平安の滝の八功徳水
甘くて、冷たくて、柔らかい。それに軽くて、清らかで、無臭という。まだ、あと二つある。飲めば、喉に良くて、お腹にも良いという。駒札に<平安の滝 八功徳水>と書いてある。合計、八つも効能がある名水中の名水だ。柄杓で汲んで、ソン、ゴクッと飲んだ?。
円山公園の奥、東山の麓にある長楽寺だ。山門への階段をあがって、境内へ入り、本堂から収蔵庫へ行く所に滝つぼがある。そこへ落ちる水だ。長楽寺は今、京の冬の旅コースに組み込まれており、行ってみての名水発見であった。滝つぼは法然上人の高弟などの行場だったと駒札にあり、滝つぼを囲む岩壁に弁才天など沢山の仏さんが彫りこまれている。
それはそれは有難い水なのだ。長楽寺は清盛の娘、建礼門院が剃髪したお寺。東山三十六峰の真ん中、長楽山の山すそにある。名水は山からの地下水だ。高さ3㍍付近から流れ落ちている。糸を引きように落ちる水は、木樽の桶で受けてあった。備え付けの長い柄の杓を伸ばして、汲んだ。水は落下がきつく、ピチャピチャと跳ね飛び、杓に少しの水だったが、口にふくんで味わった。そこで一句。 <有難き 滝水飲みて 嗚呼!天然>?。
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