1340円だ。わさびの値段、格差があるなあと、安いおろしを選んで、車海老のシッポの味、これ如何に?だ。

 天麩羅から海老二尾取り出し、写真撮影だ。カウンター席、左隣のお客さんが見ているけど、なんたって、車海老だ。身を3回かぶって、4度目がシッポだ。紅色、よく揚がっている。カルシウムと思って、噛む噛むエブリデー。翌日は職場近くの洋食屋さん、エンプティ。尾はピンと上がった海老さん、写真かっこういい。カリカリ度も◎だ。三日目は浜大津の和楽屋さん天ざる。所変われど、また海老ゾーさん2尾。さすがにシッポ巻いた?。

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2012年9月12日 (水)

京ことば「あんじょう」

023_4はんなり」から「おおきに」と続いて、3回目の伝えたい言葉たちに「あんじょう」が出た。京都中央信用金庫が今年から始めた京ことばシリーズである。四条烏丸西入ルの本店へ行って、デジカメでポスター写真をあんじょう?撮って、意味合いのほどを考えた。
 京都に根差す地元の信金らしい企画だ。ポスターは3回とも老舗企業の親子が登場だ。最初の「はんなり」は京呉服のえり善さん親娘、2回目の「おおきに」は京料理の六盛さん母娘で、今回の「あんじょう」は麩料理の麩嘉さん。お腹の出た父、森井源一さんが目を細め、眼鏡の息子、邦夫さんに<愛情こめたら、あんじょういく>と話しかけている。

 ポスターに親子会話だ。源一さんが「豆はあんじょう炊けたか?」と聞く。邦夫さんが「いつもの時間どおり、井戸水に浸けて炊きました」と。さらに源一さん。「今日の天気も考えたか?石臼の加減はどうや?」と聞く。邦夫さん。「すべてあんじょういってます」。源一さん、もう一度言う。「物にも事にもお人にも、細やかな愛情こめんとなあ」と。伝統の豆腐づくり、気配りあれば、あんじょう行くと念を押す。意味、あんじょうとわかった。

 

 ※ 「味良し」「味善し」の音便変化で「あんじょう」と転じ、美味い、上手い、巧いから「物事がうまいこと行く」のことの意味になったという。

 

 

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2012年9月11日 (火)

沖島の三輪自転車

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琵琶湖に浮かぶ一番大きい島、沖島へ行った。近江八幡市の長命寺港から小さな汽船に乗り、ポンポンポンと白波たて、10分余りだ。沖合から1・5㌔、すぐだ。島内一周6.8㌔、面積は1.5平方㌔メートル。人口、今は120戸、330人、年々減っている。

 この島、最大の交通手段が三輪自転車だ。島の小学校であった会議が終わって、帰りの時間まで、島内を歩いた。湖岸べりの道路脇、軒を接する家並みの道、何台も何台も見た。車輪は大きいのが前に一つ、後ろに小さいのが2つ。サドルは腰の位置だ。カゴは二つ、ハンドル前とサドル後ろ荷台。学校防犯パトも宅急便も、島内どこへもチリン、チリン…。

 島内に自動車はない。信号はない。三輪車に鍵はない。ドロボー?いない。交番はない。人ひとり通る三尺道路、運転免許はいらない。みんなの三輪自転車だ。人口比率の保有、日本一だ。来年4月から離島振興法改正、沖島も国の補助金対象だそうだ。過疎対策、沖島へ渡る伊崎から大橋建設の話も出ている。琵琶湖大橋と同じ1・4㌔、十分可能という。島内道路整備の計画も。今、島民アンケート集約中とか。三輪自転車はどうなるのかなあ。

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2012年9月10日 (月)

明石焼きと玉子焼きの何で

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 明石の玉子焼き、何で?何で?である。上げ板と言う木のお皿、何で傾いているのだろう。これ、洗うおり、同じ方向に重なると、水切りがよいからとか。そう深い意味はなさそうだ。JR明石駅から海岸へ徒歩5分、明石丁というお店に入っての玉子焼き考だった。

 明石に住み始め、この店へ案内のSUさんが、何で?を解く三つ折りパンフを持っていた。裏面に明石焼き店舗一覧、何と市内に61店、駅前で20店だ。明石焼きか、玉子焼きかー、これは簡単だ。ご当地は誰でもわかる玉子焼き、地元以外なら明石名物で明石焼きだ。では、大阪名物のタコ焼きとは、どう違うのだろう。これ、グッドクエスチョンだ。

 どっちも同じマルやけど、明石焼きはフワフワだ。何でか、小麦粉にじん粉を混ぜてあるからだ。じん粉は浮き粉とも言い、熱を加えても固まらない。麩と一緒なのだ。銅版打ち出しの鍋型で焼いて、出汁につけて、アツアツ、フーフーである。固まらないじん粉、胸にじ~んと来た。誕生は江戸とか、大阪タコ焼きのルーツ。ミヤコ蝶々さんとコンビの漫才師さん、何と言ったか、そう南都雄二さんも好きだったという。以上、何と何と?。

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2012年9月 9日 (日)

近江八幡・左義長祭りの干支山車

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 角は大豆、舌は寒天、爪はスルメ、牙はカシューナッツ…。近江八幡市の左義長祭りの山車(だし)は、色んな食材で出来ていて、これは、今年の干支、辰の材料である。このほか、お腹や背びれに、焼き海苔あり、フカヒレあり、昆布シート…などを使用している。

 近江商人の町を歩いて、国指定の重文建築、旧西川家から旧伴家へ行って、屋敷内に展示の山車と出会った。左義長祭りは、正月の宮中行事の火祭り。全国各地で様々に行われおり、近江八幡の祭りは、信長が派手な衣装で踊った奇祭して今に伝えられている。毎年3月、各町内がその年の干支を食材で使った山車を出す。制作に2カ月がかりだそうだ。

 伴家に展示の山車、昼に見た?。今年の干支、エエッと?そう辰だ。各町内から13の山車はみんな辰で、その一つだ。信長愛刀の<負けずの鍔>の台の上に全長6㍍、胴回り60㌢の登龍がうねっている。この展示山車、年末に放映の天海祐希主演のテレビドラマ「女信長」に登場するそうだ。山車の真ん前、ぐっと近づいた。永楽通宝の青海苔、色落ちしている。爪のスルメがプ~ンと匂う。祭りの後の山車、どんなダシが出るのだろう??。

 ※ 国選択の無形文化財、毎年3月中旬の土日、日牟礼神社で行われる。初日は山車が巡行、2日は山車同士の組みお合わせ、夜は火祭り。干支飾りの山車は13出て、作品コンクールがある。

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2012年9月 8日 (土)

近江商人の蚊帳の外

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蚊帳と書いて<かや>と読む。50歳代以上なら、そらあ、わかるだろうが、中学生、高校生、大学生…、教科書で習っただろうか。漢字もそうだが、蚊帳そのものをどれだけ知っているかである。近江八幡市の旧西川家住宅、その蚊帳が中の間に展示してあった。

 いや、久々の対面である。扇風機もエアコンもないあの頃、いやあ、懐かしい。庭先に面した部屋だ。成安造形大学付属近江学研究所の木村至宏所長が近江商人を説明中だ。土曜の昼過ぎ、何となくカヤカヤしている?。いや、ガヤガヤかな。ちょっと苦しいなあ。キンチョールが必要かも。木村所長の話、まさに蚊帳の外?で聞いた。これは決まった。

 木村所長は~近江商人は、この蚊帳と畳表を持って、全国各地へ行商したんです~と話す。近江の麻、イ草が原料素材。雨の日も風の日も飽きず商い?だったと。これまた、カカカ…のキンチョール洒落?。いや、ここは、木村所長の話に緊張~ルだ。蚊帳の中、親子川並びの布団、トンボ飛ばしの昔日…。蚊帳は透き通って、美しい緑色だ。西川家ご先祖が行商中、山中の鮮やかな緑を見て、公案したと。これが、当時人気の<近江蚊帳>なのだ。

 ※ 近江商家の佇まいを残す旧西川家住宅は、国の重要文化財指定。西川家は屋号を大文字屋といい、江戸、大坂、京都に店を構えていた。現在の旧西川家は新町通りにあり、江戸中期の建築と言われる。

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2012年9月 7日 (金)

JR近江八幡駅前の番号定食

 

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011_3おやっつ、定食に番号がついている。1番定食、2番定食、3番定食…、何番までかなと店内でメニュー表みると、12番定食まである。ご飯屋さんに定食数々あれど、番号付きとは、これ、如何だ。JR近江八幡駅北口からすぐ、ロータリー内の珈琲ライフである。

 お客さん送迎の仕事があり、駅を降りて、昼食を先に済ませておこうと、飲食店探しての発見だった。店前のウインドウを覗きこんだら、8番定食の写真が目に入った。ポークソテー、海老フライ850円。その下に生野菜、味噌汁、ご飯、加えて、お茶も書いてある。お茶も値段の内なのだ。番号定食の茶番ではない?。隣りは7番、5番、上は2番だ。

 店内は楕円形の大きなカウンターがある。入り口の禁煙席に座った。何番定食にするか、ちょっと考えて、6番にした。ポークカツとカニクリームコロッケ、760円だ。店内はゆったりしている。軽く50人は入れそうだ。駅前に昔からある風格が漂う。メニュー表、定食の1番から12番を点検した。ハンバーグ、白身魚フライ、唐揚げ、とんかつ、海老フライなど、全部で7品目だ。これを組み換え、組み換え、定番にしない定食と分かった?。

 


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2012年9月 6日 (木)

尾賀商店の近江牛うどんの具

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 海苔みたいに黒くて、モチっとしている。~これ、何かなあ~、びわ湖ホールのITさん(6?)と二人で向かいあって、食べつつ、~さて、何でしょうなあ~だ。近江八幡市の古民家、尾賀商店に入店の食堂<すいらん>さんのメニュー、近江牛うどんの具である。

 文化・経済フォーラム滋賀の文化ビジネス塾開催で、近江八幡市へ行ったおりだ。スタッフの一人が~珍しいお店が~と昼食の誘いだった。日牟礼八幡神社から徒歩3、4分、かつて近江商人の商家が並んでいた永原町。築150年、戦前は砂糖、戦後は履物店の尾賀商店だ。「歴史あるもの再び」と昨年、ショッピング、ギャラリーなど4店舗が入居した。

 佇まいも建具もそのままの古民家、食堂は奥の奥だ。栗東市手原から転居のお店で、定食、海鮮丼、すじカレーなどあって、行った7人全員が近江牛うどんの注文だ。2階へ上がって、ちゃぶ台で食事。刻み葱、出汁巻き一切れ、近江牛の肉に、何かなと思うモチとした黒いかたまり。賄い兼経営の杉本宏樹さん(3?)に階下でモチモチ?と聞くと、~古代米の黒米をついたモチです~と言う。なるほど、食感は良し。モチっと食べたかった?。

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2012年9月 5日 (水)

山科駅前、麺家の花金客

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 食べてはきたものの…だ。どうもお腹に満足度がない。バスの時間まで30分ある。JR大津駅前、スタンド林屋の豚しゃぶサラダから10分後だ。ひと駅4分で着くJR山科駅前、今度はうどんとそばの麺家だ。自販機前、電子マネーICOCAで刻みうどんだ。

 JR西日本の駅々には、麺家、麺家があって、これ以上はご免ヤ!と思うほどだ。山科駅前店が今春から改札口の西から東に移って、新装開店である。そのうちにと思っていた。大津からの梯子晩飯、初の入店だった。カウンター5席ずつ、合わせて20席。入り口側に座って、やや薄味のうどん、1本1本ゆっくりスルスルして、客筋をウオッチした。

 山科駅は地下鉄、JR、京阪、バス…、京都市内に宇治に湖西に大津に…である。朝から夜へ乗降客多しだ。あの夜は金曜の8時。ほとんど男性の一人客だ。半袖の白ワイシャツ、肩に鞄、30歳から50歳までか?。肉そばか、かけうどんで、大の注文が多い。自家製天かすは無料、一杯いれている。単身赴任か、嫁不在か…。給料が安いのか…。セルフでお冷飲んで、出て行く。若いのに、花金なのに…なあ。そっと店内撮影、レンズが曇った。

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2012年9月 4日 (火)

居酒屋よこちょうの夜

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 最初はポテトサラダ、あとは頼むに任せて仕上げは鯖ずしだ。テーブルにどれぐらい出て来るかと言えばだ。まずは、お造りの盛り合わせ。鮑にウニ、甘海老にタコにイカ、マグロ、ハマチ、鯛…、5人なら5人前、3人なら3人前…、男前なら男前分?で出て来る。

 安くて美味しいと評判の居酒屋よこちょう。京阪三条から北へ徒歩5分、川端二条東入ルだ。年齢差、ひと回り以内の異業種の集いだ。喋りも、食べるも、一家言ある人らで、前回は5人集まった。大体、2カ月か、3カ月に1度だ。もう7、8年になり、よく続いている。サンマの刺身、万願寺とうがらし、蛸の柔らか煮、穴子と茄子…次々と注文だ。

 造りは一人一つ分だが、時にフライングが出る。ウニは海苔に包んで…だが、誰だったか、食べていないと。あんた、食べたがな…と思い出させて、そうやったかなあ。何処のタコや。明石?と言うと、岡山の下津井か、広島の瀬戸田やろ。ああ言えばこう言う人らである。松茸はまだマッタケなのに土瓶蒸しも。~さっきの水茄子、おいしかった。もう一皿や~。どこの水茄子?、泉州やがな。いや違う、今週やがな??。長生き出来そうだ。

 

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2012年9月 3日 (月)

人気ラーメン店の昼1時間

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飲食店の昼は、回転が勝負だ。客席数の少ない店だと余計そうだ。黒いスープで、人気のラーメン店「新福菜館・府立医大前店」へ昼に行った。河原町広小路西北角、かつて立命館大学があったあたりだ。店内の客席は、カウンター8席に4人掛けテーブル席三つだ。

 府立医大病院へ3ヶ月一度の診断、再診受付すませ、時間待ちの間だった。ちょうど正午、診察は午後1時半からだ。一度、病院を出て、信号渡って、すぐ前が赤い暖簾の「新福菜館」だ。店内客は20人、既にして満席だ。このまま待つか、よそへ行こうかー迷ったおり、店内から女性店員がメニュー表持って出てきた。~注文、聞いときます~と言う。

 絶妙のタイミングだ。それじゃ~と、並650円を注文して、第一陣が出るのを待って、入店だ。カウンター入り口席、店内がよく見渡せる。さっきの女性、店内でも忙しい。~すぐ片付けますから~と急ぎ、~相席ですみません~と誘い、店の外へ出て~もう空きます~と待たす。一人客、二人客、男客、女客…。正午に入店の第1陣から20分後の第2陣へ、さらに第3陣へ…。黒スープの人気店。店も客も、回って回って昼の1時間なり!

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2012年9月 2日 (日)

エジソン最後の呼吸と、蟻の最初の1歩

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 何ともかっここ良い話しぶりだった。来日して20年余、米国ミシガン出身のアーサー・レナードさん(45)だ。中原中也賞を受賞した詩人で、翻訳家だ。大津市歴博であった現代アート展でのことだ。展示会場内、上手な日本語での講演。今もあの時の話が忘れられない。


 白板に向かって、左手でスペルを綴る。半身で、左から右へ、喋りながら、かっこいい。~Henry ford Museum~だ。故郷・デトロイトへ戻ると、自動車王・フォードがつくった博物館へ必ず行くという。そこで決まって見る展示が~Edison‘s Last Breath~と赤マジックで書いて「エジソン、最後の呼吸」と言った。 

 フォードが尊敬していた発明王・エジソンが死ぬおり、子息が口にあてて蒐集した息。瓶にコルクで蓋をしてあるそうだ。レナードさん、何も見えない瓶の中に命を感じると話す。もう一つ。6本足の蟻は、最初の一歩はどこから?と会場に問いかける。蟻さん画家・熊谷守一は、左の2本目と言っています~と図解した。レナードさん自身、実際に地べたにへばりついて、蟻の足の動き見たが、分からなかったと言う。面白いスピーチだ。エジソンの話も蟻さんの話も、ありあり?。

 ※ 展覧会は、現代美術を琵琶湖から「2012 CAF・N びわ湖展」で、8月25日で終わった。 ※ アーサー・レナードさんの講演は8月21日にあり、テーマは<愉快な綱引きー絵と言葉の関係>だった。

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2012年9月 1日 (土)

怪力・近江のお兼

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いや、いや、これは<お見それしました>の浮世絵である。着物姿の女性が、後ろ足を蹴って暴れる馬の手綱を高下駄で踏んで、ドウ!ドウ!と鎮めている。女性なのに馬に臆せず、堂々としている。この女性、日本舞踊の演目に登場する男勝りの近江のお兼さんだ。

 

 神戸市立博物館の企画展「西洋と出会った江戸美術」に出展してあった。作者は今も昔も人気の浮世絵師・歌川国芳で、江戸の天保年間の制作という。正直な所、滋賀県内の職場に勤めていて、<近江のオカネ、オカネ>とよく聞いていたが、どんなオカネさんかよく分からなかった。撮影OKの展覧会、初対面のお兼さんに出会い、恐る恐る撮った。

 イソップ物語の銅版挿絵「馬とライオン」を原図にして、お兼さんをライオンに見立てている。中世の「古今著聞集」の説話が題材だ。作品解説によると、陰影表現を強調した背景と典型的な美人図として描かれたお兼さんの大胆な組み合わせが意表をついていて、国芳の洋風版画の一つという。日本舞踊演目辞典によると、お兼が馬を制止する舞台は、近江八景の一つ<堅田の落雁>で有名な堅田湖岸だ。大向こうからの掛け声、おっかねえ!。

 

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