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2012年5月

2012年5月31日 (木)

建仁寺法堂の双龍図

 

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 法堂と書いて、禅寺では<はっとう>と読む。僧侶が説法する場所である。京都五山の一つ、東山の建仁寺の法堂大天井に2匹の龍がいる。日本画家、故小泉淳作氏が描いた畳にして108枚分もの大きな<双龍図>である。法堂に足を一歩踏み入れ、はっとする?。

 「法堂ではっと…」と洒落たくて取り上げたのではと、思われそうだが、いやいや、実際の所、迫力満点の龍だ。小泉氏は北海道中札内村にある廃校になった小学校体育館で、2年の歳月をかけて制作した。完成は2001年、建仁寺創建から800年だ。これまで絵のなかった法堂の大天井に初めて龍が踊り出た。口を開いた龍と閉じた龍-阿吽の龍だ。

 小泉画伯は俳優小泉博氏お兄さんだ。鎌倉在住で、地元の建長寺で雲龍図を描いている。この龍を見た建仁寺の小堀泰巌管長が~私の所には暴れ出すような龍を~とお願いしたという。北海道の廃校は、小泉さんの支援者である銘菓・六花亭社長が世話したそうだ。えらい詳しい?、それって日経の私の履歴書に載っていた。建仁寺拝観は500円。方丈で風神雷神屏風を見、スリッパに履き替え、道を渡り、法堂入りして、はっとして龍なのだ?。

 ※ 小泉氏は1924年生まれ、東京芸大卒。会派に属さず、独自の画風を貫く。私の履歴書は2011年掲載。今年1月9日、肺炎で死去。88歳だった。

 

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2012年5月30日 (水)

安土の沙沙貴神社で、なんじゃもんじゃ

 

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 何処からどう見ても、こんなもんじゃ…と咲いている。白く小さな花、雪が積もっているようだ。それが<なんじゃもんじゃ>の木だ。正式名はモクセイ科ヒトツバタゴ、落葉高木である。咲き様の不思議さ、誰もが、なんじゃ?と聞くので、こんなもんじゃ!とか??。

 

 これ、ウソみたいなホンマの話だ。この妙な木、近江八幡市安土町、沙沙貴神社の境内にある。毎年5月中旬ころに満開になると、新聞にこれじゃ!とよく載る。職場の同僚の母堂葬儀が安土町であったおりだ。お参り帰りに町を歩き、何となく沙沙貴神社へ行って、なんじゃ!だった。JR駅から歩いて10分、東参道から入って、すぐの発見だった。

 

 もう5月半ば、予期せぬ満開だ。樹高は10㍍はある。木はてっぺんから真っ白だ。沙沙貴神社は近江源氏のルーツ、全国の佐々木さんの氏神さんだ。木の回りは柵、時計付きの灯籠と、由来を書いた木札が掛っている。~昭和63年の苗木奉納から20年以上経つ。花ひらは4枚に見えるが、1枚が裂けている~などと書いてある。プロペラみたいな花、下からズームで撮った。遠目には粉雪が積もったようだ。なるほど、なんじゃもんじゃ?。

 

 ※ 沙沙貴神社は平安・鎌倉様式を継承し江戸中期に再建された茅葺きの楼門や本殿、など大型木造建築八棟が重文に指定されている。JR安土駅から徒歩15分。

 

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2012年5月29日 (火)

お任せで出たサクラマス

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012 醤油漬けで、色が濃く、よくわからないけど、身は桜色と言う。~それ、高級魚です。何か、わかりますか~と店主が聞いてきた。身がピンク、それならサーモン?と、答えると、違うと言う。高級魚というなら鯛かな?と、当てずっぽうで再回答、またノーである。

 ~鯛は身が白いでしょう~と、即座に駄目だしだ。邪魔くさくなって、適当に答えて、大外れでだ。答えが出る前にもう食べている。脂が良く乗って、とろっとしている。丼の中、高級魚は6切れだ。寿司めしとよくあって、店主さんご推薦どおり、これはこれは…の旨さだ。答えより先に~美味しいねえ~と返すと、日本海で獲れたサクラマスだと言う。

大きさ4~50㌢だと、卸値9千円はする高級魚だそうだ。琵琶湖の魚で一番旨いというビワマスの海版だ。サクラマスはサケ目サケ科で、魚名は桜が咲くころ、産卵に川へ上がってくるからとか、身が桜色だからとかで、そう言うらしい。もう5月下旬、ちょっとシーズン外れだが、春が遅かったせいか、今頃上がってきて、福井の漁港の仕入れという。大津市菱屋町商店街の魚店「魔季詩」。店長お任せメニューのサクラマス、旨さも増す?。

 

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2012年5月28日 (月)

石の傾きは真南へ11・5度

 

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どういう意味なのだろう。四角形の大きな石が傾いている。滋賀近代美術館の屋外彫刻の一つだ。足元のステンレス板に<夏至の日のランドマーク>と作品の題名がついている。作者は山口牧生さん、1985年の制作という。そうかと、石を見上げ、ぐるっと回った。

 

 滋賀近美の玄関を出て、西へ歩いて2、3分のところだ。びわ湖文化公園の中、石畳が続く彫刻の路の入り口だ。滋賀近美にはよく行っているが、屋外の彫刻をじっくり鑑賞するのは初めてのことだ。作品は綿毛になったタンポポが生えている芝地の中だ。近づいたり、離れたりして、デジカメ撮って、考えた。どうやら石の傾き加減がポイントのようだ。

 

 作品解説はパソコンだ。スマホならその場で、指で開いて閉じて、すぐなのだろうが、自宅に戻って、検索だ。滋賀近美と作者名を入力したら出てきた。作者がアトリエを持つ大阪・能勢の黒御影石で、高さは5㍍だった。傾きは真南に向けて11・5度という。夏至の日の正午に石の傾きと太陽の方向が一致、影が消えるそうだ。それで作品名が<夏至の日のランドマーク>なのだ。今年の夏至は6月21日…、昼に11・5度傾いてみようかなあ。

 

※ 山口牧生は1927年生まれの石彫作家。京大文学部卒業。大阪能勢の黒御影石の採掘場にアトリエをもち、日本現代彫刻展など受賞多数。2001年、74歳没。

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2012年5月27日 (日)

山科なす風船の成る木

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 あれっえ…、あの木はなんだろう。風船がタワワタワワと成っている。見た瞬間、CMソングの♪~あの木、何の木、気になる木~♪だ。民家の塀越し。風船は紫色、眼があり、口もある。木の高さは10㍍、樫だろうか。風が出ると、ゆ~ら、ゆら、ゆ~らである。

木の風船、京野菜の山科なすを模ってある。山科三条商店街振興会が、もてなす君と名付け、山科へおいでまっせ!と始めた町おこし事業だ。もう6、7年になるかな。今もJR山科駅はじめ、商店街の店先にぶら下げてあるけど、自宅の庭木にこんなにとは…驚き?だ。京都薬大近くの散髪屋さんへ行く途中で、予約時間に早く、遠回り歩行で発見だった。 

JRの駅から山科大丸の北側の旧東海道を西へ5、6分で、通称は渋谷街道だ。車がやっと2車線の細い坂道。向かい側は弘誓山當麻寺だ。町名はライオンズクラブ寄贈の表示板によると、山科御陵大津畑町。山科茄子の成る木のお宅は?旧家で、失礼ながら表札を覗くと、KMさんだ。商店街振興会の役員さん宅だろうか。板塀の屋根にも山科茄子のもてなす君が9個も並べてある。陶器づくりの山科なすだ。なすべきことはなすーのようだ。

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2012年5月26日 (土)

ボール探しで鹿と出会う

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あれは、るり渓ゴルフ西コース6番ホールでの出来事だった。自宅の山科から1時間、標高700㍍はある南丹市のゴルフ場だ。かつての職場仲間とののコンペである。午前の中コース済んで、午後に入ってのラウンド。打ち下ろし130yd、パー3のショットだ。 

 同い年の4人と回っていた。シングルのTM君はフロント、あとの3人はGOLDからだ。距離がう~んと短くなって、これなら…と思ったが、力んだのか、同期生対決で気負ったのか、朝は54と思惑が外れた。レタス炒飯で昼を済ませ、今度こそ…と、午後のコースへ出たが、ゴルフの神様はまだ不在だ。池にOBにバンカー…、結果は出そうにない。

そして迎えたあの6番ホール。仲間3人は先に打ってグリーンこそ外したが、みんなエッジ近くにつけ、パーチャンスだ。ヨオシッ…と4番目に打ったが、昼に天麩羅は食べていないのに…だ。ボールは高く上がって、左の斜面へ消えた。2番のショートでもロスト。またかと、探しに行って、鹿がいた。角はなく、大きな雌鹿だ。溝付近に座り込んでいて、近づいても動かない。顔をこっちに向けた。~しかと見よ~とでも言っているようだ??。

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2012年5月25日 (金)

旅がらすの最中

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最中は最中でも…である。~わっし、旅から旅への、旅がらす最中でゴザンス~なのだ。ちょいと縞々の合羽をからげて、深めに三度笠を被って、それが最中なのだ。胴の中に入っている餡よりも、姿かたちが面白く、もうないか、もうないか?と評判の最中なのだ。

 箱は、旅篭イラストが描いてある「飛騨街道 旅がらす」だ。爪楊枝の木枯らし紋次郎も歩いた街道筋みたいだ。この最中、~岐阜の郡上八幡に墓参、帰りのお土産屋さんで、買ってきましたので~と頂戴した。製造元は岐阜県高山市昭和町、有限会社まるでん池田屋さんで、屋号は左京ベーカリーだ。職場で箱を一度にパッと開けたら三度笠が出てきた?。

 密封した袋の中、最中は8個入りだ。寝ぐらなく、あてどなく渡り歩く旅がらす、最中になって何処へ行くのだろう。それにしても、手がこんでいる。マントみたいな紙の青い合羽を首のところで結んで着せてある。これぞ、たかが最中、されど最中だ。5個取り出し、箱の前で立たせた。笠の被りよう、深く、浅く、かっこいい。イヨオッ~とでも、掛け声がかけたくなる。餡はつぶ餡、胴体の中だ。ヒト口、フタ口…、餡で、アア~ン…。

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2012年5月24日 (木)

トブ・クローズ君のミッション漫画

  

 

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003 そう言えば、その車内アナウンスよく耳にする。~お出口は右側です。ドアから手を離してお待ち下さい~という電車が駅へ到着する直前のアナウンスだ。ドアが開いたおり、ひっつきすぎていて、戸袋というドアの隙間に手が挟まれる事故に対する注意呼びかけだ。

 そう気にもとめなかったが、けっこう、事故は多いようだ。そこでJR西日本が事故防止のキャンペーンに起用したのが、トブ・クローズ君だ。お父さんは英国人、お母さんは日本人、妹もいる4人家族。ハリウッドのスパイ映画が大好きで、大きくなったらカッコいいスパイに-という。茶髪、黒メガネに短パン。電車乗り換えて書類届けのミッションだ。

 トブ・クローズ君、いま、車内マンガで登場中だ。タイトルは<お使いミッションin Train>。マンガは5コマだ。~こんなミッション、楽勝だぜ~と余裕だったが、次の電車へダッシュで乗り換えようとドアにへばりつき、左手を戸袋に引き込まれ、イタタ、イタタというストーリーである。ついつい、目もひきこまれるマンガだ。どうしてトブ・クローズ君か?、戸袋とクローズを掛けたらしい。JR西日本さん、なかなか洒落ている。

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2012年5月23日 (水)

小腹対策の山科・うどん村

 

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小腹がすいたら、うどんが一番だ。夜は更けて山科のうどん村へ入ったのは、もう10時半だった。深夜まで開店のお店は赤穂義士、大石内蔵助を祀る大石神社近く、新十条通りにある。近くに自宅がある85歳のSTさん、79歳のYKさんの大先輩2人と一緒だ。

大阪の長居競技場であった関西学生陸上の御苦労さん会が梅田のビアホールであって、OB参加しての帰りだった。阪急河原町駅からTAXに乗って1600円、ST先輩がよく知る地元中の地元、うどん村である。~よう流行ってるんや。うまいでえ~と言うSTさん先頭に入り、3人並んでカウンター席に座った。さて、小腹対策、何を頼むかである。

先輩2人、注文が早い。右隣のYKさんは、しっぽくと言う。かまぼこに三つ葉にシイタケ入り、彩りが美しい。元証券マンで生粋の京都人、うどんツーちゅう感じがする。左隣のSTさん、~わしは、にしんうどんや~と言う。それって、本格的な夜食やと思うが、お元気な証拠だ。今も大学総監督、陸上部に関わって半世紀以上、さすがに腹がすわっている。先輩2人に対し、後輩としては、コンコンと諭された昔を思いだし、きつねうどん?。

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2012年5月22日 (火)

金環日食、夕刊各紙を比べる

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今朝の金環日食、新聞各紙は夕刊でどう扱ったのだろう。職場に届いた朝日、毎日、京都、日経の1面、ワッと広げた。毎日さん、紙面の半分が輪だ。朝日の見出しは「金環日食 駆けた」だ。太陽が欠けるのと列島を駆け抜けるのを掛け、洒落に賭けた。◎かなあ。

 

 話題の東京スカイツリーは明日開業、朝日と日経が金環日食絡ませ、合成写真を載せた。どう撮影するか、ああせい、こうせいで合成にしたようだ?。京都は<282年ぶり京滋で…>が見出しだ。滋賀県内に配達の早版は、撮影場所キャプションが滋賀本社ビルのある大津市京町と出ている。木原カメラマンがビル屋上で、臆することなく撮ったのかな?。

日本列島でこれだけ広範囲に見えるのは、平安時代以来の932年ぶりという。京阪電車京津線で浜大津へ行って、出勤時間まで複合施設のアーカスで、琵琶湖上の金環日食を眺めた。お月さんは上から入り、午前7時30分丁度、太陽を金のリングにした。生まれて初めての感激なのに…だ。なぜか、輪切りの烏賊リング揚げや、虫刺されのCMソング♪~キンカン塗って、また塗って~♪が頭をよぎった。これって、キンコンカ~ンかなあ?。

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2012年5月21日 (月)

ヨドバシカメラのうどんカフェ

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店員さんが両手で抱えて、運んできた、何とも大きな鉢だ。注文したのは、京野菜カレーうどん。100円プラスのAセットだと、抹茶などドリンク付き、それが200円プラスのBセットだと、ちりめん山椒のプチご飯など…。ニュースタイルのうどん店である。

 

 うどん屋みたいでないうどん屋さん。京都ヨドバシカメラ6階、店名は横文字が並んで<Udou-cafe ASIKARI>だ。平仮名で<あしかり>だった頃を思うと、えらい替わりようだ。客が名前を書き、入店待ちだ。リニューアル効果、滅茶人気だ。昨年、京野菜うどん食べた時は店内ガランだったのに…だ。女性客一杯の中、一人で入った。 

 

 店前のウインドウ、スパゲティ店みたいな飾りだ。ベーコンとカルボナーラのうどんがある。海老明太子クリームうどんがある。坦々麺もある。和、洋、野菜、カレーに加えて、宇治茶の会社と提携した抹茶デザートメニューも色々だ。思わず、ちょっと待ちや??だ。コーヒーだってある。昼がすんで、すいた頃に行って、当店自慢の京野菜カレーうどんだった。麺は細くて、自家製という。は南瓜、人参も大根もサイコロ状…、っと来た?。

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2012年5月20日 (日)

餃子から魚串へ

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真鯛の柚子胡椒が出た。マグロねぎまと炙りサバもだ。店長おまかせの魚の串5本。あと2本は、鮭とししゃもだ。小皿に1本ずつ出たが、珍しいので、全部揃って写真を撮った。サンマ、帆立、ハタハタ、烏賊もある。鶏でも肉でもない魚の串、おっとトットだ。

 

「山科ぎょうざ」から店名が変わった「焔屋」(えんや)さんだ。お店はJR山科駅からすぐ旧三条通りだ。「山科ぎょうざ」で営業最後の日に初めて入って、~新しく魚の串やります~と聞いていて、新規開店2日目に行った。栗東からの仕事帰り、夜遅くだった。店内は前と何にも変わっていない。聞くと、表の看板を一日で掛け替えただけでーと正直だ。

 

先にいた男女客が帰って一人になった。餃子店閉じた日から1週間、まだ顔を覚えてもらっている。店名の「焔屋」は、串は火であぶるからーと言う。山科ぎょうざの店名は山科にあるからだった。今度の店名も、わかりやすい。当方も餃子閉店から魚串開店への入店、縁だ。店長さん、調理場から顔をだして~魚の串は東京で10店、餃子は夏場いいが、冬場が…~と話す。蕎麦巻きに肝の串、サービスで出た。「焔屋」さん、ええんかなあ?。

 

※ 店長おまかせ5本で980円、グラスワイン500円なり。

 

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2012年5月19日 (土)

能楽囃子、初めて鑑賞

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いや、いや、これぞ、オオ!ノーである。どんなものかな?と行った能楽囃子の公演だ。サブタイトルは~ドラマティック ミュージック~。会場は栗東市にある私設ホール、ブラームスホールである。辛気臭さそうな能公演がカタカナっとしていて、興味が沸いた。

 鑑賞する立ち場、能は最初からノーである。公演は踊り抜きの能楽囃子だ。舞台上、笛、小鼓、大鼓、太鼓の演奏者がシズシズと出てきた。司会は小鼓の成田達志さん。会場に語りかけて、喋りがかむと、~なにせ、舞台ではヨオッ、ホウ、ヤーしか言わないもんで~と、会場の緊張をほぐす。頭もピカッと冴えて、司会ぶりはカムカムエブリデーみたいだ?。

演者一人ずつ、楽器の説明だ。小鼓、大鼓は馬の皮、太鼓は牛皮という。大鼓は<おおつつみ>で、大にチョン入れると太鼓<たいこ>になる。聞かないと分からないものだ。笛は竹製の横笛で、能管と言う。ゴルフのノーカンでパットではない。演者は一噌流家元の一噌幸弘さん。竹輪でもコップでも穴あれば、何でも吹く奇才。舞台で実演、アナ不思議だ。フィナーレは四人合奏の道成寺。ヨオッ、ホウ、ヤーと、誠に賑やかでオオ!ノー?。

※ 公演は512日、栗東市手原8丁目のブラームスホールで開催、滋賀県アートコラボレーション事業として行われた。出演は小鼓の成田さん、笛の一噌さんのほか、大鼓は柿原光博さん、太鼓は小寺真佐人さんだった。

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2012年5月18日 (金)

風神雷神の屏風と書比較

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 この比べよう、何とも妙味がある。国宝「風神雷神屏風」のデジタル版と書家の金沢翔子さんの筆だ。建仁寺方丈に二つが並べて展示してある。屏風はキャノンの綴プロジェクト制作だが、金沢さんの作品は本物だ。柱を挟んで、右を見て左を見て、う~んと唸った。

 

 御存知、風神雷神は江戸時代のる絵師俵屋宗達の作品だ。2曲1層の屏風は右上に風の神、左下に雷さんだ。恐ろしいけど、どこかユーモラスでもある。隣の金沢さんの書はどうか。やはり右上に風だ。太い筆で、舞うが如く一気に書いてある。左下の雷、ゴロゴロと鳴っているみたいだ。二つの神、右と左で筆の運びに味わいがある。いやいや、面白い。

 土曜朝のNHKラジオ、何となく聞いていた。ダウン症の金沢さんの作品展、建仁寺で開催中ーとPRしている。金沢さんが大河ドラマ、平清盛の題字を書いた縁だ。去年7月、建仁寺の緑陰講座で、書の師でもあるお母さんの金沢泰子さんの講演を聞いた。我が娘、翔子さんがダウン症と知った悩みから書への導き、心にグッとくる話だった。ラジオ聞き、その耳その足で展覧会開催の建仁寺へ行った。そこでの風神さん雷神さん比較だった。

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2012年5月17日 (木)

スタンド林屋さんのラタトゥイユ

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016 知らない強みというか、弱みというか。何度聞いても、発音が耳に入ってこないし、意味がわからない。JR大津駅前のスタンド林屋さんだ。毎日変わる店長のおすすめメニュー、最近またカタカナ、カタカナしてきて、あの夜は<生ハムとラタトゥイユ>が出た。  

 滋賀県ブランドネットワーク会議の事務局長が転勤して、知人同士の懇親会の会場がモツ鍋屋さんだった。シコシコ肉やフニャフニャ肉が串で出て、苦手なので、四苦八苦して、あまり食べすだった。口直しで行った3夜連続の林屋さんだった。奥の指定席が開いていて、さっぱりした料理あるかな~聞くと、林さんは~それならラタトゥイユです~と言う。 

 ハア?と聞き直すと、あのおすすめメニュー表見せて、また、ラタトゥイユと言う。一番上に書いてあるので、暗唱するが如く読むと、ラタユ?になってしまう。ウイユのイが、ウとユに割り込むように書いてあるのがいけない。そのラタト?は何かと確かめると、野菜のトマト煮だという。フランス語のフランス料理という。よくわからないけど、玉ねぎも煮込んであり、あっさりはしている。兎も角まあ、モツからそんなウイユの夜だった?。

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2012年5月16日 (水)

組み合わせの美展

 

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002立っている、座っている。襟元は緩んでいる、閉まっている。二つの絵が並んでいる。着物の色は黒と赤、帯は反対だ。襖の前、どちらも美人の女性が描かれている。顔をよく見ると、同一人物のようだ。滋賀近美で開催中の「日本絵画 組み合わせの美」の一つだ。

  日経新聞夕刊の終面コラム「美術逍遥」で、この展覧会が紹介されていた。筆者は美術史家で京都大学准教授の高階絵里加さんだ。印象派通で、大原美術館長の高階秀爾さんの娘さんだ。名義主催の京都新聞の招待券が手元にあった。大型連休明けの午後、記事を読んで、行った。JR大津駅から瀬田駅へ、帝産バスで文化ゾーン行きに乗って200円だ。

 会場へ続く坂道、展覧会の看板が出ていた。高階さんが紹介の北野恒富氏の作品だ。座っている赤い着物は「暖か」、立っている黒い着物は「鏡の前」だ。高階さんは~この両作品はあらゆる点で対照的だ~という。記事、切り抜いて持っている。看板みて、もう一度読んでみた。「当初は一つの画面に描く予定だったが、最終的には分離して、文展と院展へ出展、本人も赤と黒の画と呼んでいた」と解説している。手元のきじじきに効果が出た。

 

※ 北野恒富(1880-1947)は大阪出身の画家で、二つの作品は1915年(大正4年)の制作。 ※ 展覧会は6月3日まで開催中。

 

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2012年5月15日 (火)

カリー工房の鯖味噌煮定食

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 え、えっと思うことって、ある。不揃いで、調和はないけど、どこか可笑しくて、なんとなく慈しみたくなる感じだ。JR大津駅にあるアル・プラザ-平和堂大津店6階レストラン街。昼食の行き場に彷徨って、時に行く。どこがどうレストラン街?かと思う典型だ。

 エスカレーターで1階、2階…と上がって、5階からは階段だ。そこが、えっと思う始まりだろうか。レストラン街という名のお店は琵琶湖側4店、線路側にトイレ挟んで2店ある。フロアは広く、一人で弁当を開くベンチがあり、どこか人生を感じる。最近か、線路側にカリ―工房というお店が開店した。カレーのカリ―、新宿中村屋みたいな店名だ。

 久しぶりに行って、新店の発見だった。どんなカリ―工房か、店前に立ち、メニュー看板を見た。特製オリジナルカレー430円、自慢の一品とある。いや安い。さすがにカリ―工房と思って、隣を見ると、鯖味噌煮定食590円だ。スパゲティーまではいいとしても、鯖味噌煮はええっ?だ。調和レスというか、なんでもあるプラザで、さすがアル・プラか。躊躇したが、初めて入ってみた。意表をついたカレー店の鯖定食、さばけていた??。

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2012年5月14日 (月)

樹齢800年の神木

 

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067樹齢800年の鴨脚の神木が東山三条近くの大将軍神社にあるという。鴨脚はイチョウと読み、銀杏も公孫樹も同じイチョウだ。神社の蔵塀だろうか、鴨脚と書いた大きな案内板が市バスの車窓から見えた。知恩院三門帰り、どんなんかなと、いちよう見に行った。

 千鳥酢で有名な三条通りの老舗・村山造酢からすぐだ。大将軍神社の入り口に立って、駒札を読んだ。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)だ。「桓武天皇が平安京造営のおり、大内裏鎮護で京の四方四隅に祀った大将軍神社の一つ」という。そうか、大将軍神社って、京都には四カ所あり、ここは東南隅の一つだったのか。いや、歴史はすみに置けない?。

 境内はそう広くはない。連休中なのに人の気配もない。駒札には~かつて鵺(ぬえ)の森と呼ばれ、源頼政が鵺を退治した伝説がある~と出ていた。樹齢800年という銀杏の大樹が、社殿越しに高く、鬱蒼と伸び、どこか無気味だ。確かに鵺がぬえっと出そうだ。神木と書いた提灯としめ縄が社殿西側だ。鈴をジャラン、ジャランと鳴らし、手をパンパンと打って、社殿を恐る恐る一周した。馬の像が急に現れ、ゾオッとした。もう一つかな。

 ※ 王城鎮護、京都の四隅にある大将軍神社は<北>は今宮神社境内大将軍社、西賀茂大将軍<西>大将軍八神社<東>東三條大将軍<南>藤森神社境内大将軍社ーと伝えられる。 ※ 鵺は夜に鳴く鳥のことで、古事記などに記述がある。トラツグミでは、と言われる。

 

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2012年5月13日 (日)

駅長さんの鯖寿司

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3度目の正直-というが、願いは4度目でかなった。すしとおはぎの「駅長さん」の鯖寿司、やっとだった。去年の6月以来、1年ぶりの訪問だ。JR湖西線比良駅から歩いて5、6分、県道601号沿い。♪~はるばる来たぜ!、会いたかったぜ~♪と歌も出そう。

最初に「あそこの鯖寿司、美味しいよ」と聞いて3年越しだ。探し探して、やっと行った初めは臨時休業。二度目は予約がいると言う。三度目は高島市へ行ったついでに寄ってみて、やはり空振りだ。この間に一度、比良に住む画家のFKさんに駅長さんの鯖寿司のことを話しておいたら大津市内であった会合のおり、わざわざ持参してきてもらっている。

 あの時は職場で、みんなで分けあった。食べた一切れ、噂どおりだった。もう一度、もっと…の思いで、連休中に予約して行った。それが4度目だった。比良ケーブル麓の食堂が閉鎖、駅長さんと親しまれたご主人も亡くなり、奥さんの堀口千代子さんが、注文あればつくる鯖寿司だ。知人の魚屋さん仕入れ、お米は自作の田だ。竹の皮包み、昆布まいて、丁寧なつくりだ。鯖紋鮮やか、肉厚だ。食べて、食べて、八切れ独占、美味しかったア~。

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2012年5月12日 (土)

知恩院三門で学ぶ拝観

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 知恩院三門へ上がっての拝観は何度目だろう。三門前の伝道掲示板、5月の言葉は「気に入らぬ 風もあろうに 柳かな」だ。京都非公開文化財、春の特別公開だ。知恩院三門ガイドは同志社大担当だ。日本一の国宝三門は、幅50㍍、高さ24㍍…、誠に絶景なり。

 ギシギシ音がする細い階段だ。靴入れたビニール袋を持って、ロープ頼りにこわごわ上がる。京都市内一望、緑滴る東山…、写真は撮りたいけど、風景含め御法度という。せっかく、癒しの景色、ほっとするのに御法度とは、無念だ。連休中に行って、学生さんの5分ガイドを3度聞いた。学生11人が担当、交代で一日10回以上とか。声が枯れている。

門は徳川2代将軍、秀忠の造営だが、釈迦像作者は不明だそうだ。天井画は狩野絵師の分業だが、龍は探幽が一人で描いているという。解説パターンは何通りかあるようだ。あの日は建築棟梁の五味夫妻像の話しはなく、代わりは知恩院が山門でなく三門の意味だ。空門、無相門、無願門の悟りを開く解脱の三門と喋って、後ろ指して怪獣バカラだ。インドの水の神様で、三門が木造なので、火除けと言う。含蓄ある解説、あれでバサラだった?。

 ※ 写真中央の公開看板に描かれているのが、狩野探の龍と作者不明の御釈迦さん像。 ※ 知恩院三門の特別公開は5月31日まで。拝観料800円。

 

 

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2012年5月11日 (金)

山科ぎょうざ、最後の夜に行く

 

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076初めて入った日が閉店の日とは…だ。JR山科駅から徒歩2分余り、旧三条通りにある「山科ぎょうざ」だ。開店から1年半ほどだろうか。赤い看板、赤い暖簾、赤い椅子…、妙に赤にこだわった店やーと思っていたが、入店するには、ずっと二の足を踏んでいた。 

 餃子の老舗、眠眠が近くにあり、3カ月前には、餃子の王将も進出してきた。旧三条通りを挟んで半径100㍍以内に3店もだ。そんなにぎょうさん、餃子の店が出来て、どうなるノ?と思う激戦地区になった。どこの餃子がどうか、実地検分である。連休の夕、王将に続いて、「山科ぎょうざ」だった。4人掛け座ってのメニュー、餃子餃子している。

 ピリ辛、豚バラ、梅しそ…、まだある。揚げに水餃子にイタリアンにバナナチョコ…。数えると15種類だ。レギュラーの野菜入り5個340円、蛸入りのたこさん餃子とアップルパイ餃子も頼んで、口がギョザ、ギョザした頃、質問に入った。何で山科餃子か?予想通り、山科にあるからだったが、店主が実は…と言う。~今夜で餃子店やめて、魚の串やります。店名はエンヤです~と。そうか、魚の串で、エンヤとっと?か。これも縁や?。

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2012年5月10日 (木)

三条京阪のだんのうさん

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037 三条京阪北東にある<だんのうさん>って、御存知だろうか。繁華街の真っ只中にあって、三条通りからも川端通りからも入れる。葵の御紋も菊の御紋も持つお寺だ。京都非公開文化財の特別公開で行って、京産大の学生さんのボランティア解説、へえっと聞いた。

 バス停のある三条門から入った。伝言板は「みずや君 あすは散りなん 花だにも 力のかぎり ひとときを咲く」の墨書だ。生きること、全力投球かなーと悟って、楼門から初公開の本堂だ。受付の玄関口、葵祭りのシンボル、双葉葵の植木鉢だ。そうか、これがーと勉強になる。だんのうさんは、正式には<朝陽山 栴檀王院 無上法林寺>という。

 本堂内で学生さんの解説、拝観者が多くても少なくてもだ。開祖は了恵上人、天災人災のあとの中興の祖が、琉球帰りの袋中上人と2世團王上人だ。上人お二人の「南無阿弥陀仏」の六字名号の揮豪額の説明だ。無は无であって、それが、ひらがなの<む>になったと。無の无はむ、ムムム…だ。本堂内部の天井に獅子の彫り物。~獅子は獅子でもシーサーみたいですが、袋中上人の琉球ご縁でしょうか~と。う~ん、そんなことシーサー?。

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2012年5月 9日 (水)

天ぷらは穴子、蓮根、春菊と追加で舞茸

 

 

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018からりと揚げるから店名はからりという。京都ヨドバシカメラ6階にある天麩羅店、日本橋からりだ。イチイチ聞かずとも、からりにからくり?はない。鰻ひつまぶしはやめて、順番待ちのうどんカフェもやめ、向かいの天麩羅店だ。何度か、覗きはしたが、初入店だ。

 入り口、揚げたて天ぷらーの暖簾が掛っている。店の中央に「天」の一文字が浮かびあがる看板も。女性の若い職人さんの真ん前のカウンターだ。屋号の日本橋、本店がお江戸だからだ。丼の海老天か、野菜天麩羅か、何を頼もうか、メニュー捲って、単品に気がついた。好物の活け〆穴子がある。何個ある?と聞くと、2つという。値段は300円だ。

 穴子の縁で蓮根もだ。TVのクイズ番組で、蓮根の穴は幾つ?と出て、9つが正解と聞いた覚えがあるが、真ん中の穴を入れると10個という説もあり、これはアナ不思議だ。春菊も頼んだ。蓮根120円に対して100円だ。春でも菊菜?そんなこと聞くな?である。大盛150円分は無料と誘われ、その気になったざる蕎麦は500円、得だったのか。もう1点、舞茸100円を追加してみた。何で?かと言うと、洒落たかった。参ったけ?。

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2012年5月 8日 (火)

身代り不動明王とエヘン虫解説

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013 ~それでは、お話をさせていただきます~と、学生さんの解説が始まった。後白河法皇ご縁の法住寺本堂だ。法皇の念持仏で、本尊の不動明王が祀ってある。拝観代800円、京都非公開文化財特別公開だ。皆さん、靴を入れたビニール袋を持ち、座って聞いている。

  学生さん、めくり帖を示して喋る。~御本尊の見代わり不動明王は、1100年前、比叡山の慈覚大師の作です~と切り出す。特別公開の解説、お寺を勉強した学生さんが交代で話す。堂内は線香の煙が漂う。~法皇が木曽義仲に攻められたおり、天台座主の明雲大僧正が敵の矢に倒れ、見代わりになった~と話した頃、学生さんが線香の煙で変になった。 

 煙にむせて、咳がエヘンと出始めた。それでも、頑張って、めくり帖をめくる。「蔀」の漢字を示して、読めますか?と言う。<しとみです>と言って、エッヘンだ。小さな格子穴のある平安時代の建て戸という。「蔀」の中、この世の内陣と、あの世の内々陣があって、そこに不動明王です~と。この世からあの世へ、中堂様式という段差がありますが、修行次第であの世へ行けます~と述べ、またエッヘン。タイミング絶妙、変なエヘン虫だった。 

  ※ 写真は法住堂で買った200円パンフから転写した身代わり不動明王。 ※ 堂内には赤穂浪士大石内蔵助も不動明王を念持仏にして大願成就、その縁で47士の木像も安置されている。

 

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2012年5月 7日 (月)

舌を巻く?だし巻き屋さん

 

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巻いて巻いて親子2代で、だし巻き店は50年という。久しぶり、鯖寿司の「にしひがし」へ行こうと市バス七条千本へ降り、少し歩いて鳥三というお店だ。大型連休後半入りの夕方、近くの中央市場が休みで、七条商店街はどの店も閉まっているのに営業している。

  鯖寿司もそうだが、だし巻きも好みだ。信号渡る前、足がとまった。ジーパン、縞柄シッツにバンダナのご主人だ。簾の中、すべて自家製の焼き道具に大きな鍋に玉子汁だ。大きさで500円、300円…、これに200円も作り、100円分はおまけで四段重ね1000円も。いや、遊び心がある。御主人の講釈を聞きつつ、500円を巻いてもらった。

   関西TVのレポート番組、「となりの人間国宝」認定書が貼ってある。巻いて、巻いてのお店に♪~飛んで、飛んでの~♪の歌手、円広志がレポートで来店したと言う。焼きのコツ?~そんなのない。まあ、焼き加減、巻き加減かな~と謙虚だ。ご主人の名前は北尾さん。何で店名が鳥三?と聞くと、~それが、ようわからんのですよ~と。毎日毎日、玉子汁を巻いて、巻いての繰り返し…。持ち帰り、食べた。味?フンワフンワ…、舌を巻いた?。

 

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2012年5月 6日 (日)

山科駅前の王将、視察入店

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017JR山科駅前に<餃子の王将>が開店した。旧三条通り南側で、閉店した串やさんのあとだ。もう半年ほど経つだろうか、帰りのバス車窓から見ていると、お持ち帰り窓口もあって、よく流行っている。バス乗車まで30分あったので、どんな具合か、初めて入った。

 串やさん時代に月に1度は通っていたので、店の広さはわかっている。横に細長く、串店と同じでカウンター席が中心だ。端から2番目に座って、餃子1人前を頼んだ。JR大津駅前のスタンド林屋で、食事は済んでいる。今夜は視察を兼ねた入店だ。右隣の女性は焼きめしと餃子、左の男性は生ビールと焼きそば…、店員さんは6、7人…、忙しそうだ。

 狭い店内、何気なく振り向くと、~餃子に絶対の自信あり~のポスターだ。こだわり続けて40余年、百%豚肉使用、焼き過ぎ、焼き不足はお申し出下さいという。我が自宅近くに本社がある王将、今や全国500店舗、売上680億…だ。こんがりした餃子が皿に6個出てきた。消費税込みで210円だ。一つ一つ外して、口に入れる。1個35円相当、う~ん、いい味だ。所用時間20分。支払い十円玉一つと百円硬貨2つ…、視察効果◎だ。

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2012年5月 5日 (土)

法住寺の後白河法皇の木像

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018 いや、確かに確かに…である。新聞記事通り、素足がニュッと出て、しかも両足とも裏返っている。平家物語ゆかりの法住寺にある後白河法皇の木像だ。朝日新聞が特別協力を始めた京都非公開文化財特別公開の特集を見て行った。法皇だからか、見るとホオッ!だ。

  法住寺は東山七条、京博の南を行き、三十三軒堂の東側を歩いて、すぐだ。去年のNHK大河、浅井三姉妹でゆかりの養源院の隣だ。今年の大河は平清盛、また縁ありだ。良くも悪くも源平合戦の渦中、院政を執った後白河法皇の木像は、800回遠忌の平成3年、宮内庁の許可を得て完成したという。日本を代表する仏師、平安仏所の江里康慧氏の作だ。

  連休後半入りの昼に行った。木像のある阿弥陀堂で、若い住職が特別に今様をうたっていた。いわゆる、声明だ。信仰深く、歌舞音曲を愛した後白河法皇も喉が潰れるほど、今よ!、今よ!だったと言う。今様が終わって、木像を見た。富士さんみたいで、頭はツルツル、顔は艶々して、まるで生きているような。足裏のひっくり返りは、仏様を拝む方法の一つで、膝や手を地面にこすりつける「五体投地」だそうだ。それ、当地で知った?。

 

 ※ 法住寺の特別拝観は6日までで、公開時間は朝9時から午後4時まで。 ※ 朝日新聞は4月22日付け朝刊、拝観所で無料配布。

 


 

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2012年5月 4日 (金)

芹沢展の四季曼荼羅図に思う

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003 作品見ては、解説を読み、読んでは見て、フムフム…である。型染めの人間国宝・芹沢銈介の代表作、<四季曼荼羅図>である。四角と丸の組み合わせデザイン、一つ一つに様々な模様が描いてある。春夏秋冬に東西南北の文字、松竹梅の図…、見るほどにマンダララ?。

 京都文化博物館で開催中の展覧会、連休中に行った。ポスターも看板も、みんな四季曼荼羅図だ。型染めのワザを存分に発揮した作品だ。芹沢は明治28年、静岡の呉服屋さん生まれ。少年の頃から画才あり、長じて染色の制作を始め、柳宗悦の民芸思想と出会い、作風を確立して行ったという。着物、暖簾、屏風…、作品には日本の伝統文化が今に生きている。

会場へ入って、最初の展示が<いろはにほへと>だ。屏風48文字デザイン。~ちりぬるをわか…、よたれそつね…、あさきゆめみし…ゑいもせす~だ。久しぶりに読んだ。ポスターの四季曼荼羅図は最初のコーナー、突き当りだ。制作は1971年、芹沢さんが76歳の時だ。密教の曼陀羅からヒントを得て、真ん中の吉祥模様を中心に春夏秋冬と四角の東西南北で、めぐり行く自然の永劫回帰を表している。我がその悟り、マンダダだ?。

 

※ 芹沢銈介(1895-19849)展は京都文化博物館で4月7日から6月3日まで開催中。郡上紬の制作者でもある宗廣陽助氏が蒐集した屏風、反物、暖簾など芹沢作品100点を展示している。

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2012年5月 3日 (木)

阪神のゼロ行進とスポーツ紙

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014こうもゼロ行進が続くと、スポーツ紙はどう報道するのだろう。阪神タイガースは連休谷間の1日、巨人戦に続いて、中日戦でもまたゼロを重ねた。これで31イニング無得点だ。翌日のサンスポ、スポニチ、日刊、デイリーがどんな扱いか、JR京都駅まで行った。

 定期で昼休みに大津駅から京都駅まで乗って、ホームの新聞自販機点検だ。スポーツ各紙の1面見出しが縦に並んでいる。トップはやっぱり阪神だ。関西のスポーツ紙は、阪神が勝っても負けても一面に1面なのだ?。如何に阪神ファンが多いか、絶対の販売戦略のようだ。通勤客を惹きつけ、購買力をそそるレイアウト、これは整理マンの腕次第なのだ。

 自販機にまだ売り切れ赤ランプはついていない。今季初の3連敗、しかもゼロまたゼロでは売れが鈍いようだ。デイリーの見出しは<和田虎 0の呪縛>だ。打てないブラゼルのバットが空をきって、ブラゼロ扇風機みたいだ。スポニチは両手を腰に当て、唇を噛む和田監督と4試合のゼロのスコアだ。虎の子1点、何時取れるのか。不振のマートンは、ちょっとま~とんかなあ。それともここは、怪傑ゾロに登場を願ってゼロの解決かなあ?。

※ 阪神タイガース、2日の中日戦で5回に1点、無得点記録は36イニングで終わる。 ※ 怪傑ゾロはその昔、アランドロンが主演のヒット映画なり。

 

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2012年5月 2日 (水)

大津事件の講演と再現イラスト

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026 ロシア皇太子ニコライが乗った人力車が行く。車夫は前に1人、後ろに2人だ。家々には歓迎幕、日の丸と奉迎の提灯が出ている。二台目の人力車は、ギリシャ王子のジョージが乗っている。制服制帽、警備中の津田三蔵が敬礼している。事件はこの直後に起こった。

 大津歴史博物館の樋爪修館長が大津事件を講演したおり、会場のびわ湖ホールで配布したレジュメのイラストである。事件は今から121年前の明治24年5月11日、大津市の旧東海道が舞台だった。今年で3年目のラ・ホール・ジュルネ(熱狂の日音楽祭)は、ロシア音楽がテーマだ。樋爪館長の講演はロシア絡みで、関連の皮切りイベントだった。

 白髪が似合う樋爪館長、論文、紀要など大津事件の文献多数だ。イラストは平成3年に知人が作成、講演資料でよく使うという。真ん中に山高帽のニコライ、左端に制服制帽の津田三蔵…、ギリシャ王子が滋賀の物産展で購入した竹根鞭まで描いてある。現場のイメージがよくわかる。殊勲の車夫2人は名前入りだ。講演のあと現場検証。~津田三蔵はここで切りつけ、車夫がここでタックルして~と。イラストと現場再現、大津事件が甦った。

 

 ※ 講演は4月28日、びわ湖ホール小ホールで「大津事件、ロシア皇太子はなぜ襲われたか?」と題してあった。 ※ 左端は事件から4日後にロシア側の要望で、まん幕など張って再現した現場写真。 ※ 人力車列が40台で、県庁から事件現場まで6分に所を20分も掛って、まるでお練りのごとく行進だったと。事件は県庁で食事して、物産みて、京都のホテルへ帰る道中だった。

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2012年5月 1日 (火)

少女像は風と舞う

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キュルリ、キュルリと舞っている。髪の毛を後ろで束ねて、裸足で爪先立ちして…。右手を伸ばし、左手でスカートをちょっと持って…。顔は上げて、目を瞑って…、気持ち良さそうに舞っている。京都府立植物園に建つ日展作家、江里敏明さん(65)の彫刻だ。 

 大理石の台座は高さ1㍍、正面の揮毫は<風と舞う>だ。見上げると、等身大のあどけない少女だ。像は北山門から入って、左側に建っている。デジカメを持っての植物園散策、帰り際にいつも会いに行く。大きな柳の木が並んでいて、ヒュッと風が吹くと、長く垂れた細い柳の枝が少女像に絡みつく。像が舞うのか、柳が舞うのか、舞いのマイウエーだ?。

 入り口から広い道路を挟み、向かい側は宮瀬冨之さん作の<麦わら帽の少女>だ。やはり日展の特選作家、江里さんともども著名だ。植物園自慢の少女像が2つだ。風が舞う~の揮毫は、前知事の荒巻禎一さん。建立は平成元年9月9日で、重陽の節句。我が誕生日と一緒、合縁奇縁だ。改めて、こんにちは!だ。京都洛北ライオンズクラブ20周年記念という。少女は風に舞って、どこへ行くのだろう。風とともに去りぬ?、アトランタかな??。

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